「はい、リベラ様さえ宜しければ……」
ビエナの返事は拒否ではなかった。
男性女性は関係ない。
"精" がつくものを摂らなければ。
返事を聞くなり、ベッドへ手を引いた。
押し倒して、"精" の補給に勤しむ。
指を男の人のように変形させ、奥の奥まで責める。
たぶん、体液により多く含まれているのだろう。
いわゆる直食いと言う解釈も出来る。
ビエナは良かったらしい。
とても満足した様子でこちらも、安心した。
涙ぐみ、逃げるように去られたら、罪悪感で押し潰されるかもしれない。
「リベラ様、凄かったですぅ…… 」
ちょっと甘えた口調で、ビエナが女の顔になるのも見れた。
きっと、若い男なら、おかわりは必須だろう。
したいのは山々だが、ビエナの反応は、たぶん、俺の体液による催淫効果のせいだと思うから、すればするほど止まらなくなる気がして、怖い。
自分で、クチュクチュ音をさせるビエナに、トイレに行くからと、逃げるしかなかった。
少し時間をおいてから部屋に戻ると、支度を整えたビエナがいた。
"また今度ね" と言うと、"'はい、お待ちしてます" と、潤んだ目で返された。
ええと、彼女が、適任なのだと自分に言い聞かせ、納得するしかない。
いずれ、誰かから貰うしかないのだし、世話係のビエナの仕事の一部でもあるわけだから。
「え、大丈夫だから…… 」
その日、台の上に上げられて、レオンと同じ目線で、見本を見せることになった。
自分で上がれると言うのに、脇に手を差し込まれ、持ち上げられて台の上にのった。
「こう言う感じですか…… 」
俺の背後に立ち、右腕を上げた格好で近づいてくるレオン。
ビッタリ背中につくまで近づいてきた。
「うわっ! 」
耳元に息を吹きかけられると肩をすくませ跳び上がる。
ゾクゾクと何かが背中を走った。
"ふざけるのは、ダメですよ" なんて悠長な事を言える余裕はなかった。
「………。」
耳を抑えて睨む。
「ごめんなさい、先生が可愛くてつい…… 」
「悪ふざけでは済まされない事も有りますからね…… 」
ーーードスッ、ドスドスドスッ!!
薄笑いを浮かべながら、謝罪の言葉を述べられても何の解決にもなりはしない。
怒りに任せて土球を連射する。
土煙がおさまると、盛土がかなり窪んでしまったのが見えた。
あの手この手でセクハラしてくるレオン。
この姿が、本来の彼なのだと思う。
あれから、すっかり懐いてしまったビエナもレオンへの報告は適当に済ませていると逆スパイのような事を言うようになった。
教えるようになって、一週間ほどで土槍も、危なげなく撃てるようになったレオン。
隙を見て背後から鑑定眼で見たら、魔力はソコソコ有るようだから、もっと上の魔法も問題なさそう。
「んっ、そこ、ダメッ…… 」
何故か、耳を舐めてくるビエナは、事後、レオンから、耳が作り物ではないか確かめるようにと言われたと、白状した。
「なんで、そんな事を? 」
「お坊ちゃまはリベラ様を魔族ではないかと言うんです…… 」
「え…… 」
まあ、分からなくもない。
魔族しか使えない魔法を使えるのだから。とすると、レオンはあの書類を見たと言う事か。
だから、出身とかも聞いてくるのだろう。
弱みを掴んで意のままに操ろうとか、どうせエロ目的だろうと思うけど。
「あと、目が紅い事があるとか…… 」
「………。」
見られていた。
それは、俺のミスだ。
いつも、鑑定眼は背後からしか使っていないはずなのに。
「リリアが見たとか…… 」
メイドか。
そこまでは注意してなかった。
いつもレオンの側には常に2人のメイドがいる。リリアとニモナと言ったと思った。
隠していると分かれば、それをネタに脅してくるだろう。
「鑑定眼が使えるからかな…… 」
「鑑定眼って、魔眼じゃないんですか?」
「能力(スキル)だから、どうなのかな……」
「そうなんですね…… 」
「ビエナ・クローバ36歳…… 」
ビエナのステータスを読み上げると彼女は、慌てだした。
「能力は言わなくていいですから……」
「粗相予知? 」
はじめて聞いた。
ビエナは顔を赤らめて下を向いた。
そんな能力が存在するらしい。
お漏らし系だけとか、細かな事は分からないが、ビエナには予知出来るらしい。
最悪、そうなる前に対応出来ると言う事か。
レオンが赤ん坊の頃にこの屋敷に来たと言った。
伊達にメイドに成れた訳ではないらしい。
話は変わるが、エルフの貞操観念について聞いてみたら、やはり古めかしい考えが主流のようだ。
女性は、結婚まで純潔でいる事が求められる。
その割におおらかな面も見受けられるのはなぜだろう。