艦娘たちがTRPGを遊んでみる   作:萩原 優

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提督GMと、こじらせ提督Love勢

提督(以下GM):「勇者アカギ、見事だったぜ」。魔戦士ターミガンの口元から、血がつーっとたれて、彼は大の字になって倒れる。

 

赤城:魔戦士よ。あなたは気高かった。しかし、やり方が間違っていたのです。

 

足柄:安心して頂戴。あなたの願い私たちが叶えてあげる。魔王はこの私が倒すわ!

 

漣:そうです! そして誰一人犠牲にしませんぞ!

 

GM:「ふっ、俺はちょっと、焦り過ぎたみたいだ。ひとつだけ頼む。俺はもう終わっている人間だが、……あの子達は違う」

 

霞:ふんっ、言われなくても代わりに守ってあげるわよ。そんなに大事なら、なんでももっとちゃんと素直に……。

 

GM:「そうだな。本当は分かってたんだ。あいつらは守ってほしかったんじゃない。共に歩んでほしかったと。でも魔戦士である俺が、どの顔下げて……アイツらに。そう思っちまったのさ。本当は俺も、あいつらと……」そう言って魔戦士はこと切れる。

 

赤城:……。

 

漣:……。

 

霞:……。

 

足柄:……。

 

GM:ん? どした? もう言うことがないなら、次のシーンに……。

 

赤城:提督、この魔戦士のモデルは、実在の人物だったりとかは?

 

GM:なんだいきなり。特にそんなことないけど?

 

漣:何と言うかですね。この魔戦士の抱えているコンプレックスとか、メンドクサイ言動と言うか、すんごく既視感があるんですけど。

 

赤城:異性からアプローチを受けても、「自分に限ってそんなことがあるはずない」とか考えて逃げたり、「自分に愛される資格なんてない」とか常に言い訳しながら生きてたりとか、そう言う人知りませんか?

 

GM:なんだその面倒くさい人間は。まぁそうだな、言われてみればシナリオを書いてる時、妙に筆が乗ったから、無意識に誰かを参考にしたのかもな。でも誰だろう?(首をひねる)

 

PL一同:……(頷き合う)

 

GM:どうしたんだよ? ルールの裁定に問題とかあったか?

 

漣:手持ちのエリクサーを全部、ご主……魔戦士の口に突っ込みます!

 

GM:は? それこの後のボス戦で必要なリソースなんだが。

 

霞:いいから判定しなさいな。生き返ったの? 生き返らないの?

 

GM:倒した中ボスが簡単に生き返るわけないだろ!

 

赤城:じゃあもう一本いっときましょうか。

 

GM:ボス戦のバランスが崩れるんだよ! どうしたんだよ一体?

 

赤城:(サプリメントをめくって)ふむ、この「死霊の宮殿」というダンジョンボスが、死者を蘇らせると書いてありますね。次の冒険はここがいいです。

 

漣:キタコレ! ヒーローポイントを永久消費したら、一回だけあらゆる判定が自動成功に出来るルールがありますぞ! 漣は全ポイント投入します!

 

GM:それ安易に使うとほんとに致命的だから、ちょっと落ち着け!

 

足柄:待ってみんな。GMの言う通りかも。

 

GM:そうだよな足柄。お前は分かって……。

 

足柄:まずはラスボスを生かさず殺さず締め上げて、提と……じゃなかった魔戦士ターミガンを生き返らせる方法を吐かせたらどうかしら?

 

霞:なるほど、一理あるわね。

 

赤城:そうですね。そのくらいのハンデがあった方が、ボス戦も盛り上がるというものです。

 

霞:で、ボスを何ターンで倒せば、しれいか……魔戦士は生き返るの?

 

GM:んなもん想定してシナリオ組んどらんわ!

 

赤城:じゃあ今すぐ設定してください。

 

GM:そ、それは重要なことなのか?

 

霞:当然でしょ!?

 

漣:とても重要なのです!

 

足柄:さあ! どんなハンデでも乗り越えて見せるわ!

 

提督:うちのPL達の行動原理、コレガワカラナイ(´;ω;`)

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