ネットでの活動の足掛かりとして始めることになった、毎週1回の生配信。スタートとしては申し分ない滑り出しだと言えるだろう。
「うわ~、なんか文字で感想が流れるのってなんか新鮮! ライブとかぐらいでしかみんなのリアルタイムの声って普段聞けないからね~」
「確かに……テレビとか雑誌とかはあとでみんなの感想見ることしかできないしね」
怜奈ちゃんが興味深そうに画面を流れる文字を追う姿に、しみじみと同意する。
ファンのみんなと実際に交流できる場面なんて、ライブや握手会ぐらいしかないものだし、それらはそんなに気軽にできるものじゃない。ネットを通してでも毎週こうやってリアルな声を聞けるのはなかなかに面白いことだと思う。
・俺らも新鮮だ
・生Contrastありがてぇ
・この間のMV初めて見てファンになりました!
・これから毎週見られるんですか!?
・いきがい
コメントもいい感じに盛り上がっているし、視聴者数も結構いい感じだ。大部分はファンの人たちだけど、何となく見に来たような人たちもちらほら見える。ここからそういう人たちをファンにできるかは、俺たち次第といったところ。
「もしかしたら私たちのことを知らない人たちもいるかもしれないし、自己紹介しまーす! 私たち『Contrast』は二人組のアイドルで、普段は歌って踊ったり、テレビに出たりしてますよー!」
「今日から毎週、この時間から1時間配信もすることになりました! もし良かったら初見の人も見て行ってください!」
こういった配信では定番のセリフだが、しっかりこなす。こういうのは視聴者も慣れっこだし効果はなさそうに見えるが、しつこいぐらいにちゃんとするのが大事なのだ。
笑顔を浮かべて、怜奈ちゃんと一緒にピースを作ってみせた。
・かわいい
・Contrastのことを知らない人……? 妙だな……?
・まさか有名トップアイドルを知らない人が日本にいるわけww
・笑顔助かる
・まあ興味のない人だったら名前しか知らない人もいるかもしれない
・そういう人は見に来るかなぁ!?
・海外の人かもしれない
・Wow! So the two from 'Contrast' have started streaming too? That’s absolutely wonderful!!
・狙いすましたかのような海外ファンニキで草
・ひかりんかわいい
「さて、色々とこれからやっていきたいんですけど……今日のところは第1回ということで! 私たちのことを知ってもらうことを兼ねて、みんなからの質問に答えていこうと思います!」
「事前に質問を募集してたから、その中からスタッフさんが選んでくれたらしいです。私たち二人は内容は知らないんだけど……大丈夫だよね?」
「なーに心配してるのヒカリ~? 答えられないことでもあるのかな~?」
「あっ……あるでしょ!? そりゃあ!?」
悪戯っぽい瞳で俺を見て笑う怜奈ちゃん。そのまま俺の右頬をちょんとつついてくるので、たまらず反論してしまう。
だって……視聴者が知りたいことって、俺と怜奈ちゃんのあれこれとかじゃないの!?
ファンとしては気になるかもしれないけど、そんなの恥ずかしいから嫌に決まってるだろ!
怜奈ちゃんだって嫌だろうに……そう思いながらジトッと怜奈ちゃんを見つめると、返ってくるのは自身に溢れた笑み。
……今の怜奈ちゃんだと、そんなのも気にしなさそうで怖い。
・かわいい
・かわいい!
・えっちな質問!?
・変な質問いっぱい来てそう
・事務所が選別してくれてるから安心!
・コンプラ的にまずいのとかはね
・レイヒカてぇてぇ…
こら! 変な盛り上がりを見せるなコメント欄!!
「も、もういいや! さっそく最初の質問いこうよ!!」
「はいはい、じゃあスタッフさん、出してくださーい!」
クスクスと笑う怜奈ちゃんと、顔を真っ赤にして声を荒げる俺。……まだ1個目の質問に答えていないというのに先が思いやられる。
スタッフさんの操作で画面に文章が映し出されて、それを怜奈ちゃんが読み上げた。
「えーなになに……『いつも応援してます!』ありがと~! 『怜奈ちゃんとヒカリちゃんは幼稚園からの幼馴染ということですが、二人の最初のお互いへの印象とか覚えていますか? また、その頃と比べて性格とか変わった点はありますか?』……なるほど~」
「印象…………」
「ヒカリ眉間に皺寄ってる。まあ幼稚園の頃の思い出なんて、必死に思い出さないと出てこないよねぇ……私ははっきり覚えてるけど」
「え? そうなの?」
俺が難しい顔をしていたのは記憶をたぐり寄せていたからではないのだけど……。
やけに自信満々な怜奈ちゃんに思わず視線を向けてしまう。怜奈ちゃんはしみじみといった雰囲気で、腕を組んでいた。
「初めてヒカリに会ったときの印象はねぇ……お姫様」
「え゛っっ」
「衝撃だったなぁ……まるで絵本の中から出てきたような美の塊が現れたんだもん」
「え、えぇ~……? そ、そんな……?」
「そんな」
・子供の頃からそうだったんだ…
・今でもお姫様みたいだもんな
・ビジュアルの暴力
・美しさの『威光』
・第一印象がお姫様ってなかなかないよな
・見てみたいな~
コメント欄でもだいたいが納得したかのような雰囲気である。
解せぬ……。そりゃあ俺の今世の容姿が優れているのはわかってるけど、中身が俺だぞ? 到底お姫様というような雰囲気にはなってないと思うのだが……。
だが、多勢に無勢である。わざわざ反論するなどという男らしくないことはしない。
「ヒカリなんか不服そう」
……うるさいな。未だに残る男としての残滓がなんか邪魔をするんだよぉ。
「性格はまぁ……根っこは変わってないけど、人見知りしないようになったかなぁ。ちっちゃい頃は私の後ろにヒヨコみたいにくっついてきてねぇ……可愛かったなぁ~」
「そ、そんなんじゃないから! も、もっとしっかりしてたし!!」
「え~、知らない人来たら後ろに隠れて服のすそ握りしめてたじゃ~ん」
「知らなぁーい!」
うぅ……だから過去のことを聞かれるのは嫌なんだよぉ……。昔の俺なんて、人嫌いを拗らせた陰キャだったんだもん。そりゃあ怜奈ちゃんと家族以外にはオドオドビクビクしてたよ……!
でも、それを今になって思い出されるのは恥ずかしい……! クッ……これが黒歴史か……!!
気まずくなってコメント欄を見ると、コメント欄も『見たい』て盛り上がってるし……味方がいない!
「それで、ヒカリは?」
「うっ……どうしても言わなきゃダメ?」
「えっなんで? そんな変な質問じゃないでしょ」
「…………うぅ」
確かに客観的に見れば、普通の質問だろう。言い淀んでいる俺のほうがおかしいのはわかる。
……でも、でもこれは。俺の根幹に関わることだから。
覚悟を決めて、息を小さく吸う。
訝しがる怜奈ちゃんに視線を返して、俺は口を開いた。
「……光」
「えっ?」
「眩しくて、温かくて……私にとって、道しるべだった」
「ちょっ……ヒカリ?」
「今でも変わらないよ。怜奈ちゃんは……私にとって、ずっと光、です」
「ぅ…………」
あのとき、生まれ変わるなんていう荒唐無稽なことが起こって。怜奈ちゃんを救うという思いこそあったものの……ずっと不安だった。
俺を知っている人がもう誰もいないこと。自分がもう知っている自分ではないこと。そして何より……何もかも変わっているのに、中身だけはまるで変わっていない自分のこと。
『イジメられたから』。それを言い訳にして全てを怖がって、人との関わりを恐れて……拠り所なんて、アイドルの怜奈ちゃんだけだった。
でも、それだってきっと、虚像だった。俺は怜奈ちゃんから元気をもらっていたけど、怜奈ちゃんは俺のためだけの人じゃない。結局、変わらなきゃいけないのは自分だった。
そのきっかけをくれたのは……やっぱり、怜奈ちゃんだった。あの日、一人隅っこにいた俺に話しかけてくれた。……太陽みたいな笑顔で。
アイドルとかじゃない、星川怜奈という一人の人間。だけどそれは、アイドルだった頃より鮮明で、輝いていて……俺の目を焼いて離さない。
怜奈ちゃんは、俺にとっての希望そのものだから。
……って。
「あっ……」
「な、なに言ってんの……」
スイッチが入ったら、思いが溢れてしまって……気づけば場の空気が何とも言えないものになってしまっていることに気がつく。
目の前の怜奈ちゃんは珍しく顔を真っ赤にして目を細めていて、自分がとんでもないことを言ってしまったことをようやく実感する。
「あっいや……ちがくて……」
途端、ボンッという幻聴が聞こえそうなほどに熱が一瞬で集まる。汗が噴き出て、まともに怜奈ちゃんの顔も見られない。
は、配信中だってのに俺は何てことを……!!
恐る恐る、目だけでチラリと画面のコメント欄を見る。
……そこにはすごい勢いでスクロールしていくコメントの奔流があった。
・泣いた
・浄化されたわ…てぇてぇ…
・てぇてぇなぁ
・この二人……(感情が)重いっ!!
・ボボボボボボボッ!!
・怜奈ちゃんばっかり目立ってるけど、ひかりんも相当なんやなって
・ヒカリちゃんにとっての光(ヒカリ)は怜奈ちゃんだったってことか(激ウマ)
・第一印象からそんな重いことある?
・これもしかして闇だったり……
・やめろやめろ
・怜奈ちゃんが押されている…だと…!?
「そんな変な意味じゃないから! ぼっちだった私に話しかけて仲良くしてくれたのが怜奈ちゃんってことだからぁ!!」
「そんな自虐しなくても……」
ほんとうはそれだけじゃないんだけど、ファンの人たちにはそこまで通じないだろうし、言う必要もない。
それよりも家庭環境とかに問題があったとか変な誤解をされないように必死に弁明する。まだ少し顔に赤みを残しながらも、怜奈ちゃんは呆れたように俺にツッコミを入れるのだった。
一番最初の質問でよりにもよって変な感じになってしまったものの、質問コーナーは順調に進んでいった。
もし1日だけお互いが入れ替わったら何がしたい?
「うーん……あ、怜奈ちゃんにすごい似合うしカッコイイ服とか着て、ダンスを完璧に踊ったりしたい!」
「ヒカリが普段着ないような可愛い服を着て自撮りして私の携帯に送りまくる」
「こらぁ!!?」
・ヒカリちゃんは可愛い!って感じだもんね
・やっぱりそういう憧れみたいなのあるんか
・怜奈ちゃん……w
・隣の芝は青いっていうしなぁ
・お互い服着るところまでは同じなのに…
・戻ったあとの実利まで狙ってるの草
・サスガダァ…
・怜奈ちゃん俺にも送ってくれ
お互いを動物に例えるとなんだと思いますか?
「シュッとしててしなやかでぇ……それでいて可愛さも兼ね備えている完璧な存在。つまり……黒猫……?」
「犬かウサギかなぁ。理由はまぁ……視聴者のみんなも想像の通りのわかりやすい理由だよ! わかるよね?」
「え!? どういう意味! ねぇ! 怜奈ちゃん!!」
・怜奈ちゃん黒猫は解釈一致
・なんか高級感あるよね
・カッコ可愛い感じわかる
・ひかりん可愛いよひかりん
・犬もウサギも想像しやすすぎる…
・ウサギ…発情期…閃いた…!
・↑You BAN
・ひかりんに寂しがられてぇなぁ俺もなぁ
・犬って言っても絶対ポメとかチワワみたいな小型犬
休日は何をして過ごしてますか?
「怜奈ちゃんとお出かけしたり、家にいるときは二人でドラマや映画とか見たり……かな?」
「ちょっとヒカリ。それ言ったらもう私が答えることないじゃん」
「あっ……え、えへ……」
「クッ……これが配信中じゃなければ……」
・仕事でも一緒なのに休日もずっと一緒やん
・学校でも一緒だぞ
・てぇてぇ
・てぇてぇなぁ…
・怜奈ちゃん?
・今なんか聞こえましたね
・俺のログには何もないな
・えっちなことするんですね!?
・怜奈ちゃん最近おもしれえ女路線目指してるよね
・無自覚なんだよなぁ…
・さすがお茶の間を爆笑の渦に叩きこんだ女
「えっ……あと5分? うわー、ほんとだ! 1時間って経つのはやいね~!」
「ほんとだ、全然気がつかなかった……」
雑談を交えながら視聴者の質問に答えていっていた俺たちに、スタッフさんが無言でカンペを見せてくる。それでようやく二人ともが残り時間があとわずかだということに気がつく始末。
最初は生配信で1時間は長いし緊張するって思ってたけど……意外と始まったら一瞬だった。テレビ番組とは違って俺と怜奈ちゃんだけの二人っきりだし(周りにスタッフさんやマネージャーは待機しているけど)、ファンも直接顔が見えるわけではないからあまり緊張せずにやれたような気がする。これなら毎週やっても頑張れそうだ。
怜奈ちゃんと顔を見合わせて、どちらともなく笑顔がこぼれる。最後だけど、告知とか色々言わなきゃいけないことはあるから気を抜きすぎてもいけない。
視線をカメラに戻して、視聴者のみんなに向けて話しかける。
「今日はトークだけだったけど、次回からは色々な企画をやっていったりするからよろしくお願いしまーす! 感想とかSNSで喋ってくれるのも大歓迎だよ~!」
「スタッフさんお願いします! ……はい、ハッシュタグは『#コントライブ』でお願いします!」
怜奈ちゃんと俺で順番に喋り、スタッフさんとも連携して画面にも文字を出す。ハッシュタグでつぶやく人が多ければそれだけトレンドにも載りやすいし、それで興味を持ってくれる人もいるだろう。地味だけどこういうお願いは大事なことなのだ。仕事でやっているわけだし、会社のためにも手は抜けない。
俺のほうはこういう宣伝っぽいことを言うのが少し苦手なのだけど、怜奈ちゃんは大したものだ。自然体の笑顔でわざとらしさを出さず、かといって鼻につく感じもなく良い意味で宣伝だということがわかる語り口。本当にアイドルという言葉が似合う、天性のプロ精神である。やっぱ怜奈ちゃんしか勝たん。
「そうそう、告知も! 4thシングル『キミへのLove song』、11月4日発売です! 甘々で、でもちょっぴり切ない王道の恋の歌なのでみんな買ってくれると嬉しいな!」
「そ、そう! この曲の怜奈ちゃんの歌声ほんとにいいから! みんな買ったほうがいいよ! ほんとに!!!」
「いや、誰視点なのヒカリは」
・草
・おまかわ
・※歌っている当事者です
・MV見たけどめっちゃ良かった!
・実際まじで怜奈ちゃんの歌は『ヤバい』
・ひかりんも可愛いし良い声してるよ
・あの曲二人のこと歌ってるってまじ?
・あながち間違いとも言い切れないの草
・星川怜奈限界オタク月島ヒカリ
・逆も然り
・お互いがお互いの強火ファンなのたまげたなぁ……
色々と告知をしているうちに残り1分。慌ただしくも楽しかった生配信もこれにて無事終わりを迎えることになる。
怜奈ちゃんが俺の肩を抱いて、カメラに向けて少し顔を近づけた。急な行動にびっくりしている俺を尻目に、輝かんばかりの笑顔をファンのみんなに向ける。
「それじゃあまた次回! 次回はヒカリが可愛いコスプレをしてみんなをお出迎えします!」
「えぇ!? 聞いてない聞いてない!! みんな、ウソだからねー!!」
「あはは、ばいばーい! また来週ー!」
「ま、また来週ー!!」
唐突な冗談に頬を赤くしながらも何とか別れの挨拶をして、配信を終える。時間が過ぎて、スタッフさんがパソコンの操作を無言でしている様子を二人黙って見守る。
ほどなくして、スタッフさんがこちらを振り向いて声をあげた。
「オッケーです! 配信終了しましたー!」
その声に、力を抜く。こういうのは配信の切り忘れとかいうものが定期的に起こるらしいが、関係者がいる中でやるうちの配信は大丈夫だろう。
怜奈ちゃんと一緒に『お疲れさまでした』と労いの言葉を言い、ソファに移動する。
「お疲れ様、二人とも。初めてにしては落ち着いてていい感じだったんじゃない?」
声にそちらを向くと、笑顔の塚原マネージャーが立っていた。
手に持っていた紙コップをこちらに差し出すと、柔和に笑う。
「ま、テレビでは生放送も何度も経験してるし心配はしてなかったけどね」
「始まったら、意外と大丈夫でした!」
コップに入っているお茶を一口飲み、返事をする。今までアイドルとして頑張ってきた経験が無駄じゃなかったようで、地味に嬉しい。
ほうじ茶のかぐわしい香りに癒されて、気づかないだけで少し疲れていたんだなぁと自覚する。
……でも、俺も少しずつ成長してるんだなぁ。
「……マネージャー」
「ん? なに怜奈ちゃん?」
その時、黙ってお茶を飲んでいた怜奈ちゃんが顔をあげて呼びかける。
塚原さんが俺から怜奈ちゃんに目を向けると、怜奈ちゃんは爽やかに口を開いた。
「毎回、私とヒカリで違うコスプレをして配信するってどうですか? ファンのみんなも喜ぶと思うんですけど」
「…………」
「怜奈ちゃん?」
それ、そんな爽やかに言うことかな? というか最後に言ってたアレ、ジョークじゃなかったの……?
胡乱気に怜奈ちゃんを見つめるが、怜奈ちゃんは涼しさの中に真剣味を感じさせる目で塚原さんを見据えていて……間違っているのは俺かもと錯覚しそうになる。
「……それ、怜奈ちゃんがヒカリちゃんのそういう姿を見たいだけでしょ」
「そうですけどそれが何か?」
「威張るんじゃないわよ!」
「視聴者のみんなも喜ぶし私も喜ぶ! win-winじゃないですか!!」
「ヒカリちゃんの意思を無視しないの!!」
スタッフさんが撤収作業を続ける中で、怜奈ちゃんと塚原さんの言い争いが始まってしまった。スタッフさんたちは大声にチラリとこちらを一瞬見たが、何事もなかったかのように作業を再開させる。
慣れすぎでしょ、みんな。いや、記者会見以降の怜奈ちゃんは確かに無敵だったけどさ……。
とりあえず、俺が何かを言わないと収拾がつかないんだろうなぁと二人を見る。別に本気でケンカをしているわけでもないし、こんなことで二人が険悪になったりすることもない。
『しょーもない』言い争いなのかもしれないが、そんなことを日常にできるのは幸せなことなんだろうとも思う。
俺は本当に人間関係に恵まれている。怜奈ちゃんも、家族も、事務所も。
早いところ、怜奈ちゃんの味方をしてあげようかな。『コスプレ、二人一緒ならしてもいいです』って。
何故かって?
…………。
……そんなの、俺だって怜奈ちゃんの可愛い姿が見たいからに決まってる。
心地良い疲労感とほのかな期待に口角をあげ、俺は二人に声をかけるのだった。
ヒカリだってたまには怜奈ちゃんを赤面させられるんですよ!
なおその後。