どうも、半人半妖です   作:覚め

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饅頭と月と人と貴方と死が嫌いです


お月様怖い

ここが何処かを理解した途端に体に痛みが走った。満月の時と同じように妖怪になった。ただ少し違うのが、二足歩行ができる。よく分からないが、体が妙に軽く感じることが関係しているのだろうか?分からない。わからないまま、よく分からない奴と出会った。服装は白と紫が基調の金髪。なんだか俺を待っていたとか俺を迎えたとか言っているが、なんだこいつは。それじゃあ俺を家に帰してくれと言ってみたが、無視された。よく喋る人間?が1人と数人の火縄みたいなものを持った妖怪がいる。兎か?

 

「さあ、こちらへ」

 

「何がしたいんだ?」

 

「…まあ、色々と。詳しい説明が欲しいでしょうが、今はまだ。」

 

なんだかよく分からない奴だ。火縄を持つ妖怪からは火縄をぶつけられて歩けと示される。仕方がないので歩いてやる。説明は後回しと言った口調だったが、軽い説明が行われた。ここは月。それは分かってる。月には月の民と言うケガレを嫌う人種がいるとか。目の前にいるこいつも月の民らしい。後ろにいる火縄を持ったのは玉兎、妖怪と分類されるかどうかは聞かされなかった。聞いても良かったが、意味がない気がしたのでやめておく。後普通に後ろが怖い。

 

「さて、何から話しましょうか…」

 

「何がしたいの」

 

「そうですね、やはり…」

 

「お前は誰なの」

 

「しかし姉様、それでは…」

 

「そうね…」

 

「話聞いてます???」

 

よく分からないが、何か恐ろしく無視されている。そして開口一番に言われたのが俺の体について。月の偉大な科学者である…八意ウンタラ?が行った研究の実験台だったのかなんだったのかで、穢れを出し続ける生き物を作ったらしい。穢れを出し続ける、と言うのが理解できなかったが、もしかして老いのことだろうか?なんかそうらしい。その穢れを出し続けているため俺はこの年齢でほぼ固定なのか。人に触れたら老いるのも体質が関係してるんだって。詳しい目的は分からないらしい。八意がいないから。

 

「今は地上に…何をしているのかも分かりません」

 

「…謝罪で呼ばれたってこと?」

 

「いえ、その体質を活用してとあることを…」

 

謝罪を拒否したけど随分すんなりだったな?申し訳なさそうな部分が一つも見当たらんわい。舐めてんの?と思って居たら何やら俺の改造話に。…こいつ、何を言ってるんだ?何やら分からないな。何がしたい?立ち上がろうにも先ほどからいる玉兎が火縄をこちらに向けている。更には新しく現れた奴が刀から手を離さない。となると、随分と俺は歓迎されていないことになる。ちょっとムカついてきたな…と思っていると、話を纏めたのか、俺に対した笑顔で話しかけてきた。

 

「まずは貴方の腕を斬ります。そしてそこから穢れの出量を調節できるようにします」

 

「は?」

 

「依姫、お願いしてもいい?」

 

「はぁ…」

 

「俺は納得してないぞ??」

 

そう言ったところで俺の腕が切り落とされた。抵抗するために背を向けて突撃してみたが、針を斬られた。無駄だったようだが、これではっきりした。どうにかして帰れたら妹紅に毎回切ってもらおう。多分それがいい。問題は帰れるかどうかである。さて何故腕を切られてこうも冷静なのかと言うと、切り落とされた後に変な薬をぶち込まれて痛みが鈍っているためである。そのままどこかへ連れて行かれ、何やら変なものが大量に置いてある全体的に白い部屋へと連れて行かれた。

 

「…じゃあ、やるわよ。八意様抜きでやるのは不安だけど…」

 

その言葉を最後に、と言うには少し意識が地続きに思えるが景色が変わった。真っ白い部屋だが、先ほどとは違う真っ白い部屋だ。隣には先ほどからずっといる紫と白で金髪の奴。今更だが名前は豊姫と言うらしい。少し睨みつけてみたが、なんの反応もなし。クソが。悪態をついていると説明を施された。八意ウンタラの話だ。後俺の体にどのような改造をしたのかと言う話。左腕はなくなっており、切断面には何か変なものが付いていた。後針に関しては再生するらしい。

 

「では、用事についてですね。月の事故で穢れに触れて体が穢れてしまった民がいまして…そちらの方の浄化をお願いしたいのです」

 

「…は?」

 

つまり俺は穢れを取るためだけの存在として改造を施されたらしい。慧音が外の世界にある空気を浄化する物を羨ましがっていたが、恐らくはそれと同じ役割。何やら俺の客に当たりそうな奴が何人も来た。全員が全員こちらを見て背に腹は変えられないと言いたげな顔をしていた。これが終わったら帰してもらいたい。こう言う目に慣れてはいるのだが、別に慣れたからと言って何も感じないわけじゃない。全員に触られ、豊姫に左肩のよく分からない物を向けて全力で穢れを出す。なんか嫌そうな顔してるわ。

 

「終わったのか」

 

「けほっ…ええ、まあ…」

 

「随分と穢れた?」

 

「やはりそのつもりで…はぁ。」

 

「じゃあ帰してくれ。」

 

「帰す?何故?」

 

「は?」

 

豊姫がそう言った途端に何処からともなく玉兎が現れた。脅しのようだ。…帰れなさそう、と言うことがわかれば良い。ならば力づくだろう。問題は玉兎の持ってる火縄と、俺の腕を切った奴。豊姫は…どうだろう、わかんない。今のところ何もしてこないしなぁ。それに他の奴らも。里の防人を馬鹿にしていた時期もあったが、これは中々に大変だな。すまん防人、これからも馬鹿にする。多分こいつらの方が強いし。最悪穢れを溜めて…ん?待て、どうやって帰るんだ、俺。

 

「…帰りたければ、私の力がなければ不可能ですよ」

 

「豊姫をどうにかしないとか…」




現在の好感度一覧
平→豊姫達…帰して…帰して…
豊姫達→平…便利な浄化装置ゲット!!
平→八意ウンタラ…殺します
八意→平…誰?
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