どうも、半人半妖です 作:覚め
↑この幻覚を見せるだけで白蓮を完封できるという事実
「なんでウチなの」
「博麗の巫女から、里で何かしたいならここを通せと…」
「…しがない寺子屋ですよ、ここは。慧音も今はいないし」
ちなみに妖怪が人里で勝手をやったらどうなるか?という話だが、実は迅速に博麗の巫女が飛来し多少の被害を出しながら妖怪を蹂躙するのだ。噂では、稗田家と博麗神社で特別な通路があるんだとか。おー、怖い怖い。ちなみに人が勝手やった場合は大抵自治体が稗田家を呼んで対処するよ。目の前の女がどっちに当たるのかは知らない。見た目は完全に人間だが、まあ恐らく人外だろう。里の外からやって来たのだから。まあ今は慧音を待つことしかできないけどな。いつ帰るかは知らん。
「茶だな」
「お茶ですねぇ」
「…新聞読む?」
「暇つぶしですか?」
「いや、里で活動するなら多少知っといたほうがいいだろ」
「なるほど。…これは…里の情報があまりないのでは…?」
知らん。どうやら射命丸の新聞は人外にもつまらなく感じたようで、必死に読む風を装っていたがいつのまにか机の上に置かれていた。そのまま自己紹介へ。今更とも思うし、俺に言われても、と思う。名前は聖白蓮というらしい。当然だが知らん名だ。里で仏教をしたいらしい。俺は知らんから詳しく聞く気はない。宗教とかそういうのは普通に信じてないからな。神がいるなら俺はもう死んでるよ。仏教は神ではないらしい。うーん、そういう話ではないと思うんだが。
「出来れば、より多くの方に心の拠り所として仏教を広めたいのです」
「俺に言われてもな。友人なら話を聞いてやらんこともないが、友人じゃないし。」
「では、今ここで親しい友人になりましょうか。」
「うわっ」
酷く傷つけてしまった日から数日。どうやら慧音を伝ってではあるが許可を取れたらしい。人里の広場のようなところで元気に叫んでる姿が見える。ちなみにそれを見てると慧音からの視線が怖い。今見た限りでは身長がでかい分、東風谷よりも目立っているようだ。それに対抗して東風谷は謎の台を持って来てより目立つようにしている。飛べよ。そこまで来たなら。飛べよ。ちなみにナズーリンがいたので恐らく件の封印された奴と言うのはあの集団の誰かだとは思う。結局慧音にまだ伝えてないんだよな。
「平、私みたいなちんちくりんは嫌いか?」
「言うほどちんちくりんじゃないだろ。俺達の場合、生えてくるものもあるからな」
「そう言う話をしてるんじゃない」
「大体な、元人間不信の俺がそう簡単に現を抜かすわけないだろ」
「それはそれでどうなんだ?」
「助けてくれ妹紅〜」
買い物を済ませ、帰宅。俺が買い物に行くと嫌な目で見られるからそろそろやめて欲しいのだが、どうやらそうはいかないらしい。そうしないとお前はあげた服をタンスの肥やしにするからとかなんとか。要所要所では着ているはずだが。そんなことばかりしているものだから、ついに稗田家から二人はどう言う関係なのか聞かれたらしい。慧音は同居人と答えたようだ。常日頃を思い返し、確かに同居人なんだがなぁと残念がる。せめて友人とかそう言う感じにまとめて欲しかった。
「そういえば、命蓮寺の妖怪たちから招待状を貰っているんだ。平宛に」
「えっ」
「実は平も嬉しいんじゃないか?いつもは私や妹紅のような、ちんちくりんばかりを目にしていたからな。あんなに大きい女性と話せてな?」
「違う、違うぞ慧音。ちょっと話が違う」
「ちょっと?何処がちょっと違うんだ?教えてもらおうか。ん?」
「にょっす〜…お邪魔しました〜」
「妹紅!?」
俺がただ招待状を貰っただけでこんなに詰めてくるくせに同居人と答える度胸を俺は知りたい。もこうがいたおかげでなんとか弁明できた。こう言う時の妹紅の役割とは、第三者から見てもただ話していただけだろうと言ってもらうことだがな。ていうか妹紅のにょっすって何?挨拶?訛った?方言みたいなもの?…わからん。慧音もそこ気になるかと思ったが全然気になってなさそう。なんなら普通に聞いてなさそうだった。普段何聞いて生きてんだよ、慧音は。
「なんとかなったか」
「で、平は行くのか?」
「行かない。面倒だしな。あと純粋に宗教が嫌い」
「お前よく博麗の巫女が嫌いにならないな」
「嫌いだぞ?縄解けても出られなかったのは巫女が原因だからな」
「詳しく」
縄で縛られて閉じ込められる→縄が朽ちたので妖怪の時に檻を破ろうとする→巫女の札のせいで大怪我、人間の姿ではそもそも檻を破れない。こう言うことだな。後に解けはしたんだが、その頃には栄養がなさすぎて力も入らず。何も出来ないまま慧音に解放されたわけだ。つまり頑丈で朽ちない檻が悪かった。それが無ければ死んでたと思うけど。と言うことを話していたら後ろに白蓮が。人の敷地に入って来んなよ…と思いつつも話を聞かれてしまったなと後悔。慧音に話させればよかったなぁ。
「私と大体同じような経歴ですね」
「本当か?」
「平?」
「流石に反応が早いぞ慧音」
「しかしな妹紅…」
聞けば白蓮も封印されていたらしい。出ることなく1000年近く封印されていたとか。…魔界に。思わず笑ってしまった。帰れ〜。と、招待状と共に敷地外へ追い出す。しかし、これでナズーリンの言っていたであろう封印されたやつが聖白蓮であることが確定した。まあアレなら悪さもしないだろう。うん、あの時のことは慧音に話さなくても良いか。まあ良いよな?と、納得しかけたところに今度は何やら面倒なことが。慧音だ。目が怖いとかではなく、すんごい笑顔で話しかけてくる。怖い。
「私としては行かせてもよかったと思うけどな。何処にあるのかとかも把握しないと」
「それもそうだったか」
「平らしいと言えばらしいから行かなくても良いんじゃないか?」
平の簡単経歴
月によって人外へ→発覚、洞窟に幽閉。檻もつけて出られないようにする→後に巫女が頼まれて札を貼りにくる(この時、平は寝ていた)→縄が朽ちて出られると思ったら出られない→なんとかして封印を解いたが力がもう入らず、妖怪になっても蹲って動かない→慧音により解放。