どうも、半人半妖です 作:覚め
「なんか最近変な女を見かけるらしい」
「変な女?…妹紅?」
「何で私なんだ??」
だって、まあ里の服装にあってないだろ。後は‥燃えるし。後、白髪。そう思ったが全然違うらしく、どうやら見かけるのは全身が青い変な女らしい。…慧音じゃないか?最近里の外に出たのか?と思ったが妹紅が言うには慧音が授業をやってる最中にも見かけたらしい。お前見かけてたなら先に言え。十六夜とか見てないだろうか?東風谷とかも。射命丸は…まあどうせ見てないだろ。どーせな。最近あった謎の巨大生物の噂もあったけど射命丸はなにも見てないとか言ってたし。
「十六夜は知らないのか」
「…私は何も知りませんね。」
「だよなぁ。里に来るまでに見たとか無いかなって思ったんだけど」
「移動の際はほとんど時間を止めていますから…」
「へぇ」
時間って止められたんだ。初めて知ったわ。時間止めたら世界どう見えんの?やっぱり白黒?どうやら白黒ではなく真っ暗らしい。誰かにナイフを投げたりするときは時を止める前に位置を確認してるんだと。でも門番の居眠りとか察知してたよね、と聞いてみると、蝋燭に火を灯せば少し見えるようになるんだとか。それでいちいち門番の顔を見て、寝てたら刺してると。意味がわからんな。まあ、不便な物なんだろうな、時を止めるって。と考えていたところ、やってみるかと言われた。
「できるの?」
「はい。まあ邪なことに使ったらお嬢様が殺しに来ますが…」
「安心しろ、そこまで人のことは好きじゃ無い」
「では安心して」
と、なぜか時計を渡される寸前に目の前を何かが通る。それを見た十六夜が渡そうとしていた時計をしまった。どうやら時間を止めるのはお預けらしい。それと同時に、目の前を通った何かが何やら大変なものだということも分かった。十六夜がナイフを構えたのでわかった。十六夜の投げたナイフが通った何かに刺さったようだ。空中で止まった。先ほど目の前を通った何かは透明だったようで、十六夜が首をかしげながらナイフを回収した。…何かは知らんが、どうやら異変のようだ。昨夜も紅魔館が気になるようで、帰ってしまった。
「なんか変なことになったな?」
「とは言え、前回の怨霊のようなものではなさそうだな」
「え、慧音見えるの?」
「なんだ、平は見えないのか?」
「何かあることしかわからん」
「戦力外か。妹紅、何か被害がないか探しに行くぞ」
「うい」
「平じゃないぞ」
さみしいことを言われてしまった。が、見えないのは事実。どのようにもならないのでおとなしく待機。怨霊は見えたのに、今慧音たちが見えている謎のものが見えないとは。慧音が言うには怨霊とはまた違ったものらしいけど、見た目は似てそう。どんなものかも想像がつかないが、まあでもたぶん幽霊みたいな、丸っこいやつなんだろ。よく知らないけど。なんなら幽霊も見たことないしな。怨霊しかない。なら怨霊っぽい奴って言えば良いのか。失念してたな。
「なるほどぉ〜」
「前回の時に、変に首を突っ込むなって言われてるしな。」
「へぇ」
「で、そんなことを聞きに来た訳じゃ無いだろ、鈴仙」
「えへへ…」
「えへへじゃなくてな。用件は?」
「この神霊?とか言うものを何とかして欲しいんですよね」
「神霊って言うんだ」
「出てくるせいで里の人達が外にいなくて薬が売れないんですよ」
知らんわ。何なら慧音達が行ってるから何でも良いだろ。俺じゃどうもできないし。とは言えだ。どうせ鈴仙も慧音を頼りに来たのだろう。慧音ならもう出払っていることを伝え、俺はそもそもその神霊とか言うのが見えないとも伝える。それこそ、こう言う時には白蓮が出てくるべきだろう。霊的な何かなんだから、仏が出払って全部どうにかして欲しいものだ。まあ既に何かやった後なら何も言わないが。人里に一応近くはあるし…なんなら今日は布教してるはずだよな?どうだったっけな…?
「あの、頭に肘乗せるのやめてもらえます?」
「こうやって歩かないと歩くの辛いんだよ」
「いつもどうやって歩いてるんですか?」
「慧音にもたれかかってるかな」
「…惚気ですか?」
「月のせいだからな。堂々と言えるぞ」
そう話して鈴仙は本日の営業を諦めて帰っていった。少し長かったな。もうちょい早めに切り上げればよかったのに。そう思いながらも一人になったので気晴らしに寝るとする。神霊も俺には害がなさそうなので、まあ丁度良かろう。何か悪さをするなら話は別だが。寝てる奴に悪さするなら爺さん婆さんは今頃三途の川だろう。…いや、それはおかしいか。悪さしなくても三途の川に行く爺さん婆さんもいるんだからな。…どの道死んでる気がするな。
「何もなかった」
「えっ」
「こう言う異変で何も無いのはおかしいよなぁ」
「二人ともちゃんと探したの?」
「寝てたやつに言われたく無いな」
「慧音は俺の気持ち分かってくんないし察そうともしないよなぁ」
「えっ」
まあ嘘だが。そんな適当を宣ったところ、慧音に肩を掴まれ揺さぶられる。妹紅、お前なら分かるだろう。そう思って妹紅を見たらなんか妹紅が驚いた顔をしてこちらを見ていた。…どうやらやらかしたようだ。納得いかない。が、まあそう言うふうに見られてはいたか。慧音が俺の好意に気付かない限り、俺は慧音に何かをすることはない。妹紅にそれとなく伝えたことはあったんだが、果たして伝わっているかどうか。なんか忘れられてそうな気がする。
「いつだ!?いつのことだ!?」
「助けて妹紅」
「二人の問題だろ…何で私まで巻き込まれるんだよ…」
妹紅一人だけハブられるのは可哀想だろ