どうも、半人半妖です 作:覚め
妹紅の肉で延命できるか…!?
「このままでは備蓄が…!」
「あと何ヶ月分?」
「持って一ヶ月…いや、そうだな、三週間だな」
「困ったなぁ」
こうなると寺子屋で起きるのは絶食期間だ。面倒なのは慧音が俺に飯を与えようとしてくるところだな。満月が近いので確実に起こるだろう。俺の記憶を食うつもりかもしれん。まあ別に良いんだけどさ。腹を鳴らしながら俺の飯を見るのはやめてもらいたい。せめて作る際につまめ。俺にも罪悪感というものがあってだな。まあ妹紅がたまに取ってくるウサギの肉でも食わせておけば良いだろ。俺?俺は食わなくても大丈夫。過去に二ヶ月ほど絶食させられた事があったからな。確認済みだ
「というわけで今日からお粥だ」
「これは作れるのか」
「ここに…妹紅が何処かから手に入れた謎の物体を入れる」
「俺のだけに入れたな」
「これで味はマシだろう。」
「毒じゃないよな?」
食べる。確かに味はできたんだけど…なんだ…なんだこの…なぁ…?な感じ。食べられないわけじゃない。妹紅は一体どこでこんな味付け用の謎の物体を手に入れたんだ?そしてなぜ慧音は俺の粥にだけ入れたんだ??と言うか食事のダウングレードが激しすぎるだろどうなってんだ。段階を踏めよ段階を。呆れながらも食事を終え、今日も今日とて雪を落とす。ここから先、冬が長引けば飯がなくて本当に力も入らなくなる時期が予見できるので、出来るうちにしておかなければならない。
「力が入らなくなったら妹紅も呼べないからなぁ」
「どこの誰のせいだ」
「私としては異変だと思いたいが…稗田家に巫女が動いたか聞いてみよう。」
「たとえ異変だとしても、解決した時の謝礼がないな」
「春の終わりまで待ってもらうしか…」
雪かき終わり。ちなみにだが、最近里の外でとある少女らしき者を見かける報告があるらしい。緑の服を着た少女なんだとか。十中八九人外だろう。報告では、何かを振り回しながら集めているように見えたんだとか。事の一切がわからん報告だが、関係してるかもしれない。博麗の巫女に言ってみてはどうだろうか。慧音に提案したらなるほどと頷いた後にともかく稗田家だと言って寺子屋から出て行った。何とも忙しいやつである。その間、俺は何をするわけでもなく寺子屋で寝転がるだけ。
「…あれ、慧音は?」
「何の音も出さずに訪ねるのはやめろ妹紅。慧音からも言われてるだろ」
「いや、珍しく鶏肉が手に入ったんだ」
「…人肉なら鹿の方が食感が似てるらしいぞ」
「私の肉じゃねえよ」
肉が手に入ったからと気分よく居座った。冬の間は妹紅がちょうど良い。うざったい時を除けば。妹紅の体温はなぜか普通の人間と比べて1度高いらしい。らしいと言うのは、俺が1度を理解できないからだ。何だ1度って。何が基準の1度なんだ。それは置いておき、妹紅はそこから発火することで暖房がわりにもなる。妹紅がいるだけで薪を消費しなくて良くなる。備蓄を減らさないためにも、俺的には冬の間だけ来て欲しいと思っている。と言うか来い。部屋の中心に居ろ。
「まさか平がそこまで情熱的だったなんてな…慧音に申し訳ないなぁ」
「夏の間はできるだけ来るなよ」
「それは話が違うぞ平」
「お前がいると暑いんだよ」
「雪女になって来いってか!?」
「それならいいぞ」
「お前、割と酷いよな」
さてどうだろうか?慧音が吉報だと言わんばかりに帰宅、妹紅を見て気分を落ち着かせ、説明を始めた。今朝、空を飛んでいる巫女が見えたらしい。やったぜこれで俺たちの勝利確定だな。なんて考えていたところに凶報。巫女とは別に白黒の服に身を包んだ霧雨の子を見たらしい。よく分からんな何言ってんだ?大体霧雨って何だ?雨なんか降ってないだろ擬人化?と思って聞いたら商人の娘らしい。…だからなんだと言うのか。ますます分からない。黙ってれば良いだろ。
「平は家族愛がわからないからなぁ」
「妹紅も同じ側だろ」
「妹紅は分からずとも理解してくれる風には装うんだ。平も見習え」
「ん?私はわかるぞ?ん?」
「嘘は後々自分の首を絞めるぞ」
「嘘じゃないぞ??」
そのまま何だかんだと騒ぐ。結局娘が何だったのかは知り得なかったが、まあ人情的なアレコレだろ。俺しらね。そのまま夜を迎え、膨らみつつある月を見上げてみる。…慧音と妹紅の会話を盗み聞きしたが、妹紅の口ぶりからすると妹紅は満月まで居座りそうだ。帰れ。体を芯から温めるとか言って酒を出すな。酔ったお前に触られて老いたのは俺なんだぞ。巻き添えを喰らわないように自室へ戻る。今日はもう寝ようと思います。酔っ払った妹紅ほど見てられないものはないからね。
「逃すわけないだろ」
「何で俺の部屋まで…」
「そりゃまあ…2人で呑むと晩酌だし…」
「慧音に断られたな?」
「あ、バレた?絶食中だからって断られた」
と言うわけで呑むことになった。肴はない。よく分からない肉は夕飯に消えたし。なんかこう、ないのか。聞いたがないらしい。ちなみに妹紅は何故か知らないがよく呑む。酔って二日酔いになっても死ねば元通りとか言うし。その後処理、死体を見た慧音の叫び声、諸々がその場にいた俺に降りかかっていることを一切理解するつもりがない姿勢をさてどうしてやろうか。どうしてやることもないのだが、それでもどうもしないよりはしようとすることは大事だろう。
「と言うわけで焼きごてな」
「死んだら元通りだから意味ないぞ」
「死に戻るたびにやってやる」
「平の字でも載るのか?」
「犯罪者って焼印を着けようかな」
翌日、平は見た目が五十代くらいの年齢で雪の中に下半身を埋めた状態で見つかった。
妹紅は雪に埋まった状態で雪かきによって見つかった。