BLEACH『未来奇譚篇』   作:春囃子風

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最初に投稿した時は見切り発車だったので、
それなりにストーリー性とか物語筋を決めました。

今作の副隊長格のお披露目回です。

それから申し訳ありませんが
前回までに投稿したお話は一度削除し、再投稿させていただきます。

今日から一週間程、午前と午後に一話ずつ投稿します。




The grand farce―― 踊る議場、回らぬ予算

 

月に一回の副隊長による予算会議。一番隊舎の会議室では頭にバンダナを巻き、その上部から出した長い赤髪を太い三つ編みに纏めた偉丈夫のイケメン、一番隊副隊長・阿散井恋次あばらいれんじの怒号が響いていた。

 

「……おい。静かにしろって言ってんだろ、そこォ! 『時間厳守、迅速なる進行を』って朽木くちき総隊長から直々に釘刺されてんだよ! 早く会議始めんぞ!」

 

「まあ! 朽木総隊長様直々のご命令ですのね。でも阿散井副隊長様、そんなに大声を出すとお喉を痛めてしまいますよ。ほら、四番隊の黒崎くろさき副隊長様がお持ちくださった『自作すぽーつどりんく』でも召し上がって落ち着いてくださいませ」

 

怒れる恋次にウェーブのかかったミディアムロングの茶髪を揺らしながら小柄な美少女、二番隊副隊長・大前田希代おおまえだまれよがお上品に話す。

 

「お前は兄貴に似ず上品だけどよ! 大声出してんのはお前等が静かにならねぇからだからな!? ……つーか、なんだ、このスポーツドリンク?何でグラデーションがかかってんだよ!……石田いしだコレは飲めるヤツだと思うか?」

 

「僕に聞かずに織姫おりひめさん本人に聞きなよ。それより阿散井くん、早く進めよう」

 

そう言いながら、綺麗に整えられた黒髪ショートヘアの美青年、十三番隊副隊長・石田雨竜うりゅうが眼鏡の位置を直す。

 

「案外、イケるわよ恋次〜。 後味がちょっと辛いけど。ねー、白亜はくあ? 」

 

ヤバい色のスポーツドリンクを飲みながらウェーブのかかった茶髪のロングヘアーのグラマラスな美女、十番隊副隊長・松本乱菊まつもとらんぎくは隣に座っている首元に白磁器の様なチョーカーを付けた、白髪ロングヘアーで赤目の美少女、いや、小柄な美男の娘、六番隊副隊長・間街まがい白亜の髪を撫でる。

 

「……松本副隊長、会議中。……あと、阿散井副隊長、騒ぐと醜い」

 

「白亜! お前は六番隊なんだから、もうちょっと俺の味方しろよ! つーか松本さん、会議中に白亜を可愛がってんじゃね!」

 

「それより恋次、十一番隊の予算を削ろうって話なら、俺は今すぐこの机を叩き割って帰るからな!」

 

斑目まだらめ副隊長、お静かに。くろつち隊長の無茶振りのせいで三日寝ていない身としては、その大声は脳に響きます」

 

スキンヘッドの十一番隊副隊長・斑目一角いっかくが大声を上げる隣で乱雑に切ったショートの黒髪でおでこから小さな鬼の様な角が四本生えている、十二番隊副隊長・阿近あこんが顔をしかめながら苦言を漏らす。

 

「……それと、さっき一番隊の壁が更木ざらき隊長によって破壊された音が、こちらの観測機器により拾われていますね」

 

「あぁん!? 隊長がまた総隊長に突撃したのかよ! 予算会議なんかやってる場合か!俺も参戦してくる!白亜、オメェも来るか?」

 

「……今は会議中。後で行く」

 

「あはは、斑目副隊長は相変わらず元気ですね! でも、一番隊の壁の修繕費っていつも十一番隊の予算から引かれちゃうんですよね……? 前にイヅル隊長が『十一番隊の書類は計算が大変そうだな』って言ってました」

 

くすんだセミロングの銀髪を短いポニーテールにしている美少女、三番隊副隊長・桃源院優火とうげんいんゆうかが自身の上官である吉良きらイヅルの言葉を思い出す。一角はその言葉を聞いて怒りを恋次にぶつける。

 

「何だと!おい、恋次!!どういう事だ!!」

 

「いや、妥当でしょうが!!」

 

一角と恋次の言い争いを終始不機嫌そうな顔で見ていた、ショートボブで黒髪の美人、九番隊副隊長・掛詞解那かかののかいなが呟く。

 

「……くだらない。予算の話なら、一番隊の独断で決めて、決定事項だけ書面で回せばいい。さっさと終わらせてください。檜佐木ひさぎ隊長の原稿チェックをしなければならないので」

 

「悪かったけどよ。掛詞。そんなに怒るなよ、顔が怖ぇよ」

 

恋次の言葉に解那は「…顔が怖い」と小声で零しながら、視線が下がる。そんな解那を黒髪を夜会巻きにした美少女、五番隊副隊長・雛森桃ひなもりももが恋次を叱りながら慰める。

 

「阿散井くん、女の子に向かって『顔が怖い』は無いでしょ!?解那ちゃん、 解那ちゃんは可愛いよ」

 

そんな中、前髪で片目を隠している美青年、七番隊副隊長・輪堂与ウりんどうあたうは隣の金髪サイドテールの黒ギャル、八番隊副隊長・八々原熊如ややはらゆゆに手話で何かを話していた。

 

「あーたんが『早く始めないと日が暮れるぞ』って。あーしも賛成。サボってるとよ姉の変わりに書類にサインしなきゃだし、ケイちゃんのフォローも入って上げたいし」

 

「八々原、お前は本当に真面目だな。……で、お前らの隊の浮竹うきたけ隊長はどこ行ったんだよ?」

 

「とよ姉なら『報告書書くのコスパ悪い〜』って言って、九番隊のソファーで寝てると思う。何なら檜佐木隊長に書類やって貰ってるかも」

 

「……檜佐木隊長、浮竹隊長が美人だから許してるんですか?どちらにしろ他人の仕事をホイホイ引き受けてお人好しが過ぎます」

 

熊如の言葉に解那が眉間にシワを寄せながら目付きをさらに険しくする。そんな時、明るい茶髪をロングにした美人、四番隊副隊長・黒崎織姫がパッと手を挙げて発言する。

 

「はいはーい! 皆さん、お仕事で行き詰まった時は、この大福がおすすめです! 清音きよねちゃんからも『これは新しい栄養補給の形ね!』って褒めてくれた、お餅の中に『こしあん』と『にんにくの芽』と『ホイップクリーム』を詰めた大福なんです!」

 

織姫の言葉に数人を除いて副隊長達が言葉を失う。そんな中、慣れているため一番最初に正気を取り戻した石田が彼女に言う。

 

「……織姫さん。虎徹こてつ隊長はただ、君の勢いに圧倒されて断れなかっただけだと思うよ。それは……いや、突っ込むのはやめておこう。阿近くん、これの成分は大丈夫かい?」

 

「石田副隊長、私に振らないでください。技術開発局のデータにない栄養素(?)の可能性があります。……吉良隊長が食べれば、今度こそ四番隊に永久入院になるでしょう」

 

「えっ!? イヅル隊長また死んじゃうんですか!?ならそうなる前に私が全部食べきります!」

 

「桃源院ーーー!! お前が健啖家なのは知ってるが、織姫のバイオ大福にまで手を出すんじゃねえ!! お前が倒れたら三番隊が本当に終わるわ!! ……あーもう、お前ら全員、一歩も話が進まねえ!!」

 

「ねえ恋次、もう細かいことはいいから、一番隊の予算で今日の飲み代落としてよ〜」

 

「落ちるかバカ野郎ーーー!! 総隊長に殺されるわ!!」

 

一番隊舎の会議室から、恋次の絶叫が響き渡る中、

 

ドクンッ

 

空間が歪むような重苦しい霊圧が、瀞霊廷の全域を駆け抜ける

 

「……ッ!?」

 

「この霊圧……! 間違えねえ、破面アランカルだ……!!」

 

「それも、同時に3体……! 完全に尸魂界ソウル・ソサエティ遮魂膜しゃこんまくを突破して内部に侵入している!」

 

「白亜。アンタ、この霊圧知ってる?」

 

乱菊の質問に白亜は首元のチョーカーに触りながら首を横に振る。

 

「……知らない。多分、愛染あいぜん時代以降に自然に破面アランカルになったタイプ」

 

バッ!

 

会議室の襖が勢いよく開く。息を切らせた二番隊・隠密機動の隊士が入ってきて、片膝を突き報告をする。

 

「報告失礼します!瀞霊廷せいれいてい西門付近、および地下臨海エリアに、破面アランカルとみられる未確認の霊体3体を視認!」

 

「西門付近ですって……!? 二番隊の管轄区域にほど近いですわ……!」

 

阿近は懐から通信端末を取り出し、即座にデータをスクロールする。

 

「……霊圧の波形から見て、いずれも中級大虚アジューカスに匹敵する個体ですね」

 

緊張が走る中、恋次が一同を見据えて鋭く言い放つ。

 

「――静粛に! これより一番隊にて、即座に隊首会議が行われる! 相手が破面アランカルである以上、隊長ないし副隊長が直接当たることになると考えるのが妥当だ!」

 

恋次の言葉に副隊長全員がそれぞれの斬魄刀の柄に手をかける。

 

「総員、各自の持ち場へ即座に戻り、隊長の指示を仰げ! 解散ッ!!」

 

シュバッ!!!

 

恋次の言葉に衣服の擦れる鋭い音を残し、長机を囲んでいた副隊長たちが一瞬にして瞬歩で虚空へと散開する。

 





今回出て来た半オリジナルキャラ・オリジナルキャラの簡易プロフィール。


・名前:大前田希代おおまえだまれよ
・性別:女
・見た目年齢:14歳
・髪色、髪型:緩いウェーブのかかったミディアムロングの茶髪
・瞳の色:緑色
・身長:149cm
・外見:ぽやっとして少し幼い感じ。コロコロ表情が変わる。感情が顔に出やすい
・服装:死覇装は普通の着こなし。内側に着ているのが白ではなくピンクの可愛らし花柄の着物。
・所属:護廷十三隊二番隊副隊長
・休日の過ごし方:お菓子を持ち寄ってくれた優火とお茶会
・性格:天然お嬢様。礼儀正しくお育ちが良い。仲の良い人でも様付けで呼ぶ。隊長格や友好が薄い副隊長などは「◯◯隊長様」と、名前+役職に様を付ける。何なら敵も「お敵様」と呼ぶ。


・名前:桃源院優火とうげんいんゆうか
・性別:女
・見た目年齢:15歳
・髪色、髪型:くすんだ銀髪、ミディアムボブくらいの髪を後ろで結って小さいポニーテールにしている
・瞳の色:綺麗な蒼色
・身長:150cm
・外見:顔立ちは若干幼く、いつもニコニコで楽しそうと言うよりは嬉しそう。
・服装:死覇装は普通の着こなし。服装の何処にスマイル顔の向日葵のキャラグッズを何かしら1つ付けている(キーホルダーだったり、ワッペンだったり、ネックレスだったり、バッジだったり。その日の気分で変える。付けているのは何故か絶対1つ)
・所属:護廷十三隊三番隊副隊長
・趣味:料理、食べ歩き
・性格:底抜けに明るくて天真爛漫を絵に描いたような性格。善意100%の光属性。天使。おいしい物を食べると幸せになれるからとちょっとした食通でかなりの健啖家。戦闘では部下や仲間を守る為に敵には容赦はしない。ただ、戦いが終わった後、生きている敵がいて良い奴だったら助ける。
「誰でも助けないの?」「確かに皆助けたいと思っています。でも、……それで、もし助けた人が私以外の誰かを傷付けたとして、私がどんな償いをしたって責任を取ることが出来ません。だから、守るべきモノ、刃を向けるモノを違えたりしません」
甘い夢想家ではなく夢見る現実主義者リアリスト。ただ、自分より他人を優先しすぎるきらいがある


・名前:間街白亜まがいはくあ
・性別:男(男の娘)
・見た目年齢:13歳
・髪型、髪色:白髪のストレートロング
・瞳の色:赤色
・身長:149cmと小柄
・外見:服を着ていると美少女にしか見えない
・服装:首に陶磁器のような白色のチョーカーを着けている。死覇装の襟元に絵画の額縁を思わせる銀の刺繍がさりげなく縫われている
・所属:護廷十三隊六番隊副隊長
・趣味:美術品収集、瀞霊廷の建築巡り
・性格:普段は温厚で無口。だが、いざ戦闘となると美少女のような顔に野獣の笑みを浮かべて相手に斬りかかる好戦的な性格。好きな物、気に入った物にはかなりの執着と収集癖を持つ。


・名前:掛詞解那かかののかいな
・性別:女
・見た目年齢:21歳
・髪色、髪型:黒髪のショートボブ
・瞳の色:金色
・身長:155cm
・外見:少し目つきが鋭い、美人だが冷たい印象を与える顔つき。嬉しいという表情が顔に出ず、いつも機嫌が悪そうにしている
・服装:死覇装は普通の着こなし。片耳ずつにチェーンタイプの金色のフックピアスとエメラルドが嵌め込まれたスタッドピアスを付けている
・所属:護廷十三隊九番隊副隊長
・好物:クラシックタイプの固めのプリン
・性格:生真面目で仕事を抱え込むタイプ。少し他人を信じきれないところがあり、自分だけで仕事をこなそうとする。また、自分自身すらも信じきれていない節がある。
素の彼女は生真面目な性格は変わらないが若干ズレてる不思議ちゃん系
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