解那の精神世界回。
次回は来週の日曜日に投稿予定です。
解那の精神世界。
神社の本殿を思わせる厳かな広い和室。
そこの上座には淡く緑色に輝く角が竜巻で出来た白い羊の聖獣『風神』と淡く金色に輝く角が雷で出来た白いユニコーンの聖獣『雷神』が祀られるように鎮座していた。
そんな二柱に、巫女服に身を包んだ掛詞結那が綺麗な所作で座礼をし口を開く。
「廣く清き大空に坐す、偉大なる雷神・風神の大神等の大前に、恐れ畏みも白さく、我が願いを聞き入れ給ひ、守り給へと、畏み畏み白す」
二柱とも結那の詠う様な祝詞を聞き入れ、雷神が重々しい雰囲気を漂わせながら言葉を紡ぐ。
「……して、本日は何用だ。我が半身よ」
「はい、本日は二柱にご相談したい事が御座います」
「面を上げ、申してみよ」
風神の許可に結那は
「では……」
と言って立ち上がる。そして、
「お姉ちゃんの誕生日プレゼント会議を始めまーす!!」
「「…………」」
今迄の厳かな雰囲気は何処へやら。先程までのと本当に同一人物か疑わしくなるほどに、いつもの調子に戻った結那が元気いっぱいはっちゃけ出す。
「風ちゃん!雷ちゃん!今日はみんなで、お姉ちゃんが喜ぶものを考えよう!」
そんな元気な結那に風神は深いため息をついた。
「……雷の。お前の半身は、少々やんちゃが過ぎる」
風神の言葉に雷神はもう馴れたと言わんばかりに遠い目をしだす。
「……風の、諦めてくれ」
「雷ちゃん!風ちゃん!」
結那は拳を天に突き出し、大声で宣言する。
「最高のお誕生日プレゼント考えようよ!」
「「…………」」
「百歩譲って諦めたとしよう、だが……」
そう言いながら風神は、寝間着の浴衣の上にたんぜんを羽織って、結那の隣にずっと、ちょこんと座っていた解那を見る。
「本人を前にして話し合うのはどうなのだ?」
「……逆に聞くが風の、我が半身が隠し事、敷衍する*1ならば『さぷらいず』を隠し通せる性に見えるか?」
「…無理だな」
「であろう」
風神と雷神が話している横では、結那が解那に誕生日プレゼントの相談をしていた。
「ねぇ、お姉ちゃん。お姉ちゃんはどんなプレゼントなら喜んでくれるかな?」
「私は結那が選んでくれたものならなんでも嬉しいから、お姉ちゃんも結那が真剣に選んでくれたらそれだけで喜んでくれると思うよ」
「え〜、確かにお姉ちゃんならそうかも知れないけど、私はもっとお姉ちゃんに喜んで貰いたいの」
「結那……お姉ちゃんも幸せ者だね」
「いや、お姉ちゃんはヌシだろ。風の、我が半身をとやかく言っているがお前の半身もどうかと思うぞ」
「……雷の、慣れろ」
翌日、九番隊編集室。
修兵が書類を見ながら聞く。
「そういや、お前の斬魄刀ってどんな奴らなんだ?」
解那は真顔で答える。
「……父親二人と、元気な妹みたいなものです」
「いや、どういう構成なんだよ」