BLEACH『未来奇譚篇』   作:春囃子風

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今回は死神図鑑ゴールデン四本立て。

明日も午前、午後に一つずつ投稿します。


peaceful noise――平和な騒音

 

死神図鑑ゴールデン「夜遊人しごとにん

 

瀞霊廷のとある茶屋

そこではいつもの様に八番隊隊長の浮竹都依うきたけとよりが自身の副官である八々原熊如ややはらゆゆを連れて仕事をサボってお茶していた。

 

「今日も尸魂界ソウル・ソサエティは平和だね〜」

 

「ね〜」

 

「平和なんだから仕事しなくてもいいよね〜」

 

「よくありません」

 

都依の後ろから否定の声が掛かる。八番隊三席、世敖景博よあそびけいはくである。

 

「............ケイ〜、私達は護廷十三隊。護廷なんだから、平和な時は仕事しないくて良いんだよ」

 

「良いわけ無いじゃないですか。ほら、隊長に確認して貰わないといけない書類がいっぱいあるんですよ」

 

「え〜。てか、ゆゆも一緒にサボってるのになんで私ばっかり...」

 

「八々原副隊長は既に本日分の仕事は終えておりますので」

 

「え!?ゆゆの裏切り者〜!」

 

「え〜、だって、あ〜しとよ姉みたいに要領良くないし〜」

 

都依が、熊如が既に仕事を終えていることに抗議するが、熊如はどこ吹く風である。景博は話は終わりとでも言うように都依の手を引き店を出ようとする。

 

「ちょ、ちょ、ちょっと待って、ケイ!まだ会計済んでない!」

 

「会計でしたら既に此方で済ましてあります。なのでこのまま出ても問題ありません」

 

無銭飲食は流石にまずいと慌てる都依に、ことも何気に会計済みと答える景博。

 

「......ケイってそういうとこ熟れてるよね。たまに、私より遊び人なんじゃないかって思う」

 

「?自分は隊長程器用じゃないので仕事中は遊びませんよ?」

 

「......いや、そういう意味じゃなくて」

 

「あはは、ケイちゃんマジウケる〜」

 

「?」

 

本当に分かってなさそうな景博に都依と熊如は微妙な視線を向けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

死神図鑑ゴールデン「敏腕記者」

 

朝。九番隊隊舎・編集室

 

「風と雷を使用出来る私の嵐神あらしのかみ

 

何故かカッコいいポーズをしている解那かいなを見た瞬間、修兵しゅうへいは嫌な予感を覚えた。

 

「風のように全ての情報を聞き取り」

 

ビュォォ......

 

突風で紙が飛ぶ。

 

「雷のように現場へ急行出来る」

 

バチッ!!

 

解那が一瞬で部屋の反対側へ移動した。そして、何時もの無表情ながら自慢げな雰囲気を醸し出す。

 

「私は敏腕記者と言って過言ではありません」

 

「過言だろ」

 

「?」

 

「風で編集室散らかしたし」

 

「......」

 

「今ので原稿全部飛んだ」

 

「......回収します」

 

雷のような速度で拾い始める。

 

「速ぇ!」

 

数秒後。

机の上には綺麗に積まれた原稿があった。

 

「そこだけは本当に敏腕なんだよなぁ……」

 

 

 

 

 

 

死神図鑑ゴールデン「白蛇からの贈り物」

 

ある日の三番隊舎・執務室

そこではいつもの様に三番隊隊長、吉良きらイヅルが黙々と仕事をしていた。そんなイヅルは自身の副官である桃源院優火とうげんいんゆうかがニコニコしていることに気付く。

 

「桃源院さん、嬉しそうだね。なんか良いことでもあったの?」

 

「はい!今日もみんな生きてますから!」

 

「…ふっ、そうだね」

 

「はい!」

 

イヅルに取っては生きている事が幸せなことだと裏表なくはっきり言い切る彼女がとても眩しくてつい目を細めてしまう。

 

「あっ、隊長、先日頂いた干し柿、すごく美味しかったです!」

 

「ああ、気に入ってもらえたなら何よりだよ。市丸隊いちまるたいt……いや、僕の恩師の好物でね。たまに作るんだ」

 

「恩師の好物……。じゃあ、私があの美味しい干し柿を頂けたのはその恩師さんのお陰ですね!」

 

「!そうか。あの人のお陰か……。なら、あの干し柿は君にとっては『白蛇からの贈り物』になるね」

 

「『白蛇からの贈り物』?」

 

「ああ」

 

イヅルは優火の言葉に優しく微笑む。優火は「白蛇?贈り物は分かるけど、なんで白蛇?」と可愛らしく疑問符を浮かべていた。

 

「?……あ、そうだ。実は、その干し柿を使ってパウンドケーキを焼いてきたんです!お茶にしませんか?」

 

「……そうだね、一休みしようか。桃源院さん、お茶、用意してくれる?」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

死神図鑑ゴールデン「芸術は爆発だ」

 

六番隊の隊士達が複数の最下級大虚ギリアンに襲われているところに副隊長の間街白亜まがいはくあが躍り出て来た。

 

れろ 終焉美学しゅうえんびがく

 

白亜は解号と共に柄から刃の方に持ち替えて自身の手の平を斬る。斬って滴り出た血が鍔の部分で膨張したらそのまま凝固して宝石に変化し、斬魄刀全体が杖の形に変形する。そして、

 

王虚の閃光グラン・レイ・セロ

 

終焉美学の先端の宝石から放った『王虚の閃光グラン・レイ・セロ』が最下級大虚ギリアン達を飲み込み消し飛ばした。

 

「ふ、副隊長……! 今の、空間がひび割れるほどの禍々しい赤い光は一体……!?」

 

「……ん? ………ああ、あれはただの『絵の具』」

 

「絵の具!? 絵の具であんな、山が一つ消し飛ぶような大爆発が起きるわけないじゃないですか! 今のどう見ても虚閃セロですよね!?」

 

「違う」

 

「違うんですか!?」

 

「あれは絵の具」

 

「いやだから!」

 

「赤」

 

「色の問題じゃないんですよ!」

 

「私は芸術家だから。ちょっとキャンバスに、赤の顔料ピグメントを力強くぶち撒けただけ」

 

「力強さの次元が違いますって! 空間が歪んでましたよ!?」

 

「……芸術は時として三次元の枠を優に超えてくる。それによく言う、『芸術は爆発だ』って」

 

「爆発の規模がおかしいでしょ!?」

 

「それより、みんな無事?」

 

「え?あ、はい!ケガ人は居ますが死者は居ません」

 

「……そう。なら帰ろうか」

 

「あ、はっ、はい!」

 

(あれ絶対虚閃セロだよなぁ……)

 





オリジナルキャラの簡易プロフィール。

・名前:世敖景博よあそびけいはく
・性別:男
・髪色、髪型:金髪のウルフカット
・瞳の色:緑色
・見た目:多めのピアス、チェーンネックレス、ドッグタグ、ぶっちゃけチャラ男
・身長:171cm
・性格:生真面目、仕事モードオンの場合は隊長の都依の服装を顔色1つ変えずに整えだすので周りからは女慣れしてるように思われているが、いざ仕事モードがオフになると都依の出ている肩などを見ただけで赤面し目を逸らす程初心。
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