死神代行と血を継ぐ者(凍結中)   作:焔月

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お久し振りです。
やっと投稿できました。




忘れられて無いですよね…?


龍の虚の力、一護の内なる虚に名を

虚の群を全て倒し、地上へと降りたリウを一護達は驚きの表情を隠せずに迎えた

 

一護side

 

今の一撃…俺の月牙天衝よりも強かった

それに、リウから感じたあの霊圧は…

 

「龍、まさかあれだけの虚を一人で倒しちまうなんてな、驚いたぜ」

「確かにな

だが…何故一人で戦った!一歩間違えれば命を落としかねなかったのだぞ!!」

「リウ君…」

「ム…」

「朽木さんの言う通りだよ、いくらなんでも危険すぎる」

戻ってきたリウに全員がそれぞれ言う

 

「…ごめん、でも仕方なかったんだ

力の制御の仕方を覚えるためには、実戦で覚えるしかないから」

「…そうだったのか」

ルキアはリウの言うことに、納得する

 

力の制御か…もし龍が虚の力を宿しているなら、そのときは…

 

「…なあ龍、聞きたい事があるんだか良いか?」

「何?一護さん」

「呼び捨てでいいぜ

さっき俺達の事を呼び捨てで呼んでたろ」

「…わかった、何?一護」

「お前、もしかすると虚の力を持ってるんじゃねえか?」

「!?…どうしてそう思うの?」

リウは一護が言った『虚の力』という言葉に、僅かに目を見開きたずねる

 

「なんていうか……一瞬だったんだけどよ

お前から、虚の霊圧を感じた気がするんだ」

「…」

リウは一護の言葉に驚き、そして観念したように話した

 

「ハァ、確かに一護の言う通り、俺には虚が宿ってる

でも彼は俺に力を貸してくれたし、俺にとって彼は大切な存在だ」

「虚が大切…だと……本気で言っておるのか、リウ」

「…!」

リウの言葉にルキアは驚き、一護はなにも言わず、ただ目を見開いた

 

虚を…内なる虚の事を大切な存在だと、そう言えるのかお前は…

 

 

 

 

龍side

 

莉鷹を大切って言ったら何で驚くんだ?

 

『本来、虚の存在は死神や滅却師にとっては敵であり…憎むべき存在だからな

やつらの反応は、本来なら当たり前のものだ』

-莉鷹…

『そう落ち込むな、俺は気にしていない

お前が虚である俺を受け入れてくれた、それだけで充分だ』

-うん……ねえ莉鷹

 俺が君の力を借りたいとき、どうすればいいの?

『俺の名を呼べばいい、そうすればお前に俺の力を貸せるからな』

-わかった…でも力を借りたときどんな風になるの?

『本来なら仮面として現れるのだが、お前の場合は違う

お前は俺を完全に受け入れた影響なのか、俺と同じ姿になるようだ』

-君の姿?

『ああ、それだけお前と俺の繋がりは強いもののようだ』

-そっか、ありがとう莉鷹

 

リウは莉鷹との対話を終える

そして自分を見詰める五人に意識を戻した

 

みんなが俺を受け入れてくれるか、それとも拒絶するか、二つに一つか…

 

「良いか?龍」

「ああ、構わないよ」

一護はリウに確認し、リウは返事を返した

 

「一護がさっき聞いたけど、確かに俺は虚の力を持ってる

彼は…莉鷹は俺の大切な友人だよ、ねえ『莉鷹』」

『ああ、俺はお前の本能であり力

お前が望むなら、俺に出来る事は全て叶えるだけだ』

リウの呼び掛けに応じ、莉鷹は具象化してリウの頭を撫でながら話す

 

「虚を、具象化した…だと?」

「まさか、こんなことが…あり得るとは」

一護、ルキアは目を見開いて、雨竜達三人も驚いていた

 

「彼は莉鷹、俺の、えっと…『内なる虚だ』そう!それ!

…でも俺は莉鷹を虚と認識はしているけど、敵とは思わない

だって、いくら力の種類?は違っても、その力の在り方は同じなんだから

俺は俺、覇竜は覇竜、莉鷹は莉鷹

それぞれに意思があり、それぞれの魂を持ってるけど、その魂はみな同じ処にある」

「…」

「そうか…お前は虚を、内なる虚の事をそんな風に思えるんだな」

「…?」

リウの言葉にルキアは言葉を失い、一護は少し目を伏せ小さく呟いた

リウは一護の呟きに首を傾げる

 

『そうか…黒崎一護、お前は俺達と同じなのだな』

「…どういう事、莉鷹?」

『この男もまた、その魂の内に虚を宿している…そうだろう?』

莉鷹はリウに答え、そして一護にたずねた

 

「……ああ、そいつの言う通りだ

俺も虚の力を持ってる」

「一護も…そっか…だからみんな、あんなに落ち着いていたんだ」

 

拒絶…されるかと思った

でも、俺以外にも虚の力を持ってる人っているんだ

 

 

 

 

一護side

 

「一護の虚の名前って何なの?」

「つけてねえ…」

「え…?」

『虚に名を付けようと考えるのはお前くらいだ、龍』

リウは莉鷹の言葉に唸る

 

「う~、だって名前が無いって寂しいじゃん」

「…!」

『そう思えるお前だからこそ、俺はお前に従おうと決めたのだ』

莉鷹は頬を膨らませて不貞腐れているリウの言葉に嬉しそうに言う

 

お前は優しいんだな…例えそれが、自分の身体を奪おうとした存在だとしても

 

「黒崎、そろそろ解散しよう、もう夕方だ」

「ほんとだ」

「ム…そうだな」

石田達三人は時間を確認して言う

 

「もうそんな時間か、すまかったな三人共」

「悪かったな、お前ら」

「ありがとう、雨竜さん、織姫さん、チャドさん」

一護達も三人に挨拶を返し、石田達はそれぞれの家へ帰っていく

一護、ルキア、リウもまた一護の家へと帰っていった

 

一護の家に着いた三人は、取り敢えず一護の部屋に行き着替える

そして一護とルキアは私服に着替えると、リウを一護の家族に会わせた

 

「こいつがこの前話した龍だ

龍、こいつが俺の親父、こっちは双子の妹の遊子と夏梨だ」

「よろしくな、リウ君」

「初めまして、黒崎遊子です」

「私は黒崎夏梨、よろしくリウ」

「龍です…こちらこそ、よろしく…お願いします」

リウは一護の家族にぎこちないながらも挨拶をする

 

「大丈夫か?龍」

「大丈夫、一応」

 

ホントに大丈夫かよ…

 

 

 

 

龍side

 

リウ達は夕食を食べ終えたあと部屋に戻り、一護とルキアは宿題をしていた

 

 

「んーなんだこれ?」

「?一護、どうかしたの?」

「ん?ああ、いや

ここの問題が難しくて苦戦してるだけだ」

「…ここは、こうじゃないの?」

「!!あ、そうか…ありがとな龍」

リウが示した場所を見て解ったのか、一護は苦戦していた問題を解き終わらせる

 

「ふぅ、終わった…サンキューな」

「どういたしまして」

「一護、終わったか?」

「ああ、終わったけど…なんでだ?」

「解らぬのだ…見せてくれぬか?」

「…ハァ、ほらよ」

「ん、すまぬ…明日の朝には返す」

「了解、俺はもう寝るからな」

宿題を終わらせた一護のノートを借り、ルキアは押し入れに戻っていく

ルキアが押し入れに入っていったのを確認した一護は、電気を消してベットに入ると直ぐに寝息をたて始めた

 

やっぱり疲れてるんだな二人共

アイツとの戦いで二人はかなりの傷を負っていたんだ、傷は癒えていてもダメージはまだ残ってるだろうし、何より霊力を消耗してる

…疲れていないほうがおかしいか

 

『お前も人の事は言えぬだろう

霊圧は私と莉鷹で回復させるから、お前も今日はもう休め』

『ああ、覇竜の言う通りだ、今日はもう休め』

-うん、わかった

 ありがとう覇竜、莉鷹…おやすみ

『ああ、おやすみ龍』

『おやすみ、我等が王』

 

内に住まう二人との対話を終え、リウも毛布にくるまり眠りに就いた

 

 

「ここはどこだろう?」

眠りに就いたはずのリウは、気が付くと不思議な場所に立っていた

 

ビル群…だよな?

でも、縦横デタラメだし、何で俺、ビルの側面に立ってるんだ?

 

『お前は何者だ、何故ここにいる?』

「!誰?」

『私は斬月という』

 

!斬月!?斬月って一護の…

 

「ここはまさか、一護の精神世界なのか?」

『ああ、よく分かったな

ここは一護の魂に存在する世界…つまり、一護の心そのものだ』

「…何で俺はここに

…普通他者の精神世界に入ることは出来ないはず

そうだよね『覇竜』『莉鷹』」

『ああ、そのはずだ』

『変わった世界だな、龍の精神世界とは風景が真逆のものだ』

『!…お前の斬魄刀と…虚か』

斬月はリウの両脇に現れた覇竜と莉鷹に、僅かに目を見開いた

 

「うん、正解

俺の斬魄刀の『覇竜』と、俺の内なる虚である『莉鷹』だよ、よろしくね斬月

…それとさっきからこっちに殺気を向けている、一護の内なる虚さん」

『気付いてやがったか』

「普通なら気付けないくらいに微かなものだけど、生憎俺はそういうものには敏感なんだ…ごめんね」

『相手が悪かったな』

「莉鷹、挑発しないで」

リウは虚…白一護を挑発した莉鷹を咎める

 

『(あれは、気配に敏感というだけではない

まるで、そこに現れるのが分かっているような口ぶりだった)』

斬月はリウの霊圧探知能力の高さに、表情には出さないがかなり驚いていた

 

「ねえ斬月」

『何だ?』

「一護から聞いたけど、彼には名が無いんだよね?」

『ああ』

「…」

リウは斬月に確認を取ると、顎に手を当てて何かを考え始める

 

『龍?』

『覇竜、恐らく龍は、俺にしたのと同じ事をしようとしているのではないか?』

『!…なるほどな』

突然黙り込んだリウを呼ぶ覇竜に、リウのしようとしている事がわかった莉鷹が教える

 

『何だ?何考えてやがる』

『…』

白一護はリウを睨み、斬月はただリウを見つめる

そして数分後…

 

「よし!」

『『!!』』

突然声をあげたリウに斬月と白一護は少しだが驚く

 

『決めたのか?』

「覇竜、気付いてたの?」

『ああ、だが最初に気付いたのは莉鷹だ』

『まあな…それで、どんな名にしたんだ?

考えていたんだろう?奴の名を』

『名前だぁ?』

三人の会話で、自分の話をしているのだとわかった白一護は疑問を浮かべる

 

「えっと、『双破(ソウハ)

『双』は一護の、魂の片割れという意味を籠めて

『破』は一護の《護る》という言葉の対となる《破壊》から取ったんだ…どうかな?」

『双破…それが、俺の名前

.........フッ、ハハハハハ!!良いぜ、気に入った!!...おい!』

「何?双破」

『名前…てめえの名を教えろ』

(リウ)…龍という字を書いてリウって読むんだ」

『龍ねえ』

リウの名を聞いた白一護…改め双破は目を細める

リウはただ双破の反応を待つ、そしてしばらくして…

 

『双破、てめえが付けたこの名前、確かに受け取った

龍、お前が俺を呼ぶなら俺は応え具象化してやる』

『龍を気に入ったようだな…龍よ、私は一護の斬魄刀だが、私もお前の事は気に入っている

一護を頼む、あの子の事を護ってやってくれ

一護は自分よりも他者を優先する

一護は自らを犠牲にしてでも他者を護ろうとするのだ

自分が傷付けば悲しむ者もいるというのにな…』

リウを気に入った双破、そして同じく気に入っている様子の斬月は、リウに悲しげに目を伏せながら言い、一護の事を頼んだ

 

「分かってるさ、俺は一護達に命を…そして心を救われた

だから言われなくてもみんなを護るよ

俺の力は友を、仲間を…大切な人達を護る為のものだから」

斬月の頼みにリウは、強い意志の宿った目で答える

その力強い瞳に斬月も、そして双破も惹き込まれそうになった

そしてそれは、リウに付き従う二人も同じだった

 

『(強い目だ、だからこそ龍らしい)』

『(それでこそ俺達の王だ)』

声には出さないが、それぞれにリウを思う二人

その表情と目は優しいものだった

 

『そろそろ戻るがいい、龍』

『ああ、斬月の言う通りだもう戻れ』

リウに一護の精神世界に住まう者達は帰るよう促す

 

「帰り方分からないんだけど…」

しかしリウは帰り方が分からず、二人を見る

 

『ハァ…しょうがねえ、目を閉じろ』

「?」

リウは双破の言葉に首を傾げながらも、言われた通り目を閉じる

 

『あんたらも戻ってくれ、送るからな』

『承知した』

『ああ、わかった』

覇竜と莉鷹は双破の言葉に従って、リウの精神世界へと戻って行った

 

『じゃあな、龍』

『また会おう』

「またね、斬月、双破」

リウが斬月と双破によって精神世界から消える直前、二人にリウの声が届いた




と、言う訳で一護の虚に名前が付きました。
これを気に一護は双破を受け入れて仲良くなっていきます。
ですがなるべく原作通りに進めたいと考えていますので、これからもよろしくお願いします。
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