死神代行と血を継ぐ者(凍結中)   作:焔月

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おひさしぶりです。

二ヶ月振りの投稿ですね。
お待たせしました。
待ってくれた方も、待って頂けない方もすみませんでした。
なかなか執筆が進まず、こんなに掛かってしまいました。




ではどうぞ


尸魂界からの使者と龍の実力

 

一護とルキアはリウに結界を張ってもらい、屋根の上で談笑していた

 

龍side

 

やっぱり二人の側は落ち着く

リエクと一緒にいるときと同じくらい

 

「あ~、良い風だな~」

「心地よい風だ」

一護とルキアは屋根に寝そべり、気持ち良さそうにしている

リウは寝そべってはいないものの、目を閉じ、風を受けていた

しばらく三人はそうしていたが、突然リウは空を見上げる

 

「来る…」

「龍、どうした?」

「わかんない、でも…何か来る」

「虚か?」

何かを感じ取ったリウに二人はたずねるが、リウはわからないと首を振った

 

「わからないけど、二人の気配に似てる気がする…」

「死神だな……リウ、何人か分かるか?」

「わからない」

三人の会話が終わったと同時に穿界門が現れる

 

「ごめん、部屋に戻るね

…ルキア、押し入れ借りる」

「わかった」

リウは穿界門が開く前、一瞬の隙に部屋へ戻り押し入れへと隠れた……霊圧はきっちり消して

 

 

 

 

一護side

 

速えぇな、龍のやつ…

 

「一護、きたぞ」

ルキアの声に、一護は穿界門から出てきた三人の死神を見る

 

「恋次!冬獅朗!乱菊さん!…何で現世(こっち)に?」

「日番谷隊長だ!…昨日の夕刻現世で正体不明の隊長格の霊圧が確認された

俺達はその調査を命じられ、来た訳だ」

「そうでしたか…では、任務内容を詳しくお教え頂けますでしょうか?」

「ルキア、お前ら現場に居たんじゃねえのか?」

詳細を冬獅朗にたずねるルキアに、恋次が疑問を抱く

 

「たわけ、例えその場にいたとしても、情報が合っているかなどを確認せねばならぬだろう」

「お、おう…すまん」

ルキアに睨まれ恋次は冷や汗をかきながら謝る

 

「昨日の午後、現世で上位席官クラスの虚の霊圧を確認

その十数分後、隊長格の正体不明の霊圧が確認され、数分後、隊長格の霊圧が収まった直後に虚の霊圧が消滅

数十分後、虚の霊圧を多数確認

再び隊長格の霊圧が確認され、数分後に全ての虚の霊圧が消滅したという事が、技術開発局から報告された」

冬獅朗の説明にルキアは頷き、答える

 

「なるほど…確かにその通りです

…ですが、その正体不明の霊圧の持ち主は私達の友人であり、仲間です」

「お前らの知ってる奴なのか?」

「ああ、まあな

…正確には、保護したってのが正しいんだけどな」

「保護しただと?」

冬獅朗は一護の『保護した』という言葉に疑問を浮かべる

 

「とにかく、上がれよ」

一護は冬獅朗達を部屋へと促す

 

 

 

 

冬獅朗side

 

黒崎の部屋に入るのは初めてか

阿散井は何度かあるようだがな

 

「邪魔するぜ」

「失礼する」

「お邪魔しまーす」

三者三様に挨拶をする

 

ん?何だ…何かの視線か?

 

「ほれ、飲み物」

「ありがとよ」

「ありがとう~、一護」

「すまない」

「日番谷隊長、どうかしたのですか?」

ルキアは冬獅朗が部屋の中を警戒しているのがわかり、質問する

 

「朽木、この部屋には俺達の他に誰か居るのか?」

「何故ですか?」

「何処からかは分からんが、視線を感じる気がするんだが…」

「…」

冬獅朗の言葉に一護とルキアは顔を見合わせ、苦笑する

 

何が可笑しいんだ?

 

 

 

 

一護side

 

やっぱ気付いちまったか

 

「わりぃ、そんな怖え顔すんなよ冬獅朗」

一護は自分達を睨む冬獅朗をなだめる

 

「隊長、落ち着いてください」

「一護、何か知ってんのか?」

乱菊は冬獅朗を落ち着かせ、恋次は一護にたずねる

 

「まあな…龍、出てこいよ」

「リウ?」

恋次は一護が押し入れに向かって話すのを見て首を傾げる

 

「平気なの…?」

突然、僅かだが押し入れが開き、リウが様子を伺う

 

「リウ、大丈夫だから出てこい

不安なら、私達の側に居ればいい」

ルキアの言葉に、やっとリウは押し入れから出てきて一護とルキアの間に座る

しかし、リウは明らかに怯えた様子だった

 

「平気か?龍」

「大…丈夫」

一護が心配したずねると、リウは言葉を濁しながらも答える

 

「一護、その子は?」

「こいつはリウ、二週間くらい前に保護したんだ

さっきの冬獅朗の話しに出た『正体不明の隊長格の霊圧』ってのはこいつの事だ」

乱菊の問いに一護はリウの頭を撫でながら言う

 

「は…はああああっ!!?」

「煩いぞ恋次!!」

驚愕の声を上げる恋次に、ルキアが蹴りを入れて強制的に黙らせた

 

「「「…」」」

「すごいルキア、ナイス飛び蹴り」

一護達が固まる中、リウだけがルキアに称賛の声を上げた

 

「話しを戻すぞ…

つまりこいつが、その霊圧の持ち主なんだな?」

「はい」

冬獅朗が確認するとルキアは肯定する

 

「にしても、見事ね~

霊圧を殆ど感じさせないなんてね」

乱菊がそう言いリウに触れようとすると…

 

「触るな!!」

リウは乱菊の手を振り払う

 

「リウ!」

「あ…」

ルキアに言われ、リウは自分が何をしたのかが解ると部屋を飛び出してしまった

 

「待て!龍!!…ルキア、ここを頼む

俺は龍を探しに行く」

「分かった」

一護は代行証を使い死神化すると、リウを追うために部屋を飛び出していった

 

どこ行きやがったんだ、龍…

 

 

 

 

龍side

 

やっちゃった…拒絶しないようにしてたのに

あの人の手、振り払っちゃった

 

『しばらくはここにいる、何かあればここへくればいい』

一護の家に帰る直前、リエクが言った言葉がリウの脳裏で蘇る

 

「リエク…!」

リウはリエクの名を呟くと、普通の人間には視認できないくらいの速度で一高の裏山へと向かった

 

 

 

 

一護side

 

龍のやつ、一体どこに行ったんだ?

 

一護は空で霊子を足場に立ち、リウの霊圧を探す

しかし、自分は霊圧探知が苦手なうえ、リウは隊長格の霊圧の持ち主であると同時に霊圧操作にも長けている

いくら霊圧を探っても捉えることは出来なかった

 

どこにいるんだ…龍

 

『しばらくはここにいる、何かあればここへくればいい』

ふと、昨日リエクがリウに向かい言った言葉を思い出す

 

「あそこに居てくれると良いんだけど…な!」

一護はぼそりと呟き、一高の裏山へと瞬歩を使い翔る

 

頼むから当たっててくれ…!

 

 

 

 

龍side

 

「…リエク」

リウは裏山に着くとリエクの気配を探り、感じる方へと歩いていく

 

『龍、どうかしたのか?』

リエクは突然自分の元をたずねて来たリウに首を傾げた

 

「死神が俺の事を調べに来たんだ」

『何?どういうことだ龍、詳しく話してくれ』

リエクに説明を求められ、リウは自分が聞いた事を話す

リエクは聞き終わると目を閉じ、時々唸りながら考える

 

『はぁ、とんでもないな…』

「リエク?」

『今までお前は、人間達と関わることを恐れ、自らの周りに結界を張っていただろう?

それに、あの虚と接触した時もお前は恐怖で動けず、戦うなどと考えられなかった』

リエクの話しにリウは肯定し話す

 

「うん、アイツと接触した時、俺はいつも喰われるって思ってたから

戦うって思えるようになったのは一護達と出会ってからだし…」

『ああ、だが奴は黒崎達とお前が出会ったと解ると、やつらも喰らうために、魂魄を喰い続けた

その結果、奴は黒崎達を追い詰める程の力を得た様だが、同時に龍に宿る力を覚醒させる事になった』

「…そうだね、俺は二人が殺されるって解った時にやっと覇竜の声と名前を聞けたんだから

…でも、力を得た以上はやれるだけやるつもりだよ

覇竜に『なんのために力を望む』って聞かれた時、すぐに答えは浮かんだ

俺は、俺を命懸けで護ってくれた二人を護りたいって、俺は大切なものを護るために力を振るうって」

『そうか、お前がそう言うなら俺は、お前に付いていき、お前の力になるだけだ』

「ありがとう、リエク」

リウはリエクの優しげな眼差しに目を軽く見開くが、すぐに礼を言い、身体を預けた

 

 

 

 

一護side

 

やっぱりここか…

だけど、まだしばらくはリエクに任せたほうがいいな

 

一護はリウを見付け声を掛けようとしたが、リウの安心しきった表情を見て、しばらく様子をみることにした

 

 

 

 

リエクside

 

黒崎か…

 

『龍、気付いてるか?』

「まあね、でも待っててくれてるのはわかる(ありがとう一護、もう少しだけ待ってて

…今はまだ戻れそうにないから…)」

リエクの声に返事をし、リウは心の中で自分を気遣ってくれている一護に礼をいった

 

 

 

一方その頃、黒崎家の一護の部屋では…

 

 

 

冬獅朗side

 

あいつ、急に飛び出していったな

黒崎も追って飛び出して行きやがった

 

「朽木、あいつは一体…」

冬獅朗は説明を求めるためにルキアにはなしかける

ルキアは我にかえると慌てて謝罪した

 

「申し訳ありません、日番谷隊長、松本副隊長お怪我は…?」

「大丈夫よ、朽木」

「そうですか…あやつは、リウは他人に心を開くことを…いえ、他人と関わる事自体を恐れているのです

私達とも、十日以上話すどころか、反応すらしてくれませんでしたから」

ルキアは乱菊に怪我をしていないかをたずね、それからリウのことを話す

 

「他人との関わりを恐れるだと?」

冬獅朗は驚愕を露にする

 

「はい、リウは先の話しに出た虚のせいにより、他人と関わることを恐れておりました

その虚はリウに『貴様の心が完全に絶望に染まった時、そのときに喰らってやる』と、そう言ったそうです

まだ幼かったリウはその言葉の意味が分からなかったそうですが、すぐにそれを知ることになりました

…その虚は、リウと少しでも関わった人間を全て殺していたそうです」

「なんだと!?本当か、ルキア?」

「ああ、本当だ

リウから直接聞いた話しだからな」

ルキアは怒鳴って聞いてくる恋次に冷静に返す

 

「続けてくれ」

冬獅朗はルキアに続きを促し、ルキアは頷くと再び話し始める

 

「リウは私達にも初めは拒絶しか示しませんでしたが、私と一護の事を話すと心を開いてくれました

リウの話では、事の始まりは九年前で、自らの母と祖母を亡くしたのが切っ掛けだったようです」

「九年前?」

乱菊は九年前という言葉に疑問を浮かべる

 

「はい、九年前のその日までリウは山奥で母と祖母と三人で暮らしていたそうですが、何者かに母と祖母を殺され、リウだけが祖母により逃がされたそうです」

ルキアの話しに冬獅朗達は言葉を失う

幼くして自分の身内を総て失う、その悲しみは誰にも理解することの出来ぬ大きな物だからだ

 

「リウはそれから五年間、その山で暮らしていたそうですが、四年前山を降りたそうです

それから少しした時に例の虚と遭遇し、今に至ります」

ルキアの話しは三人にとって、理解し難いものだった

幼くして身内を亡くし、次は自分が命を狙われ、その為に自分と関わった全ての人間を殺される

それは、普通の人間ならば心が壊れる程に辛いもの

 

俺があいつの立場だったらとっくに心は崩壊しているな…

そんな状況でも、あいつは心を壊さず、虚から必死に逃げていたのか

 

「詳しくはリウにお聞きください

話してくれるかは分かりませんが、少しは教えてくれるかもしれませんから」

「ああ、すまなかったな朽木」

「いえ」

冬獅朗はルキアに礼を言い、ルキアは短く返事を返した

 

 

 

 

龍side

 

もう大丈夫…かな

 

「一護、待っててくれてありがとう

もう大丈夫だよ」

リウは林に向かって声をかける

 

「やっぱ気付いてたか…ホントに大丈夫か?」

一護はリウにそう返すと、真剣な表情でたずねる

 

「うん、もう平気だよ…戻ろう?」

「…分かった、乗れよ、乗せてく」

一護はリウに自分の背中を指す

 

「良いの?」

「ああ、瞬歩使うけど平気か?」

「うん、大丈夫」

背中におぶさってくるリウに、一護は瞬歩を使って良いかをたずね、返事を聞くと山を後にしようとしたが…

 

『龍』

「リエク?」

『何かあれば呼べ

お前が呼ぶなら、どこへでも飛んでいく』

リエクの言葉にリウは目を見開くが、やがてありがとうと呟く

話しが終わったのを確認した一護は、今度こそ瞬歩で裏山を後にした

 

 

 

 

一護side

 

「なあ龍、一体何時から俺に気付いてたんだ?」

「一護が来たってことは、一護が裏山に着いた時点で分かってた

そして、俺を気遣って話しかけなかったことも」

「全部お見通しだったって訳か」

一護はリウの答えに空を走りながら肩を落とした

 

「ありがとうね一護」

「ん?何がだ」

「迎え、多分俺一人だと戻れなかったから」

リウはそう言い、一護の肩に顔を埋める

 

「戻ったら乱菊さんに謝れよ?」

「うん」

一護はリウの方を向きながら言い、リウの返事を聞くと瞬歩のスピードを上げて家へと向かった

 

 

二人は一護の部屋に戻ると、部屋の雰囲気が重いのに首を傾げた

 

 

 

何でこんなに空気が重いんだよ

 

「ルキア、戻ったぜ」

「一護、リウは?」

「ただいま、ルキア」

ルキアの問いにリウは一護の肩から顔を覗かせて挨拶する

二人は部屋に入ると、一護は自分の肉体に戻り、リウはルキアの隣に座る

 

「あ、あの…」

「「ん?」」

「どうしたの?」

リウは乱菊の方を向き話そうとするが、冬獅朗と恋次も自分を見てきたため、言えなくなってしまう

 

「しょうがねえな…」

「すみません、日番谷隊長、恋次向こうを向いてもらってくださいませんか?

松本副隊長はそのままでいて下さい」

一護は苦笑し、ルキアは冬獅朗と恋次に後ろを向いてもらうよう頼む

 

「何でだよ」

「そういうことか、阿散井いいから向こうを向け」

「しかし、日番谷隊「阿散井」…すみません」

冬獅朗が霊圧を発しながら言うと、恋次は身の危険を感じ謝ると後ろを向いた

 

「龍」

一護に呼ばれ、彼の方を向くと一護は無言に促した

 

「あの、さっきはすみませんでした

怪我とかしてませんか?」

「大丈夫よ、あんたリウって名前なのね、朽木が教えてくれたわ

…それとごめんね

勝手にだけどあんたの過去のこと聞いたわ」

乱菊は気にしなくて良いと言い、過去を聞いたことを謝った

 

「構いません、それにもう過ぎた事ですから…」

リウはそう言うが、彼は悲しげな目をしていた

 

「もうこちらを向いてもらって大丈夫ですよ」

リウは後ろを向いている冬獅朗達に言う

それを聞くと二人は四人の方を向いた

 

「改めて名乗らせていただきます

俺の名は龍、以後お見知りおきを」

リウは一歩前に出ると、尸魂界から来た死神達三人を力強い眼差しで真っ直ぐに見据え、名を名乗り頭を下げた

冬獅朗達三人は、自分達を見詰めるリウの力強い眼差しと、それを顕すように放たれている霊圧に気圧されていた

 

龍のやつ、無意識に霊圧を放ってんのか?

冬獅朗達が何も言わねえなんて

 

しばらく呆然としていた三人だったが、リウが一護達の側に戻ったことで霊圧も収まり、我にかえった

 

「あ、ああ…俺は護廷十三隊十番隊隊長の日番谷冬獅朗だ」

「あたしは松本乱菊、十番隊の副隊長よ」

「俺は阿散井恋次だ、六番隊副隊長をしている

よろしくな、リウ」

冬獅朗、乱菊、恋次の順に名と所属を名乗る

リウは、以前ルキアから聞いていた情報と今聞いた情報を確認する

 

「ってことは…ルキアの幼馴染みがこの人、阿散井副隊長さんなの?」

リウはルキアに恋次の事を確認する

ルキアは無言で頷くと

 

「ああ、そうだ

私達は流魂街で出会い、私が兄様に義妹として引き取られるまで、共に暮らしていたのだ」

ルキアはリウに、自分が朽木家に入るまでの経緯を簡単に話した

 

「ねえ一護」

「何だ?」

「あの事って話してる?」

「あの事?」

リウは一護にたずねるが、一護はなんの事だかが解らず、たずね返す

 

「力の事だよ」

一護はリウの一言でなんの話なのかを理解し、ルキアもリウが何を言いたいのかが解ったようだった

 

「知ってるぜ、こいつらも俺の事はな…話すのか?」

一護は、自らと同じ力を宿すリウを心配し、眉間のしわを深くする

 

「うん、一護の事を知ってるなら大丈夫だと思うから…」

「…龍、例え尸魂界の隊長達がお前を攻撃するとしても、少なくとも俺はお前の味方だからな」

 

 

 

 

龍side

 

「…龍、例え尸魂界の隊長達がお前を攻撃するとしても、少なくとも俺はお前の味方だからな」

リウは一護の真剣な表情で話す言葉に目を見開く

 

言葉には力が宿るって言うけど、これがそうなのかな…

一護は嘘をついていない…目でわかる

一護はもし俺が尸魂界から粛清されるとなったら、尸魂界を…自分が仲間と思っている死神達を敵にまわすのか

俺を護るために……そうなったら俺は、自らこの命を絶とう

俺は…俺の大切な人を護るために力を望んだ

俺のせいで一護達を死なせたくない

 

「ありがとう」

リウは目に涙を浮かべながら一護に礼を言った

 

「日番谷隊長殿、一つお訊きしても宜しいですか?」

「ああ」

リウは再び強い眼差しで冬獅朗を見詰め、たずねる

 

「尸魂界は、一護が虚の力を持っている事を知っているのですか?」

「ああ、俺を含めた隊長・副隊長、そして上位席官で黒崎と親しい者達はな」

リウの問いに冬獅朗は答え、その答えを聞くとリウは頷いた

 

「それだけたくさんの方々が知っているのであれば、お伝えしても大丈夫でしょう

…俺も、一護と同じくこの身に虚を宿す者

死神の力と、その死神の力と相反する虚の力、二つの力をこの身に宿している者です」

リウは真っ直ぐに冬獅朗を見据えて、自分が虚の力を持っている事を話した

 

突然のリウの告白、それは一護をよく知る彼等には驚きはすれど、それは攻撃する理由にはならないため、受け入れることができた

 

「そうか、お前も虚の力を持っているんだな

…尸魂界に戻ったら報告することが一つ増えたな」

冬獅朗は顎に手を当てながら言い、恋次も冬獅朗の意見に頷きながら言った

 

「日番谷隊長、俺は現世に残ります

こいつ等と話したいこともありますし、何より…」

恋次は言葉を区切りリウを見ると

 

「こいつの実力を知りたくなりましたから」

恋次は好戦的な笑みを浮かべる

 

「はあ、分かった

だが、そいつと模擬戦をするなら、それを後から必ず報告するのが条件だ

…それと俺もそいつの実力は気になる、観戦させてもらうぞ」

「分かりました、ありがとうございます!」

冬獅朗は溜め息をつきながらも恋次とリウの模擬戦を許可した

 

模擬戦…相手は副隊長、生半可な覚悟や心構えじゃ戦えない

 

-覇竜、莉鷹力を貸して

 相手は副隊長だからね、もしかすると虚化もしないといけないだろうから

『ああ、もちろんだ』

『初めて俺の力を使うか…龍、心して扱えよ?

気を抜けば暴走という可能性もあるんだからな』

-その時は、君に身体を預けるよ

 好きに戦って、でも殺すのだけは駄目だからね

『解っている、殺しはしない絶対にな

お前から貰い受けたこの名に懸けて誓う』

-…ありがとう、莉鷹

『私もお前が望むなら、どんな力でも貸そう

龍、伝えていなかったがお前は卍解も使えるぞ』

-え、本当なの?

『ああ、お前が私を開放したその瞬間から卍解も使えるのだ

本来なら具象化・屈服が必要だが、私にはその必要はない

私はお前と出逢い、お前の力としてあると決めた時より、屈服したも同じだからだ』

-解った、卍解の名は何なの?

『開放すれば解るはずだ、卍解の名も、その能力と力も

しかし、卍解は強大な力を得るが一歩間違えば周囲に危険が及ぶ、心して扱え』

-解った、ありがとう二人共

 頑張ろうね

『『ああ』』




ということで、龍と恋次が模擬戦をすることになりました。

次は出来るだけ早く投稿できるようにしますので、見捨てないで頂けると幸いです。
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