頑張ります。
邂逅
事件から数年後…
龍side
「ハァ…ハァ…ハァ」
リウはある町の路地裏で息を荒げていた
『ギヒヒ、逃げられると思っているのか小僧?』
「!?」
普通の人間には聞こえぬ声がリウの耳に届く
その声が聞こえた瞬間、リウはガタガタと震え始めた
『ハハハ、恐ろしいか小僧?だがまだお前は喰らわん
もっと絶望しろ小僧、そしてお前の心が絶望に染まりきった時、その時に喰らってやる』
「まだ…俺に関わった人を殺すのか?」
怯えきり力のない声音で、目の前にいる異形のモノを精一杯睨み付けながら問う
『当たり前だ
死なせたくなくば、せいぜい人間と関わらんことだ
ハッハッハッハ』
リウに見えても普通の人間には見えぬモノ
虚は、怯えながらも聞いてくるリウにさも当然だというように答えた
虚が去ったあと、リウは震える足を叱咤して、自らの存在を他人に極力感じさせぬようにしながら、路地裏を後にした
???side
「この辺りか?」
「ああ、その筈だ」
リウが去ってからしばらくして、一組の男女が先の路地裏を訪れていた
「何もいねぇな…そっちは何か分かったか?」
「いや、霊圧の名残りも虚のものだけだ
他は何も感じられん」
オレンジ髪の少年《黒崎一護》が、黒髪の少女《朽木ルキア》に問うが、ルキアは何もわからないと言った
「仕方ねぇ、帰るか」
一護は分からないと聞くと、後頭部を掻きながら路地裏から出る
「そうだな」
ルキアもそれに賛同すると、一護の後ろに付き出ていった
二人が路地裏を出て町をしばらく歩いていると、向こう側から一人の少年がぼろぼろの状態で歩いてきた
「ルキア」
「どうした、一護?」
突然立ち止まり名前を呼ばれたルキアは、怪訝そうに自分を呼んだ一護を見上げる
一護は前方をじっと見つめており、その表情は険しくなっていた
「あいつ、様子がおかしくねぇか?」
「!?ああ、様子がおかしい
それに、あの様な姿だというのに、誰もあの者を気にしていない」
「ああ、行くぞ」
一護の言葉でようやく少年の存在に気付いたルキア
少年の様子が普通ではないと分かった二人は、直ぐに接触を試みた
龍side
リウはふと自分が見られているような視線を感じ、顔を上げた
すると、自分を真っ直ぐに見つめる男女に気付き眼を見開いた
「!?」
どうして?俺は完全に気配を消している筈なのに!
どうして俺のことに気付いて…?
このままあの人達と関わったら、あの人達はアイツに殺される!!
逃げろ…アイツに気付かれる前に!!
一護・ルキアside
二人が少年に接触しようとしたその時
「あ!おい!!」
「!!」
少年は二人を見て驚いた表情を浮かべると、すぐに二人から逃げるように路地裏へと走り出した
一護達はそれに驚き、逃げた少年を追うため同じ様に路地裏へと走り出す
しかし二人が路地裏に入ったとき、すでに少年の姿はどこにもなく、二人は少年を見失ってしまった
二人は出会った時に微かに感じた少年の霊圧を慎重に探りながら歩いていのだが、少年の霊圧は全く感じられなかった
しばらくそうして歩いていると、前方で倒れている人影を見つける
駆け寄ってみると、倒れているその人影は先程の少年だった
しばらく路地裏を疾走していたリウだが、何日もまともに休まず虚から逃げていたため、空腹と疲労により倒れてしまったのだ
追い着いた二人は倒れている少年を見付けると、直ぐに声を掛けた
「おい!大丈夫か?!しっかりしろ!!」
「落ち着け一護、気を失っているだけだ」
「!ああ、悪い」
「…とりあえず連れて行こう、かなり衰弱しているようだ」
「わかった」
少年の姿をを見て慌てた一護だが、ルキアの言葉で冷静になり、少年を慎重に抱き上げる
そして二人は少年を連れてクロサキ医院へと帰って行った
どうでしたか?