グロキシニア転生者が行くHUNTER×HUNTER 作:霊槍って、良いよね
クラピカが念の修行を始めて4日。
四次試験最終日の今日、クラピカは練の修行をしていた。
「クッ……!!!」
練の維持は初心者にとっては難しいものだ。
しかし
「維持時間は10分……上出来っスよ」
練の維持が途切れ、うずくまるクラピカに声をかける。
たった4日で10分……それなりに無理をさせているとはいえ、やっぱりすごいな。
クラピカは、纏はその日のうちに習得した。
そのため、それ以降はずっと練と絶をさせている。
練でオーラを練り上げ続け、とにかくオーラ量を上げる。
そして維持出来なくなれば絶をさせる。
寝る暇もなくこの繰り返しだ。
練の維持ができないからといって、オーラ切れを起こすわけじゃないからな。
あくまで練が出来なくなるだけ。
まあ、オーラ切れに近い感じではあるのだけど、絶とは違い、微弱にはオーラを放ったままだ。
とにかく、この微弱には残るオーラを完全に絶たせる。
絶は隠密以外にも疲労回復効果もあるため、一石二鳥だ。
ちなみに、とにかく練をさせているのはたった数日で小手先を覚えたところで大した意味がないからだ。
だからこそ、今はオーラ量の増幅に舵を切っている。
「旅団と……戦うためには……どれほどの維持が必要だ?」
肩で息をしながらも確固たる意志を持った瞳でクラピカが聞いてくる。
そうだな……幻影旅団が一流のハンターであっても捕らえられていない場合、相当な実力者だろう。
それが複数……となると、最低でも5時間は出来たほうが良いかな?
まあ、でもここは少し多めに言っておくか。
目標は高いほうが良い。
「最低10時間。可能なら丸一日は維持できた方が良いっスね」
「まだまだということか」
「それに、まだまだ念の奥は深い。多分この後は試験後になるけど、オーラ操作技術を更に磨くことになるっス。今はめちゃくちゃ甘い修行っスから、覚悟を決めておくことっスね」
「これが……甘い!?全部合わせて100キロの服を着せた上で行なっているこの修行が!?」
そう、実は今、クラピカには練と絶を全て100キロの重りをつけた上でやらせているのだ。
重い服の作り方は簡単だ。
植物によって服を作り、それの重量を念能力で重くする。
重量操作は即興で作った念能力だ。
正直言って、俺には念能力は必要ない。
攻撃、防御、回復揃ったバスキアスがあり、『厄災』もある。
そして物質操作まで出来るのだから。
だからこそ、念能力はクラピカの修行に役立つものにすることにした。
重力操作の魔法でも覚えていればそれで良かったけど、魔法は数種類しか覚えてないからな。
まあ、その1つ1つが高水準に使えるまで鍛えたけど。
その内の1つは自分で編み出した十戒対策に不可欠なものだし。
「そうっスよ。100キロの重り程度、甘すぎるくらいっスよ。これから重りはどんどん重くして行くっスからね」
加重修行は正義なのだよ。
「………本当に強くは、なれるんだろうな?」
「それは約束するっスよ?絶対に君を強くする」
「なら……やってやる!」
クラピカが決意を新たにしたところで、海岸からアナウンスが聞こえてきた。
「時間っスね。あ、次の試験が何か分からないから、もうその重い服は脱いどいて良いっスよ」
「ああ、分かった」
四次試験合格者は、俺とクラピカ、ハンゾーくん、ゴン、キルア、レオリオ、ヒソカ、54番、192番の合計9人だった。
「やあ、見たよ、囚われのイルミ♧」
飛行船に乗り込むと、早速とばかりにヒソカが話しかけてきた。
クラピカは、ゴンたちの元に行っている。
「……イルミって……302番のことっスか?」
「そう、彼のことだよ♤まさか植物も操れるだなんて、一体どんな制約を課したんだい?あれほどまでに強力でどうやっても解ける様子のない拘束は初めて見たよ♤」
「さあ?」
制約なんてないんだよなぁ。
念じゃないから。
「ま、制約は
「まあ、多少会話した程度っスけどね」
「凄い精度の絶だったよ……念のことは知らないはずなのに♡生きる中で自然に習得したんだろうね♡」
「そうっスね」
実際、絶だけなら念能力者でなくても使えることはある。
絶は、精孔を閉じ、オーラを消す技術。
そのため、念能力者ではなくても使える。
もっとも、難しいことではあるけれど。
「そういえば、もう1つ。あの金髪の彼に念を教えていたんだろう?島の中で感じていたよ♢新たな蕾の鼓動にもう我慢が効かなくなるところだったよ♡ああ、でもだめだよね。次の試験がもし受験生同士の壊し合いでも、まだ壊さないようにしなきゃ……たった数日であのオーラ!!!まだまだよく実るはずさ♡ああ!でも我慢できないかもしれないなー♡」
めちゃくちゃ興奮してるっぽいな。
ゴンの絶を見た上でさらにクラピカの成長だからな。
無理もない。
「そうっスね。クラピカはこれからどんどん強くするっス。だから、壊しちゃダメっスよ?もし壊したら、あたしが君を殺す」
「へぇ、それも面白そうだと思っちゃったよ♤」
目付きが変わったな。
なら、
「面白くはないっスよ?君が楽しむ暇すらもなく、殺すから」
魔力を一部解放し、威圧する。
飛行船が揺れ、あたりの雲が全て吹き飛ぶ。
「はっ……ははっ♤良いね、すごく良い。追う立場もまた、楽しそうだ♡」
ヒソカは決して馬鹿ではない。
それ故に、おそらく実力差があることは理解しただろう。
けど、なんか全然諦める様子はないなー。
ヒソカって、自分と実力が近い相手やそれぐらい成長する見込みがある相手と戦うのが好きなタイプだと思ってたんだけど……。
「君のおかげで、新しい
「そっスか」
新しい扉開いちゃったか?
あれ?やらかした?
『これより、会長による面談を行います。番号を呼ばれた方は……』
急にアナウンスが流れて来た。
面談?
『受験番号1番の方、お越しください』
あ、最初は俺か。
「それじゃ、行ってくるっス」
面談室に着き、とりあえずノックすると入るように言われた。
「失礼するっス」
部屋に入ると、二次試験の時のお爺さんがいた。
「まずは座りなされ」
「お言葉に甘えて」
「まあ、身構えることはない。これは最終試験の参考にするだけのちょいとした質問時間じゃからな」
それは身構えることじゃないかな。
「まず、なぜハンターを目指す?」
ここは、どう答えるべきか……
「そうっスね。まあ、1番の理由は資格が欲しかったからっスね。今まではアマチュアとして活動して来たんスけど、アマチュアだと何かと制限も多くて、プロになればアマチュアでは行けない場所も行けるようになるし、まだ見ぬ未知の植物も見つけられるかなって」
「なるほどの、では、お主以外の8人の中で最も注目しているのは誰じゃ?」
注目……注目か……。ゴンたち4人は全員注目してるけど、ここは…
「ハンゾーくん、あ、295番っスね。数年来の付き合いなんス」
「なるほどなるほど、では最後の質問じゃ。8人の中で、今1番戦いたくないのは誰じゃ?」
「45番っスね。視線がちょっと……」
「なるほど、うむ、ご苦労。下がって良いぞ……言い忘れとったが、45番への威圧は良いが、加減を覚えよ」
うっ、バレてる。
「了解っス」
さて、最終試験までの残り時間、ゆっくり休むとしようかね。
各キャラの面談の回答
注目 戦いたくない
45番ヒソカ 1番 406番
54番ポックル 100番 45番
100番キルア 406番 54番
192番ボドロ 45番 1、100、406番
295番ハンゾー 1番 1番
404番レオリオ 406番 406番
405番クラピカ 1番 1番
406番ゴン 45番 54、100、404、405番
ポックルはキルアがゾルディック家と知ってしまったため、注目が原作でのクラピカからキルアに、そして一緒にトリックタワーを攻略したことでゴンの戦いたくない人にポックル参入です。