グロキシニア転生者が行くHUNTER×HUNTER 作:霊槍って、良いよね
ゾルディック家への道中、とりあえず途中までバスを使い、ある程度のところで降りて今は徒歩で向かっている。
というのも、ゾルディック家に着く前に念能力について知りたいという意見が多かったからだ。
流石にバスの中で念について話すわけにもいかないため、今は歩いている。
「そうっスね……まず、念を使うためには精孔というのを開く必要があるっス。これは、修行によって開くのが最も安全で一般的。中には、武を極める中で念を知らずに精孔を開いてる達人もいるっス」
「つーことは、クラピカは四次試験のあの期間の修行だけで開いたってことか?んな簡単なもんなのかそれ」
レオリオがキョトンとした顔で聞いてくる。
「いや、実際に修行のみで開くならもっと時間がかかるもんっス。クラピカの場合は別の方法。いわゆる、外法で開いたんス」
「外法?そんなものがあるなら全員それで開けば良いじゃん」
「キルアの言うことも一理あるっスけど、外法には外法と呼ばれる理由があるんスよ。一歩間違えれば死んでしまうんス」
「ゲッ、よくそんなので開く気になったなお前」
レオリオが呆れ顔でクラピカを見つめるものの、クラピカは涼しい顔だ。
「私は可能な限り早く強くなる必要がある。そのためには必要だったことだ」
「さて、説明を続けるっスよ。仮に精孔を開けたとして、問題はここからっス。そのまま垂れ流しにしていたら、すぐにオーラが枯渇し、疲れ果ててしまうんス。だからこそ、念を体の周りに留める必要がある。これが『纏』。纏は四大行という念の基本の一つに数えられ、体を頑丈にしたり、若さを保ったりできるっス」
「若さを保つってとんでもねーじゃねえか。権力者が好きそうだなオイ」
「まあ、そうっスけど、欲だけで使えるもんじゃないっスからね。念は。さて、四大行は他に精孔を閉じ、オーラが出ない状態にすることで気配を消すことができ、隠密にも役立つ『絶』や精孔を押し広げ、オーラを練り上げる『練』。そして、オーラを自在に操る念能力の集大成とも呼べる『発』があるっス」
「練って、クラピカがヒソカとの戦いの時に使ってたやつ?」
ゴンの問いにクラピカが頷く。
「そうだ。だが、やはりあの程度の練ではヒソカには通用しなかったがな。まだまだ精進が必要だ」
「ちなみに、ヒソカから聞いたんスけど、ゴンは絶を使えるっスよ。絶は他のものと違って精孔を閉じる技術。だからこそ、精孔を開いていなくても使えるものなんス」
「あれが……絶………」
ゴンは何か噛み締めるように空を見上げた。
さて、話の続き…
「ちなみに、君たちは発も見たことがあるっスよ。ヒソカとクラピカの試合の時、クラピカがいきなり縄もないのに引っ張られたでしょ?あれはヒソカが伸縮自在の特性と粘性をオーラに与え、それをクラピカにくっつけていたからっス」
「なるほど、あれはそういう仕組みだったのか……そういえば、あの時ヒソカから『君は変化系じゃなさそうだからこの能力を目指しちゃダメだと言われたのだが、あれはどういう意味だ?」
「念には『強化系』『変化系』『放出系』『具現化系』『操作系』『特質系』っていう系統があり、人によってこれが異なるんス。ヒソカはオーラの性質を変化させる変化系だったけど、クラピカは違う系統だった場合、変化系の能力を得るのは難しい上に無駄が多いんスよ。発は自分に合った系統のものにする。これは強くなりたいのなら鉄則っス」
加えて、それぞれの系統についても大まかに説明した。
念系統について説明を終えると、
「ちなみに、グロキシニアと、あとイルミさんとかはどんな系統なの?」
ゴンの問いに、答えるか迷う。
うーん、どうするべきか。
まあ良いか。
「あたしは特質系っス。イルミは……多分操作系っスね。襲ってきた時、針を投げつけてきたでしょう?予想でしかないっスけど、念を込めた針を刺すことによる肉体操作、もしくは精神操作、あるいはその両方だと思うっス」
「あの針…そんな効果だったのかよ…」
キルアが嫌そうな顔をしてるな……頭に刺さってるのは指摘しない方が良いか。
一応、操作系は早い者勝ちの法則があるからキルアにこれが刺さってる以上、キルアは他の操作系の影響を受けなくて済むし、利点もあるしな。
「相当な実力者っスよ。イルミは。イルミがあの時初めからあたしと戦う気で来ていたら、それこそ大量の一般人を操って特攻させて自分は安全圏からあたしを削るって戦い方をしてたと思うっス。あの時は、キルアのことで感情的になってしまった結果、準備もないのにあたしを殺そうとしたって感じっスね」
まあ、たとえこの方法をイルミが取ってきても負ける気はしないけど。
「あの時は本当に単純にキルアを迎えに来ただけだってことっスね。後、ついでに言うならハンター協会とことを構えたくもなかった感じかな?」
「ハンター協会?」
「あの場所はハンター試験会場っスからね。あの場所に操った一般人特攻させりゃ、それはハンター協会への宣戦布告にすらなってしまうっス」
「確かに、それもそうだな」
レオリオがうんうんと頷いている。
まあ、流石にゾルディック家ならネテロの強さは親か祖父母から教え込まれてるだろうしな。
流石に宣戦布告するわけにはいかないだろう。
「まあ、こんな感じで発は色んなことができるんスけど、絶対に注意しなければならないことが一つあるっス」
「なんだ?」
クラピカが少し食い気味だ。
まあ、強くなるための話だからな。
「発は、そして念能力は決して全能でも万能でもないってことっス。こういう言い方はあまり好きじゃないんスけど、発には才能という限界があるんス」
制約と誓約という才能の壁をデメリットをつけることで壊す手段はあるけど、これはまだ言わないで良いだろう。
修行でその才能を技術によってカバーすることはできなくはないけど、時間がかかる。
「人にはそれぞれ、どんな発をどれだけ習得できる…という限界がある。例えるならメモリ。このメモリの容量を超える発は基本的に作れないんス。ここで重要なのが自分の系統。自分に合った系統の能力ならメモリ消費が少なく、対して自分の系統ではない能力を作ろうとすれば時間もかかるしメモリも大幅に消費してしまう。念能力を聞き齧った程度でしか知らない場合、ここが罠になるっス」
「なるほどな……」
「加えて、メモリ容量が大きかったとしても、むやみやたらに発を増やすのもおすすめ出来ないっス。使いこなせなければ意味がない」
「なんつーか、めんどくさいな念って。でも……そうか……自分に合う発なら才能が許す限りとはいえ、自由が効くんだよな……なら…」
思考を読んでみたところ、どうやらレオリオは既に医療用能力の構想を始めているようだ。
どの系統ならどんな医療用能力が作れるのか、そして仮に自分のメモリが少なかったとして、その場合どの要素を削ればメモリの節約につながるのか…そういうのを考えまくっている。
念は思いの世界でもある。
思いが強ければ、それは念の強化になる。
この調子でいけば、レオリオは良い医療能力者になるだろう。
「そんなわけで、発を作る時はとにかく慎重に。己と向き合うことっス。決して、自分ならこんな強大な発を作れるはずだとか、そんな慢心はしてはいけないっスよ」
「肝に銘じるとしよう」
クラピカはキリっとした顔でそういうが……
「それにしても……大丈夫か?クラピカ」
心配そうな様子のレオリオにクラピカは…
「大丈夫だ……これしきのこと………!!!」
足がガクガクしている。
まあ、俺がクラピカの服の重さを【
流石にこの距離を300キロの重りつけて歩くのは辛いか。
おまけに絶をさせてるしな。
纏によって肉体を強靭にすることは許してないし。
「おっ、後少しで着きそうっスよ。もう少しの辛抱っス」
「行ける……行ける……私は行ける……大丈夫だ……問題ない」
【
特質系念能力
対象にオーラを込めることでその重量を軽く、あるいは重くすることができる。
この時、込めたオーラ量に重量の増減は比例する。
オーラ残量の許す限りいくらでも増減可能。
◇制約 なし
◇誓約 なし
ゴンたちへの念能力講座……やりましたよって感じで軽く流すつもりが思いの外筆がのって1話丸々使ってしまった……。
まだ忙しい毎日は続いているのですが、1話書き上げることが出来ました!!!
次話投稿は…いつになるかまだ分かりません!!!申し訳ありません!!!