グロキシニア転生者が行くHUNTER×HUNTER   作:霊槍って、良いよね

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続きが書けましたー!!!!!


6話 一次試験 2/2

 サトツの言葉が終わったその時、

 

 大声をあげてサトツを偽物と呼び、自分を本物の試験官だと言う男が現れた。

 

 その証拠と、サトツとよく似た顔の人面猿の死体もどきを持って。

 

 うん……なんと言うか……お粗末すぎる気がする。

 

 サトツは、最初に現れた時の『絶』から分かる通り、高いレベルで念オーラをコントロールしている。

 

 対して、この自称本物の試験官の男は、全くオーラを扱えていない。

 

「そいつはハンター試験の受験者を一網打尽にするつもりなんだ!!!」

 

 お、やっと自称試験官の演説が終わった……と思ったその時、ヒソカがサトツと自称試験官に向けてトランプを投げつけた。

 

 自称試験官は対応できず、顔を切り裂かれて死に、サトツはトランプを受け止めた。

 

 ま、当然の結果だ。

 

 と、その前に死体もどきの生きている人面猿が逃げないうちにとどめを刺しておこう。

 

 幸いなことに、ここは霧が濃い。

 

 その霧を集めて小さな水玉を作り、人面猿の額を撃ち抜く。

 

 これでOKだろう。

 

 物質の遠隔操作は魔力ではなく、妖精族の基本能力。

 

 いわば種族能力とも言うべきもの。

 

 使い勝手も良いし、重宝する能力だ。

 

 ちなみに全員がヒソカに注目しているし、その当のヒソカ以外、今のは見ていないから変に目立つこともない。

 

 まあ、そのヒソカには見られたことが問題なのだけれど。

 

「さて、この湿原の悪辣さは分かっていただけたと思います。十分注意なされるように。それでは、私に続いてください」

 

 そう言うとともに、サトツが歩き出す。

 

 俺もそれに続いて歩き出すと、

 

「今のが君の『(能力)』かい♡」

 

「耳元で囁くのゾワっとするんでやめて欲しいっス」

 

「でも聞かれるわけにはいかないだろう?」

 

「そうっスけどね」

 

「水分を操る操作系能力かな♢面白い能力だ♤随分と応用も効くだろう♢」

 

 ………いい感じに勘違いしてくれてる!!!

 

 発というなら、どちらかと言うと『災厄(ディザスター)』の方が近いだろう。

 

「操作系は理屈屋かマイペース♡ボクはそう思ってるんだけど、君はマイペースそうだし、どうだい♢」

 

「さあ、なんのことっスかね」

 

 とりあえず誤魔化しておこう。

 

 ここでその通りというのも、逆に怪しまれそうだし。

 

「焦らしプレイかい♢悪くない♡」

 

 うへー。

 

「さっきからコソコソ何話してんだよ」

 

「なんでもないっスよハンゾーくん。ただ変態が話しかけて来ただけっス」

 

「変態?」

 

「君もなかなか美味しそうだ♧でもまだ食べ頃じゃないね♢」

 

「なるほど確かに変態だ」

 

 食べ頃じゃない。

 

 要するに念能力に目覚めていないからまだ戦わないということ。

 

 そして、食べ頃があるということは、おそらく念能力に目覚めれば楽しい戦いができると感じているということだろう。

 

 まあ、確かにハンゾーくんは念能力に目覚めれば一気に強くなるだろう。

 

 それだけの素質は十分にある。

 

「いやらしい目線で見られてるけど、よく我慢できるなグロキシニア」

 

「へぇ、君グロキシニアって名前なのか♡あ、そういえば自己紹介もまだだったね♧最初に話しかけた時も興奮してて名乗るのを忘れてたよ♢ボクはヒソカ♤よろしくね♡」

 

「よろしくしたくないけどよろしくっス」

 

「うーん、ガードが硬いね♡」

 

「というか、お前らよくこんな中で普通に会話出来てるな」

 

 こんな中……まあ、確かにな。

 

 今も続々と脱落者が出ている。

 

 最初にサトツからの注意があったものの、それでも騙される者たちは続出。

 

 相当な数と種類の害獣や害虫がいるようだ。

 

 ……そういえばレオリオとクラピカがいないな。

 

 ゴンとキルアはいるけど。

 

「どうしたんだい♧キョロキョロして♢」

 

「ん?いや。注目してた受験者が2人ほど見つからないだけっス」

 

 そういえば、原作でも後方集団に巻き込まれて逸れてた気がするな。

 

 実際に原作にあったところにいると結構思い出せるな。

 

 原作ではどうやって戻って来たんだっけ?

 

 ………確かここでヒソカ、試験官ごっことか言って虐殺してなかったか?

 

 そして、ヒソカにレオリオが気に入られて……レオリオはヒソカに二次試験会場まで運ばれてた。

 

 クラピカはゴンの嗅覚に頼って……………2人ともここにいるんだけど。

 

 なんならヒソカは虐殺なんてする気配ないんだけど!?

 

 あれ?もしかしてヤバいのでは?

 

「へぇ♤君が注目してたってことは、相当な使い手なのかい♡」

 

 ヒソカが舌なめずりをしながら目を細めている。

 

「いや、実力的にはまだまだっス。けど、覚えれば(・・・・)飛躍的に実力を伸ばす。そう思えるほどの才能の原石っス」

 

「なるほど、それはここで死ぬには惜しいね♡ちなみに、どんな特徴の2人なんだい♢」

 

「黒髪にサングラスの男と金髪で中性的な性別不明な人っスけど……」

 

「なるほどね♢……あー、あの2人かな♧少し見定めてくるよ♡」

 

 そう言って嗤ったヒソカは一気に方向転換し、後方集団がいるであろう場所まで駆けて行った。

 

 あの調子なら確実にレオリオとクラピカに会うことになるな。

 

 ヒソカが向かった先を探知してみたら2人がいたし。

 

 …………ヤバいな。

 

 このまま2人がヒソカに殺されたら俺のせいだ。

 

 仕方ない。

 

「ハンゾーくん。先に行ってて下さいっス。あたしはヒソカを追うっス!!!」

 

 そう言い残し、方向転換して駆け出す。

 

「絶対に戻ってこいよー!!!」

 

「もちろんっス」

 

 さてヒソカは……速いな、もう2人と接触しそうだ。

 

 まあでも……俺の方が速い。

 

「速いね♤まさかこんなにすぐ追い付かれるなんて♡」

 

「速さにはそこそこ自信があるんス」

 

「それで、ボクを止めに来たのかい♢」

 

「それは君次第っス。あたしが話したせいで2人が死ぬことにならないためにあたしはここにいる」

 

「へぇ、じゃあ少し待っててよ♢殺すつもりなんて全然ないから♢」

 

「そこまでの信用はないっス」

 

「ま、それもそうだよね♤」

 

 と、その時

 

「うおらーーーーー!!!!!」

 

 雄叫びのような声が聞こえて来た。

 

「叫ぶのをやめろレオリオ。獣が集まって来る」

 

「うるせー!!!もうどうせ囲まれてんだ!!!気合い入れなきゃ集中力切れて死ぬわ!!!」

 

「その獣が増えると言っているんだ!!!本末転倒だろう馬鹿者!!!」

 

「うっ、すまねぇ」

 

 2人は獣に囲まれながらも戦い、生き延びていた。

 

「へぇ、確かにこれは、念を覚えれば化けそうだ♢だからこそ、こんなところで死ぬなんてもったいないね♧」

 

 そう言うと共に、ヒソカはトランプを投げ、2人を囲う獣を殺し尽くした。

 

「な……何が起こった!?」

 

 慌てた様子のクラピカにヒソカが近づいて行く。

 

「やあ、大丈夫かい♢」

 

「貴様は……試験開始前に他の受験者の腕を消していた……」

 

「おい、ヤベェんじゃないか?俺たち」

 

 レオリオとクラピカが警戒を解かずにいると、

 

「そう警戒しないでよ♧せっかく助けたんだから♡」

 

「ここは詐欺師の塒なのだろう?信用など出来ないというものだ」

 

「それもそうだね♢でも、せっかくの果実が実る前に落ちてしまうだなんてボクは残念でならないんだ♤だから」

 

 ヒソカが2人に一気に近づくと共に、気絶させた。

 

「ずっとボクを警戒し続けた金髪の君も、ボクを警戒しながらもそれ以上に金髪の子の身を案じ、いざとなれば盾にすらなろうとしていた黒髪の君の目……実に良かった♡是非とも、ボクは実った君たちと戦いたいんだ♢」

 

「連れて行くんスよね。手伝うっス」

 

「助かるね♧この2人には是非とも念を覚えてもらいたい♡そのためには合格してもらわなきゃね♢ちなみに。試験官の行き先は分かるかい♢なんならボクが先導しても良いけど♧」

 

「分かるっスよ。こっちっス」

 

「水分を操る能力で霧を介して感知までしてるのかな♡実に面白い♢」

 

 こうして、俺とヒソカはレオリオとクラピカを連れて、二次試験会場まで走った。

 

 

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