オレンジバッジをゲットし、ピカチュウも波乗りをマスターした翌日、サトシ達は港を歩いていた。
サトシ「これで3つ目だな。」
カスミ「後5つね。」
アイリス「ここから近いのは?」
タケシ「タマムシシティだ。」
そうして港を歩いているとサントアンヌ号という豪華客船で開かれるポケモントレーナーのパーティー参加券を黒ギャルが配っており、サトシ達も渡された。強引に渡されたサトシ達は顔を顰めた。
アイリス「どうしたの皆、そんな嫌そうな顔をして?」
サトシ「アイリスは知らなかったな。」
カスミ「実はこれロケット団の罠なの。」
アイリス「ロケット団の!?」
タケシ「シッ!」
アイリス「はっ!」
思わず声を上げたアイリスは慌てて両手で口を押さえた。
アイリス「それで、どういうことなの?」
サトシ「ああ、実はな・・・。」
サトシは前世であったサントアンヌ号のことを話す。今回のように参加券を配られたことでウキウキになって乗船したが、それはロケット団の罠であってそのパーティーに参加したトレーナーのポケモンを根こそぎ奪う計画だったのだ。
アイリス「それじゃあ、そのパーティーに参加したトレーナーは・・・。」
タケシ「そうとも知らず参加したことになる。」
サトシ「正直俺も参加したくないけど、ロケット団が関わっているなら放っておけないな。」
カスミ「そうね。」
サトシ達は罠だと知りながらも渋々参加することにして、サントアンヌ号に乗船した。
アイリス「うわぁ!デコロラ諸島で船に乗ったことはあったけど、本当に豪華ね。」
船の中は高級な装飾にシャンデリア、食事はバイキング形式で豪華な料理が並び、至る所に屋台が並び、多くのポケモントレーナーで賑わっていた。様々な屋台にはTシャツやキーホルダーの小売品が並び、コイキングを売ってる店もあった。周りの店を見て感心していると船が揺れて出発した。
サトシ「アイリス・・・気持ちは分かるけど、警戒は怠らないように。」
アイリス「あ、うん。」
カスミ「分かってはいるけど・・・。」
タケシ「結構集まっているな。」
ヒカリ「あれ、サトシ!」
サトシ「え、ヒカリ!?」
タケシ「なに!?」
アイリス「本当だ!」
ヒカリ「タケシにアイリスも!久しぶり!」
アイリス「うん!」
カスミ「どうして此処に?」
ヒカリ「カントーでちょっと旅行に来てて。それで偶然皆を。」
サトシ「そうだったのか。」
ヒカリ「それでサトシは今カントーリーグに挑んでいるんだよね?今いくつ?」
サトシ「3つだ。」
ヒカリ「そうなんだ。」
リーフ「あ、サトシ。」
サトシ「リーフ。」
アイリス「誰か来た。」
ヒカリ「サトシの知り合い?」
タケシ「この世界でできたサトシの同期の幼馴染のリーフだ。」
カスミ「そしてシルフカンパニーのご令嬢よ。」
アイリス「ふーん。」
ヒカリ「そうなのね。」
そう言ってアイリスはサトシの右腕、ヒカリは左腕に抱きつく。
リーフ「ねえ、その娘達誰?」ハイライトオフ
サトシ「え、えっと・・・。」
カスミ「前に言ってたサトシのガールフレンドよ。」
リーフ「へぇ、貴方達が・・・。」ハイライトオフ
ヒカリ「そうよ。」ハイライトオフ
アイリス「悪い?」ハイライトオフ
サトシ「ヒカリ?アイリス?」
ヒカリ「ちょっと待っててね、サトシ。」
アイリス「直ぐ終わるから。」
サトシ「あ、ああ。」
ヒカリとアイリスはリーフを連れてその場を後にした。
サトシ「俺のことだとは思うけど、何の話をしに行ったんだ?」
カスミ「そのうち分かるわよ。」
タケシ「くそ!」
シゲル「やあ君達。」
サトシ「え、シゲル!」
カスミ「あんたもいたのね。」
タケシ「久しぶりだな。」
シゲル「ああ。・・・お互いに旅に出て、いつかは出会うと思っていたけど、まさか豪華客船で出会うとはね。」
サトシ「まあな。リーフも来てるぞ。」
シゲル「リーフもか。」
サトシ「あとヒカリとアイリスも。」
シゲル「う、ヒカリもいるのかい?;」
カスミ「どうしたの?」
タケシ「シゲルはヒカリがちょっと苦手なんだ。」
サトシ「シゲルのことを川柳の人のお孫さんって呼んでたからな。」
シゲル「ああ;」
カスミ「それってオーキド博士のことよね?」
サトシ「そっ。」
タケシ「そう知って以来そう呼んでいるんだ。」
そしてそれからお互いの旅の話に花を咲かせた。サトシが虹色の羽やホウオウやエンテイのデータを見せるとシゲルは流石といった顔をした。
シゲル「最近お爺様が大層機嫌が良さそうに何かのデータを見ていたかと思えばそういうことか。相変わらず流石というべきか。」
サトシ「まあ、何で俺の前に現れたかは分からないけどな。」
シゲル「僕にもデータを送ってくれるかい?」
サトシ「分かった。」
ポケモン研究者として目指してもいるシゲルにホウオウとエンテイのデータを送った。
サトシ「一つ貸な。」
シゲル「分かっている。貰いっぱなしは僕のプライドが許さないからね。」
アイリス「お待たせ。」
サトシ「あ、帰ってきた。」
リーフ「あれ、シゲル?」
シゲル「やあ。」
ヒカリ「川柳の人のお孫さん。」
シゲル「だから僕はシゲルだって;」
サトシ「ところで何の話してたんだ?」
ヒカリ「内緒よ、ね?」
アイリス・リーフ「「うん♪」」
カスミ「あれ?」
タケシ「いつの間にか仲良くなってるな。」
その後サトシ達も用意された簡易なバトルフィールドでバトル会場に飛び入り参加して経験値を稼いだ。サトシはスマホロトムのポケモンボックス機能を使って手持ちを入れ替えながらバトルしているとモクローはフクスロー、ニャビーはニャヒートに進化した。
シゲル「やるねサトシ。」
サトシ「へへ。」
タケシ「モクローとニャビーが進化するとはな。」
カスミ「フクスローの寝る癖は変わらないけどね。」
ヒカリ「そういう川柳の人のお孫さんもそんなにチアガールを連れているとはいえ、腕は確かね。」
アイリス「ちょっと引くけど。」
シゲル「そこは触れないでくれ;」
リーフ「ドンマイ。」
そうして楽しい時間を過ごしていると突然ドアとカーテンが閉まり、客船の係員達が制服を破き見覚えのある【R】の文字が刻まれた服装に変わる。
リーフ「な、なに!?」
ムサシ「なんだかんだと聞かれたら!」
コジロウ「答えてあげるが世の情け。」
ムサシ「世界の破壊を防ぐため!」
コジロウ「世界の平和を守るため。」
ムサシ「愛と真実の悪を貫く!」
コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役。」
ムサシ「ムサシ!」
コジロウ「コジロウ~。」
ムサシ「銀河を駆けるロケット団の2人には!」
コジロウ「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ~。」
ニャース「にゃーんてニャー!」
ヒカリ「ロケット団!」
アイリス「この世界でも悪さしてたのね。」
シゲル「この世界でも相変わらずだね。」
サトシ「ああ、記憶は持っていないけどな。」
カスミ「そういえばコジロウって、この時もあんなにテンション低かったわね。」
タケシ「ああ。」
サトシ達は知らないが、コジロウはこの時コイキング売りの親父に詐欺にあい、金を騙し取られたのだ。それからロケット団はご丁寧にこの豪華客船とパーティーはロケット団の罠だと告げ妙な装置でモンスターボールを吸い込もうとした。
サトシ「バタフリー、サイコキネシス!」
バタフリー「フリー!」
サトシ「フシギダネ、フクスロー、葉っぱカッター!」
フシギダネ「ダネフッシ!」
フクスロー「フロー!」
バタフリーのサイコキネシスで下っ端達の動きを止めてフシギダネとフクスローが葉っぱカッターで装置を切り裂いておじゃんにした。
ニャース「ニャニャ!?」
ムサシ「うそでしょ!?」
装置を破壊されて驚愕するロケット団だが、サトシを始めとしたトレーナー全員が次々と下っ端達迎撃して歓喜に沸くサントアンヌ号の乗客だったが、一難去ってまた一難とばかりに船が左右に大きく揺れ始める。
リーフ「きゃあ!」
アイリス「な、なに!?」
サトシ「何が起こってるんだ!?」
シゲル「嵐だ!嵐が来たんだ!」
シゲルの言葉に窓の外を見れば猛烈な嵐が吹き荒れ豪華客船を襲っていた。広がる不安、一部の乗客が船長に詰め寄るが碌な事を言わない船長。
そうこうしている内に船は大きく揺れて立つのもやっとといった感じだが、隙を見て逃げ出した船長が「船は沈みませんから安心してください!」なんて言って我先にと救命ボートに乗って脱出した。
アイリス「ちょっと!何自分だけ脱出してるのよ!#」
ヒカリ「最低!#」
シゲル「気持ちは分かるけど僕達も脱出だ!」
船長に言いたいことは山ほどあったが今は脱出が最優先だったためサトシ達も急いで脱出することにした。だがパニックに陥った人々が我先にと救命ボートに駆け込んで混雑していたため中々進めなかった。
グラッ!
サトシ「って、うわぁ!?」
ピカチュウ「ピカ!?」
ヒカリ・アイリス「「サトシ!」」
ガシッ!
最後にサトシが乗ろうとした時、船が大きく揺れて傾いたことでサトシとピカチュウは海に放り出されそうになったが咄嗟にヒカリとアイリスが手を掴んだ。
サトシ「ヒカリ!アイリス!」
アイリス「待っててサトシ!」
ヒカリ「今引き上げるから!」
サトシ「悪い!」
グラッ!
サトシ「うわぁ!?」
ピカチュウ「ピカ!?」
ヒカリ「きゃあ!?」
アイリス「ああ!?」
シゲル「サトシ!」
カスミ「ピカチュウ!」
タケシ「ヒカリ!」
リーフ「アイリス!」
サトシを引き上げようとしたが、船が更に揺れたことでバランスを崩してヒカリとアイリス共々サトシと海に落ちてしまった。背中越しにサトシ達を呼ぶシゲル達の叫び声を最後に・・・船は完全に沈没した。
サトシのポケモン
ピカチュウ
ゲコガシラ
モクロー→フクスロー
ニャビー→ニャヒート
バタフリー
ピジョン
フシギダネ
ヒトカゲ
ゼニガメ
クラブ
ゲンガー