一時的にセレナも同行し、一行は紆余曲折あってヤマブキシティに辿り着いた。
カスミ「やっと着いたわね。」
タケシ「ああ。」
セレナ「ねえ、ヤマブキジムってどんなジム?」
サトシ「エスパータイプのジムだ。」
タケシ「そしてそのジムリーダーのナツメは超能力を得意としているんだ。」
セレナ「超能力を・・・。」
カスミ「でもちょっと訳ありのジムリーダーなのよね。」
セレナ「え?」
タケシ「ナツメの母親曰く、ナツメは小さい頃から超能力にハマっってしまって笑わなくなってしまったそうなんだ。」
カスミ「両親も止めようとはしたけど聞く耳を持たずに追い出してしまったのよ。」
セレナ「そんな。」
サトシ「前の世界では俺と一緒についてきたゴーストの悪戯のお陰でなんとかなったけど、今回はゲンガーがいるから大丈夫だ。」
タケシ「だが油断はできないぞ。」
サトシ「分かってる。」
サトシはジムに向かっている途中で誰かの視線を感じながらも進んでいき、作業着を着た男性に”ジムに挑戦するのをやめろ”と釘を刺され、負けた挑戦者を人形にするという恐ろしいことを言ってきた。それを聞いたセレナは思わずサトシの背後に隠れて怯えてしまった。
そんなセレナを慰めつつサトシは覚悟を決めてジムに向かった。
ヤマブキジムに着いて中に入ると静まり返っており、誰一人反応することはなかった。
セレナ「静かね。」
タケシ「初めて来た時もこんなだったな。」
カスミ「気を付けて進みましょ。」
慎重に奥に進みつつ、バトルフィールドがある部屋に入った。
サトシ「お邪魔します。」
中に入ると不気味な人形を持った髪の長い女性がいた。
セレナ「あの人がナツメさん?」
タケシ「ああ。」
カスミ「ここのジムリーダーよ。」
人形『貴方は挑戦者?』
セレナ「に、人形が喋った!?」
タケシ「これも超能力だ。」
サトシ「はい!」
人形『ルールは使用ポケモン1体のバトルだよ。』
ポーーーン!
ユンゲラー「ユンゲ!」
ルールを聞かされるとナツメはモンスターボールからユンゲラーを出した。
セレナ「ユンゲラー!」
サトシ「ゲンガー、君に決めた!」
ポーーーン!
ゲンガー「ゲンガー!」
カスミ「エスパータイプのユンゲラーにゴーストタイプのゲンガーは有利ね。」
タケシ「だがゲンガーには毒タイプもあるからエスパータイプを受ければダメージは大きいだろうな。」
サトシ「ゲンガー、シャドーボール!」
ゲンガー「ゲーーンガー!」
ナツメ「テレポート。」
ユンゲラー「ユン!」シュン
ナツメ「サイコカッター。」
ユンゲラー「ユンゲ!」
サトシ「ゴーストダイブで躱せ!」
ゲンガー「ゲンガー!」
ナツメ「サイコキネシス。」
ユンゲラー「ユン!」
ゲンガー「ゲン!?」
ナツメ「サイコカッター。」
ユンゲラー「ユンゲ!」
ゲンガー「ゲンガー!?」
サトシ「ゲンガー!」
セレナ「直撃した!」
ナツメ「サイコカッター。」
ユンゲラー「ユンゲ!・・・ユン?」
追撃でサイコカッターをゲンガーに当てようとしたが、何故かユンゲラーはサイコカッターが発動できなかった。
人形『どうして!?』
サトシ「俺のゲンガーは呪われボディだからな!」
ゲンガー「ゲンガー!」
セレナ「呪われボディ?」
タケシ「相手の技を自分が受けた時、その技を暫く使えなくする特性だ!」
カスミ「これでユンゲラーは暫くサイコカッターは使えないわ!」
サトシ「今だ!鬼火!」
ゲンガー「ゲンガー!」
ユンゲラー「ユンゲ!?」
サトシ「祟り目だ!」
ゲンガー「ゲン!」
ユンゲラー「ユンゲ!?」
タケシ「うまいぞ!祟り目は相手が状態異常なら威力が上がる!鬼火で火傷状態にしたからダメージが大きいぞ!」
サトシ「ゴーストダイブからのマジカルシャイン!」
ゲンガー「ゲン、ゲンガー!」
ユンゲラー「ユンゲーーー!?」
サトシ「トドメのシャドーボール!」
ゲンガー「ゲーーンガー!」
ユンゲラー「ユンゲーーー!?」
人形『え?きぁぁあ!!?』
ゴーストダイブでユンゲラーに接近し、マジカルシャインでダメージを与えた後、至近距離でシャドーボールを命中させた。その反動でユンゲラーはナツメの所まで吹っ飛ばされ、人形にもシャドーボールが命中したことで爆散した。そしてナツメとユンゲラーは壁に叩きつけられて気絶してしまった。
サトシ「や、やべ!」
ゲンガー「ゲンガー!?」
カスミ「ちょっとやり過ぎよ!」
セレナ「大丈夫なの!?」
タケシ「問題ない、気絶してるだけだ。」
サトシ「ほっ。」
ナツメ「・・・あれ、私は?」
カスミ「あ、気がついた。」
???「正気に戻ったか。」
振り向くと入口に忠告してきた作業着を着た男性がいた。
サトシ「さっきの。」
ナツメ「お父さん?」
セレナ「え、ナツメさんのお父さん!?」
ナツメ「ごめんなさい、私・・・。」
ナツメ父「もういい・・・お前が元に戻ったなら私は十分だ。」
ナツメ「うわぁーーーん!(涙)」
感情を取り戻したナツメは涙を流しながら父親に抱き付き、ナツメの父親も優しく抱きしめ返した。それを見たサトシ達も微笑ましく見守っていた。
その後は人形を破壊したからなのか、ナツメが気絶したからなのか不明だが、人形にされた人達が元に戻り、その中にはナツメの母親の姿もあった。
サトシはナツメから自分を正気に戻してくれたお礼とジムに勝った証としてゴールドバッジを受け取った。
サトシ「ゴールドバッジ、ゲットだぜ!」
ピカチュウ「ピ、ピカチュウ!」
ゲンガー「ゲンガー!」
ゴールドバッジを受け取ったが、ジムは人形にしてしまった母親や被害者への謝罪に暫く動かなければならずに暫く休むことになってしまった。
ジム戦を終えて翌日、サトシ達はポケモンセンターの前にいた。
セレナ「じゃあ皆、またね。」
サトシ「ああ。」
カスミ「セレナもね。」
タケシ「元気でな。」
セレナ「うん。またレシピとか教えてくれない?」
タケシ「勿論だ。」
セレナ「次に会う時は・・・もっともっとサトシに相応しい魅力的な女性になるからね!」
サトシ「・・・!・・・ああ!」
セレナ「それじゃあ!」
セレナは手を振って笑顔で去っていき、サトシ達も次の町であるタマムシシティを目指して出発した。
サトシのポケモン
ピカチュウ
ゲコガシラ
フクスロー
ニャヒート
バタフリー
ピジョン
フシギダネ
ヒトカゲ
ゼニガメ
クラブ
ゲンガー
カイリュー