旅を続けるサトシ達はグンジョウシティに立ち寄った。
サトシ「ここでベトベトンに会ったんだったな。」
タケシ「ああ。あの時はベトベターと一緒に発電所を襲撃したんだったな。」
カスミ「あの臭いは辛かったわ。」
サトシ「ピカチュウ、大丈夫か?」
ピカチュウ「ピーカ。」
タケシ「あの時はピカチュウは電気を溜めすぎて体調を崩してしまったからな。」
カスミ「今回は大丈夫そうね。」
ピカチュウの体調に安堵しつつポケモンセンターを訪れると2人の見知った顔がいた。
サトシ「セレナ!マーマネ!」
セレナ「サトシ!」
マーマネ「ヤッホー!」
タケシ「久しぶりだな!」
カスミ「でもどうして此処に?」
セレナ「私は帰りの船を待ってて、まだ時間がかかりそうだったから偶々ここに立ち寄ったの。」
マーマネ「僕はこの町の水力発電所の見学するために来てたんだ。」
サトシ「そうだったのか。」
セレナ「あ、そうだサトシ、これ。」
セレナがサトシに渡したのはある石がついたグローブだった。
サトシ「これって・・・キーストーン!?」
セレナ「うん。コルニから受け取ったのを渡しそびれて。」
サトシ「ってことはコルニも?」
セレナ「ええ。」
マーマネ「これでメガシンカできるね。」
タケシ「今のところカイリューだけだな。」
カスミ「その内増えるでしょうね。」
ガタン!
全員「「「え!?」」」
セレナ「きゃあ!?」
カスミ「停電!?」
マーマネ「うわぁーーー!暗いよ怖いよ!暗いよ怖いよ!暗いよ怖いよ!暗いよ怖いよ!」
トゲデマル「マギュ!」
ピカーン!
マーマネ「ありがとう、トゲデマル。」
サトシ「マーマネ、相変わらず暗い所が苦手なんだな;」
マーマネ「まぁ、まーね……;」
セレナ「一体何が・・・?」
ジョーイ「大変!発電所から送られる電力が止まってしまったわ!」
マーマネ「え!?」
カスミ「これって・・・。」
タケシ「間違いないな。」
セレナ「何か知ってるの?」
サトシ「実は・・・。」
サトシ達はこの停電の原因は前の世界であった当時まだ野生だったサトシのベトベトンがベトベターの大群を引き連れて水力発電所を襲撃したことを話した。その大群を発電所に住んでいたコイルやレアコイル達と協力して撃退し、サトシはベトベターをゲットしたのだ。
マーマネ「サトシのベトベトンってそんな感じで会ったんだ。」
セレナ「それじゃあこの停電も・・・。」
タケシ「ベトベトン達の仕業だな。」
サトシ「発電所には俺が行く。ベトベトンを迎えに行かないといけないし。」
ピカチュウ「ピカチュウ。」
マーマネ「僕も行く。暗い場所は苦手だけど、何かできることがあるかもしれないし。」
サトシ「分かった。」
タケシ「俺達はポケモンセンターでジョーイさんの手伝いだな。」
カスミ「ええ。」
セレナ「サトシ、気を付けてね。」
サトシ「ああ。」
停電問題を解決すべく、サトシはピカチュウ、マーマネと共に水力発電所に向かった。
発電所に着いてサトシ達は早速調査を開始した。今のサトシの手持ちはピカチュウ、ゲコガシラ、ゲンガー、カイリュー、リザードだ。
サトシ「マーマネ、大丈夫か?」
マーマネ「うん、トゲデマルの明かりのお陰でましになったよ。」
ピカチュウ「ピーカチュウ。」
トゲデマル「マッギュ!」
コイル「リリリ!」
サトシ・マーマネ「「え?」」
コイル「リリリ!」
サトシ「コイルだ。」
発電所の内部を進んでいると磁石ポケモンのコイルが現れた。
マーマネ「此処に住んでいる野生のポケモンかな?」
サトシ「みたいだな。」
コイル「リリリ!リリリ!」
サトシ「『発電所がベトベター達に占拠されてしまったんだ!助けて!』か。」
マーマネ「サトシ達が言ってた通りだね。」
ガタン!
サトシ・マーマネ「「!?」」
ベトベター1「ベター!」
ベトベター2「ベター!」
突然通気口を突き破ってベトベターの群れが溢れ出た。
サトシ「ベトベターだ!」
マーマネ「これがカントーのベトベターか。それに凄い臭い;」
ピカチュウ「ピーカ;」
トゲデマル「マギュ?」
マーマネ「トゲデマルは鋼タイプでもあるから平気かもね。」
ベトベトン「ベトーーー!」
マーマネ「あ、あれってもしかして・・・。」
サトシ「ああ、俺のベトベトンだ。」
ベトベター達の背後からその親玉であるサトシのベトベトンが現れた。
マーマネ「ど、どうしよう?;」
サトシ「あまり刺激しないようにしないといけないけど、この数は俺達じゃキツイかもな;」
ベトベトン「ベトーーー!」
ベトベトンの掛け声と共にベトベター達が一斉に襲い掛かってきた。
マーマネ「うわぁ!どうしようサトシ!?」
サトシ「コントロールルームに誘い込もう!コイル!此処にお前の他に電気タイプのポケモンは住んでいるか!?」
コイル「リリリ!」コクリ
サトシ「そいつらに協力を頼んでほしいんだ!一緒にベトベター達をやっつけようって!」
コイル「リリリ!」コクリ!
サトシ「行くぞマーマネ!」
マーマネ「う、うん!」
サトシとマーマネは少しでも時間を稼ぐべく、ベトベター達を誘い込みながら逃げ出し、途中で発電所の職員と合流してコントロールルームに逃げ込んだ。それと同時に通気口からコイルが仲間のコイルとレアコイル達を連れてきて集まりだした。
十分集まったことでベトベター達をコントロールルームに呼び込み、ピカチュウとコイル、レアコイル達が一斉に10万ボルトを放ってベトベター達を一掃した。マーマネのトゲデマルの特性は避雷針だが、丸まってトゲを立てると電気を吸収するのでそれは無効となる。ベトベター達が去ったことで海水を取り込むタービンが回り電気が復旧する。そして残ったのはベトベトンのみだった。
サトシ「ピカチュウ、10万ボルト!」
マーマネ「トゲデマル、びりびりチクチク!」
ピカチュウ「ピーカチュウーーーー!!!!」
トゲデマル「マギュギュギュギュギュ、マッギュ!」
ベトベトン「ベ、ベトーーー!」
マーマネ「え!?あれだけ電気技を受けてるのに耐えきってる!?」
サトシ「コイル、お前も手伝ってくれ!」
コイル「リリリ!」
サトシ「コイル、ラスターカノン!」
コイル「リリリーーーー!!!!」
ベトベトン「ベトーーー!?」
コイルのラスターカノンが決定打となったのか、ベトベトンは力尽きてその場でダウンした。
サトシ「今だ!行け、モンスターボール!」
サトシが投げたモンスターボールがベトベトンに当たるとボールに吸収されて暫く揺れた後ポンッと音が鳴り、ベトベトンはサトシにゲットされた。
サトシ「ベトベトン、ゲットだぜ!」
ピカチュウ「ピ、ピカチュウ!」
マーマネ「やったねサトシ!」
サトシ「ああ。」
こうして停電騒動は解決となった。
ポケモンセンターに戻ったサトシ達は無事ベトベトンをゲットしたことを報告した。
タケシ「そうか。大変だったな。」
サトシ「まあな。」
マーマネ「一時はどうなるかと思ったよ。」
ポーーーン!
ベトベトン「ベトーーー!」
サトシ「え、ベトベトン?」
ベトベトン「ベートーーー!」
サトシ「うわぁ!?」
セレナ「サトシ!」
ピカチュウ「ピカピ!」
ゲットしたベトベトンはボールから出てきてサトシに抱き付いてきた。
マーマネ「これって・・・。」
タケシ「ああ、サトシのベトベトンがよくやってたやつだ。」
カスミ「ということは。」
ベトベトン「ベートーーー!」
サトシ「あはは・・・ベトベトン分かった、分かったから。」
どうやらサトシがゲットしたことでベトベトンも記憶が戻ったようだ。
カスミ「あら、サトシ。」
サトシ「ん?」
タケシ「そのコイルはどうしたんだ?」
サトシ「え?」
コイル「リリリ。」
後ろを振り向くと、発電所にいたコイルがいた。
サトシ「お前、付いてきたのか?」
コイル「リリリ!」
セレナ「サトシのことを気に入ったみたい。」
カスミ「いいんじゃない?電気タイプがピカチュウだけじゃ厳しいし。」
タケシ「ああ。今思えばサトシはピカチュウ以外の電気タイプ持っていなかったからな。」
サトシ「なら俺達と来るか?」
コイル「リリリ!」コクリ
コイルはベトベター達を追い払ってくれたサトシを気に入り、仲間にならないか誘うと笑みを浮かべてモンスターボールに入った。
サトシ「コイル、ゲットだぜ!」
ピカチュウ「ピ、ピカチュウ!」
手持ちが6体以上になったのでコイルはオーキド研究所に転送された。それからベトベトンは臭いが消えるまでサトシと一緒に過ごすことになり、数日掛けて漸く臭いが消えた。
ベトベトンの臭いが消えて、セレナは帰りの船が来る此処とは違う港に向かい、マーマネは水力発電所が落ち着きを取り戻したので見学に行った。
そしてサトシ達は改めてセキチクシティに向けて旅立った。
サトシのポケモン
ピカチュウ
ゲコガシラ
フクスロー
ニャヒート
バタフリー
ピジョット
フシギダネ
リザード
ゼニガメ
クラブ
ゲンガー
カイリュー
コノヨザル
ベトベトン
コイル