サトシ「リザード、火炎放射!」
リザード「リザーーー!」
セキチクジムを攻略して次のジムがある町を目指して旅を続けるサトシ達。その傍ら、途中でアイリスとも再会し、立ち寄った町で休息を兼ねて手当たり次第にバトルして勝利をもぎ取っていた。
アイリス「リザード、調子がいいね。」
カスミ「そうね。」
タケシ「これならリザードンになれるのも近いな。」
サトシ「ああ。そうすればピカチュウ、リザードン、ゲッコウガの三大エースの復活だ。そしたらダンデさんとバトルして世界チャンピオンになるぜ!」
リザード「リザーーー!」
アイリス「私だって負けないんだから!」
ここ最近はリザードを集中的に育てており、ピカチュウや他のポケモン達は休ませていた。理由はリザードの進化だった。リザード自身も進化を望んでいてサトシの力になろうと奮闘している。前世でサトシはPWCSで世界チャンピオンになった後、ピカチュウ、リザードン、カロスの使命を終えたゲッコウガの3体で無敗を誇っていた。手持ちや他のサトシのポケモン達は研究所で自主練をして鍛えてたりしている。次の相手を探しているといつの間にか誰もいなくなっていた。
サトシ「あちゃ~いつの間にかいなくなってる。」
タケシ「まぁサトシとリザードも、これで十連勝だ。勝てないと思って逃げていったんだろう。リザードも疲れが溜まってる、ここらが潮時だな。」
カスミ「そろそろ休ませた方がいいんじゃない?」
アイリス「そうしなよ。」
サトシ「そうだな。今日はポケモンセンターで休んで次の街に向かいながらトレーナーや野生のポケモンにバトルを挑むか・・・リザードもそれで良いか?」
リザード「リザ!」
サトシがリザードで連勝していると次々と挑戦者が現れて、相性の良い水タイプなどのポケモンを出してきたが、リザードは最近覚えた雷パンチとドラゴンクローで返り討ちにした。そして敵わないとみて挑戦者がいなくてなってしまったのだ。
サトシ「っ!危ない!」
アイリス「え?」
バコン!
サトシ「大丈夫か?」
アイリス「う、うん。」
カスミ「何なの!?」
タケシ「これはストーンエッジか!」
サトシ「一体誰が・・・。」
潮時と見てポケモンセンターに向かおうとしたら、突然サトシ達の目の前に岩の弾丸が着弾しようとした時、サトシは咄嗟の反射神経でアイリスの前に立って波導を纏った鉄拳で粉砕した。タケシはそれを岩技のストーンエッジと分析し、誰の仕業か考慮しているとその犯人が現れた。
クロス「遂に見つけたぞ!」
サトシ「クロス!」
アイリス「誰?」
カスミ「この世界でサトシのリザードをヒトカゲの時に捨てたトレーナーよ。」
アイリス「え!?」
リザードがヒトカゲだった時のトレーナー、クロスがルガルガン(真夜中の姿)を引き連れてサトシを睨んでいた。
タケシ「今更何しに来た!?」
クロス「虹色の羽だ!」
サトシ「は?」
クロス「お前の持っている虹色の羽を渡せ!」
アイリス「虹色の羽?」
カスミ「伝説のポケモン、ホウオウから与えられる羽のことよ。」
アイリス「それをサトシが持ってるってこと?」
サトシ「ああ。」
クロス「お前のような友情だの何だとポケモンを弱くするだけの綺麗事を抜かす奴にホウオウは相応しくない!」
サトシ「はぁ、いるんだよな・・・こう言う『俺の方が相応しい!そいつを寄越せ!』って言ってくるバカが。」
アイリス「子供ねぇ。」
クロス「うるさい!さっさと俺に渡せ!」
サトシ「断る。これは俺が手に入れたものだ。顔を洗って出直してこい。」
クロス「だったら力尽くで奪うまでだ!ルガルガン!ガオガエン!」
ルガルガン(真夜中の姿)「ルガン!」
ガオガエン「ガエン!」
サトシ「しょうがない。ピカチュウ、ゲッコウガ、君に決めた!」
ピカチュウ「ピカチュウ!」
ゲッコウガ「コウガ!」
クロス「ルガルガン、地獄突き!ガオガエン、フレアドライブ!」
ルガルガン(真夜中の姿)「ルガン!」
ガオガエン「ガエン!」
サトシ「ピカチュウ、躱してアイアンテール!ゲッコウガ、ハイドロポンプ!」
ピカチュウ「ピッカ!チューピッカ!」
ゲッコウガ「コウッガ!」
バコン!バシャン!
ルガルガン(真夜中の姿)「ルガン!?」
ガオガエン「ガエン!?」
クロス「ち、何やってるんだ!そんな未進化の雑魚なんかさっさと片付けろ!ルガルガン、ストーンエッジ!」
ルガルガン(真夜中の姿)「ルガン!」
サトシ「水手裏剣!」
ゲッコウガ「コウ、コウッガ!」
ルガルガン(真夜中の姿)のストーンエッジを水手裏剣で相殺した。
クロス「邪魔をするな!ルガルガン、地獄突き!ガオガエン、DDラリアット!」
ルガルガン(真夜中の姿)「ルガン!」
ガオガエン「ガエン!」
サトシ「ゲッコウガ、ジャンプだ!」
ゲッコウガ「コウガ!」
サトシ「ピカチュウ、波乗り!」
ピカチュウ「ピッ、カー!!」
クロス「なっ!?」
ピカチュウが波乗りを指示するとルガルガン(真夜中の姿)とガオガエンを呑み込んで戦闘不能にした。ゲッコウガはピカチュウよりも上にジャンプしていたため難を逃れた。
クロス「な、そんな・・・馬鹿な・・・俺の、俺のポケモンが未進化の雑魚なんかに・・・!」
アイリス「うわぁ、情けな。ピカチュウが雑魚なわけないじゃない。」
アイリスもピカチュウの実力を知っているためクロスの思考に呆れた。
サトシ「はっきり言うぞクロス。お前に、ポケモントレーナーを名乗る資格はない!」
クロス「くっ、覚えてろ!」
サトシにはっきり言われるとクロスは悔しそうな顔を歪めルガルガン達をボールに戻して捨て台詞を吐いてこの場から逃げ去った。
カスミ「ザマァみなさいよ!良くやったわピカチュウ!」
ピカチュウ「チャー!」
サトシ「・・・ちょっと言い過ぎたかな。」
タケシ「いや、あいつには相応しい言葉だったぞ。」
アイリス「そうよ、サトシは悪くないわ。(それになんかかっこよかったし///)」
サトシ「それじゃあ今度こそポケモンセンターに行くか。」
ピカチュウ「ピカチュウ。」
ポケモン達を戻してポケモンセンターに向かった。彼らの様子を見ている者に気づかずに。
???「ガオ。」
ポケモンセンターに着いたサトシ達はポケモン達の回復をジョーイに任せて休むことにした。就寝時間まで今までの旅のことなどを話し合い、アイリスに関しては嬉しそうに以前サトシが購入した香水のお礼を言っていた。
サトシ「ん、リザード?」
カスミ・タケシ・アイリス「「「え?」」」
サトシはポケモンセンターの外に出るリザードの姿を見つけた。
カスミ「どうしたのかしら?」
サトシ「・・・俺ちょっと行ってくる。」
アイリス「あ、私も。」
タケシ「俺も心配だな。」
カスミ「あ、待ってよ!」
リザードを追って外に出てみると、リザードは表情を曇らせて俯いていた。
サトシ「・・・そういうことか。」
アイリス「え?」
サトシ「リザード。」
リザード「リザ!?」
サトシ「本当は悔しかったんだろお前、クロスのことで自分だけ何もできなかったことが。」
リザード「・・・リザ。」コクリ
カスミ「なるほどね。」
タケシ「本当は自分もやりたかったけど、今の実力じゃピカチュウとゲッコウガの足手纏いになると思ったのか。」
アイリス「そんなことないよ。リザードは足手纏いなんかじゃない。」
サトシ「だからさ、今度クロスと戦う時はピカチュウやゲッコウガとも肩を並べてお前を捨てたことを後悔させてやろうぜ!」
リザード「・・・リザ!」
サトシ「さ、そろそろ戻るか。」
カスミ「そうね。」
タケシ「もう遅いしな。」
アイリス「うん。」
???「「「ちょっと待ったーーー!!!」」」
サトシ「ん、まさか・・・。」
ムサシ「『ん、まさか・・・。』っと言われたら!」
コジロウ「答えてあげるが世の情け!」
ムサシ「世界の破壊を防ぐため!」
コジロウ「世界の平和を守るため!」
ムサシ「愛と真実の悪を貫く!」
コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役!」
ムサシ「ムサシ!」
コジロウ「コジロウ!」
ムサシ「銀河を駆けるロケット団の2人には!」
コジロウ「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」
ニャース「にゃーんてニャー!」
サトシ「ロケット団!」
アイリス「また出た。」
カスミ「今まで見ないかと思ったら。」
タケシ「お前らどこに行ってたんだ?」
ムサシ「暫くロケット団の任務に集中してたのよ。」
コジロウ「お前達と会ってから失敗続きで不安だったがな。」
ニャース「ニャー達にとっては朝飯前だったのニャ!」
サトシ「だったら俺達に構わず、そっちに一方的に尽力尽くせよ。」
アイリス「確かに。」
ムサシ「そうもいかないのよね。」
ニャース「そんなのはニャー達のプライドが許さないのニャ!」
コジロウ「その通り!行け、マタドガス!ギャラドス!」
ポーーーン!
マタドガス「マータドガス!」
ギャラドス「ギャァアアアア!」
ムサシ「行くのよアーボック!ベロリンガ!」
ポーーーン!
アーボック「シャーボック!」
ベロリンガ「ベローン!」
タケシ「アーボとドガースはディグダの件で進化していたのは知っていたが・・・。」
カスミ「あのベロリンガ、もう仲間にしていたのね。」
ニャース「今日こそピカチュウを頂くニャ!」
バリン!
ニャース「ニャ!?」
ムサシ・コジロウ「「ニャース!」」
ニャースが飛び出そうとすると突然落雷が落ち、ニャースの目の前にクレーターができた。
アイリス「今のは!?」
タケシ「雷だ!」
カスミ「でも何処から!?」
サトシ「ピカチュウ、じゃないよな?」
ピカチュウ「ピカチュウ。」ウンウン
???「ガオオオオオ!」
全員「「「え?」」」
シュン!スタッ!
突然雄叫びが聞こえるとサトシ達の前に上顎から伸びる長い犬歯と黒い模様が入った黄色の毛皮、後頭部から伸びる薄紫色の雲のような鬣、鼻先には青白い髭を生やしている他、臀部から落雷のような形状の尻尾が生えているポケモンが現れた。
ライコウ「ガオオオオオ!」
サトシ「ら、ライコウ!?」
カスミ「うそでしょ!?」
タケシ「エンテイと同じ、ジョウト地方の伝説のポケモンか!」
アイリス「これが!?」
それはエンテイと同じジョウト地方の伝説のポケモン、ライコウだった。
ピカーン!
サトシ「え!?」
サトシは懐から虹色の羽を取り出すと、エンテイの時と同じように羽が輝いていた。
アイリス「それが虹色の羽?」
サトシ「ああ。」
カスミ「これって・・・。」
タケシ「エンテイの時と同じだ。」
ライコウ「ガオ・・・。」
ライコウは一瞬だけ視線をサトシに向けた後、直ぐにロケット団に向けた。
ニャース「こんニャ所でライコウに出くわすニャんて、ついてるニャ!」
ムサシ「ライコウをゲットよ!」
コジロウ「行け、お前達!」
マタドガス「マータドガス!」
ギャラドス「ギャァアアアア!」
アーボック「シャーボック!」
ベロリンガ「ベロー!」
ライコウ「ガオオオオオ!」
バリバリバリバリ!ドーン!ドスン
ライコウは雷でロケット団のポケモン達を蹴散らした。
ロケット団「「「なにーーーー!?」」」
タケシ「やっぱりさっきのはライコウの雷か!」
カスミ「凄いパワー!」
ライコウ「ガオオオオオ!」
アイリス「ワイルドボルト!」
ドカーン!
ロケット団「「「嫌な感じ~~!!!!!」」」
キラーン✨
ライコウのワイルドボルトを受けてロケット団はお星様となり、ライコウは改めてサトシ達の方に向いてサトシとピカチュウを凝視した。
アイリス「サトシとピカチュウを見てる?」
タケシ「みたいだな。」
カスミ「エンテイと同じね。」
サトシ「ら、ライコウ?」
ピカチュウ「ピーカ?」
ライコウ「・・・ガオ。」
ライコウは暫くサトシとピカチュウを見た後、何事もなかったかのように去っていった。
アイリス「行っちゃった。」
カスミ「何だったのかしら?」
サトシ「さあ。でもまた何処かで会える、そんな気がする。」
タケシ「お前がそう言うなら、そうかもな。」
騒動がひと段落してサトシ達はポケモンセンターに戻って今日は休むことにしたのだった。この時サトシの虹色の羽はまた静かに小さな輝きを放っていた。それにサトシは気づくことはなかった。
ライコウ『あれがホウオウに選ばれし者か、いい目をしているな。』
ライコウは走り去りながらサトシのことを考えていた。胸に秘めた期待を込めながら。
サトシのポケモン
ピカチュウ
ゲッコウガ
フクスロー
ニャヒート
バタフリー
ピジョット
フシギダネ
リザード
ゼニガメ
クラブ
ゲンガー
カイリュー
コノヨザル
ベトベトン
レアコイル