次のジムがあるグレン島を目指しているサトシ達は今、その途中にある双子島に来ていた。
タケシ「この双子島を横断して向こう岸の船に乗ればグレン島だ。」
カスミ「そして7つ目のジムね。」
アイリス「メンバーは決まってるの?」
サトシ「ああ。」
今のサトシの手持ちはピカチュウ、トゲピー(サトシ)、チゴラス、ゲッコウガ、リザードンである。ピカチュウ、トゲピー(サトシ)、チゴラスは固定であり、ジム戦では改めてメンバーを編成して挑むつもりだ。
タケシ「このまま何事もなければグレン島に行けるな。」
サトシ「だといいんだけど。」
カスミ「確かに。」
アイリス「ちょっと不安。」
イシツブテ1「ラッシャイ!」
イシツブテ2「ラッシャイ!」
アイリス「うわぁ!」
サトシ「イシツブテの群れ!」
タケシ「待ち伏せか!」
カスミ「逃げるわよ!」
最初は順調に島の奥を目指していたが、途中でイシツブテの群れが襲ってきて強行突破して先に進んだ。だがその結果、サトシとアイリスはカスミやタケシとはぐれてしまった。
サトシ「参ったな。」
アイリス「いきなりだったね。どうするサトシ?」
サトシ「取り敢えず向こう岸の方まで行こう。そこに行けば必ず合流できるはずだ。」
アイリス「もうそれしかないか。」
サトシとアイリスはカスミやタケシと合流するために島の奥に進んだ。だが何処も別れ道が続いており先に進めなかった。
サトシ「また別れ道か。」
ピカチュウ「ピーカ。」
アイリス「これじゃあ日が暮れちゃう。」
ガシャ!
サトシ・アイリス「「ん?」」
ドガァァァン‼︎
サトシ・アイリス「「うわぁーーーーー!?!?」」
サトシとアイリスがどうしようか悩んでいると、足場が崩れて地下へと落下してしまった。落下が治まった時には2人は島の最下層までいた。
サトシ「いてて、びっくりした。」
アイリス「結構深い所まで落ちたね。」
サトシ「ここは一体・・・。」
辺りを見回すとそこは鍾乳洞で氷の世界が広がっており、そこら中氷の柱が立ち並んでおり、湖の反対側の方では、氷が固まり、さらに天上の隙間から差し掛かる日差しにより照らされて、まるで氷の神殿が建っているように見えた。
ビュゥウウウウ
アイリス「うう、寒い。」
サトシ「大丈夫か?アイリス。」
アイリス「ごめん、氷タイプとフェアリータイプのポケモンは克服できたけど寒さだけは。」
サトシ「ほら。」
アイリス「え?」
サトシはアイリスに自身のジャケットを羽織らせた。
サトシ「これで少しは寒さはマシだろ?」
アイリス「ありがとう。でもサトシは大丈夫なの?」
サトシ「これぐらい慣れっこさ。」
アイリス「あ・・・。」
アイリスはサトシの心配をしたが、笑顔で答える彼を見て惚れ直したのだった。
サトシ「さて、先ずはここから脱出することを考えないとな。(それに俺の記憶があっていれば、ここには”あいつ”がいるし。)」
アイリス「うん。」
ピクッ…
ピカチュウ「ピカビーカッ!」
サトシ「ピカチュウ?」
アイリス「どうしたの?」
ドガァァァァーーーン!!!!!!!!!!
サトシ・アイリス「「うわぁ!?」」
サトシとアイリスの近くにあった氷の壁が勢いよく砕け散ると、中からとんでもない奴が出てきた。
フリーザー「フゥーーーリィーーー!」
サトシ「フリーザー!?」
ピカチュウ「ピピーカ!?」
アイリス「うそ!?」
現れたのはカントー三大鳥ポケモンの1体、氷の神フリーザーだった。
サトシ(こいつ、プロジェクト・ミュウのトライアルミッションで会ったフリーザーじゃないみたいだ。)
フリーザー「フーーリーー!」
アイリス「ど、どうしたの?」
サトシ「もしかしたら住処を荒らしに来た敵だと思ってるのかもしれない。」
アイリス「そ、そんなぁ。偶々此処に落ちただけなのに。」
サトシ「兎に角やるしかない!リザードン、君に決めた!」
ポーーーン!
リザードン「グォオオオオーーー!」
フリーザー「フーリー!」ビューー
アイリス「冷凍ビーム!」
サトシ「リザードン、最大火力の火炎放射で迎え撃て!」
リザードン「グォオオオオーーー!」ボォオ
フリーザーの冷凍ビームをリザードンが強力な火炎放射で相殺した。
フリーザー「フリーーーー!!」
アイリス「今度は吹雪!」
サトシ「リザードン、熱風だ!」
リザードン「グォオオオオーーー!!」
サトシ「今度はこっちの番だ!フレアドライブ!」
リザードン「グォオオオオーーー!」
フリーザー「フリーーー!」
フリーザーの吹雪を熱風で打ち消した後、リザードンはフレアドライブでフリーザーに突撃しようとしたが、フリーザーも負けじとブレイブバードで迎え撃った。2つの技は中心で衝突し、凄まじい衝撃波が走った。
アイリス「凄いパワー。」
サトシ「ああ、全力じゃないとはいえ流石伝説のポケモンだ。」
アイリス「あれでも本気じゃないなんて。」
サトシ「リザードン、どうやらこっちの全部をフリーザーに見せる!」
リザードン「グォウ!」
サトシはキーストーンがついたメガグローブを取り出して構えた。
サトシ「”俺達の絆”!!・・・メガシンカ!!!!!」
リザードン「グォオオオオーーー!」
サトシがメガグローブのキーストーンに触れると、リザードンが持つメガストーンと共鳴して、そこから放たれる光が結びだした。
メガリザードンY「グォオオオオーーー!!!」
リザードンはメガリザードンYへとメガシンカを果たす。
アイリス「メガシンカ!」
サトシ「リザードン、火炎放射!」
メガリザードンY「グォオオオオーーー!」ボォオ
フリーザー「フーリー!」ビューー
再び火炎放射と冷凍ビームがぶつかるが、メガリザードンYの特性である日照りのお陰で火力が増し、冷凍ビームを押し切ってフリーザーに命中した。
アイリス「やった!」
……グググッ
フリーザー「フリィーーザァーー!!!!!!!!」
フリーザーの全身が輝き始めた時、周囲の温度が急激に下がり始めた。サトシはフリーザーが放とうとしている技に見覚えがあった。
サトシ「あれは・・・まさか絶対零度!?」
アイリス「凄い大技じゃん!」
サトシ「リザードン!まだ未完成だけど、やれるか!?」
メガリザードンY「グォウ!」
サトシ「よし!リザードン、ブラストバーン!」
メガリザードンY「グォオオオオーーー!」
フリーザー「フゥーーーリィーーー!」
ドカーン!
絶対零度と未完成ながらのブラストバーンがぶつかり合い、水蒸気と共に、再び温度差による嵐が吹き荒れた。暫くして嵐がやむ嵐が止むと、上空では、まだ睨み合いを続けている、メガリザードンYとフリーザーの姿があった。
アイリス「ブラストバーンを、相殺しちゃった。」
サトシ「リザードン、油断するな。」
メガリザードンY「グォウ!」
フリーザー「・・・フリー。」
サトシ・アイリス「「え?」」
フリーザーはそれからは何もせずに、ゆっくりとサトシとアイリスの元に降り始めた。
フリーザー「フリー。」
サトシ「どうやらフリーザー、俺達が敵じゃないってことを分かってくれたみたいだ。」
アイリス「良かった。」
サトシ「フリーザー、俺達偶々ここに迷い込んだだけなんだ。驚かせてごめん。」
フリーザー「フリー。」
サトシ「『気にするな。』ってさ。」
アイリス「ほっ。」
フリーザー「フリー。」
サトシ「『此処から出たいなら私が地上まで連れて行こう。』って言ってるぞ。」
アイリス「ありがとう、フリーザー。」
アイリスは氷タイプのポケモンに少し抵抗があったが、出られないと思うよりもマシと思い、サトシとアイリスはフリーザーに乗って無事に鍾乳洞から脱出できたのだった。
一方、カスミとタケシははぐれたサトシとアイリスを心配していた。
カスミ「2人共何処に行っちゃったのかしら。」
タケシ「この双子島は迷路になっていて簡単には出られないからな。」
サトシ「おーーーい!」
カスミ・タケシ「「?」」
サトシ「タケシーーー!」
アイリス「カスミーーー!」
フリーザー「フーリー!」
カスミ・タケシ「「フリーザー!?」」
サトシの声がして上空を見てみるとサトシとアイリスがフリーザーに乗ってカスミとタケシの元に降り始めことに驚愕した。
サトシ「ごめん心配かけて。」
タケシ「それよりどうしたんだこのフリーザーは!?」
サトシ「ああ、実はな・・・。」
サトシは先程あったことを話した。
タケシ「成程な。」
カスミ「でも、ここは丁度グレン島に行くための船がある港があるから合流できて良かったわ。」
トゲピー(カスミ)「チョキ!」
サトシ「ありがとうフリーザー。」
フリーザー「・・・。」
サトシ「フリーザー?」
フリーザーはサトシをじっと見つめていた。
フリーザー「・・・フリー。」スッ
サトシ「え?」
フリーザーは嘴でサトシの腰から空のモンスターボールを取り出してサトシに持たせた。そして・・・。
フリーザー「フリー。」
コンッ…シュルルーン……ポワン…ポワン…ポワン………ポンッ‼︎
サトシ・カスミ・タケシ・アイリス「「「「え?(・_・;)」」」」
ピコンッ!
スマホロトム(サトシ)『フリーザーが新しく図鑑に登録されます。』
サトシ「フリーザー、ゲットだぜ?」
ピカチュウ「ピ、ピカチュウ?」
サトシ・カスミ・タケシ・アイリス「「「「ええーーーーーーーー!!!Σ(;゚Д゚)」」」」
なんとフリーザーは自らモンスターボールに当たり、サトシにゲットされた。まさかのゲットにサトシだけでなく、その場にいた全員が驚きドン引きした。
オーキド博士『サトシ!お前さんとんでもないポケモンをゲットしたな!』
双子島を後にしてグレン島のポケモンセンターに到着したサトシ達はオーキド博士と連絡を取っていた。サトシがフリーザーをゲットしたことに驚き、大喜びだった。
サトシ「俺もびっくりしました・・・まさか自分からモンスターボールに入ってくるだなんて思わなくて。」
オーキド博士『それほどサトシのことが気に入ったのじゃろうな。』
フリーザー「フリー。」
オーキド博士『サトシよ、フリーザーを大切にな。』
サトシ「はい。」
オーキド博士との通信を終え、サトシは明日に予定変更したジム戦のために一休みすることとした。
サトシのポケモン
ピカチュウ
ゲッコウガ
フクスロー
ニャヒート
バタフリー
ピジョット
フシギダネ
リザードン
ゼニガメ
クラブ
ゲンガー
カイリュー
コノヨザル
ベトベトン
ジバコイル
ガルーラ
ケンタロス×30
サイドン
ストライク
ニョロモ(隠れ特性)
ギャラドス(色違い)
チゴラス
トゲピー
プテラ
フリーザー