カスミと合流し、森を抜けてトキワシティへと向かうサトシ達。その途中でジュンサーのバイクに乗せてもらい、トキワシティのポケモンセンターに無事に辿り着いた。
サトシは早速ジョーイにピカチュウ達を預けて回復をお願いした。
サトシ「取り敢えずピカチュウ達はジョーイさんがいるから大丈夫だな。」
カスミ「そうね。待ってる間ハナコさんやオーキド博士に連絡したら?」
サトシ「そうだな。・・・あれ?そういえばカスミ、自転車は?」
サトシは前の世界でカスミの自転車を壊したことを思い出して、カスミに自転車に何故乗っていなかったのかを尋ねた。
カスミ「家に置いてきたわ。前みたいに壊されたらたまったもんじゃないし。」
サトシ「それは・・・ごめんなさい;」
カスミ「ま、あの時はピカチュウのこともあって緊急事態だったから仕方ないけど。今回はあの時みたいなことがなかったからいいわ。」
カスミに軽い説教を受け、サトシはポケモンセンターのパソコンを使ってハナコに連絡した。
ハナコ『あら、カスミちゃん。』
カスミ「お久しぶりです、ハナコさん。」
ハナコ『まさかまたサトシと一緒にいたなんてね。』
カスミ「放っておくと何やらかすか分かりませんので。」
サトシ「ええ;」
ハナコ『まあ、私も正直サトシ1人だと不安だったからカスミちゃんが一緒だと安心ね。』
カスミ「アタシがしっかりと面倒を見ますから。」
ハナコ『よろしくね。』
そう言ってハナコとの通信を切った。
サトシ「さて、次はオーキド博士か。」
次にサトシはオーキド博士に通信を繋げた。
オーキド博士『サトシか。』
サトシ「無事にトキワシティに着きました。」
カスミ「アタシもいますよ。」
オーキド博士『おお、カスミ君。久しぶりじゃの。』
カスミ「はい。此処に来る途中でサトシに会いまして。」
オーキド博士『そうかそうか。ところでサトシよ、ゲットしたポケモンは?』
サトシ「それが、まだでして。」
オーキド博士『やっぱりのう。』
サトシ「でも凄いポケモンには出会いました。」
オーキド博士はサトシがポケモンをゲットしていないことに落胆したが、懐から取り出したホウオウから渡された”虹色の羽”を見せると目玉が飛び出るかと思う程に目を見開いたオーキド博士が叫び出す。
オーキド博士『そ、それは!に、虹色の羽じゃないか!?サトシ、お前さん、何処でそれを!?』
カスミ「み、耳が。」
サトシ「音量抑えてくれよオーキド博士・・・此処に来る途中でホウオウを見て・・・虹色の羽をホウオウから受け取ったんです。」
オーキド博士『な、なんじゃとーーーー!Σ(;゚Д゚)』
再び大声を上げて絶叫するオーキド博士。それだけでポケモンセンター全体に響いた。オーキド博士曰く、ホウオウの伝説では世界中を飛び続け、心正しき者の前に姿を現し、飛んだ跡には虹が残り、ホウオウを見たものには永遠の幸せが約束される等「極楽浄土」の象徴のような伝承が主に語られており、特に有名なのが火事で死んだ3匹のポケモンを生き返らせた話だ。
カスミ「その3匹って・・・。」
サトシ「エンテイ、ライコウ、スイクンだな。」
オーキド博士『お前さんが手に持つ虹色の羽はホウオウに認められた【虹の勇者】の証とも言われておるのじゃ。』
博士は落ち着きながら虹色の羽について説明した。ポケモン博士としては伝説のポケモンの情報など喉から手が出る程に欲しいだろう。
カスミ「まあサトシは前の世界でも色んな伝説・幻のポケモンと仲良くなってるからそういうのを受け取っても不思議じゃないわね。」
サトシ「博士、そんな縁起の良いものは渡せないよ。スマホロトムの図鑑のデータで我慢してください。」
オーキド博士『ふむ、確かにホウオウがサトシに直接渡した物をワシが手に取っても意味は無いじゃろう・・・ お、データが送られて来たぞ。おお!こんな至近距離でホウオウが映っとるデータなど前例が無いぞ!』
データが送られたことでオーキド博士は大興奮していた。サトシとしても虹色の羽は旅立ちの思い出とも言えるものなので渡すことはできなかった。
サトシ「じゃあ博士、もう遅いから切るよ。」
オーキド博士『うむ、気を付けるのじゃぞ。』
ピッ
カスミ「オーキド博士、かなり喜んでたわね。」
サトシ「そうだな。」
ピカチュウ「ピカピーー!」
ケロマツ「ケロケローー!」
モクロー「ホォウ!」
ニャビー「ニャッブ!」
そうしてオーキド博士との通信を切ると同時に回復したピカチュウ達が帰って来た。
サトシ「ははは♪皆元気になったな。」
ジョーイ「特に目立った怪我が無くて直ぐに回復できましたよ♪回復した後に急に飛び出すとは思いませんでしたけど・・・。」
サトシ「すみません。」
ジョーイ「でもそれだけ貴方のことを信頼しているということね。」
サトシはピカチュウ達が勝手に飛び出したことを謝罪したがジョーイは特に責めることなくサトシとポケモン達の関係を褒めた。
カスミ「良かったわね。」
サトシ「ああ・・・ん?」
カスミ「どうしたの?」
サトシ「・・・いや、何でもない。」
サトシは一瞬誰かの視線を感じたが気のせいだと思い気にすることはなかった。
???「何であんな奴がホウオウに!」
『警報です。警報です。トキワシティに何者かが侵入しました。ポケモン誘拐団の恐れがあります。』
暫くポケモンセンターで休憩していたサトシ達だが、突然鳴り響く警報に動きを止めて辺りを見回す。
カスミ「な、なに!?」
サトシ「待てよ、確かこの時って・・・。」
パリィン!
ポーーーン!
アーボ「シャー!」
ドガース「ドガ~ス!」
ガラスの割れる音がして2個のモンスターボールが現れると中からアーボとドガースが出てきた。
サトシ「な、なんだ!?」
ムサシ「なんだかんだと聞かれたら!」
コジロウ「答えてあげるが世の情け!」
突然のことで驚くサトシだが、それに反応するように2人組の声が聞こえてきた。
ムサシ「世界の破壊を防ぐため!」
コジロウ「世界の平和を守るため!」
ムサシ「愛と真実の悪を貫く!」
コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役!」
ムサシ「ムサシ!」
コジロウ「コジロウ!」
ムサシ「銀河を駆けるロケット団の2人には!」
コジロウ「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」
ニャース「にゃーんてニャー!」
現れたのは前世でも腐れ縁だったロケット団のムサシとコジロウ、そして喋るニャースだった。
サトシ・カスミ「「ロケット団!」」
ムサシ「あら?アタシ達を知ってるの?」
コジロウ「俺達も有名になったか?」
ニャース「照れるニャ。」
サトシ「(こいつら、前の記憶を持っていないみたいだな。)」
カスミ「(そうね・・・持ってなくても相変わらずだけど。)」
サトシとカスミは目の前のロケット団が前世の記憶を持っていないことに残念に思いながらも、このポケモンセンターで治療を受けているポケモン達を根こそぎ奪いに現れた様で目立ちたがり屋なのか聞いてもないのに自ら目的を話すロケット団の相変わらずさに呆れながらも若干の嬉しさがあった。
ムサシ「あら?見たことないポケモンが3匹いるじゃない!」
コジロウ「そいつらを奪えば昇進間違いなしだな!」
ムサシ「行くのよアーボ!」
コジロウ「行け、ドガース!」
アーボ「シャー!」
ドガース「ドガース!」
ロケット団はケロマツとモクロー、ニャビーを奪おうとアーボとドガースを仕向けて来た。
サトシ「ケロマツ、水の波導!モクロー、葉っぱカッター!」
ケロマツ「ケーロ!」
モクロー「ホォオウ!」
バシャン!バシュン!
アーボ「シャー!?」
ドガース「ドガー!?」
サトシ「今だニャビー!ニトロチャージ!」
ニャビー「ニャーーーブ!」
ドガッ!ドガッ!
ドサッ ドサッ
アーボ「シャー。」メガグルグル
ドガース「ドガー。」メガグルグル
ムサシ「うそでしょ!?」
コジロウ「あっという間に!?」
ニャース「ニャニャ!?」
サトシ「ピカチュウ、10万ボルト!」
ピカチュウ「ピーカチュウーーーー!!!!」
ロケット団「「「あばばばばばば!」」」
ドカーン!
ロケット団「「「嫌な感じ~~!!!!!」」」
キラーン✨
前世でもお決まりの台詞を言ってロケット団はお星様となった。
サトシ「またあいつらとは長い付き合いになりそうだ。」
カスミ「そうね。」
ピカチュウ「ピカチュウ。」
ピカチュウは心底ロケット団に対してうんざりした様子だった。その後ジョーイと駆けつけたジュンサーに感謝の言葉を受け取り、今日はもう遅いので休ませてもらった。
翌日、サトシ達はジョーイとジュンサーに見送られながらトキワの森に入った。
カスミ「虫は無視なの~~~!」
森に入って直ぐに遭遇したキャタピーにカスミは近くの木の陰に隠れた。
サトシ「相変わらず虫タイプポケモンはダメなんだな;」
ピカチュウ「ピーカ;」
カスミ「いいから早くゲットしてよ!そのキャタピー、サトシのでしょ!」
サトシ「分かったよ。・・・行け、モンスターボール!」
カスミに言われて前世でも仲間にしたキャタピーにモンスターボールを投げる。直撃するとキャタピーはモンスターボールに入り、何度かボールが揺れた後ポンッと音を立ててサトシにゲットされた。
サトシ「キャタピー、ゲットだぜ!」
ピカチュウ「ピ、ピカチュウ!」
カスミ「はぁ。」
サトシ達の旅はまだまだ続く。
はい、毎度おなじみのロケット団です。彼らは記憶を持っていない設定で登場させました。
サトシのポケモン
ピカチュウ
ケロマツ
モクロー
ニャビー
キャタピー