ニビジムのバトルを終えたサトシは翌日、新たにタケシを旅の仲間に加えてタケシの家族に見送られながら次のジムがあるハナダシティに向かうために”お月見山”に辿り着いた。その途中でジムリーダー変更届も提出した。
タケシ「今回は大事になる前に提出できて良かった。」
サトシ「何かあったのか?」
タケシ「前の世界で親父がジロウをジムリーダーにするために変更届を提出しようとしていたんだけど、それを出していなかったらしくて。」
カスミ「なんて無責任;」
タケシ「で、ジムリーダーが俺のままになっていたこともあってニビジムがなくなる危機になってしまったんだ。」
サトシ「ムノ一さんらしいな;」
ピカチュウ「ピカチュウ;」
タケシ「まあ何とかジロウの実力も認められてニビジムを続けられることができたって訳だ。」
サトシ「そうか。」
カスミ「良かったわね。」
ニビジムの危機を聞いたサトシとカスミだったが、続けられたことに安堵した。そんな話をしている間に山の洞窟の前にズバットの群れに襲われている白衣を着た研究員の人がいた。
サトシ「あの人って確か・・・。」
カスミ「リカオさんだったわね。」
タケシ「このお月見山でピッピと月の石を研究している人だったな。」
カスミ「そんなことより早く助けないと!」
サトシ「そうだった!」
リカオを助けるためにサトシはピカチュウに10万ボルトを放ってもらった。ズバットの群れを追い払うとリカオはサトシ達に助けてくれた礼に研究を手伝ってほしいと頼まれた。このリカオという研究員は少し思想の強い変人なのだ。前の世界でも手伝ったことがあるので苦笑いをしながらも了承した。リカオの話によるとこのお月見山に人の手が入った事で、元々住んでいたポケモン達が元気をなくしたり、先のズバットのように暴れている現状に思うところがありパトロールをしていたそうだ。
サトシ「これってもしかして・・・。」
カスミ「ええ。」
タケシ「あいつらしか考えられないな。」
3人は犯人が誰か確信しており、敢えて言わないことにした。その途中でお月見山に住むピッピがご機嫌に抗道内を跳ねているのとすれ違った。サトシ達がそれを見守っていると通路の先からピッピの悲鳴が聞こえた。まさかと思いピッピのいる場所に向かうとロケット団のニャースがいた。
サトシ「ニャース!」
カスミ「やっぱりあんたね!」
ニャース「ニャ、ニャンでお前らが!?」
タケシ「ということは・・・。」
リカオ「な、何なんだ一体?」
ムサシ・コジロウ「「ナーハッハイ!」」
ムサシ「なんだかんだと聞かれたら!」
コジロウ「答えてあげるが世の情け!」
ムサシ「世界の破壊を防ぐため!」
コジロウ「世界の平和を守るため!」
ムサシ「愛と真実の悪を貫く!」
コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役!」
ムサシ「ムサシ!」
コジロウ「コジロウ!」
ムサシ「銀河を駆けるロケット団の2人には!」
コジロウ「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」
ニャース「にゃーんてニャー!」
タケシ「こいつらも相変わらずだな。」
サトシ「そうなんだよ。」
カスミ「記憶は持っていないけど。」
リカオ「知り合いかい?」
サトシ「ロケット団の三馬鹿トリオです。」
リカオ「ロケット団!?」
コジロウ「こら!一言余計だぞジャリボーイ!#」
ムサシ「そうよ!#」
ニャース「誰が三馬鹿ニャ!#」
サトシに三馬鹿扱いされて怒るロケット団だが、サトシはお月見山で悪さをする3人組を懲らしめることにし、争いごとはサトシとタケシ、カスミにリカオはピッピを任せた。因みにサトシはピカチュウとニャビーを護衛に付かせた。
ムサシ「行くのよ、アーボ!」
コジロウ「ドガース!」
ポーーーン!
アーボ「シャー!」
ドガース「ドガース!」
サトシ「ピジョン、君に決めた!」
タケシ「行け、ズバット!」
ポーーーン!
ピジョン「ピジョーー!」
ズバット「ズバット!」
サトシ「このズバット!?」
タケシ「ああ、前の世界で俺が捕まえた奴だ。ジムが休みの時にここの寄った時に会ってこいつも記憶を持っていたからゲットしたんだ。」
ズバット「ズバズット!」
サトシ「”久しぶり”か。俺も会えて嬉しいよ。」
タケシ「そろそろ始めるぞ。」
サトシ「ああ!」
ムサシ「アーボ、毒針!」
コジロウ「ドガース、煙幕だ!」
アーボ「シャー!」
ドガース「ドガース!」
サトシ・タケシ「「風起こしだ!」」
ピジョン「ピジョーー!」
ズバット「ズバーーー!」
毒針と煙幕を2体分の風起こしで相殺させた。
サトシ「電光石火!」
タケシ「翼で打つ!」
ピジョン「ピジョーー!」
ズバット「ズバーーー!」
ドガッ!ドガッ!
ドサッ ドサッ
アーボ「シャー。」メガグルグル
ドガース「ドガース。」メガグルグル
ムサシ「ええ!?」
コジロウ「またこうもあっさり!?」
サトシ「今だケロマツ、水の波導だ!」
ポーーーン!
ケロマツ「ケロ!ケーロ!」
バシャン!
ムサシ・コジロウ「「嫌な感じ~~!!!!!」」
キラーン✨
アーボとドガースと共にムサシとコジロウは洞窟の外に放り出され吹っ飛ばされた。
サトシ「皆、よくやった。」
ケロマツ「ケロ!」
ピジョン「ピジョーー!」
ズバット「ズバット!」
タケシ「でも何か忘れているような。」
サトシ「あ、ニャース!」
タケシ「あ、そうだ!あいつはこの時も隙を突いてカスミ達を追い掛けたのだったな!」
サトシとタケシは急いでカスミ達の元に行くと、カスミのヒトデマンにボコボコにされて、最後はサトシのピカチュウのアイアンテールとニャビーのニトロチャージを受けて吹っ飛ばされてしまった。
サトシ「あいつ、弱すぎだろ。」
タケシ「そうだな。」
夜になるとサトシ達は近くの川辺でキャンプをすることになった。ポケモン達はサトシとタケシがブレンドしたポケモンフーズを美味しそうに食べていた。
タケシ「サトシ、よくできるようになったな。」
サトシ「いつまでも頼っていたら1人で旅はできないからな。」
カスミ「おにぎりとカレーぐらいしかできないけどね。」
サトシ「それは言うなよ;」
タケシ「それだけ成長したなら俺は嬉しいぞ。」
ピッピ「ピッピ!」
リカオ「え、ピッピ?」
皆で会話に弾んでいると突然ピッピが何処かに向かい出した。慌てて追いかけると前の世界でも見かけたピッピの隠れ家とも言える洞窟に辿り着いた。
サトシ「うわぁ。」
カスミ「ピッピがいっぱい。」
タケシ「そうだな。」
其処は天井に大きな穴が開いていて夜空が見え、洞窟の中だと言うのに月明かりが眩く辺りを照らしていた。その真ん中には大きな月の石が塊として鎮座していた。
リカオ「あの大きな石は間違いなく月の石だ。」
リカオがそう説明していると、サトシ達と一緒にいたピッピが巨大な月の石の周囲に自分が持っていた月の石を置くと仲間のピッピ達と共に巨大な月の石を囲むように円になって踊り始めた。
サトシ「皆楽しそうだな。」
カスミ「ええ。」
タケシ「神秘的だ。」
ピッピ「ピッピ!」
リカオ「ピッピ?」
サトシ達と一緒にいたピッピが仲間を連れてやって来た。
ピッピ2「ピッピ、ピッピ。」
サトシ「『仲間を助けてくれてありがとう。』だってさ。」
タケシ「礼を言われることじゃないさ。」
カスミ「困った時はお互い様よ。」
ピッピ達は仲間を助けてくれたサトシ達を歓迎し巨大な月の石について説明した。
サトシ「あの月の石はピッピ達の神様として称して仰しているみたいだな。」
カスミ「でもこの後って確か・・・。」
タケシ「ああ、あいつらが性懲りもなくやって来る。」
ドゴーン!
ロケット団「「「ナーハッハイ!」」」
そう言うや否やロケット団が地面から現れた。
サトシ「ロケット団!」
ムサシ「この大きな月の石は!」
コジロウ「俺達ロケット団が!」
ニャース「頂くのニャ!」
サトシ「そうはさせるか!ピカチュウ、10万ボルト!」
ピカチュウ「ピーカチュウーーーー!」
月の石を奪われまいと先に出ていたアーボとドガースを戦闘不能にさせた。トドメを刺そうとしたらピッピ達が一斉に指を振るを行い、大合唱が行われた。そして、
ドカーン!
ロケット団「「「また嫌な感じ~~!!!!!」」」
キラーン✨
巻き起こった大爆発の未にロケット団はいつもの台詞を言ってお星様となった。爆発の余波で神様の月の石まで爆発四散してしまったが、ピッピ達には問題なく月の石の欠片に触れた何体かのピッピはピクシーに進化した。その欠片の1つをサトシが受け止めるとピッピ達に返そうとしたが、神様の月の石を守ってくれたお礼として受け取ってほしいと言われて貰うことにした。
お月見山の一件は解決し、リカオは今後ピッピ達と共に暮らし、いつかピッピ達と共に宇宙へと行くと夢を語っていた。そして朝日が昇り、リカオとピッピ達に見送られながら、ハナダシティを目指しておつきみ山を後にした。
サトシ「もうすぐハナダシティだな。」
タケシ「そうだな。」
カスミ「そのままジムにも挑むんでしょ?」
サトシ「ああ。でもその時は・・・。」
カスミ「ええ。このハナダジムジムリーダーで、世界の美少女カスミが相手になるわ!」
サトシとカスミは互いにジム戦に対して闘志を燃やしていた。果たしてどんなバトルになるのか?
サトシのポケモン
ピカチュウ
ケロマツ
モクロー
ニャビー
バタフリー
ピジョン