「クカカカカカカカカカカカカーーーッ!!」
奇怪な叫び声とともに桐谷、いや、変異化忍サソリーナは叫ぶと
「それにしても、随分と派手にやってくれたものじゃない。よくも私の病院をこれだけ破壊してくれたわよね!!」
その口元を歪め、周囲の惨状を目の前の五人のフェニックスたちに指し示した。
「この賠償請求は、あなた方の所属する組織である不死鳥忍者部隊、そして、そのバックにいる政府関係者にいたるまで、しっかりと請求させてもらうわよ。忘れないことね、このサソリーナ・ホリスティック・メディカルセンターは形の上では『れっきとした医療法人』。当然、民間施設を破壊したあなた方の犯罪を告訴できる。その結果、表の法律で裁かれるのは、不法侵入と器物破損を働いたあなたたちフェニックスの方よ!」
不死鳥忍者部隊ザ・フェニックスが公的組織であるということを利用し、堂々と損害賠償を請求する事で、その社会的な破滅をサソリーナはチラつかせていた。
だが、ピンク・フェニックス桃香は、そのピンクのヘルメットの奥で、そんなサソリーナの脅しをクスリと小さく冷ややかに笑う。
「ええ、そうね。この事が社会問題になっては、私たちザ・フェニックスも、そして日本国政府も困る事になる」
ピンク・フェニックス桃香は、平然とそれを、まるで明日の天気でも話すかのような軽い調子で話す。
「だからこそサソリーナ、ここであなたと、この病院施設にいるチグルマン一味を、組織ごと完全に殲滅させてもらうわ」
そのピンク・フェニックス桃香の一言に、サソリーナは思わず
「……何ですって?」
その言葉をピキリと凍りつかせる。
そしてピンク・フェニックス桃香の纏う空気が、一瞬にして底知れない冷気へと変わった。
「この病院施設、つまりサソリーナ・ホリスティック・メディカルセンターに関しては、突発的に発生した不慮の災害で全壊。桐谷院長を含めた関係者は全員、その災害に巻き込まれて不幸にも死亡。……法人としての記録も、再建の手続きすらできないまま、歴史の闇に消滅。……ねえ、これなら賠償金の請求書を送る相手も、送る主も、この世から綺麗にいなくなるわ。そう思わないかしら?」
「クカカカカカッ!!、ピンク・フェニックスっ、き、貴様あっ……!!」
今度はサソリーナが驚愕と怒りで激しく咆哮する。
それは、ピンク・フェニックス桃香による、あまりにも冷酷、あまりにも計算され尽くした
お前たちを抹殺する
という宣告。
「それが、それが、仮にも正義の味方を自称するお前たちが言うことなのか!! そんな貴様たちのどこが正義だというんだ!!」
悪の組織チグルマンの変異化忍サソリーナが、思わず悲鳴のように叫ぶ。
それに対し、ピンク・フェニックス桃香は至って平然と言い放った。
「あら……勘違いしないで。『正義』って、本来そういうものよ」
その返答にサソリーナは
「クカカカカカッ、ふ、ふざけるなあっ!!」
激怒の声をあげるものの
ピンク・フェニックス桃香の
「それにしても、仮にも悪の組織たる者が政府に損害賠償などと称してお金をたかって儲けようなんて、ムシが良すぎるわよ!」
の一言に
「な、なにいっ!!」
思わず、一瞬呆然とする。
「その賠償金として支払われるお金が、どこから出てると思ってるの? 私たちが汗水垂らして働いて納めた『血税』なのよ!!」
突如としてロビーに響き渡る、あまりにも所帯じみた、しかし切実すぎる主婦のような大声。
ヘルメット越しでも伝わってくるピンク・フェニックス桃香のガチな怒りに、サソリーナは思わず一歩引いた。
「ぜ、税金……!?」
「そうよ! 私たちがどれだけ苦労しているか、組織に引きこもって非課税の不労所得で暮らしているあなたたちに分かってたまるもんですか! 医療法人の優遇措置にあぐらをかいて、一般市民の税金を巻き上げようとするなんて……万死に値するわ!」
「き、貴様、 この私に向かって税金のお説教なんて、プライドはないのか!」
サソリーナの叫び声を無視して、ピンク・フェニックス桃香は答える。
「黙りなさい!。サソリーナ、私たちの怒り、思いしるがいい!!」
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だが、そこでサソリーナは冷静さを取り戻す。
「クカカカカカッ、だとしてもだ、お前たちは、私たちを倒す事が出来たとして、ここの入院患者をどうするつもりなの?」
だが、ピンク・フェニックス桃香は平然と
「あら、サソリーナさん。これだけの男女チグルマン戦闘員をここに集めてしまった時点で、あなたの負けよ!」
サソリーナに向かって言いはなった。
「クカカカカカッ、な、何ですって……!?」
ピンク・フェニックス桃香は宣言する。
「みんな、行くわよっ!」
そしてリーダーの、その言葉に他の四人のフェニックスは
「おうっ!」
と異口同音に応える。
そしてフェニックスの五人が一斉に印を結んだ。
「外界の被害を抑え、チグルマンの悪の波動を遮断する不落の檻――、私たち不死鳥の結界の力!」
そのピンク・フェニックス桃香の合図とともに、五人のフェニックスは一斉に叫ぶ。
「 [b:フェニックス・イマージョン・ゾーンッ]!!」
次の瞬間、この院長室、いや病院施設全体をまばゆい光の輪が包み込んだ。
その眩さに、サソリーナも、そしてチグルマン戦闘員たちも一斉に目を覆う。
「クカカカカカッ、な、何よ、この光は!? お前たち、今すぐ患者を――くっ、通信が繋がらない!?」
各病室に残ったチグルマン戦闘員たちに患者たちを捕虜とすべく指示をしようとするサソリーナだが、思うにまかせない。
そして病院全体が聖なる光の輪に包まれ、外界の被害を遮断する結界が完成した。
「クカカカカカッ!!」
サソリーナは忌々しげに舌を打つが
「チグルマン戦闘員たちのほとんどをここに集めてしまった今、患者の皆さんを監視するチグルマン戦闘員は最小限の人数しか残っていないはず。そして、私たちが入院患者の皆さんをこれから救出する!」
ピンク・フェニックス桃香は、そんなサソリーナに向かって、そう宣言する。
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「お前たち、何をしている!早く患者を――」
サソリーナは、いったん、ここに集まってきたチグルマン戦闘員たちに、病院内の入院患者を人質とすべく、あらためて向かわせようとするのだが
その様子を見てピンク・フェニックス桃香は不敵に笑う。
「ふふふ、この結界の中では、サソリーナ、あなたの命令は各病室には届かないわっ!」
たが、ここでグリーン・フェニックス烈が、怒りに目を血走らせゆようにして、サソリーナに向かって剣を構え、突っ込もうとしたのだ。
「サソリーナ! 今日こそ貴様の悪行に終止符を打ってやる!」
だが、そんなグリーン・フェニックス烈を
「待ちなさい、烈君!」
ピンク・フェニックス桃香は、グリーン・フェニックス烈の胸元をあえて強く押し止める。
「桃香さん!? なぜ止める、あいつは、あいつは、目の前にいるんだぞ!」
そう言ってグリーン・フェニックス烈は、自らの宿敵サソリーナを指差す。
「冷静になりなさい!今のあなたは宿敵を前に視野が狭くなっている。今はリーダーとしての私の判断を聞きなさい」
ピンク・フェニックス桃香のヘルメットの奥の瞳は、すでに戦場全体を冷徹に見抜いていた。
「竜也、りりか、お願い!! すぐに各病室の入院患者さんたちの救出へ向かって! 点滴や重症の患者さんを動かさず、その場で守る障壁を張る、それが出来るのは、りりかのフェニックス・シャイニング・ソードの聖なる力。そして竜也は、その全面バックアップをお願い!!」
そのピンク・フェニックス桃香の指示に、まずブルー・フェニックス竜也が
「了解、任せろっ!!」
と叫ぶと、続けてイエロー・フェニックスりりかも
「分かりました、直ぐ行きます!!」
そう答える。
そして素早くブルーとイエローが身を翻した瞬間、それを阻もうと、チグルマン戦闘員が廊下の奥から一斉に襲いかかろうとする。
「クエエッー!!」
「クエエッー!!」
「クエエッー!!」
「クエエッー!!」
それに対しても
「烈君、今のあなたたちの任務は、救出に向かう二人を命懸けでサポートすることよ。湧き出る雑兵どもを一人残らず引き付けなさい!」
グリーン・フェニックス烈は、一瞬身震いしたものの
「桃香さん、分かりました」
ピンク・フェニックス桃香の声が響くと同時にハッと我に返り、己の未熟さを恥じるように歯噛みした。
そして
「やあああああっ!!」
大挙するチグルマン戦闘員たちに向かって、剣を抜き、向かっていく。
「凱君、あなたは、そこに倒れている優香里さんを連れてシルバー・ファイターまで連れていってあげて!」
ピンク・フェニックス桃香は、シルバー・フェニックス凱に向かって、その場で倒れたままの松岡優香里看護師を大至急、シルバー・ファイターに乗せ、避難させるよう指示をする。
グリーン・ファイターには既に智花が
イエロー・ファイターには既に伊藤老人、伊賀工作員03号が
それぞれ乗車している。
ブルー・フェニックス竜也が、イエロー・フェニックスりりかのサポートにまわる以上
優香里の避難を任せられるのは、シルバー・ファイターの操縦者であるシルバー・フェニックス以外には考えられなかった。
そしてシルバー・フェニックス凱も、直ぐにそれを理解する。
「了解、桃香さん。優香里さんを避難させたら、直ぐに戻りまっせ!!」
そう言うと、シルバー・フェニックス凱は素早く、その肩に気を失っている優香里を抱えて走りだし
グリーン・フェニックス烈がチグルマン戦闘員たちと激しく戦っている中を、素早く通り抜けて行く。
そして、ピンク・フェニックス桃香は
「では、サソリーナ、あなたの相手は、この私がつとめさせていただきます」
騒乱の院長室。
強大な魔力を全身から放つ変異化忍サソリーナと、ピンク・フェニックス桃香の二人が、今、対峙する。
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ブルー・フェニックス竜也と、イエロー・フェニックスりりかは二人で各病室を素早く回り、見張りのチグルマン戦闘員たちを倒していく。
どの病室にも残されたチグルマン戦闘員は一人いるかどうかだった。
そして入院患者たちには
「大丈夫です、私たちは不死鳥忍者部隊ザ・フェニックス。心配しないでください」
イエロー・フェニックスりりかが、患者に直接優しく声をかけ、安全を確保していく。
[b:フェニックス・イマージョン・ゾーン]が病院全体を覆っている状態を利用し、ブルー・フェニックス竜也とイエロー・フェニックスりりか二人の共同作業で、更なる「局所的な防護結界」を各病室に張っていくのだ。
各病室に突入しーとイエローは、見張りのチグルマン戦闘員を一瞬で撃破。その後、動けない患者たちを安心させるように声をかけながら、印を結んでいく。
「動かなくて大丈夫ですよ。[b:フェニックス・イマージョン・シールド]!!」
ブルー・フェニックスとイエロー・フェニックス
二人の忍術によって、病室のドアや窓、あるいはベッドの周りに、サソリーナの攻撃や爆風を一切通さない「光のバリア」が展開されていく。
点滴や医療機器はそのまま作動し続け、患者たちはベッドに寝たままで、完全に「絶対に安全なシェルター」の中に保護されていった。
これにより安静にしなければならない患者を動かす必要はなくなる。
チグルマン戦闘員を電光石火で倒していく二人の戦士たち。
動けない患者から
「あ、あなたたちは……? ひっ、私の点滴が……」
悲鳴が出るものの
イエロー・フェニックスりりかが
「大丈夫、怖がらないでください! 私たちは不死鳥忍者部隊。あなたたちを傷つけさせはしません!」
の言葉で説得していく。
そしてブルー・フェニックス竜也が点滴や医療機器などの様子を見ては
「ここは、体を動かすのは危険だな。りりか、ここで『アレ』をやるぞ」
と判断し、それにイエロー・フェニックスりりかが
「了解! フェニックス・イマージョン・シールドの結界の力を、この部屋に集中させる!」
そして二人が印を結ぶと、病室の壁と天井に光の紋章が浮かび上がり、部屋全体が柔らかな光のドームに包まれる。
外の戦闘音は完全に遮断されるのだ。
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「ふふふ……部下たちにそれぞれ動いてもらった上で、一人でこの私と戦うつもり? 随分と舐められたものね、ピンク・フェニックス」
サソリーナの腰から、鋼鉄の如き多節の蠍尾が、獲物を狙う蛇のように鎌首をもたげる。
「舐めてなどいないわ。あなたという強敵だからこそ、私がここで食い止める!」
ピンク・フェニックス桃香は静かに、しかし流麗な動作で、どこから取り出したのか、光の粒子を放つ巨大なエネルギー弓を構える、
引かれた弦に、ピンク・フェニックス桃香の精神力そのものであるピンク色の光の矢が番われる。美しく、かつ圧倒的な殺気を孕んだ構え。
「その大きな弓が、この狭い間合いで役に立つかしら? 死ね、ピンク・フェニックス!」
ヒュォォォンッ! と空気を引き裂く凄まじい風切り音と共に、サソリーナの腰から伸びた鋼鉄の蠍尾が、鞭のようにしなって桃香の喉元へと襲いかかる。その速度は肉眼では捉えきれない。
だが、ピンク・フェニックス桃香は退かなかった。
逃げれば背後の病棟エリアに風圧が及ぶ。
「はあっ!」
ピンク・フェニックス桃香はあえて一歩前に踏み込むと、手にしたエネルギー弓を逆手に持ち替え、その強固な金属フレームを盾のようにして突き出した。
ガキィィィンッ!!!
火花が激しく飛び散り、鼓膜を刺すような金属音がロビーに響き渡る。
サソリーナの鋭い尾の先端が、桃香の構える弓のフレーム中央に完璧に噛み合って受け止められていた。
力が拮抗し、二人の距離がわずか数十センチの至近距離で固定される。
「な、何っ……!? 弓で受け止めたというの!?」
サソリーナが驚愕に目を見開いた。弓は遠距離から狙い撃つものという先入観が、彼女の判断を一瞬遅らせる。
「弓は射るためだけの武器ではないわ!」
ヘルメットの奥で、ピンク・フェニックス桃香の瞳が鋭く光った。
そしてピンク・フェニックス桃香は組み合った尾のエネルギーをいなすように弓を斜めに滑らせると、そのままサソリーナの懐へとさらに深く踏み込んだ。ゼロ距離。
そして、逆手に持った弓の、ブレードのように尖った上部の角(リムの先端)を、サソリーナの顔面に向けて容赦なく振り抜いた。
バキィッ!!!
「クカカカカカッ!?」
鈍い打撃音と共に、サソリーナの顔面に弓の角が強烈に叩き込まれる。
あまりの衝撃にサソリーナの体勢が大きく崩れ、その身体が横へとよろめいた。鼻腔から飛び散る紫色の魔力の血。
「おのれ……よくも私の顔を……!」
サソリーナは顔を押さえ、怒りで髪を振り乱しながら桃香を睨みつける。
しかし、ピンク・フェニックス桃香はその隙を逃さない。打撃の反動を利用して鮮やかに後方へとバック転を決め、瞬時にサソリーナとの距離を離す。
着地した瞬間には、すでに弓を正手に戻し、弦を限界まで引き絞っていた。
「これで距離は開いたわ。……覚悟しなさい!」
弦に番われたピンク色の光の矢が、怒りに燃えるサソリーナを冷徹にロックオンする
「ピンク・フェニックス、死ねぇっ!」
サソリーナの肉体が変異化忍の魔力で加速し、残像を残して肉薄する。鋭い鞭状の蠍尾が、ピンク・フェニックス桃香の喉元を目掛けて一直線に突き出された。
キィィィンッ!
桃香は弓の強固なフレームでその一撃を寸前で弾き返す。
火花が飛び散り、薄暗い廊下をピンクと紫の火線が交互に照らす。
サソリーナの体術は苛烈を極め、鋭い爪と尾による波状攻撃が桃香のシルバーのボディスーツを掠めていくが、ピンク・フェニックス桃香は一切の動揺を見せない。
「遠距離武器の弓を持ったまま、私の間合いに入ったのが運の尽きよ!」
サソリーナの決定的な一撃が放たれる瞬間――
ピンク・フェニックス桃香は不敵に微笑んだ。
「忍法・[[rb:鳳凰身 > ほうおうしん]]の術!」
瞬間、ピンク・フェニックス桃香の身体が炎の残像を残して上空へと跳ね上がった。
そして
天井を蹴り、空中を華麗に舞うピンク・フェニックス桃香の手には、すでに満月にまで引き絞られた光の弓がある。
「何っ!?」
「これで終わりよ、サソリーナ! 」
空間を焼き尽くさんばかりの、ピンク色の強烈な光がロビーを支配する。限界を超えて引き絞られた光の弦が、バチバチと凄まじいプラズマを放ち、サソリーナの顔を恐怖で引きつらせた。
ピンク・フェニックス桃香は宙空で弓を完璧に固定し、ヘルメットの奥の瞳を鋭く見開く。
「気高き正義の矢――『[b:フェニックス・イグニッション・アロー]』!!」
凛とした叫びが響き渡り、放たれる極大の光。だが、桃香の叫びはそれだけでは終わらない。
「正義を害するもの、チグルマンの使徒サソリーナ、くたばれえっ!!!」
轟音と共に放たれたピンクの不死鳥は、サソリーナが咄嗟に展開した魔力の防壁を、紙切れのように一瞬で粉砕した。
「クカカカカカッーーーっ!!」
ピンク・フェニックス、その戦士の純粋なる怒りを乗せた光線が、サソリーナの肉体を真っ向から貫き、ロビーの奥へと吹き飛ばしていく――。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
床に膝をつき、激痛に悶えるサソリーナ。
そして、その場にいたチグルマン戦闘員全員を一人で倒したグリーン・フェニックス烈が、肩で息をしながらも、この場に立つ。
そこへ、廊下の奥から足音が響く。
「お待たせ、桃香!」
「今、戻りました」
病院内をまわり終え、病室の制圧と、点滴などをつけた一般患者たちの結界による完全防護による完全防護を完了したブルー・フェニックス竜也とイエロー・フェニックスりりかが、続いて、この場に現れる。
そして
「桃香さん、お待たせしましたあっ!!」
優香里の避難を完了させたシルバー・フェニックス凱が現れる。
ピンク・フェニックス桃香
ブルー・フェニックス竜也
グリーン・フェニックス烈
シルバー・フェニックス凱
イエロー・フェニックスりりか
イマージョン・ゾーンの光り輝く結界の中で、ついに「不死鳥忍者部隊ザ・フェニックス」の五人が、変異化忍サソリーナの目の前で横一列に並び立つ。
「患者たちの安全は確保した! サソリーナ、お前たちの卑劣な作戦も、ここまでだ!」
ブルー・フェニックス竜也の頼もしい声に、ピンク・フェニックス桃香が力強く頷く。
「みんな、行くわよ!」
「おうっ!」
フェニックスの五人が同時に印を結び、それぞれのエネルギーを中央へと集中させる。
「五人の力を一つに! 『[b:フェニックス・ファイナル・クラッシュ]』!!」
フェニックスたち五人の体から放たれた赤、青、黄、緑、銀、そして桃色の光が巨大な不死鳥の形を成し、絶叫するサソリーナへと向かって突撃していく。
そして合体必殺技『フェニックス・ファイナル・クラッシュ』の直撃を受け、凄まじい爆発と共に吹き飛ぶサソリーナ。
「クカカカカカッ!!」
地面に激突した彼女の変異化忍としての肉体は、限界を迎えてボロボロと崩れ始めていた。
「おのれ……おのれフェニックス……! このままタダで死ぬと思うな……!」
チグルマンという組織の中での出世と野心に燃えていたサソリーナだが、己の敗北が受け入れられず、最後の魔力を暴走させて自爆を試みる。
「お前たちも道連れよ! この病院ごと吹き飛べぇぇぇっ!!」
「みんな、私の後ろへ!」
ピンク・フェニックス桃香が即座に弓を掲げ、五人の全エネルギーを結界『フェニックス・イマージョン・ゾーン』の防護壁へと集中させる。
直後、サソリーナの肉体が目も眩むような紫の爆炎となって弾けた。
ズガアァァーーーーン!!!
しかし、その凄まじい爆風と熱量は、フェニックスたちの強固な結界によって完全に遮断され、病院の建物や一般患者へ傷一つ負わせることはなかったのだ。
戦いは、こうして、いったん終わった
はずだったのだが…