不死鳥忍者部隊ザ・フェニックス   作:shpfive03

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スランプでなかなか続きが書けませんでしたが

不死鳥忍者部隊ザ・フェニックス、ようやく続きが書けましたので投稿します。

もう夏は終わってしまいましたが、作中はまだ夏のディズニーランドでの回想シーンのままです。

頑張って週一回のペースを取り戻したいところ。


シルバー・フェニックス凱、巨大ロボットフェニックス・ガイオーに乗り込む

 

「おい! 巨大な骸骨の化物! 俺はここだ、こっちを向け!!」

 

シルバー・フェニックス凱は瓦礫を跳び越えるとその手にした剣で巨大獣・飢者髑髏(ガシャドクロ)の爪先へと肉薄した。

 

「凱君、あなた、無茶よ!!」

 

弓を構えながらも、思わず叫ぶピンク・フェニックス桃香

 

シルバー・フェニックス凱は巨大獣・飢者髑髏に対して無謀とも言える接近戦を挑んだのだ。

 

そのまま

 

「フェニックス・ワールウィンド・スラッシュ!!」

 

と大声で叫ぶと

 

そのまま手にした銀の剣を高速回転させ、巨大獣・飢者髑髏の巨大な足首の隙間へ力任せに刃を打ち込む。

 

ガギィィィン!!

 

「ガシャーッ!?」

 

 ターゲットが自分に向いたのを確認し、シルバー・フェニックス凱は不敵に笑った。

 

「へっ、効いてねえみたいだが、こっちに気は引けたようだな!」

 

「ガシャーッ!?」

 

巨大獣・飢者髑髏は大声で叫ぶと、足元のシルバー・フェニックス凱を、その巨大な右足で踏み潰そうとする。

 

(つ~……! 手が痺れちまう! 硬ってえ!!)

 

一方で、暴れまわる巨大獣・飢者髑髏に向かって、必殺技フェニックス・グリーン・ブラストを撃ち込むべく、その義手である左腕にパンパンに溜めたエメラルドグリーンエネルギを照射しようとした瞬間、目の前にシルバー・フェニックス凱が飛び込んできたことで照準を遮られ、思わずブラストの発射を緊急キャンセルしたグリーン・フェニックス烈。

 

その左腕からプシューッと不完全燃焼の煙が吹き出し、その事でグリーン・フェニックス烈は青筋を立てる。

 

「凱さんといいましたね。邪魔です。危険だって事くらい分かるでしょっ!!子供じゃあるまいし、何やってんるんですか!!」

 

だが、当のシルバー・フェニックス凱はというと

 

「文句言うなよ! 俺だって必死なんだよ!! 時間稼ぎなら俺が足元で気を引いた方が──って、うわっ!?」

 

グワオォォォーーーンッ!!

 

上から巨大獣・飢者髑髏の大きな足が降りてくる。

 

「たああっ!!」

 

シルバー・フェニックス凱は、それを軽やかに避けると

 

「危ねえっ!? 冗談じゃねえぞ、踏まれたら即死じゃねえか!!」

 

と叫ぶ。

 

その一方で

 

「それにしてもこいつ、さっきまで普通に喋っていたのに、今はガシャーッとしか叫ばないのは何故だ!」

 

と疑問を感じずにはいられない。

 

「凱さんっ!、邪魔だから下がってて。聞こえないんですか!! 射線に入られたらブラストが撃てないんです! 巻き込まれたら肉片になりますよ。いいんですか!?」

 

言葉は丁寧語っぽく、しかし相当に物騒なことを言うグリーン・フェニックス烈。

 

一方、ピンク・フェニックス桃香も弓を引き絞り、巨大獣・飢者髑髏の目を正確に狙撃しようとしていたのだが

 

シルバー・フェニックス凱がチョロチョロと視界を横切るため狙いがブレてしまう。

 

ついに

 

ふうっ!!

 

苛立ちと共に大きな溜め息をつき、弓を下ろす。

 

「ううん、本当に愚か。等身大の剣で巨大な敵の足首を突ついて何になるの? それこそ蚊に刺された程度にしか思われていないわよ」

 

そして大声でシルバー・フェニックス凱に向かって叫ぶ。

 

「邪魔だから今すぐ退きなさい! 貴方のせいで私のイグニッション・アローが使えないのよっ!!」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 その時、天を割るような重低音の噴射音が夜空に響き渡る。

 

『大変お待たせしました! フェニックス・ガイオー、現場へ到達!』

 

 ネストのオペレーターの声がメット内のマイクを通じてピンク・フェニックス桃香、ブルー・フェニックス竜也、グリーン・フェニックス烈の耳に入る。

 

が、当然ながらメット内にマイクなど実装されていないシルバー・フェニックス凱の耳には、それは聞こえない。

 

三人が一斉に空を見上げる中で、彼だけが夢中で、その手にした剣で、なおも巨大獣・飢者髑髏の足を攻めまくっては踏み潰されそうになっていた。

 

そんな中、轟音が聞こえると

 

暗雲を突き破って鋼鉄の巨神――『フェニックス・ガイオー』が威容を現すと、その場に舞い降りたのだ。

 

暗雲を突き破り、幾重もの閃光を纏って飛来する鋼鉄の巨神『フェニックス・ガイオー』!!

 

 その神々しくも圧倒的な威容に、ガイマと刃を交えていた竜也が瞬時に間合いを取った。

 

「ガイマ、勝負は預ける!」

 

「なにっ!?」

 

 引き留める隙すら与えず、ブルー・フェニックス竜也は素早く身を翻すと、ビルの屋上から空中へと迷いなく躍り出た。

 

ガイオーの胸部から照射された誘導光線に包まれ、竜也の身体が一瞬で巨大ロボの内部へと吸い込まれていく。

 

「す、すげえ……!!」

 

 空を見上げ、あまりのスケール感と竜也の無駄のない動きに見とれる凱。

 

 だが、その無防備な背後へ、怒号と共に二つの影が猛スピードで肉薄していた。

 

「ええい、そんな見とれてる場合じゃないです!!」

 

「……覚悟しなさい、凱君!」

 

「え? ぶはっ!?」

 

 振り返る暇すらなかった。

 

 グリーン・フェニックス烈が容赦なく凱の首根っこをガッシリと極め、同時にピンク・フェニックス桃香が凱の腕を締め上げて完全に捕まえる!

 

「うおっ!? な、なにすんだ二人ともっ!?」

 

「いいから黙って!!」

 

「おとなしくしなさい!!」

 

 二人掛かりでガッチリと取り押さえられ、身動きが取れなくなったシルバー・フェニックス凱は、そのまま引きずられるようにしてガイオーからの転送光線の中へと強引に放り込まれた。

 

「うわああああああああっっ!!???」

 

 シルバー・フェニックス凱の悲鳴が夜空に空しく響き渡り、三人の姿は地上から掻き消えた。

 

「うおっ! 身体が光に……!?」

 

 次の瞬間、視界が白く染まり、三人は重厚なメインコックピットの中央へ転送されていた。

 

右下の席には、一足先に搭乗していたブルー・フェニックス竜也がすでに着席して操縦桿を握っている。

 

「ここが、この巨大ロボットのコックピットかい! うわあっ、これ本当にスーパー戦隊みたいだああああっ!!!」

 

 立ち並ぶ高度な計器類に目を丸くし、思わず叫ぶ凱。

 

 だが、すぐに違和感に気づいた。

 

 中央に並ぶ操縦シートは、全部で5席

 

 いち早く中央席に座ったピンク・フェニックス桃香

 

そして右下の席に座ったブルー・フェニックス竜也

 

そして左下の席に座るグリーン・フェニックス烈。

 

「凱君、貴方は烈君の上の席に座って!!」

 

ピンク・フェニックス桃香が指示をする。

 

シルバー・フェニックス凱は言われた通りに左上の席に座る。

 

だが、自分が座っても、右上の操縦席がポツンと一つ、寂しげに空いていたのだ。

 

「なあっ! 席が一つ余ってるぞ!? どういうことだ!」

 

「凱、質問は後だ!」

 

 メインシートに座ったブルー・フェニックス竜也が操縦桿を握りしめ、レバーを叩き落とす。

 

「このガイオーは本来5人で動かすシステムなんだが、現状は俺たち3人のエネルギー同調だけで起動させているんだ! 凱、早速で悪いが、お前は右側の補助サブシステムを維持してくれ!一人いてくれるだけでも助かる!」

 

「お、おう! 分かった!!」

 

 グラリと揺れるコックピット。巨大獣・飢者髑髏が巨大な骨の拳を振り下ろしてくる!

 

「ハハハ! 巨神を出そうと、我が呪術の使徒巨大獣・飢者髑髏の前には無力よ!」

 

 ビル街で見下ろす魔導神官ガイマがせせら笑う。

 

「行くわよ、みんな! ガイオー・メインエンジン、ドライブ!!」

 

 ピンク・フェニックス桃香の号令と共に、ガイオーが巨大な骨の拳をガッシリと受け止めた!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ピンク・フェニックス、ブルー・フェニックス、グリーン・フェニックス、そして参加したはかりのシルバー・フェニックス

 

四人の搭乗により、ガイオーの胸の不死鳥エンブレムが眩しく輝く。

 

これにより力が発動される。

 

それを確認したピンク・フェニックス桃香は中央席の操縦桿を握ったまま叫ぶ。

 

「ピンク・フェニックス!」

 

続いて右下の席に座るブルー・フェニックス竜也

 

「ブルーフェニックス!」

 

左下の席に座るグリーン・フェニックス烈が

 

「グリーンフェニックス!」

 

それぞれ叫ぶ。

 

「凱君、貴方も!!」

 

叱咤するように叫ぶピンク・フェニックス桃香。

 

シルバー・フェニックス凱は決意したように

 

「シルバーあっ!、フェニックスうっ!」

 

と、その独特の言い方で叫んだ。

 

そして、わけが分からぬまま手探りでサブパネルのレバーを押し込み、エネルギーを循環させる。

 

それを確認したピンク・フェニックス桃香は中央席から大きな声で

 

「フェニックス・イマージョン・ゾーンッ!!」

 

と叫ぶ。

 

言霊を呼び出したことにより、この空間にイマージョン・ゾーン、つまり光の輪による不死鳥の結界を設定し、その中に約60メートルもの巨体を持つ巨大獣・飢者髑髏を封じ込めるのだ。

 

それによって外界の被害を最小限とするために。

 

「出力上昇! 一気に決めるぞ!」

 

ブルー・フェニックス竜也が叫ぶ。

 

 そして巨大ロボットフェニックス・ガイオーが右拳に高熱のフェニックスエネルギーを纏わせ、巨大獣・飢者髑髏の胸部へと思い切り打ち込む!

 

 ドゴォォォォンッ!!

 

「ガシャーーーッ!!」

 

大きな叫び声で悲鳴をあげる巨大獣・飢者髑髏

 

相変わらず、というより、もはやその雄叫びをあげる事しか出来ないのだ。

 

巨大獣にはそれ以前までの知性などはなく、ただ暴力という本能で動いているだけに過ぎない。

 

そして咆哮する巨大獣・飢者髑髏は、その口から真っ赤な炎を吐く。

 

ゴオオオッッッーーーー!!

 

たが巨大ロボットフェニックス・ガイオーは動じない。

 

今、搭乗した四人の心は一つになり、この巨大獣を倒すために精神を集中していた。

 

「ガシャーーー!!!!」

 

巨大獣・飢者髑髏は大きな声で咆哮すると目の前の巨大ロボットに向かって突進してくる。

 

だが、フェニックス・ガイオーはその巨体に似合わぬ俊敏さを発揮し、左腕のシールドを掲げ、巨大獣・飢者髑髏の突進を丸ごと受け止て見せる。

 

「ガシャーーー!!!!」

 

一撃で敵を押し倒すつもりだったらしき巨大獣・飢者髑髏は動揺したのか、叫び声にも戸惑いらしきものが感じられる。

 

「巨大獣・飢者髑髏!!、その 悪しき魂を浄化する!」

 

中央操縦席のピンク・フェニックスは凛とした声で、そう宣言する。

 

そしてフェニックス・ガイオーの両目がギラッと光ると、その翼の一部を分離させる。

 

そして分離した翼の一部は巨大な銀色の長剣へと姿を変え、そしてフェニックス・ガイオーの右手に握られた。

 

その右手にある長剣を

 

ブンッ!

 

と振るうフェニックス・ガイオー。

 

「ガシャーーー!!!!」

 

なおも雄叫びをあげながら目の前のフェニックス・ガイオーに向かって突進してくる巨大獣・飢者髑髏だが

 

操縦席にいる四人の叫びが一つになる。

 

「必殺! フェニックス・グランド・インフェルノ!!」

 

フェニックス・ガイオーの持つ剣に不死鳥のエネルギーが集中し、巨大な火の鳥を纏った斬撃が巨大獣・飢者髑髏を叩き斬る。

 

「ガシャアアッーーー!!!!」

 

フェニックス・ガイオーの剣によって斬られた巨大獣・飢者髑髏は、よろめくと、そのまま倒れる。

 

そして

 

ズカアアァーーーンッ!!!

 

自爆して果てたのだ。

 

巨大獣・飢者髑髏との戦いは終わった。

 

「おのれフェニックス……覚えておれ……!」

 

 負けを悟った魔導神官ガイマは、不気味な捨てゼリフと共に漆黒の煙となってその場から姿を消すのだった。

 

それを確認したかのようにフェニックス・ガイオーは結界、イマージョン・ゾーンを解除する。

 

戦いは終わった。

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