ウマ娘ONE PIECEダービー~黄金の浮沈船は大海原を駆ける~ 作:武藤 桜
「お前行く当てがないなら一緒に来いよ!!」
「お前名前は?」
「俺はモンキー・D・ルフィ。海賊王になる男だ!!」
「はは!!面白れぇ!!アタシはゴールドシップ!!よろしくな!!」
これは、本来交わるはずのない二人が仲間と共に海賊王になるまでの物語。
東の海海上。大海原に一隻のボートが浮かんでいる。
船に乗っているのは二人。一人はつい最近海に漕ぎ出したばかりの海賊モンキー・D・ルフィ。もう一人はルフィが出発してすぐの頃偶然出会った少女ゴールドシップ。こことは違う異世界で黄金の浮沈船と呼ばれるウマ娘である。
「どうするか?」
「呑気に言ってる場合か!?大渦巻に吸い込まれてるんだけど!?」
そう、今現在二人の乗るボートは大渦巻に吸い込まようと状況にある。
面白そうという理由でルフィについてきたは良いがルフィ本人は航海術が全くなくついてきたことに今さらながら後悔し締めるゴルシ。
「「うわあああああああああああああ!!!!!!」」
二人はあえなく波にのまらるのだった。
とある島
この島は「金棒のアルビダ」が拠点とする島で現在アルビダ海賊団の船員が流れ着いた樽の中身を空けようとしていた。
「「出れたあああああああ!!!」」
中身をこじ開けようとすると中から男女二人が突然飛び出してきたのだ。
「「「「ええええええええええええええ!?!?!?」」」」
流石の海賊も樽の中から生きた人間が飛び出すなんて思いもよらず絶句の表情だった。
「誰だお前?」
「「「それはこっちのセリフだ!!!?」」」
余りにもあっけらかんとしたルフィの態度に海賊達も驚いていた。
「サボってんじゃァないよおおお!!!!!」
突然の怒鳴り声と共にバカでかい金棒が掘っ立て小屋を潰した。
「「うぉわ!?」」
「助けてええええええ!!!!」
衝撃で吹き飛ばされたルフィとゴルシは近くにいた少年を巻き込んで森の奥まで転がっていった。
「お、お頭!!」
「私がいるときにのんきにサボるなんていい度胸だねぇ!!」
「いえいえ!!俺達は海岸で拾った樽の中身を確認しようとしただけです!!」
「それよりコビーの奴が連れてかれちゃいました!!」
「っち!!探すよ!あんな奴でもまだまだ使い道があるんだからねぇ!!」
「了解です!!!」
「なるほどなぁ。災難だったなお前…」
「はい…。未だに自分でも運が無かったって思ってます…」
森の奥、ルフィとゴルシはアルビダ海賊団の下っ端コビーの身の上話を聞いていた。
コビーは海兵になりたいがコツコツと作った脱出用のボートははたから見て棺桶みたいだった。
「そこにいたのかコビー!!!」
怒鳴り声と共に金棒を持ったオバサンが現れボートを叩き壊した。
「誰だこのオバサン?」
「うわぁ怪獣オバサンだ」
「誰が怪獣オバサンだ!!!おい!?この海で一番美しいのは誰だい!?」
「「「「キャプテン・アルビダです!!!」」」」
「コビー。お前、どうしたいんだ?」
「え・・・?」
「このまま夢も追わずにこんなオバサンの下僕でいいのか?」
「あなた達は分かってない!!この方は…、この海で一番…」
「一番イカツイクソババアです!!!!」
「このガキいいいいいいいい!!!!!!!!」
「うわあああああああああああああ!!!!」
「よく言ったなコビー。下がってろ!」
「後は任せな…」
「ルフィさん…、ゴルシさん」
「三人とも生かしちゃおかないよ!!!!」
完全にぶち切れたアルビダの金棒がルフィの頭に直撃。
「効かないねぇ。ゴムだから」
「大したことないな。お前の金棒。アタシによこしな!!!」
ゴム人間のルフィに打撃は効くはずもなくゴルシのウマ娘の足に金棒はあっさりと押し返された。
「なぁ!?!」
「ゴムゴムの銃!!!!」
「どりゃあああああ!!!!」
ルフィの拳とゴルシの豪脚がアルビダを吹き飛ばした。アルビダはあっけなく気絶。それを見ていた海賊団の子分たちは呆然としていた。
「おい!!コビーに一隻船をやれ。こいつは海兵になりたいんだ。黙っていかせろ!!」
「この金棒はアタシがもらっていくよ」
「「「は、はい」」」
こうして新しい小舟を手に入れた三人は一路に海軍基地を目指すこととなった。