虎杖憑依RTAグリッチレス   作:鈴近

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Part13

 適当に先生に話しかけたら親愛イベント始まるとかそんなことある? めっちゃ遅延だったわ。

 

「かわいい生徒」を演じきった俺のこと誉めてほしい。

 ぶりっ子の必要性は感じてたけどここで使う羽目になるとは思わなかったよ!! 

 

 おかしい、俺はおすそわけに行っただけなのに。いつの間にそんな好感度上がってたんですか……全然身に覚えないんですが……。

 

 チャートにないイベント発生だったので、もう即興、完全アドリブで乗りきりました。オリチャー発動。

 イベントとそのベスト選択肢を全部網羅してるわけじゃねえ! 

 

 しかし恋愛SLG的パーフェクト答えを出してしまうと好感度がストップ高になってしまう。それは困る。俺には親友ハーレムの予定はない。

 どうにかこうにかほぼプラマイゼロになるよう意図的に一部ハズしましたけど……ええ……? 

 

 あとあの人虎杖ボディと中身の俺をいくつだと思ってんの? 反抗期が先生に発動してないだけで見た目は十五歳中身は年齢不詳ですよ。幼児じゃないの。なんだあの抱っこ。

 

 そのくせ甘えてくるしよ。シンプルにわけわかんねえ。ガキ相手に不用意に弱味見せようとするんじゃないスカタン(28)! 

 俺はこれからも都合のいいときだけ子供ぶっていきます。

 

 いや、本気で、先生に期待してるのは保守派から睨まれてる呪術師たちの庇護と権力とEXPと最終兵器抑止力だから。あんまり心許されても困るわけ。俺の親友も恋人もチャートとタイムで売約済みですから。

 

 も~~~~マジでドッと疲れた。奢ってもらったピザと残りのプリン持って伏黒の部屋へ入室。

 好きなだけお食べ。レンチンで粥作ってもいいし。釘崎もピザ食べようぜ。ブラザーの分もちゃんとあるから……。

 

「あれ? ブラザー、いつから部屋にいたんですか」

「ようブラザー!」

「オマエが来る前からずっといる」

 

 背景に馴染みすぎてて気づかなかった。一年坊たちが気まずい顔してるやんけ。すまんの。

 伏黒はボコられたことあるんでしょ、かわいそうなことしたなあ。知らんけど。ははは。

 

 ゴメンネの念を飛ばすと疲れたように首を横に振られた。その場のノリとはいえ貢ぎ物が二つあってよかった。

 食器やらスプーンやらの配膳をしつつ、俺は言う。

 

「あらー。俺の部屋隣ですし、ブラザーは移動しますか」

「お泊まり会か。いいだろう」

「消灯時間には割り当てられた宿泊室に帰ってください。ベッド壊れちゃうでしょ」

 

 当然のように同衾を考えるのは替えの布団がないから&床で寝ると調子が確定悪化、野球で死にます。

 

 俺はねえ! ホームランを打たなきゃいけないんですよ!! 

 

 そのためなら、必要とあらばむくつけきあったか筋肉と同じ布団で寝ることもします。東堂には心に決めた人がいるからってのもある。虎杖操作だとブラザーはいつもブラザーですからね。

 

 でも部屋に帰ってくれるなら帰って。

 

 とはいえ、寝るために整えただけなので一ミリも面白味のない部屋です。俺はグラビアポスター貼ってないし。

 

 不在の間も掃除はしてもらえてたようなので、ちょっと掛け布団がほこりっぽいこと以外はおおよそOK。

 初任給で買った炊飯器が捨てられてなくて、地下室で使ってた冷蔵庫の中身がそのままスライドしていたからプリン作れたってわけ。ジャーを洗ったら米炊くか。

 

 私物は段ボール一個で収まってました。ウケる。位牌だけは段ボールインじゃなかったの感謝~。

 寺と神社がちゃんぽんしてる学校だけど死者への弔いはちゃんとしてるところ好きです。

 

 ピザもらいますね~と半分をよけていたら、必要最低限以外は終始無言だった釘崎が口を開いた。

 

「ずいぶん仲良くなったのね、アンタら」

「俺とブラザーは同中だからな……」

「同中ではないですがブラザーです」

「は?」

 

 こまけえこたぁいいんだよ。

 存在しない記憶は今後も本誌で出番あるんですか? 俺もう本誌が読めないことだけが本気の心残り。死滅回游ってなんなの……。

 

 考え込んでいる様子の伏黒がちらと俺を見た。おう言いたまえよ。

 

「……マジで同中なのか?」

「俺が高専に来るまで仙台から離れたことがないのは伏黒の方がよく知ってるでしょ!」

 

 マジレス担当のツッコミ役までミームに洗脳されないでよ! 

 ……あ? 先生の遅延でずれたせいで伏黒の「すぐ追い越すぞ」を見れませんでしたね。仕方ないね。そのうち焚きつけとくか……。

 

 

 

 野球ハイライト

「冷静になってアミーゴ。俺たちの果てしない闘いのロードはまだまだこんなもんじゃないわよ」

「ブラザー……!!」

 

 俺は東堂をピエタした。

 悪魔は聖母の顔をして。なんつって。冒涜! 

 

「俺を軽々抱えあげるなんて、やるな」

「ふふ。羽根のように軽いよ」

「ぶ、ブラザー……!!」

 

 キメ顔をやめたら、顔を見合わせてゲラゲラ笑う。数少ない青春パートです。ダブピいぇ~い。

 

 




東堂とのやりとりで学生全員にキショがられたので、好感度内訳の「強さへの信頼度」はキープのまま「個人としての好き嫌い」は全員大幅ダウンのトントンです 東堂とはブラザーのままです
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