今日は新鮮なことが欲しいな...と思っていた。
目覚め
熱い。日照りを感じる。朝だろう。
「あ~、まだ眠...は?」
「なんで俺砂漠に寝てんだよ。しかもなんか綺麗に愛用品も近くに置いてあるし。
少なくともちゃんと家で寝ただろ」
俺は、何故か見知らぬ砂漠に来ていた。少しノイズが走っていた視界で見回すと、少し遠くに都市のようなものが見える。遭難せずには済んだようだ。
「とりあえず...剣と服さえあればどうにかなるだろ。金はここで使えるわけねえだろうし捨てとけ。」
剣技には誰にも負けない自信がある。まあ、とりあえず先に見えた都市に行くのが良いだろう。
ということで、着いたが...
「やべぇ、普通に水がねえからフラフラするな...もってあと5時間程度か...?」
「ん、大丈夫?なんか辛そうだけど。」
「おう、見た目通り辛いぞ。助けてくれ。」
「ほんとに辛いの?その喋り方で...?」
「とりあえず水が欲しいんだが...なんかないか?」
「無視?...スポーツドリンクならあるけど」
「ありがたい」
思っていたより喉が渇いていたらしく、一口で中身を全て飲み干した。
「...ぁ」
「?」
「..いいや、なんでもない。それで、なんでここに来たの?この先には私たちの学校ぐらいしかないけど。」
こんなとこに高校があんのか。...それとも、元々はもっといい感じの土地だったのか?俺には関係ないが。
「そうなのか?ほぼ遭難みたいな感じでここに来たから知らないが」
「遭難であんな気楽な感じだったの?あと、帰る方法とかあるの?」
「無いな。そもそも帰るあて自体が無くなっている気がする。」
「どういうこと...?まあ、それなら一応うちの学校に寄る?」
「まあ、他に行くあてもないしそうするとしよう。...というか、名前なんて言うんだ?俺はカタミだが。」
「ん、そういえば言ってなかったっけ。私は砂狼シロコ。」
「ん、なんか速くない?結構ちゃんと漕いでるつもりだけど。」
「ま、走ることだけに集中したらな。というか、銃抱えながら漕ぐ方が結構辛いんじゃねえか。」
「?ここ...というか、キヴォトスではみんなずっと銃持ってるのが常識。剣持ってる方が異常者。」
キヴォトス...?知らん言葉が出てきたが、ここ全域のことか?随分と物騒な場所なんだな。
人のことは言えなさそうだが。
「多分だが、俺が剣持ってるのはお前らが銃担いでるのと大体同じ理由だろ。」
正直に言うと、多分違うだろう。だが、こう言ったほうが納得されるだろうしこれでいい。
「そ。ならいいや。もう本気で漕ぐからついてきてね。」
「せめて道が分かる程度の速さにしてくれよ?」
という感じで、俺は『アビドス高等学校』とやらについた。
「この部屋か?」
「うん。私たちの部室。」
シロコに促され、扉を開ける。
「遅いわよ、シロ...誰!?」
「あら~、お客さんですか?」
「シ、シロコ先輩...知らない人を入れるときは連絡をしてくれると...」
まあ、急に知らない大人が部室に来たらこんな反応をするのは当然だろう。お客さんではないが。
「急にすまないな。いつの間にかこの辺りに来てたもんで。暫くはこの付近にいることになる。」
「い、いつの間にかって...?」
「俺も分からねえよ。分かってたらすぐに説明する。」
多分かなりの間は分からないままだろう。俺はトラブルに巻き込まれすぎている気がする。
「とりあえず、ホシノ先輩にも来てもらいましょう...挨拶はそれからします。」
と、眼鏡をかけたやつが部室を出て行った。
少しして。
「うへぇ、まだ起きる時間じゃないでしょ~?」
「いつもはそうですけど、今日は急な用事が出来てるんです。早く来てください。」
部室のすぐ外で話しているのが聞こえる。仲がいいのだけは分かるな。
「みんなおはよ~...あれ?」
「すまない、許可自体は貰ってないがお邪魔してるぞ。」
「まぁ、いいよ~。よろしく。」
なんて言っているが、俺を見るときだけ目の形が違うような気がする。まあ普通の反応だろう。
「じゃあ、暫くこの人はここにいるそうなので、一応挨拶をしておきましょう。」
「なら俺から言ったほうが良いな。俺の名前はカタミだ。とりあえずよろしく。」
と、自己紹介をする流れになったが...
案の定というべきか、流石に警戒されている。視線が鋭い。
と、考えていたのも束の間。
(ダン!)
と、はっきりとした銃声が近くで鳴り響く。同時に、ヘルメットを被った謎の連中が窓に映る。
「はぁ!?またあいつらが来たの!?」
「しつこいですね~、流石に観念してほしいんですが...」
「ん、流石に飽きた。」
「なんだ?この学校は襲撃地点にでも設定されてんのか?」
「う~ん、半分正解かなぁ~」
「とりあえず鎮圧しましょう!皆さん、位置についてください!」