と、いうことでこっちに来てから初めて戦うことになったが…
こっちの戦闘ってどんなんなんだ?ノリで来たからなんも分からんぞ。
…とりあえず傷付かねえように峰打ちだけしてればいいか。銃撃は弾けるだろ。威力は知らんが。
「みんな~準備出来た~?」
という掛け声に皆が応答し、戦闘という名の銃撃戦が始まる。俺だけジャンルが違わないか?
…ま、見るからに相手もガキだが、相手するなら多少は痛くしてもいいだろう。
「おい!なんか変な奴がいるぞ!」
「剣!?ここでか!?
「しかも撃っても撃っても全部弾いてきやがる!なんなんだ!」
「「「クソ!覚えてろよ!」」」
「カタカタヘルメット団、撤退を確認しました!」
「わあ☆私たち勝ちました!」
「あははっ!どうよ!思い知ったか、ヘルメット団め!」
「まあ、思ったよりも骨は無かったな。」
「皆さんお疲れさまでした!学校に帰還しましょう!」
「いや~、まさか勝っちゃうなんてね。ヘルメット団もかなり力を入れて仕掛けてきたみたいだったけど。」
「まさか勝っちゃうなんて、じゃありませんよ、ホシノ先輩…
勝たないと学校が不良のアジトになっちゃうじゃないですか…」
「カタミさんが無双してた気がする。明らかに進むスピードが速かった。これが大人の力?」
「多分違うぞ。」
「今まで寂しかったんだね、シロコちゃん。パパが帰ってきてくれたおかげで、ママはぐっすり眠れまちゅ。」
「ちょっと、変な冗談はやめて!カタミさんが困っちゃうじゃん!
それに委員長はその辺でしょっちゅう寝てるでしょ!?」
「そうそう、可哀そうですよ。」
「俺はそんな気にしてないが…」
「そ、そうですか…少し邪魔が入りましたけど、改めてこれからよろしくお願いします、カタミさん。」
今邪魔って言ったな。邪魔だったが。
「あれをご覧になった通り、わが校は現在聞きに晒されており…
そのため「連邦生徒会」に支援を要請しているのですが、未だに支援が来ておらず…」
「そんなときにカタミさんがいらしてくれたことで、この危機を乗り越えることが出来ました。
本当に、感謝してもしきれません…」
支援要請?どこかを頼らないといけないレベルなのか?問題がありそうなのは薄々察していたが…
「対策委員会って具体的にはなんなんだ?」
「分かりました、対策委員会とは……このアビドスを蘇らせるために融資が集った部活です。」
「うんうん!全校生徒で構成される、校内唯一の部活なのです!
まあ全校生徒といっても、私たち5人だけなんですけどね。」
「ほかの生徒は転校したり、学校を退学したりして町を出て行った。」
はいはい…は?
割と重大なことを聞いた気がするな。
「学校がこのありさまだから、学園都市の住民もほとんどいなくなって、
カタカタヘルメット団みたいな三流のチンピラに学校を襲われてる始末なの。
正直、現状は資源とかも足りなくて私たちだけじゃ学校を守り切るのが難しい。
在校生としては恥ずかしい限りだけど…」
「カタミさんがいなかったら、今度こそ万事休すってところでしたね。」
「だねー。補給品も底をつきかけてたし、流石に覚悟したね。
なかなかいいタイミングに現れてくれたよ、カタミちゃん」
ちゃん?いまちゃんって言ったか?
「そんな危なかったのかよ…流石にそこまでは予想してなかったぞ。」
「まあ、カタミさんが来てくれたから大丈夫ですよ!もうヘルメット団なんてへっちゃらです☆」
「かといって、攻撃を止める様な奴らじゃないけど。
「あー、確かにしつこいもんね、あいつら。」
「こんな消耗戦を、いつまで続けなきゃいけないのでしょうか……
ヘルメット団以外にもたくさん問題を抱えているのに……」
「別にあいつらなら、俺だけでもなんとかなりそうだが」
「さ、流石にアビドスの問題なのにあくまでも他のところから来た人だけで片付けるのは…」
「そういうわけで、ちょっと計画を練ってみたんだ~。」
「えっ!?ホシノ先輩が!?」
「うそ……!?」
「いやぁ~その反応はいくら私でも、ちょーっと傷ついちゃうかな~。
おじさんだって、たまにはちゃんとやるのさ~。」
人望が割れたな…
「で、どんな計画?」
「ヘルメット団は、数日もすればまた攻撃してくるはず。
ここんとこずっとそういうサイクルが続いているからねー。」
「だから、このタイミングでこっちから仕掛けて、やつらの前哨基地を襲撃しちゃおうかなって。
今こそ奴らが一番消耗しているだろうからさー。」
「い、今ですか?」
「そう。今ならカタミちゃんもいるし、さくっと片付くって。」
「なるほど。ヘルメット団の前哨基地は此処から30㎞ぐらいだし、今から出発しよっか。」
「良いと思います。あちらも、まさか今から反撃されるなんて、夢にも思っていないでしょうし。」
「そ、それはそうですが……カタミさんはいかがですか?」
「俺は、別にいつでも準備出来てるぞ。」
「よっしゃ、カタミちゃんのお墨付きももらったことだし、この勢いでいっちょやっちゃいますか~。」
「善は急げ、ってことだね。」
「はい~それでは、しゅっぱーつ!」
「全く、やっぱ学生はやる気満々だな。」
「カタカタヘルメット団のアジトがあるとされるエリアに入りました。」
「半径15㎞圏内に、敵のシグナルを多数検知。恐らく敵もこちらが来たことに気づいているでしょう。
ここからは実力行使です!」
「よ~し、みんないくよー。」
「「はい!」」「「うん」!」「おう。」
もちろん、何事もなく勝利した。
特筆するところは特にないが、一つだけ気になったのは、なんとなくビルの上から視線を感じたことだ。
まるで、狐に睨まれていたような…
「敵の退却を確認!並びに、カタカタヘルメット団の補給所、アジト、弾薬庫の破壊を確認!」
「これでしばらくはおとなしくなるはず。それに、資源もちょっと奪えて一石二鳥。」
「よーし、作戦終了。みんな、お疲れ~。
じゃ、学校に戻ろっか~。」