遊戯王ARC-V 光紡ぐ意思   作:シューティング☆

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どうも、シューティング☆です。最近一気に寒くなってきましたので、皆様風邪をひかないよう注意してください。


なお、今回ちょっとこれ大丈夫かな…と自信のない部分があります、申し訳ありません。



それでは、どうぞ。


第38話 対決 遊矢VS零児 後編

フィールドの状況

 

 

遊矢 手札2 LP 7000

モンスター ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン×1(攻)、ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン×1(攻)

魔法・罠 セットカード×1

Pゾーン 時読みの魔術師

 

 

零児 手札0 LP 3900

モンスター DDD烈火大王エクゼクティブ・テムジン×1(攻)、DDD疾風大王エクゼクティブ・アレクサンダー×1(攻)、DDD呪血王サイフリート×1(攻)、DDD怒濤大王エクゼクティブ・シーザー×1(攻)、DDD剋竜王ベオウルフ×1(攻)

魔法・罠  永続魔法「昇格の契約書」×1

Pゾーン 「DDD壊薙王アビス・ラグナロク」

 

ターン状況:零児のメインフェイズ1

 

 

「!くっ…やってやるさ!」

「では…バトルだ!DDD疾風大王エクゼクティブ・アレクサンダーで、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを攻撃!」

「アクションマジック、奇跡!戦闘破壊を」

「エクゼクティブ・テムジンのモンスター効果!自分のターンに1度、相手の発動した魔法、罠カードの効果を無効にする!」

「!な…ぐあ!!」

 

遊矢 LP 7000→6775

 

半減しているとはいえ、突風が遊矢を襲い、一気に吹き飛ばす。ダメージが半減されているため、ライフが中途半端なことになっている。

 

「続いて、DDD剋竜王ベオウルフでルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを攻撃!」

「させるか!…っ…アクションマジック、飛翔!ルーンアイズの攻撃力を、600ポイントアップさせる!」

「だがベオウルフの攻撃力を上回ることはできない!」

「ぐぅ…」

 

 

飛翔 アクション魔法

①相手ターンのバトルフェイズに自分フィールドのモンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力を、このターンの終わりまで600ポイントアップさせる。

 

 

ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK 2000→2600

 

遊矢 LP 6775→6575

 

「では…エクゼクティブ・シーザーで、ダイレクトアタック!」

「永続トラップ、EM(エンタメイト)ピンチヘルパーを発動!ダイレクトアタックを無効にし、デッキからEM(エンタメイト)を…」

「エクゼクティブ・シーザーのモンスター効果!モンスターを特殊召喚する効果を含む効果が発動した場合、オーバーレイ・ユニットを1つ使うことでその効果を無効にし、破壊する。その後、このカードとこのカード以外のDDモンスター1体の攻撃力を、ターン終了時まで1800ポイントアップさせる!」

「なっ?!そ、そんな効果を?!」

 

DDD怒濤大王エクゼクティブ・シーザー OU 1→0

 

エクゼクティブ・シーザーの剣にオーバーレイ・ユニットが飛びこみ、その状態で剣を地面に突き立てるエクゼクティブ・シーザー。するとピンチヘルパーのカードをちょうど貫くように水の柱が地面から吹き上がり、EM(エンタメイト)ピンチヘルパーのカードを破壊する。

 

「そしてエクゼクティブ・シーザーの効果により、エクゼクティブ・シーザーと、エクゼクティブ・テムジンの攻撃力を、1800アップさせる」

 

DDD怒濤大王エクゼクティブ・シーザー ATK 2800→4600

 

DDD烈火大王エクゼクティブ・テムジン ATK 2800→4600

 

「やれ、エクゼクティブ・シーザー!」

「!ぐあああ!!…っ!」

 

遊矢 LP 6575→4275

 

エクゼクティブ・シーザーが剣を地面に叩きつけ、そこから一気に水が吹き出し、激流となって遊矢を押し流す。…途中、流されたアクションカードの1枚を遊矢は獲得するものの、ダメージは大きい。

 

「続けてエクゼクティブ・テムジン、サイフリートの順でダイレクトアタック!!」

「!アクションマジック、回避!攻撃を」

「DDD呪血王サイフリートのモンスター効果!1ターンに1度、相手の表側の魔法もしくは罠カードの効果を、次のスタンバイフェイズまで無効にする!そしてこの効果は、相手ターンにも使用できる!」

「!!そんなっ…があああああ!!」

 

遊矢 LP 6275→1975→575

 

エクゼクティブ・テムジンの炎が、サイフリートの黒い斬撃が、遊矢を襲う。半減しているとはいえ2体の攻撃によるダメージは3700、遊矢は大きく吹っ飛ぶ。

 

「これでターンエンド。このエンドフェイズ、エクゼクティブ・シーザーの効果は終了し、2体の攻撃力は元に戻る。さあどうする、榊遊矢。私の手札は0、伏せカードもない。逆転は容易いぞ?」

 

DDD怒濤大王エクゼクティブ・シーザー ATK 4600→2800

 

DDD烈火大王エクゼクティブ・テムジン ATK 4600→2800

 

零児 手札0 LP 3900

モンスター DDD烈火大王エクゼクティブ・テムジン×1(攻)、DDD疾風大王エクゼクティブ・アレクサンダー×1(攻)、DDD呪血王サイフリート×1(攻)、DDD怒濤大王エクゼクティブ・シーザー×1(攻)、DDD剋竜王ベオウルフ×1(攻)

魔法・罠  永続魔法「昇格の契約書」×1

Pゾーン 「DDD壊薙王アビス・ラグナロク」

 

 

「…いくら赤馬零児の手札がないからって…魔法か罠を無効にできるモンスターが2体も…」

「いいえ、エクゼクティブ・テムジンは相手ターンには効果を使用できないので、1体です」

「だがそれでも1回は無効にされる…」

「手札なし、伏せカードもないので突破は楽な方だと思いますが…まずは手札でそれが可能かどうか、ですね」

「アクションカード次第か…」

 

 

零児の言う通り、判明済みの手札1枚、伏せカードなしなら、逆転は可能だろう。…もっとも、それはちゃんと手札にそれが可能なカードがある場合だが。…そして今の遊矢の手札では、無理だろう。ドローカード次第で変わるが。

 

「ああ…まだ、終わってない!オレの、ターン!!……オレはスケール1の星読みの魔術師を、ペンデュラムゾーンにセッティング!これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能!」

 

星読みの魔術師が光の柱の中から昇ってくる。そしてその下に、1の数字が浮かび上がる。

 

「再び揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!エクストラデッキからレベル7、降竜の魔術師!雄々しくも美しい二色の眼、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!そして手札から、レベル2、EM(エンタメイト)ソード・フィッシュ!レベル4、EM(エンタメイト)セカンドンキー!」

 

降竜の魔術師 ATK 2200

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK 2500

 

EM(エンタメイト)ソード・フィッシュ DEF 800

 

EM(エンタメイト)セカンドンキー ATK 1000

 

空に空いた穴から紫の光が2つとオレンジの光が1つフィールドに降り立ち、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと、降竜の魔術師、そしてこげ茶色のロバ、セカンドンキーとソード・フィッシュが現れ…ソード・フィッシュが増える。

 

「ソード・フィッシュの効果!このカードが召喚、特殊召喚に成功したとき、相手フィールドのモンスターの攻撃力、守備力を600ポイントダウンさせる!さらにチェーンしてセカンドンキーのモンスター効果!このカードが召喚、特殊召喚に成功した場合、自分のデッキからEM(エンタメイト)1体を墓地へ送る!そして自分のペンデュラムゾーンにカードが2枚あれば、墓地へ送る代わりに手札に加える!デッキからEM(エンタメイト)コンを手札に加える!」

 

DDD烈火大王エクゼクティブ・テムジン ATK 2800→2200

 

DDD疾風大王エクゼクティブ・アレクサンダー ATK 6000→5400

 

DDD呪血王サイフリート ATK 2800→2200

 

DDD怒濤大王エクゼクティブ・シーザー ATK 2800→2200

 

DDD克竜王ベオウルフ ATK 3000→2400

 

ソード・フィッシュが無数…おそらく、1体につき6体なので、30体ほどいると思われる。それら全てが相手モンスターへと突撃していく。

 

「…厄介なモンスターが現れたか」

「さらにEM(エンタメイト)コンを召喚!」

 

EM(エンタメイト)コン ATK 600

 

遊矢が呼び出したのは…額に角の生えた胸の大きい少女。全体的に青っぽい。そしてちゃっかり胸を強調している。…観客席のほうで約1名うるさいのがいるが、気にしないでおこう。

 

EM(エンタメイト)コンの効果!このカードと共に、攻撃力1000以下のEM(エンタメイト)1体を守備表示にすることで、デッキからオッドアイズ1体を手札に加える!攻撃力1000のセカンドンキーを守備表示にし、デッキからオッドアイズ・セイバー・ドラゴンを手札に加える!」

 

EM(エンタメイト)コン ATK 600 →DEF 1200

 

EM(エンタメイト)セカンドンキー ATK 1000 → DEF 2000

 

「そして光属性のEM(エンタメイト)コンを墓地へ送り、デッキからオッドアイズ・ドラゴンを墓地へ送ることで、このカードは特殊召喚できる!眩しき光を受け、聖なる力を持って道を切り開け!現れろ、白銀の剣携えし二色の眼、オッドアイズ・セイバー・ドラゴン!そしてソード・フィッシュの効果!自分フィールドに他のモンスターが特殊召喚されたことで、相手フィールドのモンスターの攻撃力、守備力を600ポイントダウンさせる!」

 

オッドアイズ・セイバー・ドラゴン ATK 2800

 

 

DDD烈火大王エクゼクティブ・テムジン ATK 2200→1600

 

DDD疾風大王エクゼクティブ・アレクサンダー ATK 5400→4800

 

DDD呪血王サイフリート ATK 2200→1600

 

DDD怒濤大王エクゼクティブ・シーザー ATK 2200→1600

 

DDD克竜王ベオウルフ ATK 2400→1800

 

 

コンが消え、剣を携えたオッドアイズがフィールドに降り立ち、ソード・フィッシュが相手モンスター目掛け飛んでいく。そして次に…オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと、セカンドンキーの後ろに融合の渦が現れる。

 

「さらに闇属性、ドラゴン族のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと、獣族のセカンドンキーをリリース!このカードは、融合素材となるモンスターを自分フィールドからリリースすることで、特殊召喚できる!仲間呼ぶ獣よ、二色の眼の竜と一つとなりて新たな力生み出さん!融合召喚!出でよ、野獣の眼光し獰猛なる竜、ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

 

ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ATK 3000

 

 

DDD烈火大王エクゼクティブ・テムジン ATK 1600→1000

 

DDD疾風大王エクゼクティブ・アレクサンダー ATK 4800→4200

 

DDD呪血王サイフリート ATK 1600→1000

 

DDD怒濤大王エクゼクティブ・シーザー ATK 1600→1000

 

DDD克竜王ベオウルフ ATK 2400→1800

 

 

2体が融合の渦に入り、一番大きな渦から咆哮を轟かせ、ビーストアイズが現れる。そしてソード・フィッシュが発射され、相手モンスターの攻撃力は、エクゼクティブ・アレクサンダー以外は悲惨だ。…もっとも、効果が切れればエクゼクティブ・アレクサンダーの攻撃力も悲惨になるだろう。

 

「バトル!まずはオッドアイズ・セイバー・ドラゴンで、DDD烈火大王エクゼクティブ・テムジンを攻撃!剣撃無双ストライク・ソード!」

「ぐっ……」

 

零児 LP 3900→2100

 

「さらにセイバー・ドラゴンがモンスターを戦闘破壊したことで、効果発動!相手フィールドのモンスター1体を、破壊する!エクゼクティブ・アレクサンダーを破壊!」

「破壊されたか…」

 

オッドアイズ・セイバー・ドラゴンがエクゼクティブ・テムジンに一気に迫り、背中の刃や手の爪で切り付ける。テムジンのほうは剣や盾で防ぐものの、何度も切り付け剣や盾をボロボロにし、最後はブレス攻撃を放って破壊する。さらに今度は素早くエクゼクティブ・アレクサンダーに迫り、回転しながら背中の剣で斬りつけ破壊する。

 

「さらにビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで、ベオウルフを攻撃!!激動のヘルダイブ・バースト!!」

「アクションマジック、シェルター・シャッター!自分が既にダメージを受けている場合に発動でき、発動後の戦闘ダメージを0にする!」

 

 

シェルター・シャッター アクション魔法

①自分がこのターン、戦闘もしくは効果ダメージを受けている場合、発動できる。互いのプレイヤーはこのカードの発動後、ターン終了時まで戦闘ダメージを受けない。

 

 

手にしたアクションカードをすぐに使った零児。だが…。

 

「ならビーストアイズの効果!融合素材に使用した獣族モンスター…今回は特殊召喚時にリリースしたセカンドンキーの攻撃力分のダメージを相手に与える!セカンドンキーの攻撃力は1000!よって、1000ポイントのダメージを与える!」

「ぐっ…」

 

零児 LP 2100→1100

 

「そして降竜の魔術師でサイフリートを攻撃!」

「ここまで迫るか…破壊されたサイフリートの効果!このカードが破壊された場合、フィールドの契約書の数×1000ポイント、ライフを回復する!」

 

降竜の魔術師の魔術により、サイフリートが破壊される。だがサイフリートも置き土産と零児のライフを僅かに回復させる。

 

零児 LP 1100→2100

 

「降竜の魔術師のモンスター効果!このカードの種族をドラゴン族に変更する!そしてオレは、レベル7のドラゴン族、オッドアイズ・セイバー・ドラゴンと、降竜の魔術師で、オーバーレイ!」

 

降竜の魔術師 魔法使い族→ドラゴン族

 

オッドアイズ・セイバー・ドラゴンと降竜の魔術師、2体のモンスターが黄色と紫の光に変わってフィールドに現れた穴の中へと飛び込む。

 

「2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!二色の眼の竜よ、その黒き逆鱗を震わせ、刃向う敵を殲滅しろ!エクシーズ召喚!ランク7、怒りの眼輝けし覇王黒竜!オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン!!」

 

覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン ATK 3000

 

 

DDD怒濤大王エクゼクティブ・シーザー ATK 1000→400

 

フィールドに現れた穴からは黒い霧と共に、オッドアイズ・リベリオンが現れ、遊矢が名前を叫ぶと霧を咆哮によって払う。…もっとも、その咆哮にはモンスターを破壊するほどの力はないが。

 

「…これで、ターンエンド!」

 

遊矢 手札0 LP 575

モンスター EM(エンタメイト)ソード・フィッシュ×1(守)、ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン×1(攻)、覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン×1(攻)OU×2

魔法・罠 なし

Pゾーン 星読みの魔術師 時読みの魔術師

 

「…凄まじい猛攻だな。あまり悠長なことを言っている暇は、ないようだ」

「…今までも手加減していたのか」

「手加減と言っても、最初だけだ。もっとも本気ではあるが全力かどうかと言われれば、微妙だろう…それでは私のターン、ドロー。スタンバイフェイズ、昇格の契約書の効果で、私は2000ポイントのダメージを受ける…っぐうううう!!!」

 

零児 LP 2100→100

 

1度に受けるダメージは今までの契約書よりも大きい。ダメージを回復に変換、もしくは無効にできるカードがあればよかったが、そんなカードは今手元にはない。

 

「ぐっ……では行かせて、もらおうか。…私は永続魔法、地獄門の契約書を発動し、効果を発動!デッキから、DDD運命王ゼロ・ラプラスを手札に加える!そして私は、エグゼクティブ・シーザーをリリースすることで、このモンスターを特殊召喚する!」

「!来る…」

「時の闇に潜むパラダイム、不可視の領域より必然の存在が、因果律の悪魔を呼び覚ます」

 

…不意に、フィールドに闇が現れる。それは霧であり黒い水のようであり、影であった。そしてその闇の中心、零児の前に巨大な穴が開いた。

 

「…さあ、具現せよ!DDD運命王ゼロ・ラプラス!!」

 

DDD運命王ゼロ・ラプラス ATK ?(0)

 

…闇の穴から、それは現れた。闇そのものであったそれは形となり、色がつく。…山羊の頭蓋骨を模した存在……まさしく、悪魔とも呼ぶべき、恐ろしい存在。

 

「…こ、攻撃力が…決まっていない?」

「そう、このカードの存在が、私を勝利へと導く。…そしてリリースしたエグゼクティブ・シーザーの効果。エグゼクティブ・シーザーが墓地へ送られたら、デッキから契約書を手札に加えられる。これによりデッキから魔神王の契約書を手札に加え、発動!その効果により私は墓地に存在する…DDD疾風王アレクサンダーと、DDD狙撃王テルを除外し融合!疾風宿す王者よ、全てを射抜く狩人と混ざり合い、真の王と生まれ変わらん!融合召喚!生誕せよ、神の威光伝えし王!DDD神託王ダルク!」

 

DDD神託王ダルク ATK 2800

 

2体の王が混ざりあい、そこからダルクが現れる。…これより、DDDの本領が発揮される。

 

「そして私はペンデュラムゾーンのDDD壊薙王アビス・ラグナロクのペンデュラム効果!墓地のDDD烈火大王エグゼクティブ・テムジンを特殊召喚し、1000ポイントのダメージを受ける…が、神託王ダルクは、私が受ける効果ダメージを全て同じ数値の回復に変換する」

「ダメージを変換…ここまで来て…」

 

零児 LP 100→1100

 

DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジン ATK 2800

 

ダルクの隣にエグゼクティブ・テムジンが現れ、ペンデュラムゾーンのアビス・ラグナロクから紫色のオーラが零児目掛け放たれるが…それはダルクによって白い光に変換され零児のライフが回復する。

 

「そして、昇格の契約書の効果発動。自分フィールドのダルクをリリースし、ダルクよりレベルが1つ上のDDD1体を、デッキから特殊召喚する。この場合はダルクのレベルは7、つまりレベル8のDDD壊薙王アビス・ラグナロクを特殊召喚!そしてアビス・ラグナロクが特殊召喚された場合、墓地のDDD1体を特殊召喚できる!甦れ!DDD呪血王サイフリート!!さらにDDが特殊召喚されたことにより、エグゼクティブ・テムジンの効果!墓地の神託王ダルクを特殊召喚する!」

 

DDD壊薙王アビス・ラグナロク DEF 2800

 

DDD呪血王サイフリート ATK 2800

 

DDD神託王ダルク ATK 2800

 

ダルクが消え、同じ場所にアビス・ラグナロクが現れすぐに地面に穴が開き、そこ目掛けアビス・ラグナロクのコードが伸び、サイフリートが雁字搦めの状態で引っ張り上げられ、フィールドに降り立ち、開放される。そのすぐ後にエグゼクティブ・テムジンが剣を掲げ、炎が吹き上がると共にフィールドの一画から火柱が昇り、その中からダルクが現れる。…名前元のことを考えると少し複雑だ。

 

「…そんな…」

 

だがこの状況…効果ダメージは回復へと変換、魔法と罠を無効にできるカードが2枚…そして未知のモンスターが1体。攻撃力では上回っているが、零児はそんな状況下でここまで展開するわけがない。

 

「では…バトルだ!DDD運命王ゼロ・ラプラスで、覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンを攻撃!そしてこの瞬間、運命王ゼロ・ラプラスの効果発動!このカードの攻撃力は、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の、2倍となる!」

「に、2倍だって?!」

 

DDD運命王ゼロ・ラプラス ATK ?→6000

 

ゼロ・ラプラスが周囲にある闇を集め球体状にしている。…近くにアクションカードがあっても、1枚だけ…手元にもない。…チェックメイト、だろう。

 

「では…トドメだ」

「ぐああああああ!!」

 

遊矢 LP 575→0

 

ゼロ・ラプラスが周囲の闇を集めて放つ闇のエネルギー球がオッドアイズ・リベリオンに直撃し、破壊され…遊矢のライフは、0になる。

 

 

「「遊矢―!!」」

 

デュエルが終了したことで、リアル・ソリッドヴィジョンが解除される。そして柚子と権現坂は一目散に遊矢のところへと駆け寄る。

 

「……はあ………負け、か…」

「遊矢、大丈夫?」

「…いや、大丈夫じゃない」

「そうか…だが、最後までよくがんばった」

「榊遊矢、気持ちはどうだ?」

 

零児も近づく。その頃には軽く駆け足だったユーキも近くに来ており、その後ろから南が、さらに後ろをノロノロと沢渡が歩いてきている。

 

「……悔しい…結局、オレじゃ勝てなかった」

「そう、君はまだまだ弱い。…何より、ランサーズ候補全員が、先ほどの結果を踏まえずとも私含めまだ強くなれるという基準で選んだだけであって、強いわけではない」

「な、なんだと!このオレ様が弱いってのか!」

「実際負けているだろう。私とてアカデミアには一歩間違えば負けていたであろう相手がいる…それを踏まえれば、アカデミアに対抗するにはまだまだ力不足だ」

「!じゃあ、どうするんだよ!!」

「それについては、これから説明します。…では社長、どうぞ」

「ああ。…ランサーズ候補はこれより、合宿を行う」

 

え?と、その場にいる零児と南以外は驚いた声を漏らした。

 

 




柚子「合宿って…」

いやだって、アニメだとランサーズメンバーが交流している場面ってかなり少ない、連携することも考えるとある程度はみんながどういう性格か、どういう戦略が得意か知れる機会が必要だと思います。

柚子「確かに一理あるわね…で、どれぐらいかけるつもり?」

書いてみないと分からない。

遊華「うわー、ノープラン…」

柚子「大半が勢いで書いてるようなものね」

では始めよう全力!デュエル塾!今回のキーカードは…



EMソード・フィッシュ 魚族・効果 星2 水属性 ATK 600 DEF 600
①このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力は600ダウンする。
②このカードがモンスターゾーンに存在し、自分がモンスターの特殊召喚に成功した場合に発動する。相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力は600ダウンする。


EMソード・フィッシュ!


柚子「誤魔化したわね…ソード・フィッシュ自身の召喚と特殊召喚、モンスターゾーンにいるときに他の自分のモンスターの特殊召喚時に相手モンスターの攻撃力、守備力を600ポイントダウンさせる効果を持つわ」

??「このカード最大の特徴は、モンスターを特殊召喚すればそれだけ効果を発動する、というところだ。低レベル、低ステータスで維持が難しいところだが、維持できれば毎ターン、相手モンスターを弱体化させられる。レベル2であることを生かし、ジャンク・ウォリアーと合わせ、ドッペル・ウォリアーと組み合わせれば連続で大幅に相手モンスターを弱体化させることができる。シンクロン・キャリアーを使うのもありだな」

遊華「…え?今の誰?なんか一瞬で通り過ぎたんだけど」

通りすがりのD・ホイーラー。まあ、弱点はあまのじゃくの呪いを使われると一気にパワーアップしかねないってことだね、使う人どころか持っている人すら珍しいと思う。

柚子「通りすがりのD・ホイーラーって…まあでも、維持しづらいことを除けば後はやっぱり効果無効ね」

遊華「1ターンに1度とかはないから、条件満たせば何度でも発動できる分、効果が無効になるとただのレベル2のモンスターになるからね…特にブレイクスルー・スキル」

柚子「1枚で2回分モンスター効果を無効にできるのはブレイクスルー・スキルやスキル・プリズナーの強味ね」

では今回はここまで!

柚子「それではみなさん、また読んでください!」

遊華「次回!さらなる一歩!」

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