恐怖症を患ったのでVtuberになって治していこうと思います 作:水永有軌
未守君が帰った後の部屋の中にはさっきまであった明るい雰囲気の空気がどこかに消えていた、その中で椅子に座っている人物岩世が扉がノックされていることに気が付いた
「取締役、入室してもよろしいでしょうか」
「あぁ、いいよ」
そんな返答をしながら岩世は服を整えなおし部屋の中に入ってきた女性と話しをし始めるのだった
「どうでしたか、唯一取締役がオーディションをした未守狛という子は」
ただただ気になったから彼女はその質問を岩世に対してしたのだろうが先ほどまで未守君と会話をしていた彼はその会話の内容を思い出しながら笑っていた
その様子に女性は首をかしげており何があったんだと困惑している様子だ
「取締役?」
「あぁすまない。未守君かい、いや~とても面白い子だったよ。最初の質問で『なぜこの事務所を選んだんだい』と聞いたら未守君なんて答えたと思う?履歴書を見た君ならわかると思うが重度の女性恐怖症を患っている彼がだよ」
その質問を投げかけられた女性は少し考えるそぶりをしながらこう答えた
「よくある答えなら自分を世界のいろいろな人に見てもらいたいなどとかではないのですか?」
投げかけられた質問に対していたって真面目に答えた女性だったが岩世は首を横に振りながら答えを女性に伝えた
「違うよ。答えはね、精神科の先生に暴露療法で治療をするがどうしたいと聞かれたときに『先生、僕...Vtuberになりたいです』と答えてライバーに好きなことをさせるが一番のうちを受けてきたっていうんだよ。いやぁ聞いたときは思わず顔が固まっちゃったよね」
「は?」
「そう今君がしている顔を僕もしたんだよ」
意味が分からない、重度の女性恐怖症を治すためにVtuberになるなど見たことも聞いたこともない。うん意味が分からない
「取締役のことですから彼にものすごい期待をしているというのは理解しました」
「あぁものすごい期待をしているね、たぶん今日は寝れないね」
「そのまま永遠に寝てもらってもいいですよ。社員の皆も喜ぶでしょう」
「私に対する態度ひどくない?」
「そんなことはないかと」
岩世と秘書である彼女は軽口を言いあいながら今後のことについても話していた。
「それで取締役はその子をどうするつもりですか。まぁもう答えは決まっているんでしょうけど」
「ん?あぁもちろん決まっているさ」
取締役はー岩世は少し間を開けてから答えた
「合格さ。明日彼に電話をしないとねようこそ君の治療場皆喜LiVeへとね」
こんな会話を自分が部屋を出た後にされているとは知らず時間帯が昼で外が混んでおり徒歩5分の道のりを進むのに2時間をかけている未守狛がいるのであった