恐怖症を患ったのでVtuberになって治していこうと思います 作:水永有軌
岩世さんから合格の電話をもらってから3日後、僕はVtuberの体を作ってくれるママと呼ばれる人を含めて改めて通話をしていた
「さて、狛君。改めて皆喜LiVeへようこそ!今日は君のVtuberの体を作ってくれる大切な人を呼んだ、ではよろしく。」
今日はやけに岩世さん元気だな…どうしたんだろう?風邪でも引いたのかな…
と心の中で静かに心配をしていると岩世さんに話を振られた人が会話の中に入ってきた
「どうも初めまして。私イラストレーターをしています『mizuki』と申します。今回皆喜LiVeさんからの依頼で未守さんの体を作らせていただくことになりました。」
「ご丁寧にどうも、皆喜LiVeに所属することになりました未守狛です。今日からよろしくお願いします。」
イラストレーター『mizuki』ネットではちょっと有名なレイヤーさんだ、普段こういう依頼を受けるなんて聞いたことがなかったけどまさかの僕の体を書いてくれるという。
やったなんて僕は幸運なんだ。
「春樹のほうからある程度イメージを聞いて書いてきたので確認をお願いしてもいいですか?」
「仕事早いね…依頼したのつい3日前だよ…」
「なんかワクワクしちゃって。今回が初めてVtuber、この世界ではいわゆる息子を作らせていただく機会をもらったから気が付いたら手が止まんなかったんだよ。」
「うん…ならいいけど…」
なんか…この二人仲良さそう。知り合いなのかなmizukiママは岩世さんのこと春樹って呼んでたし。うん気になったら聞いてみるが一番!
「岩世さん、mizukiママとはお知り合いなんですか?」
「あぁそうだよ、大学時代の知り合いで私がこの事務所を作るときに一番最初に相談したのがこいつだったんだ。今までこういう依頼を投げかけたことはなったど、どうしても狛君の体を作ってほしくてね無理を言ってお願いしたんだ。」
なんと岩世さんの大学時代のお知り合いだったとはびっくりだ、だからこんなにも仲が良さそうなのか。
納得だ。
「いやぁ急に連絡が来たときはびっくりしたよ『自分がある新人ライバーのマネージャーをすることになったんだけどその子の体を作ってくれない?頼む!』って深夜にメッセージが来たからね。ねぇ春樹く~ん」
「すまん……」
岩世さんが申し訳なさそうにしてる、いや確かに深夜に連絡した岩世さんも岩世さんだけど!なんか僕まで申し訳なくなってきちゃった
「なんか、すみません。僕の体を作ってもらうために岩世さんが暴走してしまったようで…」
「おい、狛君!」
「いや、間違ってないですよね!」
「未守君、全然いいさ結局私も春樹の熱意に押されて依頼を受けて気が付けば書いてたし。」
わぁmizukiママ優しい、うれしいな~
この人に頼んでくれた岩世さんに感謝しないとだな、まぁ深夜に連絡した件とは別だとね帳消しにできると思わないでほしい
「さて、改めてこれが未守君、君のVtuberの体だ!」
「おぉ!」
「これは、なかなかに気合を入れたね。」
画面上に表示された一人の絵これから僕の体になるもの
髪は黒が基本にところどころ白が混ざっている、服装はよくある学生服で顔はどこか少し怯えてそうなのが第一印象だった
「これが…僕……」
「そう君の未守君の体だよ、この体がこれからどんな物語を作ってくれるかとても楽しみだ」
mizukiママの口調がいつの間にか崩れてる、きっとさっきの岩世さんとの会話が原因だろう。ま、このほうが僕としては話しやすいから指摘しないけど!
「ありがとうございます!mizukiママ頑張ります!」
自分が今出せる一番元気な声と見えないだろうが最高の笑顔で返事をした今の僕ができる精一杯の感謝だ
「春樹~俺この依頼受けてよかったかも…」
なんかmizukiママが涙声になってる、僕なんかしちゃいました?
「いい子だろ、狛君!ところで名前はどうするか決めたかい?」
合格発表を聞いた後に話したことの一つVtuberの名前だ、自分で決めていいと言われたので一生懸命考えたそれはもう有り余る時間を全部使うつもりで…その結果
「僕は皆喜LiVe所属の未守狛改め……天怖《あまふ》心《しん》です。岩世さんmizukiママこれからよろしくお願いします!」
「天怖心かいいね、これからよろしく頼むよ心君」
「心君よろしく、私はたくさん君の絵を描こう!」
さて、体もできた名前も決まった機材はすでにそろえたここまでくればあとは配信開始日を待つだけだ、うん楽しみになってきた。
『今日皆喜LiVe所属の天怖心がここに爆誕した』