F!みなさん!よう実ラジオのお時間です!   作:野菜の神

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原作にわかの自分ですけど、過去問って他クラスもそこそこ手に入れてると思うんですよなぁ。
今日はこれ一本


第四回!よう実ラジオのお時間です!

 

 皆が皆、中間試験を前にし、人によっては高得点を取るために、人によっては赤点を回避するために挑む中。

 刻々と時は流れ、テストの日。まだ朝であり、朝のホームルーム前。そろそろテストが始まるぞと、赤点回避するぞと意気込む生徒はそれぞれ待ち構えていた。談笑するものもいれば、最後の追い上げを行うものも。

 

 そんな中、それは流れる。

 

 

『あーあー。マイクテストなんて省いてようこそ!実了至上主義の教室へ!よう実ラジオの時間だよー!みんな!テスト勉強がんばってるー?課題は終わらしてるかーい?赤点取ったら退学することになっちゃうぜー?てなわけで第4回よう実ラジオのテーマはズバリ、勉強だね!え?今更遅い?ごめーんちゃい』

 

 またもや流れるのかと各教室、図書館の生徒は顔を上げる。真面目に勉強しているんだし集中させろよと言いたいが、しかしこれまでよう実ラジオがしてきたことを考えると聞いておいた方が良いと判断される。

 5月初めに先生から種明かしがされ、よう実ラジオは本当のことを言っていたことになるからだ。

 この放送が本当に恒例なものなのか、それとも誰かが独断でやるものかは定かではないが、その情報は一定の信頼がある。

 

『テスト前の追い上げをしたい人のためにこの放送は普段と異なりそれぞれのクラスの放送音量調整レバーで調整できるから調整してね?』

 

 騒がしいとばかりに調整しようとする生徒はいたが、そんな生徒はよう実ラジオを聞く気である生徒に止められている。ちなみに、この放送は2、3年生には関係ないので、テスト前ということで配慮して一年生の教室にしか放送されていない。

 そして、まだ教室には教師もいないので正真正銘、聞いているのは一年のみである。

 

『それではそれでは、まず①!間違いノートを読む!ちゃんとテスト勉強してる人はもちろん作ってるよね?ワークとかドリルで間違えたところは要チェック!チェックしないと、「あ、これワークでみたところだ!でもわかんない!」ってなるよ!なぜ間違えたか、解き方は何か。再三チェックしよう!』

 

 あまりにも普通な内容に惚ける生徒がいた。まぁ、毎回そんなとんでも情報をお届けするような学内ラジオがあるわけないかとテスト勉強に集中し出す生徒もいる。

 

『お次に②!テスト開始直前なにやる?私はね〜教科書とか閉じて、何も考えずに深呼吸かな!テスト前に復習した内容頭で思い浮かべてたら、あれ?なんだったっけ?ってなっちゃうから!これわかる人いるのかな〜』

 

 普通の内容かと思えば、急に個人の体験談に話が切り替わる。まぁ学校ラジオだし内容にブレがあるのはそこまでおかしくないかと、より多くの生徒が自分の勉強への集中に戻っていく。

 

『そして③!暗記科目の最終確認!英語なら単語や熟語、社会なら年号や用語、理科なら公式や語句、国語なら漢詩とかの単語に熟語、数学なら公式や応用法といった感じかな?苦手教科を覚えようね!』

 

 個人の経験談よりもそっち先に教えるべきだろうというツッコミがあがる。もう当たり前の内容すぎであり、よう実ラジオとはいえネタがなければ普通の内容しか放送しないかと民衆は納得し顔を下げる。

 楽しみにしていたのですが、残念です。という人も居れば、ちっ、興が冷めた。というものもいた。

 人々が興味をなくし、放送音量操作が下げられ始める。

 

『一年の中間は過去問と問題全部同じだから過去問でもあり!』

 

 いやちょっと待てぇっ、となったのはAクラス、その中の葛城一派である。すでに過去問のことを把握していた生徒は案外多くいるようで、それに驚きを示す生徒は案外少なかった。

 なるほど、まぁ、確かに今放送する内容となればそれのことですか。 と冷静に語るものもいれば、はっ、今更放送しても手に入れてねぇ奴には手遅れだろ。 という嘲笑を挙げる者もいた。

 焦り気味に音量調節装置を再度上げた葛城に聞こえた内容は、

 

『◯数字つながりで豆知識。⑨=バカはチルノが語源だけど〜⑨が知ったかぶりとか嘲笑的な意味で使われるのは実は別にもっと古い理由があるんだ!実はビリヤードの〜』

 

 音量調節装置は下げられた。

 

 どちらにせよ、今から過去問を手に入れにいったとしても遅く、そんなことをせずともそもそもAクラス。わざわざする必要はないと葛城は考え、自身の派閥に動揺しないよう、真面目にテストに挑むことを告げる。

 そんな様を坂柳はクスクスと眺めていた。

 

『まぁテスト前だし、私も勉強したいから下がりまーす!おつかれさまでーす!それじゃ、ばいば……ようこそ!実力至上主義の教室へ!』

 

 恒例の挨拶を言い忘れた事実を聞に忘れたなと思った者がいたが、所詮、それはリアルタイム放送であると偽装してるように見せかけるためのフェイクである。

 台本にもちゃんとそう話すように記載されており、さらには録音。今放送室に行こうが誰もいないのである。放送した本人も録音のデータ送って予約放送をしただけなので本人を特定しようと動いても骨折り損のくたびれもうけといえる。

 と説明したがそんなんで騙されてくれるなんて事は考えておらず、お茶目的要素を入れてみなの印象に残すのが主目的。




文字数今回少ない。なんと2100くらい。



作者の雑談。

たまに、物語で意図的に主人公の視点での重要な描写を省いて、後の展開でその時何があったのかを明かすってのあるじゃないですか。アレってどう思います?
まぁ、作者も前作ではおまけとかを使って、後から描写したりとか似たようなことはしてましたけど。
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