F!みなさん!よう実ラジオのお時間です! 作:野菜の神
よってとりあえず今日はこれ一本
中間テストが終わり、高得点どころか満点の現在。過去問さまさまである。もしも過去問が手元になければ9割くらいしか取れなかったかもしれない。自分こう見えても前世の知識補正や、優れた地頭を使い、勉学は真面目にやっているのだ。苦手は社会。なんか微妙に制度とかが前世と違うせいでややこしい。
さらに言えば、すでに一度学んだ内容なので復習みたいなもの。頭への入りもよい。それに、なぜか脳が異様にスッキリしているので湯水が如く未知が湧いてきたとしても脳内に収め処理できてしまう。今世の自分は天才なのかもしれない。
大学の範囲の数学も独自にやっているのでいつかの数学テストでは満点を目指せるだろう。
と、そんな自分の学力自慢はさておき、自分はなんでも揃ったショッピングモールに来ていた。
目的は様々。金銭的に余裕(数万の予備費を除いて20万プライベートポイント)があるので、様々な物資の調達である。
何を買うのかと言えば、なんでショッピングモールで売ってるのかわからない盗聴器とかちっこいカメラとかGPSとか盗聴器とか。
そしていざという時の自衛セット。
あと、普通にパソコン欲しいのでパソコン。これまではスマホで我慢していたが、やはりパソコンがあると何かと便利だろうし。
というわけで電気ショップにまずは行き、推定変態お兄さんから道具を買いつつ、18万プライベートポイント消費。
Fクラスなので学割に加え機材が比較的安く買えた。学校内のものほどじゃないが、なかなかに良心的価格だ。
パソコンも買ったし、上に挙げた欲しいものを除いても色々買ったとは言え買い過ぎた気もする。
今やってるイベントで1000円ごとにガラポンチケットを一枚もらえ、5枚ごとにガラポンを引けるらしい。というわけで36回分相当のガラポンチケットを手に入れた。
すでにリュックはいっぱいいっぱいだし、タワシかポケットティッシュがもらえるかは知らないが後にしよう。自衛グッズ探しでウロウロするつもりである。
とまぁ、残り予算も2万、つまり予算の9割が消し飛んだわけだ。もっとも、自衛グッズは2万もあれば十分揃えられるのだが。一足早い蚊滅殺用兼対人用の小型虫除けスプレーとか。
その後も買い物を続けていれば残り予算も消し飛んでいた。浪費に気をつけよう、そう思いながら予備費含めて残り約30,000となったポイントを見て思う。これでもDクラスの平均所持ポイントより多いけどね!
というわけでまた電気屋入り口付近に戻り、ガラポンを引く。内容は下記の通り。
虹 ゲーミングパソコン
金 最新スマホ
銀 北海道旅行ペアチケット
赤 最新無線ヘッドフォン
青 ガラポンチケット2枚
白 ポケットティッシュ
大体はまぁ理解できるとして、青には強い経営戦略を感じる。チケット補充するためにまた買わせようとしているのだろうか。
まぁ、36回引いた結論を述べよう。
白34。青2。自分は34のポケットティッシュと4枚のガラポンチケットを手に入れた。……1000ポイント分なんか買うことにした。
何かないかと見てみれば、安売りコーナーに行けばたくさんのガラクタたち。『手が水筒にハマったときも安心!抜けとーる』なんというバカみたいな商品が500円であったので買っておくことにした。電気屋なのに電気関係ねぇものが置いてあるのはよくあることだ。
あと、卵形の入れ物がある目的にちょうど良さそうなので5個ほど買っておく。あとで使うのだ。
まんまと店の経営戦略に引っかかりつつ、もう一度引けばでてきたのは銀。なんとまさかの北海道旅行ペアチケットが当たった。有効期限は2年後まで。
2年後は自分、この高校で三年生をしている上にこの高校は敷地外には出られない。つまり、この北海道ペア旅行チケットはゴミとかしているわけだ。クソがヨォ。こんなもんこの学校で出すなや。仕方ないので先輩にでもあげることにする。
そんなこんなである日の完全下校時間前。自分は人に見られてもバレないように紙袋を被って木登りをしていた。
別に、校則に授業時間外で頭隠すのも、木登りするのもダメとは言われていないし。まぁ、して良いとも言われていないのでマイナスはされるかもしれないが。
この木がある位置からは特別校舎の窓全容が把握できる。目的としては、まぁ映像を撮ることである。何に使うかは決めていないが、せっかく知ってるので捉えておこうとしているだけ。利用手段はいくつか思いつくが。よう実ラジオで配布するとか誰かに売りつけるとか。
あと、龍園が監視カメラがどこにあるかを確認した後にしないといけないが、後々に盗聴器も当たりをつけて仕掛ける予定だ。流石に校舎内全てを網羅する量の盗聴器は金銭的にも労力的にも仕掛けることはできないし。これは当たればラッキーくらいである。
なお、盗聴器は見事に現場の音声を押さえた。しめしめと夕方後日も暮れるころに回収していたのだが、その過程で佐倉さんが自分を目撃したようで怖がって転けながらに逃げていった。女の子に逃げられるという精神的ダメージを負いつつ、紙袋被った男は不審者かぁと納得感を浮かべた。
そうこうしていたある日。
自分は一之瀬さんに後者裏へと呼び出される。結構急いでそこへと向かう。
告白かなにかかな?と思いつつも現場に向かった。告白と言っても自分への告白ではない、白波さんが一之瀬さんに告白すると言う意味である。
白波一之瀬告白イベント。原作では綾小路が存在していたその立場を自分が乗っ取たのではないかとかんぐっているわけだ。
まずそもそも綾小路があの場に選ばれた理由は何か、大きく分けて二つ。まず、偽恋人を演じてもらう上での信頼。そして嘘がバレにくいクラス外の存在であることだ。
そうなると自分が選ばれてもおかしくはない。信頼関係は構築できていたと思うし、Bクラス生徒でもないからだ。もっとも、他クラスといえどBクラスとは仲良くさせてもらっているのだが。
なのでもしかしたら自分が選ばれるかもしれないなーと思っていたくらいである。
「てわけで、呼び出した理由はなにかな一之瀬さん」
「あ、佐原くん。ごめんね急に呼び出して……その、私、告白されるみたいなんだ、ここで」
「じゃあすぐ帰るねばいば」
「ま、待って。その、お願いがあって、ね?……その子は友達なんだけど、恋愛とかそう言う感じじゃなくて。それに関係が壊れたりするのが嫌で傷つけたく無いんだ。だから、彼氏のフリをしてもらえれば」
「んー、悪いけど無理かなぁ。フリをするのが嫌ってことじゃないけど、素直に答えることをお勧めするよ」
「……やっぱり、そうかなぁ」
「そうそう、傷ができてもその傷を治してより強固な絆にすればいい。筋肉の超回復みたいに」
綾小路が君にやっていた方法と同じである。わざと絆を折って、その絆を修復することでより固い絆の構築を目指す。無論、言うだけは易しで実行となると難易度が高いが、これができるのが一之瀬さんなのだ。
逆にいえば、一之瀬さんの場合は嘘をつくことへの罪悪感も相まってこちらの方が難易度が高い。
「あと一之瀬さんにこう言うタイプの嘘は向いてない」
「あはは。確かにそうだね……うん。ごめんね佐原くん呼び出しちゃって、私、ちゃんと千尋ちゃんと向き合うよ」
「ん。よかった。それじゃ自分はいくね」
話はついたとばかりに白波さんが来るであろう道とは反対方向に向けて走り出す。白波さんとしても自分は最初からこの場にいない方がまだ安心もできるだろう。遭遇しないためにもここに急いで来たのだ。
その後、一応告白終わるまで行った先にある原っぱで横になり暮れていく空を眺めていたのだが、後にきた一之瀬さんにことの顛末を語られた。
素直に答えたらしいが、断った理由がもしや自分と付き合っているからかと聞かれたらしい。自分があの場にいようがいまいが、自分は白波さんからとって彼氏疑惑を向けられている対象だったようだ。
曰く、自分と一之瀬の間になにか関係があるように感じたとか、一緒にいる姿をたまに見かけるからだとか。
そこに関してはちゃんと否定して、断った理由を正直に話したらしい。
追加で貸しをつくられそうになったので、友達なんだから貸し借りなんて気にしなくていいよと言う定型分を使い断っておいた。貸しを作らせてくれないのも辛いんだよ?と文句を言ってきたが、半分冗談だったようで。
その冗談に油断した隙を突かれ貸しと言うことにされていた。なんや?一之瀬さんは借りを作る趣味でもあるんか?自分は何回一之瀬さんへの貸しを消費しないといけないのだろうか。
前作から続く紙袋マンはここでも登場。次回の出番は果たしてあるのか。
一之瀬さんを貸しつくりたすぎる人間にしている自分がいる。
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あと次回よう実ラジオ。