F!みなさん!よう実ラジオのお時間です!   作:野菜の神

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そろそろなにか変わり種入れないとマンネリ化するのではと考える作者。というわけで作者の箸休めのためにも次話は佐原の日常という名のおまけを投稿します。


会長面談と不審者情報

 中間テストで当たり前のように100点を取り、最初の月に比べたら活動も増え、多少不真面目にはなったが優等生を貫く。

 ピンポンパンポーンの音声を録るためだけにカラオケというのもなんなので一之瀬さんとそのままカラオケをしたりして過ごしていればはや7月。

 須藤暴行事件は自クラスには関係のないことなので1087クラスポイント×100倍のプライベートポイントが配られ、自分の保有ポイントは約20万となっていた。初月から毎月10万ずつもらっていることを考えれば、かれこれこの学校に来てから20万くらい使っている計算になる。いろんなものを揃えようと思えばこんくらいかかるのだ。

 

 あの放送をしてからというもの、表沙汰には特に何もなかった。訴えが起こされるまでは騒ぎを起こさないためにも目立った動きはしないのだろうか。もしくは須藤があの放送になんの危機感も持っておらず相談をしていないか。

 

 そうこうやっていれば須藤暴力事件の解決のための活動が始まったらしい。どうやら、正式に訴えが出されたようだ。

 

 しかし、そんなこと自分には関係ないのでと、日課の0円商品の回収も済ませ帰宅する。すると、ポストには匿名からの呼び出しの手紙が入っていた。

 話したいことがあるという手紙。匿名であり、場所と時間しか記されてはいない。男の文字にしては丸っこく、女子の文字にしては荒々しい。仮に、時期的にもCクラスからのだとして……伊吹の文字だろうか。

 ここで、告白?とドギマギすることはなく、丁寧に折りたたむ。ちょうど呼び出しの時間は会長とカラオケに行く予定なのだ。呼び出しの時間になる前に呼び出された場所に行き、氏名なしなので少々不安で受け取れませんと書いた手紙を置いておいた。

 

 そして、生徒会長に呼び出されていたのでまたまた生徒会室。そして、質の良いソファに座り橘先輩からお茶ももらっていれば単刀直入に疑問を投げかけられたので返答する。

 

「まぁ、須藤くんの暴力事件に関しては、呼び出されたのが須藤側であることとかは普通に知ってますよ?」

「やはりな。証拠は持っているのか?」

「龍園の策略についての証拠はないですけど、少なくとも須藤が一方的に暴力を振るったわけではないことを証明するものはありますけど」

 

 やっぱりこの件かと思いながらも嘘はつかずに返す。よう実ラジオが自分であることは八割バレていると考えていたので、そのながらでラジオの内容から把握している可能性があるのではと思われている可能性を考えていた。

 橘先輩だけは驚いていた。反射的に声を出してしまったようだが、自分と会長の話の最中なので口出しはしてこない。

 

「大体予想はつきますけど、やはりなってなぜですか?まるで自分が知っていると事前から確信してたみたいな」

「あのタイミングでラジオを放送したことを考えれな、事件のことも把握していたと考えるべきだろう」

「そもそもよう実ラジオのこと把握されてることについて述べたいのですが」

「あのラジオが放送していた内容は上級生、職員、街の住人に至るまで口止めをされていてな。その上で放送なんかできるのは新入生のみだ。そして、俺が知る上でSシステムについて調べ上げ、その上特殊な立ち位置にいるお前が可能性として1番高いと考えただけだ。証拠はないがな」

「まぁ否定しませんし、ここまできたら肯定しますけど」

 

 だいたい、自分が思い浮かべていたのと同じ理由が返ってくる。

 自分だと知っているからこそ浮かぶ思考ではないかと少し考えていたのだが、会長でも思い浮かぶのなら他の人も自分が犯人だと思い至るかもしれない。犯人というほど悪いことはしていないが。

 多分上級生なら南雲。同学年なら坂柳とか龍園あたり。あと綾小路にはバレているんじゃないだろうか。

 坂柳には、「Sシステムについてはいつから把握していたのですか?」と、自分がSシステムについて他の人とは違う時に把握したことを前提とした質問をしてきたし。その場は濁したが、確実にバレているだろう。

 一之瀬さんはバレてるとかいう話でなく共犯者なので除外。

 

「話は戻すが、その証拠を提出する気はないのか?」

「場合によるとしか」

「えぇ!?なぜですか?証拠も持ってるのに」

「下手に自分が証拠提出したらCクラスあたりにどやされそうですし、Dクラスに味方するかCクラスと敵対しないか、どちらが有益と思います?」

 

 橘先輩が流石に気になったのか口を挟んでくる。別に同席してるのに1人黙ってろという気もないし、普通に橘先輩には好印象を抱いているので話に割り込まれても悪感情はない。

 そういえば、この人学内審問で取り締まる役割なかっただろうか。まぁ、公私は混同はせずにここで知った事実とは分けて審問を行なってくれるだろう。

 

「ほう。お前が敵対されるという理由で辞める奴には見えんがな」

「私だって敵は増やしたくありませんよ。他に理由もありますが、そちらに関しては秘密ゾーンなので」

「ふ、そうか。あぁ、一応言っておくが、今回の質問はお前がどこまで把握しているのか興味があったからだ。その証拠を使えと言っているわけではない」

「分かってますよ。もしそんなこと言うのなら審問で公平のはずの生徒会長が肩入れしてますーって密告してました。まぁ、生徒会長として出なく先輩としてのお願いなら話は別ですが。どうです?貸しにして証拠の提供のお願いでも」

「しない。俺は今回の件、どちらが勝とうと構わないからな。それは公私どちらでもだ」

「残念です」

 

 生徒会長てして貸しを得れなくとも、先輩自身の貸しを得られたら相当できることが広がりそうなのだが。残念である。まぁ断られる前提の提案だったが。

 

「しかし、明らかな不正を見逃すわけには……いえ。私はあくまでも一生徒会役員。審問の進行役です。どちらかの陣営への肩入れはしないことにします」

 

 橘先輩は真面目に公私混同を避けていた。彼女としても思うところがあるのだろう。真面目である。こんな学校ではなければそれが正しいのだろう。

 

 ちなみに、会話の中で出てきた証拠を公開したり渡したりしない半分の理由は原作改変の問題である。

 前も言ってたが今更だろといわれかねないが、数ある原作改変の中でもコレが起こっては対策に出ないとマジでやばいという内容なのだ。

 誰かが退学になる、それはまだいい。自分が考えているのは佐倉 愛里である。

 この娘に関しては原作改変によって、ストーカーによる強姦が止められることなくそのまま起こってしまいかねないのだ。

 たとえば、自分が証拠を持っていくことで綾小路と佐倉の知り合うきっかけをなくしてしまうこと。そうなるとどうなるか。佐倉がたよった相手である綾小路に助けを求められなくなる。つまり佐倉は強姦される。

 普通に許して良いものではないので最低限綾小路と関係はもたせる必要があるのだ。

 まぁ、その上で綾小路にはGPS、通信機能、録音機能、防犯ブザーとしての機能を兼ね備えた魔改造君を防犯兼プレゼントとして二つほど渡してある。

 中身は以前電気屋で買ったもの、外側は卵型の入れ物を組み合わせて作った。名付けて玉護っち。我ながらまとまりの良くなった自信作だ。防犯ブザーと通信&録音の機能がまともに使えなくなると言う欠点はあるが。きっと、綾小路はそれを佐藤さんに渡すなり有効活用してくれるだろう。

 

「ところでだ」

「あ、はい」

 

 思考が話の流れから脱線していたので会長へと意識を戻す。

 

「紙袋の不審者が出たという情報が上がってきているのだが」

「はて?」

「騒ぎになったりしてはいないが、生徒会としては見過ごせなくてな。どうやらそれは男子生徒の制服を着ていたと」

「そうなんですか」

「更に言えば特別校舎付近で見掛けられたと聞く。お前か?」

「はて?」

「やはりお前か」

「はて?」

 

 紙袋の変質者とはおそらく、証拠を得るために盗聴器などを回収していた際に、一応顔バレを防ぐために被っていた紙袋を被っていた自分、当時紙袋マンのことだろう。目撃されていたか。

 

「この会話の中で誤魔化すと言うのは意味を持つことを承知の上での知らないふりか?」

「紙袋被ってて何か罰則とかあります?」

「いや、不審がられただけで実害もなかったし、風紀が乱れるほどに活動していたわけでもないからな。特にはない。ちなみに、その知らせを俺に届けたのは隣の橘だ」

「え。待ってくださいっ、てことはあの紙袋被った不審者佐原くんだったんですか!?確かに背格好が酷似しているようなっ」

「あ、はい」

「……今日1日で佐原君へのイメージが大きく変わってしまいました」

 

 嫌われていないと良いのだが。会長に目をつけられるくらい優秀な生徒→よう実ラジオと言って全校に放送したりする愉快犯であり事件の証拠押さえたりする謎の行動力があったりする紙袋をかぶる変質者。

 うーん。変態だ。




次話は明日、おまけということで佐原の日常パートを投稿します。求められていないかもしれませんが、まぁ作者の箸休めですのでご容赦下さい。
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