F!みなさん!よう実ラジオのお時間です!   作:野菜の神

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タイトルの3連inシリーズ、原作各クラスの代表三大ヒロイン分揃っちまったよ。


坂柳inお茶会

審問裏のお茶会

 

「おやおや、佐原くんが作ったと聞いてどのようなものかと思えば、荒削りではありますがとても美味しいお菓子ですね。趣味ですか?」

「まぁね。最近友達への餌付けにハマっててさ。お菓子にとどまらず料理全般にハマってるんだ。一人暮らしも始まったしね。ついでにお菓子作れる男ってモテるっていうじゃん?」

「そういうこと言ってる男はモテないでしょ」

「酷いこというねぇ神室さんは」

「俺はいいと思うぜ?実際、女子にモテる魅力の一つにはなるさ。まぁ、女の目の前でそういうことは隠すべきだけどな」

 

 時は七月。坂柳さんと神室さんとのお茶会の最中、今回は橋本も同席している。自分に対しやけに親しくしているので、まぁ、Fクラスとの関係も一応作っておきたいのだろう。作ったところで何もしてあげる気はないのだが。

 

「そういえば、DクラスとCクラスの間で学内審問が開かれるとか。佐原くんはご存知ですか?」

「へぇ、そうなんだ」

「ふふ。あくまでも知らないふりをなさると。まぁ良いでしょう、行く末がどうなるのか、楽しみにしていますよ?」

「坂柳さんってなんか怖いよね〜」

「おやおや、私は人に好かれる姿をしてると思うのですが」

「そういう意味で言ったんじゃないんだけど〜」

 

 そんなふうに紅茶を片手に談笑する。そんなふうに談笑しながらも、メガネのフレームに扮してつけてある骨伝導イヤホンからは学内審議を盗聴する音声が入ってきていた。

 今は大体学内審議が始まったくらいである。

 橘先輩が事件の概要を読み上げているが、少したじたじになっている。事件の本当のことを前に話したので、おそらくそれとの乖離、虚実を述べることに心を痛めているのだろう。

 

「まぁ、うちの姫様は少し黒いところがあるからなぁ、わかるぜ?佐原の言うこと」

「おやおや、橋本くんもですか」

「数に乗じて言うけど私もそう思うわね」

「……3人とも、後で遊びましょうか」

 

 須藤が静粛にをくらい、橘先輩が審議の焦点を述べていた。

 堀北さんは大好きな兄、生徒会長を前に静粛にしている。働け。

 後坂柳、怖いって言われるのはそう言うところだぞ。なんか顔が黒くなっている。

 

「それにしても、今回は佐原くんからお茶会を提案されましたが珍しいですね。理由でもあるのですか?」

「せっかくお菓子作ったんだし食べてもらいたかったしね」

「おやおや、確かにそうですね。しかし、それだけが理由ですか?」

「さぁ」

「ふふ。場合によっては貸しにしようとは思っていましたが、今回はお菓子作りの今後の期待に、そして今後起きることによっては許しましょう」

 

 セーフ。坂柳に対しての貸しなんて作りたくないのでよかったよかった。まぁ、今後起きることによっては貸しにされそうなのだが。貸しにされた場合、勝手に貸しにされたからと無視することも可能だが相手が坂柳となると無理矢理にでも返却させてきそうである。

 その場合はこちらから返却する方法を考えておかないといけない。

 

 イヤホンの向こうでは、どうやら堀北さんが綾小路に揉みほぐされたりしているらしい。『え、あっ、なにっ、ふぁっ、んっ、ちょっ』なんて喘いでいる。なんか須藤が赤い顔をしていそうだ。

 そして綾小路の言葉で調子を取り戻したのか、堀北が審議を引っ張り出した。相手への質問に重ね、堀北は相手の主張の矛盾点をみつけだそうとする。

 しかし、龍園が事前に質問を考えていたのかそれに対する反論を述べていた。

 

「へぇ?今回お茶会開いたのなんか理由でもあったのか?俺たち利用された感じ?俺も貸しにしてよかったりする?」

「橋本をそもそも自分呼んでないでしょ?」

「それ言われたら俺は何も言えないね」

「まぁ、私は特別何かさせられないなら構わないけど」

 

 まぁ、坂柳の言うとおり今回お茶会をやっているのはお菓子の披露という理由もあるが、今この時間に開いているのには他の大きな理由がある。正直、最低と言われかねないものではあるとは思う。

 

 堀北さんの質疑応答がひと段落し、堀北さんにより証人が招かれていた。

 しかし、当人は黙っている。どうにかいたということを証言できたが、当人がそこにいたという証明はできていないので虚実の証言だと述べられる。

 佐倉さんは事件当日にあったことや、それによるカメラの破損について述べていた。

 

 

『ほう?では君は事件当時にそこにいて、撮影もしたものの、謎の不審者に遭遇したことで動転しカメラの内部データを破損させてしまったと』

『あ、えっと、カードの差し込みのところが、壊れちゃって』

『それでは当時そこにいたという証明はできないな』

『生徒会長!明日まで、明日まで待ってくれませんかっ。明日になれば、佐倉さんが当時事件現場にいたことがわかるはずです!明日っ、業者のカードの修復での受け渡し日で』

『……ならんな。すでに日は延ばされている。一定の信用できるものがない限り、審理の期限は今日までとなっている。確証のない明日のために、これ以上事を長引かせるわけにはいかない。一度判決が落ちてから再審を要求する事だ』

『そんなっ』

 

 再審できるだけ逆転の可能性はある。しかし、それでは足りないのがDクラス側だ。その理由は佐倉さんの証拠が、須藤の冤罪を決定づけるものではないからである。

 あくまでも、佐倉さんが当時そこにいたという証拠でしかない。佐倉さんの証言のみでは同クラスの人間であることも踏まえ、虚偽の証言をしていると取られかねないのだ。

 信用性に乏しく、再審したとしてもその結果を覆すことは不可能に近いだろう。だからこそ、勝つには結果が決まる前に訴えを取り下げさせるということが必要となる。

 だからこそ堀北さんは焦っているのだろう。

 佐倉さんが現場にいだという事実もない以上、坂上先生による譲歩とないだろう。

 

 予約した時間的にそろそろだろうか。

 

『ピーンポーンパーンポーン。ようこそ実力至上主義の教室へ!今回は恒例の挨拶で始まりますお久しぶりのよう実ラジオです!なお今回は前回の補足的な内容なので前回に続いてゆっくり音声でやっていきますので私はさようなら!!……第六回、よう実ラジオの時間だぜ』




ある意味じゃ、堀北in審問も同時並行的に達成してるのでは。
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