F!みなさん!よう実ラジオのお時間です!   作:野菜の神

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仮に一之瀬さんがBクラス総出の覚悟で参加すると述べた場合の今回のよう実ラジオを後書に書いときました。ゆっくり飽きた人はどうぞ。

ちなみに溜めていたものを全て吐き出したので不定期投稿になる可能性が高いです。


第六回!よう実ラジオの時間だぜ

 

『第6回。よう実ラジオの時間だぜ』

『ねぇねぇヨウ。今日は何をやっていくのかしら』

『今日は以前の放送、その内容の補足となっているな』

『えーと、確か前回の放送は生徒間の問題にどういう形で対応するか、だったかしら?』

 

 それが放送されたのは学内審議が開かれている最中だった。判決が下されようとしていたある時のこと。

 突然鳴り響いた本当に恒例になりつつあるよう実ラジオのスタート。それは学内審議に参加している生徒たちを引き締めた。

 それも当然だろう。なぜなら、このよう実ラジオには須藤暴行事件、その真実、裏側を把握している可能性があるのだから。

 前回の内容は学内審議について。そして、その例として挙げられていたのは、暴力事件。そして、冤罪などの存在。

 今この事件はその時挙げられた例や説明とあまりにも合致していたのだ。

 そんな放送が今放送される。そこに何も意味を見出さずにいられるか、否である。頭のよろしくない須藤ですら確実に今何か意味のある放送をするのではないかと期待を寄せるほどだ。

 

『そのとおりだぜ。軽く振り返ると、当事者や生徒会、教師などを交えた学内審議を開くんだ。その審議によって判決が下され、相応の罰が降るようになっているぜ。一言でまとめれば学校裁判だな』

『前に聞いた時も思ったけど本格的ね』

『流石は社会に役立つ人材を輩出するとウタッテイル高育と言った感じだよな』

 

 さらには、前回の補足とまで言っているのだ。わざわざ学内審議が行われている最中に放送した上でだ。

 前回の放送の内容が実際の事件と合致していたこと。今回の放送がその事件の審議中に放送されていること。そしてこの放送が前回の内容の補足であること。タイミングまで偶然が重なった結果といえるか。

 とある人はこんなことを言っていた。偶然は二つまでなら許せる。しかし、三つからはなにかしらの必然があると言う。

 

『それでそれで?補足ってどんな内容を放送するの?前回の内容で全部把握したと思っていたんだけれど』

『まぁだいたいはそうだな。今回は実例も踏まえた説明を行なっていくんだぜ』

『そう言えば、今は一年のDクラスと一年のCクラスが学内審議している最中よね。それと関係があるの?』

『そうだな。今回はそれを踏まえていくぜ』

 

 その三つの偶然は言うまでもなく必然である。

 

 生徒はそれぞれの反応をした。

 一年Dクラス側は、この盤面をひっくり返してくれる救世主的な立ち回りを期待すると同時に、堀北はこの放送は最初の放送からこれまでの放送まで一体何が目的なのかと警戒心もあらわにする。

 一年Cクラス側は、優勢となっている盤面をひっくり返されない敵として認識していた。

 坂上先生は教師側ということもあり、この放送に苦い顔をしたことは幾度かある。しかし、直接的にクラスに関する重大な話題を出してくるのは今回が初であるので、何をするのかと苦い顔をしていた。

 龍園は、やっぱりこのタイミングで動いたか。とスピーカーを見ていた。見張りの証言から、今のあいつの居場所は放送室ではなく坂柳のところにいると知っているので、この策を行う理由のひとつは坂柳の意思も含まれているのではないかと考えていた。ある意味、無言でポイントを渡し催促はしたので正解ではある。

 

『今回の事件の概要から説明するんだぜ。今回の事件は前回の放送の前日に起こっているな。まず、須藤がCクラスの二人を特別棟へと呼びつけた。そして二人はこう警戒したわけだ、須藤くんは暴力的な人間であり、二人で会うには危険であるとな。だから喧嘩の強い石崎くんと一緒に行ったんだがその結果、予想通りに3人は須藤に暴力を振るわれたわけだ。3人はまとまに反撃をする意思もなかったので一方的にやられ、学校側に訴えを出したと』

『そんなっ!須藤ってやつは酷いやつなのね!呼び出した上に反撃の意思もない3人をボコボコにするなんて!卑劣で卑怯な奴に違いないわ!そんなの審議にする必要もなく有罪よ!』

『そうとはいかないんだなジツ。前回の説明を思い出すんだぜ』

『前回の説明?えーと、たしか、証拠、冤罪、傷……あ!そういうことね!』

『そういうことだぜ。さらに言えば特別棟には監視カメラが設置されていないんだ。つまり、その事件は監視カメラに記録されていなかったわけだな』

『てことは今回の事件は須藤くんの冤罪なの?』

『そうともわからないんだぜ。なんせ私たちはあくまでも外野だからな。客観的にしか分かってないんだ。だから審議が必要なんだな』

『そうね。勝手に冤罪なんて決めたら訴えを起こした子たちが可哀想だものね』

『あぁそうだ。冤罪と決めるなら証拠を出して否定しないといけないな。というわけで、今回は特別に事件の証拠になり得る音声を公開するんだぜ。今後冤罪証明を行うときの証拠集め、それの参考にしてくれよな。それでは』

 

 

 その時流れた音声の内容。まず、足音から始まった。須藤がこんな時間に呼び出して何の用だ?部活いきてぇんだがと聞き出す声。この時点で須藤の方から呼び出したという彼方の主張とは矛盾していた。しかし、須藤の声だけならば捏造の可能性がある。だがその次でその可能性は消えた。

 残りは二人が侮辱を始めたのだ。バスケのうまさは勉強していないからこそあるものだと。お前みたいなよがレギュラーなんて先輩たちに悪いと思わないのか。恥晒し。などと、須藤に対しての煽り。

 そして、須藤が舌打ちをし、んなことのために呼び出したのか?とうんざりしながら帰ろうとする足音に続いた、手を出すこともできない臆病者という声と、軽くなった打撃音。何すんだテメェっと始まる打撃の音。

 最初の打撃音、それ以降の音は須藤のものと推測され、暴力を振るわれたという主張はCクラスの主張を全面的に認めるしかない。しかし、それ以外の主張に関しては全て否定されていた。

 

『以上だぜ。今回の放送を聞いてジツどう思った?』

『酷い!やっぱり須藤くんは冤罪じゃない!』

『どうだろうな。結果は審議の方がどう動くかで決まるから私たちにはわからないんだぜ。というわけで、今回の放送はここまでだ』

『みんな、審議の時に必要となる証拠は参考になったかしら』

『これからも自衛が必要だな。それでは、恒例の挨拶で締めるぜ』

『『ようこそ実力至上主義の教室へ』』

 

 

 




『第6回!ようじつらじおのじっかんっだよー!今回は前回の補足!いやぁ、前々は私お休みしてヨウとジツに手伝ってもらったよぉ。と言うわけで皆さん大好きこの私めが二人の残した補足をしていきましょー!』
 
『と、その前に前回の振り返り!この学校は生徒間同士で問題が起きると生徒はその問題について学校に介入を願うことができるよ!そしてそしてそれは学内審問という形で教師や生徒会を交えた擬似学内裁判みたいなのが開かれるよ。だから問題とかあったら社会で常日頃に行われる裁判と似たようなものと思ってもらえればいいよ!』

『まぁ早い話。前回の補足とはなんぞや?ってみんなお思いだよね?教えてしんぜましょうっ!前回私は証拠大事って言ってたよね!でもでもぉ?証拠って言ってもどんなのだ?って思ってるでしょ?だから、親切な私はみんなに実例を持ってお伝えしようと思うんだ!そう、たとえば今ちょうど起こってる一年Dクラスの須藤くんが一年Cクラスの3人に暴力を振るったって事件』

『須藤くんが二人を特別校舎に呼び出して、二人は須藤くんが暴力的な人間だからボディガードとして石崎くんを連れて行ったんだ。その結果須藤くんに3人揃って殴られた暴行事件として起訴されているわけだね。こんなとき、須藤くんは有罪か否か。それは審問の結果によるけどこの結果を覆いに揺るがすのが証拠というものなのですよ!というわけで大っ公っ開ーー!!今回の事件に使える証拠をみんなに放送するよー!ではお聞きください』

 ——放送後——

『さてさて!こういう証拠があれば相手の主張とも矛盾をつけるよね!そうなったら相手の虚偽の主張を確定させられて逆転したり逆にこっちがぶんどれたり?でも行く末がわからないのが人生なのだ!みんなも事件に巻き込まれないようにお気をつけを、それでは今回の放送はここまでなのだぞ!では、恒例のご挨拶!ようこそ実力至上主義の教室へ!』
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