F!みなさん!よう実ラジオのお時間です! 作:野菜の神
二
自分の中で今の状況について推測する。
まずはFクラスについての推測。普通の学校なら特別学級の一言で終わるのだが、この学校ならば話は違う。それはこの学校特有の仕組みが理由である。
この学校は、すでに皆知っているだろうので省くがSシステムやクラス対抗、特別試験などと色々ある。
まずはクラスポイント。
これがどのように変動するのか、だ。普段の態度での変動、自分は一人だけであり、自分一人の悪行が他クラスの一人と同じペナルティとなるのなら、Fクラスはクラスポイントの減少が凄まじく少ないこととなる。だって人数が40分の1しかいないのだ。普通に考えてその減少幅はかなり少なくなる。
公平にするなら、自分のペナルティは普通の40倍と言ったところだが、その辺りはどうなのだろうか。聞いても答えてくれないだろうし、検証したいところだが下手にクラスポイントが下がりすぎても厄介なので検証もできない。
まぁ、真面目に過ごせということだろう。
そして、次に特別試験。例えば、最初の特別試験である無人島試験でFクラスにも同様のルールが課されればどうなるか。答えは簡単、自クラスには1人しかいないからと自分がリーダーだとすぐに当てられてマイナスをくらうだろう。
だが、ただ不利になるわけではない。無人島での生活で使われるポイントが1人分しかいないので少なくなる。そう考えれば、当てられることによるマイナスが50ポイントというのはちょうど良いのかもしれない。
そして、干支試験では自分どこに入るのだろうか、優待者に自分はなるのかならないのか。
特に対戦系の特別試験なんかは問題である。AからDクラスなら偶数なので一対一の形式をあまりなく行うことができた。しかし、Fなんて追加したせいで奇数である。そもそも1人だとそもそも成立しない特別試験もあるではないか。
他にも気になることはあるが最後にクラス対抗。
これがEクラスなら1人でクラス対抗やれよ!もしくはさっさとクラス移行しろよ!と見える。
しかし、ここはFクラス。わざわざEを飛ばしてわけられているのだから、完全に区別されてクラス対抗とはまた別の場所にいるとも考えられる。……つまり面倒臭い争いに参加しなくて良いという意味なのでは?
それに関してはやったぜ。もっとも、確定はしていないのだが。
あと、なぜ自分がFクラスなのかについても考察しよう。転生者であることがバレた?そんなわけがない。そもそも転生したのというか前世の魂が宿ったのは登校中のバスの中。仮にバレたとしても早すぎるのでこれはないだろう。
それとも、特別な理由なんてものは無く、オリ主だからと適当に特殊なクラスにやられたか。つまりご都合主義。
真面目に、転生やメタ的視点なども除いたこの世界の基準で考察しよう。
まず、完全ランダムに選ばれた可能性。正直、この学校がランダムに選出することはないと考えるのでナシ。
次に、今世の自分、佐原嶺二に選ばれた理由がある。
どうにかして前世の記憶を選別しながら今世の記憶をさぐる。前世と今世の記憶がこんがらがってよくわからないが、なんとか中学2年生くらいの頃は思い出せた。1人部屋の中包帯と眼帯をつけていた黒歴史にダメージを受けるも、特に変わったものはなさそうである。
悪い生徒ではなく、優秀とも言えそうだ。Bクラスくらいになら入っていてもおかしくない。
しかし、やはり特殊枠にするほどの能力はない。これが綾小路以上にヤバいやつなら1人対40人の構図を作っで様になるが、それにしては能力が低い。平均よりは普通に上とはいえ、天才などでは全然ない。
……Fクラスについての考察は一旦ここまでにしておこう。結論わからん。わからんのならわからんのままでいい。
なんでFクラスになったかはわからんから、もう自分なりに行動をすることとする。
しかしなにをしようか。原作改変するかしないか……いや、Fクラスなんてもんにいるただ1人の生徒とかモブ生活不可能だろ。やりたくなくても原作改変は巻き起こる。
ならば、Fクラスに入った理由ではなく、Fクラスが作られた理由はなにか。
考えて思い当たるのは学校に新しい風を吹かせる目的。二年生編では他学年も交えた特別試験をさせたように、ただ一つのことを続けるだけでは停滞し、変わり続ける世の中に生徒が対応できなくなると踏んでのこと。まぁ、二年生編の変更には月城理事代理の手が加わりまくっているのだが。
そういえば、理事代理が来たら担任代理になるわけで……なんか面倒なことさせられそうだなぁ。対策を頭の隅で考えておこう。
まぁ、Fクラスを学年に新しい風を吹かせるのが目的だと考えれば、自分は場をかき乱すようなことをすることが望まれている。これが学校の狙いかは知らないが、目的もないし学校がそういうのならそれにのってやることにする。
それはそれとして1人寂しいクラスにした意趣返しもしてやろう。
というわけで、放課後で自由になった自分は探索に出かける。
まず調べるのはFクラス優待について。すでに判明していることでは一部のものが安く買えると聞いたので何が安く買えるとのこと。おそらく学校内のものでデパートとかのを安く買えるわけではないだろう。
だとしたら退学救済、テストの点数、エトセトラエトセトラ。まぁそこら辺はまたいつか聞こう。少なくとも、現在の自分には必要のないものなので後回しにしておく。
……そういえば、1人なのだから平均点は自分の点数そのままになるわけで、普通ならどんだけ手を抜いても赤点を取らないことになる。……25点以下なら関係なくアウトとかに特別ルールが適用されそうなので勉学にはちゃんと励もう。
歩みを進める中、放送室を見かける。そういえば、原作で龍園が放送権買ってたなと思い、フラッと立ち寄る。
学年に新しい風を吹かせるのならば放送は使えると思いつつ、放送権の値段を調べてみると500ポイントだった。
……原作50000ポイントじゃなかったか?安すぎる、百分の一だぞ……もしや、これがFクラス優待とでもいうのか。
安くなるのがこれ一つではないことを願う。
しかし、放送権が1分500ポイントというのは破格だ。
ということで決めた。自分は、放送権を利用してこの学校に対して新しい風を吹かせてやろう。まぁ、今のところは学校というか学年に対してだが。
となると何を放送するか。そんなん決まっている。Sシステムについて4月中に全校放送してやろう。
リメイク前読んだ人にとっては次らへんから既視感あるかもしれないですね。でも、当時とは結構小説の書き方が違うかなってるので新鮮味があるかもしれません。
初見さんも既読の皆様方も楽しんでいただからと幸いなのです。