畜生から妖狐、そこから神目指す   作:インテリアタマツヨスギキツネ

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 深夜に書くとその場のノリで書いてまう......


食品衛生法違反に引っ掛かります

 

 

 急遽始まった共感のせいで、オデノココロハボドボドダ!ナニカンガエテルンデス!?え?お腹すいたって?我慢しなはれ。欲しがりません(食事が)来るまでは。

 

 よだれ子の従者みてーなことをやり始めてから数週間が経過したが、あの瞬間に空気を読んだのは間違いだったかもしれない。

 

 よだれ子の一日を紹介しよう!!

 

 朝、全然起きない。しかも、起こされても俺の背中で寝ることが多いせいで俺の背中が大洪水している。頼むから誰かオリーブの葉を咥えた鳩をよこしてくれ。頼むから。

 

 昼、流石に目を覚まして身支度をした後、あの陰陽師と何か授業らしきものをしたり、恐らくは教科書にあたる木簡を読み込んだりとよだれ子にしては意外と頑張っている。でも、イライラするのはやめてケロ。イライラするから。

 

 夜、この時間帯になると目が一時を除いて半開きになる。トイレやら移動やらを全て俺の背中に乗ることでこなす。そして、唯一目がかっぴらく食事の時間。よだれ子に出された食事を一瞬にして平らげ俺の分の肉さえも腹に収納していく。食いスンギ。太r

 

 そして、就寝。最近は俺の尻尾がお気に入りらしく尻尾の内二本が枕で残りの五本が抱き枕らしい。俺?ベッド代わりですが何か?

 

 もはや俺の扱いは就寝具兼移動用狐という扱いだ。

 

 父親の陰陽師は仕事でもしているのか夜になると何処かに行ってしまう。それでも食事が出されるのは有り難みを超えて恐怖体験だ。

 

 そんな陰陽師の仕事だが、未だに現場を見ていないので陰陽師の仕事内容が分からないが、やっぱり平安時代のような陰陽師をしているのだろうか?なんで陰陽師だけタイムスリップしてきてんだよ。

 

 ていうか、この世界に俺のような妖怪がいることさえも知らなかったんだが。今まで生きてきて、見たことあるの“アレ”ぐらいだし。

 

 .......やっぱりよだれ子も父親のように陰陽師をするのだろうか。

 

 よだれ子が陰陽師をする姿を浮かべようとする......が、普段のよだれ子が妖怪と戦ってるところが想像できない。やっぱ俺が戦うのか?

 

 もしかすると、よだれ子の父親もその意図があって俺に頭を下げたのかもしれない。頭下げた理由が寝具になってくれだったらキレるけど。

 

 でも、数週間も一緒だと情も湧くというもの。よだれ子が妖怪に襲われているのなら俺はその妖怪をブチブチのギッタンギッタンにしてやるのだろう。

 

 まだ、ちゃんとした妖怪を一度も見てないけど、まぁ、なんくるないさ〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まだ見ぬ妖怪の謎を知るために俺とよだれ子は沖縄のマングローブの奥地へと向かった.......付き添い無しで。

 

 あの小狐の両親が思い浮かぶが今回は、俺がいるのだから大丈夫だろう。ていうか大丈夫であって欲しい。なんかあったら恨むからな。禿げろあの父親。

 

 狼の太陽娘のように俺の背中に跨り山道を爆走するよだれ子。この子、よくこの速さに怖けずに行き先を指示できるな。楽しんでんのが伝わってくる。てか、どうやって行き先覚えてんだよ。すげーよだれ子。

 

 シュワット!

 

 さて、なんかおどろおどろしい廃村にたどり着いたがここに妖怪がいるのか?よだれ子に連れてこられたから本当に陰陽師案件かどうかさえ知らないんだもな。

 

 俺の背中に依然として張り付くよだれ子の指示に従い、廃村に入っていくと何やら物音がし、明らかに妖怪!という見た目をした小鬼が四体、それぞれの家からぬるりと出てきた。

 

 めっちゃビビりながら。

 

 醜いはずの顔が更に歪んで醜く見え、顔の穴という穴から液体が出ており、まるで“何か”を刺激しないようにジリジリと後退りしている。一匹に至っては腰を抜かして泣いている。

 

 ........よだれ子めっちゃ恐れられてるじゃん!

 

 すんげぇえ!尊敬します!あなたの力の強大さに恐れ入ってしまいました!あなたを題材に小説書きます!なんでそのジトッとした目線をやめてくだされ。

 

 俺のせいなの??俺なんか覇気みたいなの出してる??俺があいつら怖がらせてんの??睨んでもないのに??

 

 視線も合ってないのにビビンバ。ナムるぞこの野郎。

 

 小鬼たちに恐れられていることが腑に落ちないが試しに腰を抜かした小鬼に対して全力で睨んでみる。むぅ!

 

 すると、腰を抜かした小鬼から出ていた滝のような汗がナイアガラに究極進化し、目が白目となり、そのまま後ろ向きに倒れ、体が黒い塵?のようなものとなりそのまま消えてしまった。

 

 ........................むぅん!

 

 何故か昇天してしまった小鬼の末路を見て騒然としている残りの小鬼も睨んでいくと、視線が合っていないのにも関わらず先ほどの小鬼のようにナイアガラ→白目→K.O.→黒い塵の末路を辿った。

 

 まるで恐怖で死んだかのような小鬼。

 

 そして、それを腑に落ちない顔で見る俺と役目を奪われたようなジトッとした顔をするよだれ子ちゃん。

 

 ......し、真の英雄は目で殺す!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いやー大成功でしたね!よだれ子が活躍しなかったという点を除けば。

 

 だから、そのジトッとした目線やめてくだされ。いつまでしてんだよ。不機嫌の極みってのは伝わってるていうか感じてるからやめてくれ。頼むから。

 

 いや、俺も不満があるんだから抑えてくれって。なんで記念すべき二種目の妖怪が睨むだけで塵になるんだよ。まだ“アレ”の方が強いイメージあるぞ。俺の中のヒエラルキーが大分愉快になるんだけど。

 

 とりあえず、晩御飯の肉をあげれば機嫌も治るだろうしよだれ子は無視という方向性で。

 

 そんなことよりも小鬼だよ小鬼!

 

 狐生で初めて見た鬼の妖怪なのにちょっと弱すぎませんか?もうちょっと強いかG並の生存力があると思ったのに一睨みで消えるって......

 

 俺の中の妖怪体験談が“アレ”と小鬼しかないせいで俺が強いのかあいつらが弱いのか全然分かんないんだけど。

 

 “アレ”は火で照らせば消えて、小鬼は睨むだけで塵になる。

 

 俺が出会う妖怪がさあ!!全員簡単に死んでくんだけどぉ!

 

 でも、ちょっと拍子抜けだが、逆に俺の強さを超える妖怪が出てこなくて安心した。

 

 俺は怪我しても数分後には治るから死ににくいけどよだれ子は死にやすい。満足できる死に方なんて全然ないし、本人が満足しても周りが満足できないから死なんて老衰以外悲しいもんよ。

 

 化け物の相手なんて化け物な俺がやればいいい。

 

 それはそうとして早く機嫌直してくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの日から一週間に二、三回ほど妖怪退治に出かけることになった。

 

 その度に俺の背中に乗り現場へ急行し、妖怪を退治する。俺が。

 

 妖怪を睨み塵に変えるたびによだれ子が不機嫌になって俺の晩御飯の肉の六、七割がよだれ子の腹に消えていく。太r

 

 睨むだけで消えていく妖怪も妖怪だが、今のところ出会うのは鬼だけで妖狐やら他の妖怪は見たことがない。

 

 考えられる要因として情報を統制しているという考えがある。

 

 未知の恐怖や病気、自然災害などの恐れは全てあの小鬼になるという教えが人間に伝わっているという可能性。

 

 俺の憶測だが、小鬼に限定せず妖狐やら猫又やら鎌鼬やらがこの世に溢れ出して仕舞えばそれぞれに対応した方法で対処しなければならない。

 

 故に、小鬼に限定することで小鬼の習性やらを学ぶだけで妖怪は溢れないし、他の妖怪も生まれない。

 

 なら、俺の存在に驚かなかった陰陽師やよだれ子はなんなんだってなるが多分、違う大陸だと小鬼以外にも妖怪はいるため、その情報がこの国に渡ってきているのだろう。

 

 そして、陰陽師が未だに少ないこの国の対処法が情報統制ってわけ。

 

 ふっ.....完璧な推理よ。死神少年も舌を巻く推理だぜ.....

 

 機嫌良く俺の肉に喰らい付いているよだれ子を眺めながらこれからの事を考える。

 

 陰陽師は母数が少ない仕事。よだれ子は、これから大人になる過程の全てを陰陽師に捧げるだろう。

 

 なら、俺もよだれ子が満足に死ぬその時まで近くで見守ろうじゃないか。

 

 あの頃の旅と比べればよだれ子の人生なんて短くて濃いだけの数十年間よ。長く生きてきた俺の長くて薄い狐生に比べれば輝きなんて比べるのも烏滸がましい。

 

 その輝きを隣で見続けられるなんて、最大級の贅沢じゃねぇか。

 

 だから、いつか死ぬその時まで短いながらも輝いてくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それはそうとして俺の肉食い過ぎ。

 




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