畜生から妖狐、そこから神目指す 作:インテリアタマツヨスギキツネ
そろそろ、話を進めたいから主食前のお通しです....
夜の光の中でah〜♪夜の光の中でah〜ah〜ah〜ah〜♪(月)光ェェェェェェェェァァァアアア♪♪♪!!!夜の光の中で♪
一睨み。
小鬼たちが恐怖で塵となり消えていく。
はいお疲れ、解散解散。
なんで負けたか明日までに考えといて下さい。ほな(肉塊)頂きます。
カーッ!たまんねえな!あ、(美味しすぎて)ヨダレ出ちゃった....
困ります!!困ります!!よだれ子様!!困ります!!あーっ!!困ります!!よだれ子様!!あーっ!!よだれ子様!!よだれ子様!!よだれ子様困り!!あーっよだれ子様!!
アッー!
畜生ォ....!持って行かれた....!よだれ子テメェ......!太r.....
..............はっ!なんか頭がおかしくなってた気がするが多分、気のせいだろう。俺の肉に齧り付いているよだれ子が見えるがいつも通りだ。いつも通りの光景すぎて逆に安心感が出てきた。
今日も、小鬼を睨みつけ妖怪退治。もはや目的地ナビ化としたよだれ子の機嫌が悪くなるのも概ねいつも通りの日常。
ていうか、よだれ子はなんでいつも不機嫌なんだよ。俺を目的地に案内するだけでお仕事が終わるチョー!ホワイトな仕事なのに。理解できぬ。
最近は、その不機嫌度が段々と上昇してきてる気がする。なんで分かるかって?肉が八割以上よだれ子の腹に消えていくからだよ。どんだけ食うつもりなんだ。
そんな不機嫌MAXなよだれ子。最近は驚くことに朝早くに起きて自分だけで身支度を整えていた。よだれ子様が早起きしてる!?しっかり褒めなきゃ....
そして、今まで昼から始まっていた授業が朝からも行われるようになり朝から夕方まで勉強をしている。そして、夜は俺に跨り妖怪退治へ。
はっきり言おう。
頑張りすぎだって!前までのよだれ子に戻っておくれ!俺の背中をよだれで大洪水させてたよだれ子に戻っておくれ!ちょっと頑張りすぎるから俺の肉を食べるのを止めづらいって!真面目なよだれ子じゃなくて図々しいよだれ子に戻っておくれよぉ!頼むよぉ....!
でも、狐畜生な俺には止める権利など無く....出来ることといえば妖怪を一瞬でにらみつけるして、寝る時間を増やすことと肉を分け与えることしかできない....
なのに、俺が妖怪退治RTAをするたびによだれ子は不満の感情を俺に伝えてくる。何が不満なのさ。言葉にしてもらわないと伝わらないって!言葉わかんないけど!
やっぱ一方的に感情が伝わんのってデメリットしかねーだろ!こっちも感情伝えてーよ!困惑の感情をよぉ!
されど、よだれ子は俺の心など露知らず.....
心が伝わるのに心がどんどん離れていくのなんなんこれ。
ここを!キャンプ地とする!テントも無いし焚き火もないがここはキャンプ地!俺がそう言えばキャンプ地なんだよ!
よだれ子が俺の腹を枕にしながら炊いた米を乾燥させた干飯を食っている。めっちゃ不満が伝わってくるがどうすることもできない。
干飯を食い終えたよだれ子は不満を治めるために目を瞑りすぐに規則的な寝息をたてよだれを垂らしながら寝ている。
今の俺たちは、あの家からめっっっっちゃ遠い場所までやって来ている。昼に出たとはいえ俺の全速力でも目的地につかなかったのはちょっと悔しい。
何が悔しいかってよだれ子にこんな思いをさせてることだろう。
干飯を持って来てるから想像通りなのだろうが、俺がもっと頑張ればよだれ子はいつもの部屋で寝ているのではないかと考えれば考えるほどもどかしく感じる。
.............はぁ、この考えがよだれ子に伝わってなんか言ってくれれば俺の悩みも無限の彼方に飛んでいくというのに。はぁ....
..........他人の心を完全に理解しようとするだけ無駄か。心は感じるものじゃない話して聞いて納得するものだ。俺が話を聞かずに感じて考えて納得しようとしてるなんて本当に無駄な努力乙って感じ。
なら、俺がするのは早く目的地に辿り着いて妖怪をコロコロしてすぐに家に帰ることだろう。よだれ子も干飯を喰うよりも肉を食べた方が楽しいし嬉しいし満足するだろう。
よーし、そう考えたらちょっと元気が湧いて来た。野生動物やら妖怪が来てもいいように全力で見張りするか!
バッチェ来いや!
目的地到着!
小鬼がいたので睨む!が、めっちゃビビるだけでいつものように黒い塵にならない。アレー?
なので、修学旅行ごっこしようぜ!お前、キャンプファイヤー役な!と狐火を飛ばして小鬼を火達磨にし、燃やし尽くす。そして、よだれ子から不機嫌な感情の他に虚しさが伝わって来た。ホワイ!?
何故、虚しさを感じているんだい??もう、これで家に帰れて美味い肉が食えるんですよ!ほらほら、早く背中に乗って!超速急で帰りますんでしっかり背中にしがみついて下さいよ!
燃えて空に消えていく黒い塵を眺めるよだれ子を背中に乗るように察してもらおうとすれば、よだれ子は何故か諦めが入り混じった笑顔をしながら俺の背中に跨った。
背中に跨ったよだれ子の顔は見えない。
俺は見えないよだれ子の顔など気にもせず、行きの二倍の速度で家へと帰った。
狐畜生:寝具兼移動用狐、下僕
よだれ子:対等だと思って“た”、対等になろうとして“た”
誤字報告感謝ァ!
評価感謝ァ!
感想感謝ァ!