畜生から妖狐、そこから神目指す   作:インテリアタマツヨスギキツネ

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な、慣れないシリアスをか、書いたせいで体....がっ!し、シリアスをちゅ、中和しなけれ、ばっ.....!


お眠り〜!

 

 

「........ハッ.......ハッ.........ハッ.........ギィ.....ヤァ.....」

 

 クソッ.........も、う限界...............眠............よだ.............

 

 一匹の狐が森の中腹で倒れる。

 

 怪我らしきものはしておらず、何故そんなに死にかけているのか分からないほどに健康体に見える。

 

 しかし、狐の表情は獣とは思えないほどに歪み、ねじれ、醜い表情をしている。その表情は畜生というには人間に似すぎている。

 

 が、すぐに意識を失ったことで表情は狐に戻る。意識を失ったのがまるで何かを守るかのような防衛本能に思えて仕方がない。

 

 もし、ここで誰かがやって来れば七本の尻尾を持つ妖狐を討伐したと、後世の伝説になれるはずだろう。

 

 だが、運は狐に味方する。

 

 山にはこの先、数十年間は人間がやってこず、植物が彼の体を覆い隠し、外敵からの発見を遅らせるだろう。

 

 狐は眠る。

 

 傷つけられたものを回復させる為に。

 

 今はただゆっくりと静かに眠る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 復ッ活ッ!完全ッ復活ッ!妖狐ッ復活ッ!

 

 やぁ、みんな!俺だ!いつのまにか長い眠りについてた狐だ!

 

 体を植物が覆い尽くす経験はしたことあるかい?俺は今回で二回目だ。嫌な狐生経験だなぁ。

 

 今は、無性に腹が空いたので鹿さんの命を頂いておりまする。う〜ん、やっぱ血抜きがなぁ......

 

 あ、よだれ子に関しては......まぁ、うん、ゼンゼンキニシテナイヨ!ホントダヨ!姿を見ない限りは分からないけど!

 

 よだれ子を見て、俺は怒るのか、悲しくなるのか、それとも殺したくなるのかは分からない。まぁ、ここにいない人間の話をしてもしょうがないから。

 

 未だ満たされない空腹感に苛まれながらも、自身が何処にいるのかを探る為に走り回っている。お腹が空いて力が出ないヨォ.....

 

 顔を引きちぎって渡して来るヒーローは今の時代にはいないので空腹を我慢しながら歩き続ける。すると、おそらく捨てられた寺がポツンと一軒家していたのでお邪魔させてもらった。

 

 中に入ると、立派な仏像が待ち受けており、不思議なパゥワーを感じる気がする。これが仏教パゥワーか.....

 

 しかし、それだけだった。

 

 床は度重なる雨で浸水しており、ほぼ泥のような質感。壁は、おそらく色彩あふれる壁だったのだろうが、掠れ落ちて見えなくなっており、風を防げているだけマシな壁をしている。

 

 でも、風が防げるだけありがたかったのでここをキャンプ地とする!

 

 その瞬間、この寺の天井部分がギジリと揺れた。

 

 まるで、何かの動物が通ったかのような軋み音に思わず上を向きその正体を確かめようとする。ダレダッオマエハッ!

 

 そこにいたのは、俺に怯えて涙目の小鬼だった。

 

 思わず癖で睨んでしまいそうになるが、別に殺す理由もないので睨まないし、キャンプファイヤーにもしない。

 

 とにかく、地面がぐちょぐちょで気持ち悪い為、応急処置として狐火で地面を乾かせることにした。

 

 ボッ!と炎を出せば天井にいる小鬼がびくりと大きく跳ねる。ちょっと面白いと思ってしまったが、無視して地面を照らしていく。

 

 どんどんパリパリになっていく地面を見ながら上を見れば、涙目の小鬼と目が合う。そして、震えられる。

 

 .............ちらっ

 

「!」

 

 視線が合うたびに面白い反応が返って来る。なんだこれ楽しいぞい。

 

 .......ちらっ!

 

「!!」

 

 ..........ちらちらっ!

 

「!!!!」

 

 ................ボッ!

 

「      」

 

 あ、気絶した。

 

 落ちてくる小鬼を尻尾で優しくキャッチし、地面に横たわらせる。顔は醜いけど動きが面白いおかげでギリ顔の醜さが勝つぐらいには中和されている。これがブサ可愛?

 

 ヒクっ!ヒクっ!と痙攣するかのように震える小鬼を前にするとちょっとやり過ぎたかと思ってしまうが、まぁ、確実に俺が上だから良いだろ。この世は弱肉強食よ!

 

 それはそうとして、なんか腹が減るなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから一日半たったが、未だに小鬼くんは俺と目が合うとビビって度が超えると気絶します。なんだこの生き物。

 

 小鬼くんが気絶している間に俺は、寺周りに生えている雑草を焼いたり、この山を散策して、道中にいた猪を狩って腹に納めた。でもなんか物足りない。

 

 骨を地面に埋めたりしていると、寺の中から小鬼くんが出て来るが、俺と目が合うとまた、気絶する。心が弱ぇ奴なのか....!?

 

 そして気絶した小鬼くんを寺に寝かせて、俺はやることをやる。また小鬼くんが気絶する。寝かせる。やることをやる。また小鬼くんが気絶する。寝かせる。やることをやる。etc..........

 

 何回やんだよこのくだりぃ!と思わず鳴いてしまうと、気絶してるはずの小鬼くんの痙攣が強まった気がした。ごめんね小鬼くん.....

 

 ともかく、この小鬼くんに敵意はないよ〜安全だよ〜ということを教えなければ。実は小鬼くんの人間に近い容姿からやってほしいものが複数あるんだよね〜

 

 働いてもらう為にも、なんとか気絶しないところまで仲良くならないと。

 

 ピクリと震える小鬼を視界に捉えて、俺は悪い笑顔をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 方法1!食べ物をあげてみる!

 

 小鬼くんが何を食べるかは分からないが多分、肉は食べるだろう。なのでそこらへんで狩ってきた鹿を小鬼くんに見せつけると。

 

 バタンキュー

 

 ......とりあえず、鹿肉は俺の腹に納まったと言っておこう。

 

 方法2!敵意がない態度を見せる!

 

 小鬼くんがギリギリ気絶しない距離で俺はへそ天をしたり、犬のように無邪気に尻尾を追いかけるフリをしてみたりと、愛嬌が良さそうな行動を一通りやってみる。

 

 バタンキュー

 

 ........何が原因で倒れたのかは分からないが駄目そうだ。

 

 方法3!時間が解決してくれるはず!

 

 既に二日以上もやってんだぞ!無理に決まってんだろ!

 

 

 

 何をやっても気絶しまくる小鬼くんを見て思わず肩を落としてしまう。はぁ、他の生物と仲良くするのってこんなに大変なんだなぁ。人間って意外と心強いんだなぁ。

 

 的なことを考えながら尻尾を毛繕いしていると、いつのまにか小鬼くんが俺の隣にいた。いつの間に!?

 

 思わず毛繕いをやめて小鬼くんを見ればバタンキューと気絶してしまった。なんで隣来た??

 

 意外と好奇心はあるのか?と頭に?が浮かぶがどうやら毛繕いしてる間はビビらないらしい。なんでだよ。毛繕いのどこに安心感を見出したんだよ。

 

 気絶した小鬼くんを寺に寝かせて毛繕いを始める。

 

 終わる頃には、目が覚めてるでしょ。

 

 熟練の舌使いで二本目に突入しながら俺は気絶した小鬼をチラ見した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 コオニ マイ フレンド !

 

 漸く、小鬼くんが俺に慣れてくれた。初めて会ってから既に一週間半が経過しております。仲良くなるって大変なんだなぁ。

 

 思わず遠い目をしている俺を小鬼くんが心配してくれている。お前さんは優しいなぁ。ごめんよぉ。キャンプファイヤーにしようかな、なんて思って。

 

 小鬼くんは俺の慰めが終わると、人間に似た手を使って不器用ながらも寺の地面に木の床を張っている。

 

 ガチで人間の手って器用なんだなと思う今日この頃です。

 

 俺が少し遠めの廃村から持ってきた板材を小鬼くんが床に嵌め込む。小鬼くんの察し力が高くて助かったし、それを実行できる知能があるのも助かった。

 

 そして、最後の一枚が嵌め込まれ漸く完成した。見た目はあまりよくないが地面に比べれば格段にマシだ。小鬼くんも嬉しそうにぴょんぴょん跳ねている。

 

 嬉しそうにしているところ悪いが、小鬼くんには次の仕事をやってもらおうかなぁ?なぁに、簡単にできるお仕事だからさぁ?(暗黒微笑)

 

 そんな俺の思いが伝わったのか小鬼くんは、体をぶるりと震わせたのちに床に倒れ込み気絶した。

 

 なんだこの生き物(二回目)

 

 

 






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