畜生から妖狐、そこから神目指す   作:インテリアタマツヨスギキツネ

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美味しー!闇ー!感謝感謝!

 

 

 お腹が空きましたまる

 

 流石にこの空腹感は異常だ。鹿や猪、最近は熊さえも喰ったというのに依然として腹は空腹を訴えている。

 

 そのせいか最近は、空腹を誤魔化すために寝る時間が増えている。その間、小鬼くんは何か思いついたものを作ったり、俺の代わりに鹿や猪を狩ってきてくれている。マジでいい子すぎる。

 

 しかし、小鬼くんの献身届かず俺の腹は鳴り続け、一日に一、二時間ほど起きれれば調子が良いと言えるほどに俺は衰弱している。

 

 何が原因かは分からない。

 

 何が病気に罹ったのか、それとも今までのツケが今になってやってきたのか、よだれ子が俺の体に何かしたのか。

 

 考えれば考えるほど坩堝に嵌る気がする。いや、多分嵌ってる。空腹で思考が回っていないし、睡眠ももはや気絶に近いほどだ。

 

 もしかすると俺は死ぬのかもしれない。いや、死ぬのだろう。空腹に苛まれそのままコロリと眠るように死ぬのだろう。

 

 そう考えると、少し怖く感じてくる。でも、喜ばしいことだとも思う。

 

 俺も人間や他の生き物のように命を、輝きを、他の誰かの胸に刻みつけれるかもしれないから。見送る側から見送られる側になれるのだ。

 

 小鬼くんには、少し申し訳ないと思う。

 

 突然、遊び相手がコロリと死んでしまうのだ。後悔やら悲しみやらで変な行動をするかもしれない。いや、しないかもしれないけど。してくれたらそんなに思ってくれてたんだと嬉しくなる。先に死ぬけど。

 

 あぁ、また腹が空腹で鳴いている。いや、ここまでくると泣いているだな。小鬼くんを置いて死ぬ悲しみと腹が鳴くのダブルミーニングだ。やっぱ無し。これが辞世の句はちょっとダサすぎる。

 

 .......そろそろ、意識が落ちそう。近くに小鬼くんが居ないのが少し心残りだが、時不利だ。運が悪かったと思おう。

 

 .........あぁ、目が霞んできた。眠気もきた気がする。依然として腹が鳴っているのが腑に落ちんが、もう少しで腹が鳴くこともなくなるだろう。

 

 ごめんな、小鬼くん、先に逝くわ。

 

 おやすみ〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ...........えー、はい。いや、はいじゃないが。

 

 ...................えー、単刀直入に言います。

 

 ..........死んでません。

 

 ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!恥ずかしい!恥ずかしすぎるって!!!!なんで生きてんの!!??完全に死ぬ流れじゃん!!ていうか死んどけよ!!てか、死ね!今死ね!恥ずか死ね!!何が命の〜、輝きの〜だよ!!てか、あの時の俺は何を思ってダブルミーニングとかいう頭おかしい辞世の句を読もうとしたんだよ!!!目の前のニコニコしてる小鬼くん見てると顔が焼けて死にそうたんだが!!!???何が、ごめんな、小鬼くん、先に逝くわ。だよ!!!!恥ずかしすぎるって!!!!ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎⤴︎!!!!!!!!!????!!?!?!?!?

 

 .............安易な思考は黒歴史を作ると学びました。

 

 でも、死にかけだったのは否定できん。あのまま小鬼くんが起死回生の一手を持ってきてくれなかったら俺はあのままコロリと死んでただろう。

 

 小鬼くんが持ってきた起死回生の一手って何?と思ったそこの貴方!!

 

 知らん。

 

 小鬼くんが持ってきた物を俺の口に放り込まれてごっくんしたら、一時間後にはあら不思議。元気溌剌、恥ずか死してる狐の爆誕だ。マジで恥ずか死い。

 

 多分、肉らしき物を飲み込んだと思うけどそれなら何の肉なんだよとは思う。が、今は助かったことを喜んで小鬼くんに感謝を伝えなければ。

 

 マジで感謝。小鬼くんが親友でよかった。BIG LOVE。DEEP KISS。天才。小鬼界の二刀流。最強。独楽回し検定一級。最高。

 

 本当に感謝してもしきれない。いっそ、下僕になりやしょうか?安心してくだせぇ、こう見えてお世話は得意ゲス。

 

 俺が感謝の意を発してるのに対して小鬼くんはニコニコと嬉しそうに笑いながら手に蹴鞠擬きを持っている。

 

 命を救ってくれたのにも関わらず対応を変えない小鬼くんに本当に涙がちょちょぎれそうだ。

 

 ここで俺が、へり下るようなことしたら小鬼くんも嫌がるだろうし、これからも俺たちの関係は変わらないだろう。

 

 そうだ、小鬼くんのために何か道具を持ってこよう。

 

 近場の廃村にはそれらしき物はなかったが、遠出すれば見つかるかも。最悪、盗む。でぇじょうぶだ!妖狐だから許される!

 

 楽しそうにリフティングしながら俺を待つ小鬼くんの元に向かいながら俺は感謝の品をどうするか考えるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 .......................小鬼くん?

 

 目の前にいる小鬼くんには頭の一部が千切れており、黒い塵がサラサラと漏れ出している。

 

 俺は遠出して見つけた鉄器をカランと地面に落とし、唖然とする。

 

 鉄器を地面に落とした音で小鬼くんは俺に気づいたらしく、見慣れた醜い微笑みをこっちに向けてくる。

 

 すぐに近寄り頭の傷をなんとかしようとする。でも、狐の手や尻尾では何もすることが出来ず、頭からは黒い塵がより溢れ出してくる。

 

 尻尾で傷口を防げないかとやってみても血と違い、黒い塵は俺の尻尾の隙間から溢れ出していく。

 

 俺のそんな姿を見た小鬼くんは、醜い微笑みをより一層醜い笑顔に変えて、俺に笑いかける。なんで、そんな顔ができるんだよ。

 

 小鬼くんの笑顔に唖然としていると、寺の入り口に影が入り込む。

 

 なんだ──と思う前に小鬼くんが俺の前に立つ。

 

 次の瞬間、小鬼くんは黒い塵となって地面へとばら撒かれた。

 

 そこからは何も覚えていない。

 

 でもあんなに鳴いていたお腹は今じゃ、何も鳴かない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日本三大悪妖怪に数えられる伝説の妖狐を封印した記録。

 

 突如として都に訪れた災厄、禍忌。

 

 生きるもの全てを喰らい、天皇を守るために出撃した陰陽師の九割を殺し、喰らった。

 

 最後は、陰陽師の母の墓前で力尽いたところを封印された。

 

 この妖怪が発生した理由は今も判明していない。

 

 

 




ここまでの狐畜生の旅路!

狐畜生爆誕!→渡来人くんの墓参りを見られ妖狐となる!→死した人を送る妖狐だと思われ、狐畜生も墓参りしまくった!→集落滅亡!墓参り狐を知る者がいなくなったので墓参り属性消滅!→古墳時代!無意識のマッチポンプで“アレ”を生み出し、撃退する!その際に火を操る狐畜生だと思われて狐火習得!→旅する!→よだれ子と会う!→裏切り!→小鬼くんと会う!→楽しい!→小鬼くん、狐畜生を助けるために人里に降りて子供を攫い、狐畜生に喰わせる!→狐畜生復活!→子供の敵!陰陽師出撃!→小鬼くん死ぬ!→狐畜生暴れる!→封印!(今ココ!)


別に知らなくても良い情報!

狐→霊狐(あとちょっと信仰があれば神)→裏切り&妖狐だと言われる→妖狐→今まで必要じゃなかった人間の精気や生肉が不足→小鬼くんがなんとかするが死ぬ→今まで貯めた善が反転!→封印!

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