畜生から妖狐、そこから神目指す 作:インテリアタマツヨスギキツネ
とりあえず感謝ァ!
めっちゃうっすいカルピスみたいな内容
ロリコンとショタコンの両方の性質を併せ持つ目がバキバキの変態に思わず虫さんがトコトコしたがおそらくあの変態が村をざわめかせていた犯人だろう。村人が慌てていた理由が化け物だと思い込んでいた俺の姿は滑稽だったぜ!
俺は少し先をきったねぇ笑顔をしている変態を観察する。
目がバキバキで正気があるように思えないが足取りがちゃんとしていることからあてもなく彷徨っているのではなく何処かの目的地を目指して歩いているのが分かる。
次に連れている子供達も目的地があるということは何かの目的があるということ。しかし、その目的が分からない。欲の処理…まぁ、そういうことに使うためならば複数人では無く1人か2人を誘拐すればいい話だ。
だというのに複数人。あの変態がハーレム気分を味わいたいとかいう目的なら俺の考察が一瞬にして塵と成るが流石にそこまで変態では無いだろう。………無いよね?
うーむ………色々考察とかしたがアイツがド級の変態、ド変態ということしか分からん。身代金にしてはあの村はそこまで栄えてないし。
…まぁ、深く考えても変態の思考は絶対に理解でいないってのが世の摂理。子供を助ければそのままさよなら〜出来るし。
あの変態が子供らと繋がってる縄を離して油断した瞬間に狐火をソゲキッ!して撃退するか。んで、子供らを村に連れてけば俺のお仕事はおしまいだ。簡&単
ほんじゃあ、追跡するか。皆んな!ダンボールは持ったな!!行くぞォ!!
「グ…グルッ…ンゥ…」
「ヒ、ヒヒヒ…!」
やぁ!先の追跡時に狐火撃っとけば良かったなと後悔してる狐こと俺だ!俺の目の前には札がびっしりと貼られて目を瞑ってる巨大な化け物とキッショい笑い方してる変態がいるぞ!後悔の味クソまじぃ〜!
てか巨大な化け物出てくる世界観間違えてない?ファンタジーな世界に出てくる姿してんだけど。一人称オデの見た目。
てか、完全にあの化け物の餌じゃんあの子供ら。後悔の風味が鼻腔を駆け巡るんやが。
懐に手を突っ込んでる男の顔面に向けて最速で出せる最大火力をブッパァァァ!← ↙ ↓ ↘ → +Aッッ!
そんな最速狐火は男の顔面に着弾し弾けて男の顔を焦がし始める。
「 ッッッ!!?!」
血走った目をさらに開いて搾りかすのような悲鳴を出しながら男は顔を燃やす火を消そうと暴れ、もがき、苦しみ、叫ぶ。
………自らの意思で人間を燃やしたが特にこれといった感情は湧かない。それどころか燃える火を見てキャンプファイアーみてぇという場違いな感想が出てくる。
顔から全身に火が燃え移り、ついに男は生が尽きたのか地に体を臥せ夜の静寂で煩くなる。地に臥せたそれを確認した俺は狐火を消し去る。パチパチと燃えカスがまだまだ燃えたいと抗議しているように見える。
なんか思ったより呆気なかったな…ちょっと死闘を覚悟してたんだが…まぁいいか。後は子供らを村に送り返す簡単なお仕事です。勝ったな、飯食って風呂も食ってくる!
「グ…ガ……ガァッ…」
おっふ…お約束かよ……
「………ギャァガァグェァゴァッッ!!」
なんかまだ札が役目果たそうとしてるから今のうちに子供らを…
「「「…」」」
huh?
え、ちょ、な、なんか子供ら全員気絶してんだけど…え??
「ガァァァァァッッッ!!!!」
何が簡単なお仕事だよォォォォォ!!?!
「オォォォォォォォッッッ!!!」
オォォォォォォォッッッ!!?!?緊急回避ィィィ!!?
巨体の化け物がその体格に見合わない速度で俺へとタックルを繰り出し木々をバキバキと折りながら倒れる。それをギリギリ転がるように回避して狐火を当てるが効いてる様子がない。マジンガー?
少し焦げた皮膚を気にする様子もない化け物は体勢を整えるとまた俺目掛けて殺意が乗ったタックルを仕掛けてくる。そんなに“これ”欲しいんか?
“あれ”とはコゲミンになった男が狐火に打たれた時に落とした団子で起床した化け物は気絶してる子供らよりも団子を優先した。
そしてそれを見逃す俺ちゃんじゃぁない。
すぐさま団子を尻尾で掴み取って化け物の囮になった。そんで捕まったら終わりの鬼ごっこが始まったわけ。環境破壊ありの鬼ごっことは??
特殊勝利ルールも無し、時間制限も無し、化け物の防御力も体力も攻撃力も高いクソゲー。此方のまともな攻撃方法は狐火だけ。噛みついたり爪で引っ掻こうものなら掴まれてあべしっ!ゲームオーバーだ。
思えば窮地に立たされた記憶無いな〜と現実逃避しながらも化け物のタックルを回避して意味をなしているか分からない狐火を喰らわせ逃げる。
さてさてどこまだ逃げようか?村から正反対の方向に逃げているがこの先に何があるか知らないんだよな。出来れば崖とかあったら嬉しいけどォォォォォ!?
飛んできた木を全力で転がって回避する。ちょ、テメッ!飛び道具はアメフトのルールで禁止だろォ!?
俺の講義も虚しく化け物は自身のタックルで折れた木々を掴んでは此方へと投げる。
…なんか賢くなってね?急に物なんか投げ始めるなんて生物の進化舐めてんだろ。
あぁ、クソ、そろそろしんどくなってきた。狐火撃つ気力も無ぇ。がむしゃらに走ってるせいで罠に嵌めるとかもできねぇ。
───詰みか?
此方へと空を飛んでやって来る横向きの木を避ける方法を全力で模索しながらも既に理性が諦めかけている。
底に僅かに残る気力を全力で練り上げて最後の狐火を放ち木を破壊する。木片が全身に降りかかるが気にする気力は既に尽きた。
………あ〜あ、村から離すなんて偽善じみたことせずに団子を手放した逃げりゃあ良かった。ここで団子を手放してもすぐ殺されるだろう。
目標も大義も夢も無く生きてきた人生にしては…まぁ、良いか?
のしのしと此方へと歩いて来る化け物から視線を外して目を瞑る。せめて最後は恐怖なく死にたい。
そう考えた瞬間、突如として体が浮遊感を覚える。
なんだなんだと目を開けてみれば…
すね毛君!?夜の森で半べそかいてたすね毛君じゃないか!?なんでここに!?
松明も持たずに俺を抱えて走るすね毛君。後ろからは依然として化け物が追いかけて来ている。
すね毛君の様々な感情がが入り混じった呼吸が聞こえる。
………覚悟決めるかぁ。すね毛君を無事に村に帰す仕事ができちゃったからなぁ。すね毛君がなんでここにいるかは知らんがすね毛君は命を賭けて俺を助けてくれたんだ。俺も命かけなきゃなぁ?
俺は尻尾に包んでいた団子を口に運んで、飲み込んだ。
いゃあ〜大敵でしたねぇ〜!足は速いし木を投げるのは上手くなってるし最終的に巨岩を持ち上げた時は死を覚悟したねぇ〜!まさに悪夢の具現化だぁ。
だが倒した。
目的もなく逃げ回ってた俺と違ってすね毛君は崖に誘導してたらしく化け物はその崖から落ちて消えた。
え?どうやって落としたかって?
そりゃあ俺が食べた団子パワァーだ。
食べてすぐに尽きた気力が戻って来て体も大きくなって、そんで尻尾が二本生えて来た。
おF◯CK!!!
いや、まぁ、覚悟決めたッ!(キリッ!)的なこと言ったけど尻尾が増えるのはちょっと予想外というかなんというか………ちくせう。
えーと、そんで…そうそう、崖に追い詰められた俺とすね毛君は左右に分かれて巨岩を持ち上げた化け物を翻弄してパワァーアァァプッ!した俺の狐火グォレンダァ!という脳筋戦法でなんとか崖から突き落とした。
これであの化け物がギャングに追い詰められたレイピア使い並みの生命力さえ無ければ死んでいるはずだ。
とにかく化け物は死んで村には子供らが戻った。
ハッピーエンドだ。
じゃあ…俺、毛繕いするから……
すね毛君:子供らを探してたら狐畜生発見。恩返しで命賭けれるガチモンの善人と狂人のハイブリット。
化け物:生きてた。そのまま都方面に向かって甚大な被害を出しながらとある封印に誘われてその付近でギリギリ討伐される。
男:コゲミン
狐畜生:尻尾が三本になって毛繕いに絶望している。