畜生から妖狐、そこから神目指す   作:インテリアタマツヨスギキツネ

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Q.“アレ”って狐のせい?

A.無意識のマッチポンプ!


今今物語集〜狐を添えて〜

 

 

 テレテレッテッテッテー♪

 

 妖狐 の レベルが 上がった !

 

 毛並み 少しだけ 良くなった !

 

 ファイヤー テール を 習得 した !

 

 “アレ”を倒し続けて早くも数週間が経過した。

 

 この数週間で人間の顔は前のブラック顔ではなく、グレー顔ぐらいになった。ホワイト?働く上ではそんな色は存在しません。所詮この世は黒なのだ!

 

 工事の効率が上がり次々に積まれていく石を山頂から眺めながら古墳の完成を待つ。多分、ドパガキだとすぐにスワイプするが俺はどうやらドパガキでは無いらしい。朝から夕方まで動かずに見続けられる。ご飯?全然食べません。睡眠?取ってません。性欲?相手がいません。

 

 生物の三代欲求を満たしてない生き物は果たして生き物と言っていいのか......俺はその謎を解き明かす興味がないのでジャングルの奥地には行きません。てか、日本にジャングルは......あったわ。

 

 沖縄の西表島のマングローブがあるから一応、謎が解き明かせるぞ。興味がある人は行きましょう。俺はありません。

 

 さて、話が変わるが最近、お偉いさんの様子が怪しい。

 

 俺が言うお偉いさんは、この前亡くなったばかりのお偉いさんの息子である。息子と言っても髭生えてるし、ムチムチマッチョだし、絶対に胸毛が生えてると断言できる漢のことだ。

 

 その漢ことお偉いさんの目線が何かいやらしいのだ。

 

 決して、そっち(獣◯)の意味では無い。俺の後ろが狙われているわけでは無い。逆に俺が狙ってるわけでも無い。俺はノーマルだ。あっちも多分、ノーマル。てか奥さんおるし。

 

 その息子さんの視線がね?なんか物欲に溢れてるんですよ。

 

 簡単に言うと俺を捕獲したそうな目で見つめてくるのだ。恩仇さん??

 

 三日前ぐらいに“アレ”に纏われてるところを助けてから目線がいやらしくなって、部下に命令したのか真夜中に配置される見張りの数が多くなった。

 

 俺じゃなくて民に向けてやれよ、その見張り。一揆起こされんぞ。教科書に日本最古の一揆って載せられるぞ。不名誉だぞ。諦めろ。

 

 そんないやらしい視線を掻い潜りながら、今でも真夜中になれば尻尾を燃やしてながら“アレ”をぶちのめしている。

 

 “アレ”が発生する条件として暗闇と恐怖している人間、この二つがあると近くに現れるらしく、ここ最近は、俺の活躍により恐れてる人は減り相対的に“アレ”の数も減ってきた。

 

 それでも子供や小心者が暗闇を恐れるので俺が月に代わって“アレ”をお仕置きしている。お陰で俺の人気がバブル経済しており、若干神聖視されてる。ふへへへへ....

 

 しかも、炎で“アレ”をぶちのめすたびに炎の扱いが上手くなってるし、炎が上手く扱えれるようになった為、趣味の尾料理10秒クッキングが出来るようになった。焼くだけとも言う。

 

 血の味に慣れたと言ったが、やっぱり焼いたほうが美味い。食べなくてもいい体だから、たまーに食べる鹿の焼肉にハマってる。その次に猪。ジビエサイコー!

 

 しかし、欲が満たされれば更に大きな欲が注がれる。

 

 ちゃんとした料理が食いてえよぉ!

 

 せめて塩味が欲しいよぉ!獣肉焼いても獣臭さは取れないんだよぉ!美味しいけどさぁ!血の味には戻れないぐらいには美味いけどさぁ.....

 

 あぁ、うどんが食いてぇよ....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 逃げるんだよォ!人間からーーーーッ!!どけーッ!見張りどもーッ!!

 

 暗闇の中を疾走する狐こと俺と、周りから襲いかかってきている見張りたち、その中に紛れるやらしい視線のお偉いさん。

 

 部下に任せず一緒に追いかけるその姿勢は認めるけど、捕まったら何されるか分からんから逃げさせてもらうで〜

 

 狐火で牽制しながら森に向かう道を走り抜け、山頂へと辿り着く。

 

 下を見下ろせば貴重な筈の灯を大量に灯しながら俺を探していた。何の価値を見出したかは分からないがやめて欲しい。俺は狐高なのさ。

 

 そこから数刻経ち、諦めがついたのか段々と灯が消えていく。

 

 うーむ....流石にこれからも追いかけられるのは勘弁願いたい。されど、あの“アレ”をぶちのめしたいとも思っている。あぁ〜心が二つあるんじゃ〜^

 

 とりあえず、ここは待ちの姿勢だ。

 

 あのお偉いさんが俺を諦めるまで待つか、めちゃんこに不謹慎だがお偉いさんが亡くなるまで山頂から古墳工事を見守っておこう。

 

 さて、夜の用事が無くなったことで暇になったがどうしようか.....魚を捕まえる練習でもするか?ちょうどよく狐火という明かりを手に入れたところだし。

 

 川魚が夜行性か知らんがとりあえず川で魚獲りの練習でもするかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前()が!!()に勝てるわけねェだろうが!!!

 

 俺は今、今昔物語集の狐を超えた....!!!物語の爺さんもすっぽんを渡されりゃあ驚いて正体を明かしてしまうだろう!あと、うさぎが炎に投身しない。

 

 この時代の川、絶滅危惧種に登録されてるすっぽんがゴロゴロいる。最近、熊並みの体になった狐パンチで川岸に向かってブ⭐︎ン⭐︎殴⭐︎る⭐︎!

 

 乗り物にぶつかればコインを落としそうなほどの勢いで飛んでいったすっぽんは地面に勢いよくぶつかり、気絶する。

 

 そして、気絶し痛みを感じないように一撃で殺す。

 

 あとは、頭を足で押さえて咥えた甲羅を勢いよく剥がし、血を飲ましてもらう。やっぱ鉄味。

 

 甲羅が剥がされたことにより露出した中身を狐火で炙っていくぅ!中に火が入るように出来るだけ火力を抑えてじわじわ焼いていきます。

 

 中に火が通ったなら完成!

 

 すっぽんの丸焼き!

 

 お味の方は〜?

 

 美味い!

 

 淡白でさっぱりしている!

 

 でも生焼け部分がある!

 

 内臓はあまり....

 

 いや〜久方ぶりの食事にすっぽんを食ったけど意外と美味いな。あとは、俺の料理スキルが上がれば高級料理に早変わりするだろう。

 

 口元についたすっぽんの旨みを舐め取りながら横たわり、鏡となった川を見ながら月見する。残念ながら団子はないが今は月を見るだけで案外満足できそうだ。

 

 俺は動き続けない久しぶりの夜を堪能しながら夜を更した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんか大騒ぎになっててワロタ。

 

 数日間、川で魚や甲殻類、亀を獲って夜の暇を潰し、そろそろ諦めたかなぁ?と思い山頂から集落を見てみると、

 

 古墳は未だに完成しておらず、それどころか、人間が一つの家のところに集まってる。

 

 見ろ!人がゴミのようだ!という感想が浮かびつつも、大騒ぎしている理由が気になったので真昼間だが、近寄って確かめた。

 

 するとなんということでしょう!ムチムチマッチョのお偉いさんと見張り数名が皆んなから非難されてるではありませんか!

 

 流石に投石とかは無いけど明らかに怒ってます!という表情をした人間がお偉いさんの建物前で声を出している。

 

 その人間を前に見張りの人は欠片ばかりのやる気でなんとかお偉いさんが住んでいる建物への侵入を防いでいる。

 

 お偉いさんが中でどういう表情をしているか分からないが、良い表情をしている可能性は限りなく低いだろう。逆に嬉しそうな顔してたら逆に尊敬するね。最古の一揆ならず最古のMの称号を贈ろう。

 

 ていうか、このままだと既に記憶の彼方にいる亡くなったお偉いさんの死体が腐ってしまうのでは?この時代の防腐では流石に腐敗を防ぎきれない筈。

 

 しゃーねぇーなぁ?俺が狐肌脱いでやんよ。

 

 抗議してる人間に気づかれないようお偉いさんの建物を登り、大きく息を吸ってぇぇぇぇぇぇぇ!

 

「ギャァォォオン!」

 

 吐くぅぅぅぅ!

 

 するとどうでしょう。あんなに騒がしかった人間達がたちまち静かになったではありませんか。

 

 しかも、声に釣られてお偉いさんと家から出てきました。

 

 というわけで、お偉いさんの近くに降り立ち優しさ100%の鳴き声で赦すよと言ってその場を立ち去る。

 

 一瞬の出来事だけどこれで人間もお偉いさんを赦してくれるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日、尻尾が六本になってた.....毛繕いェ.....

 

 




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