畜生から妖狐、そこから神目指す   作:インテリアタマツヨスギキツネ

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勉強の息抜きに書き始めたのに、小説書くために歴史の勉強してる......


ドーマン・セーマン

 

 

 旅は道連れ世は情けという諺が日本一似合わない狐です。

 

 既に百数年も旅を続けているというのにその間、同行者はZERO〜!もはや俺は、アルティメットぼっちと名乗っていいのかも知れない。

 

 さて、話が二刀流の打球角度並に変わるが問題です!

 

 Q.俺はいま、何処にいるでしょうか!

 

 A.知るわけねぇだろ、ぶん殴んぞ。

 

 本当にここが何処か分かんないだよな〜え?なんで分かんないかって?ちょwwwおまwwwそれ聞いちゃうwwww?なんでかというとねww?

 

 川で足踏み外して溺れただけですが何か?

 

 あ、見たこと無い魚が泳いでる!メシ!と意気揚々に川に飛び込んで、この川...!深い...!と後悔と一緒に流された。で、今さっき気づいたわけよ。

 

 でここからが話の本筋でなんか籠に閉じ込められてどっかに輸送されてる途中なんすわ。え?落ち着きすぎ?落ち着いてたらアルティメットぼっちなんて自称するわけねーだろ。

 

 首と口に括られた縄を手で外そうと画策すれば、籠外から重い一撃が俺の背中に叩き込まれる。丁重に扱えや!心はガラスだぞ!

 

 全力で暴れれば逃げられるかもしれないが最近やることが無いので暇つぶしの一環でこのまま運ばれてみることにした。殺されそうになったら逆に殺してでも逃げるけどな。大丈夫、お墓参りは得意だから。

 

 それでえっちらおっちらと運ばれ続けて、集落......いや、都と形容できる場所にたどり着いた。いつ間にこんな発展したんだ。これが田舎民の気持ち......

 

 そこから都の中に入り、一番奥の宮殿.....ではなく外れの館に運ばれた。

 

 で、庭に降ろされ少し待っていると、

 

 なんかTHE・陰陽師な人間がやってきた。ドーマン・セーマン!

 

 その陰陽師らしき人物は俺を運んできた人間たちに何か命令すると籠と縄を次々に外していった。

 

 縄の籠を外した人間はその場を離れて庭に残るは俺と陰陽師だけになった。気まず。

 

 陰陽師と俺の視線がぶつかると同時に陰陽師は、ばっ!と体を壮大に動かして舞を踊り始める。なんやこれ。俺は何を見せられてるんだ。

 

 奇怪な踊りをする陰陽師を見続ける狐。なんだこの絵面。あやふやな条件で作ったAI画像みたいだぞこれ。

 

 それから数分踊り続け遂にサビらしき所に入り、陰陽師の動きがより一層激しくなる。すげー(小並)

 

 そして踊りきった陰陽師は掌を俺に向けて大声で「喝ッ!」と叫ぶ。

 

 .......................なんこれ?

 

 陰陽師もなんか不慮の事態に陥った表情してるしなんか失敗したんか?汗を撒き散らしながら「喝ッ!」と何度も何度も叫び続ける。ガチで何これ。

 

 喝ッbotになった陰陽師は最後に力無く「喝....」と呟いて後ろ向きに倒れた。

 

 .......................ガチでなんこれ?

 

 陰陽師の情けない呼吸音をBGMに俺は庭の真ん中でぽつんと座っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 庭に植えられた木の下で休みながら陰陽師が目を覚ますのを待つ。

 

 ていうかこの時代に陰陽師っておかしく無い?いや、飛鳥時代にも陰陽師はいるけど仕事内容は違うはずなんだよな。確か天文観測したり占いしたりする役割だったから、さっきみたいな奇怪な舞を踊る筈がない。

 

 やっぱこの世界は“アレ”や妖狐みたく元の日本と少し違いがあるのか?

 

 でも歴史の流れは大体同じなんだけどな〜と考えているとようやく陰陽師が目を覚ました。老けてない?大丈夫?

 

 疲れが滲んだ顔で此方を眺める陰陽師の視線を浴びながらも俺は木の下の影から動かない。日差しが強いんじゃ。動いてないのに暑いよ〜…

 

 逃げぬ!媚びぬ!省みぬ!な俺の姿を見た陰陽師は家の奥にへと姿を消した。え?放置ってまじ?

 

 家の奥に消えていった陰陽師にドン引いているとすぐに帰ってきた。両手にモンスターをハントするゲームでしか見たことない大きさの肉を持って。

 

 その肉をまるで捧げるように渡してきたので頂くことにした。もちろん尾料理して。

 

 狐火を出した俺に驚愕の視線を浴びせてくる陰陽師など意に介さず狐火で肉をこんがりじっくり焼いていく。

 

 そして、完済したこんがり肉に勢いよく齧り付けばジュワッと肉汁が溢れ出し舌に旨味がガツンと殴りかかってくる。ウメェ....

 

 旅の百数年で尾料理を限界まで極めた自負があったが今回の肉は、その自負を粉々にするほどに美味い。多分、血抜きが完璧なんだろう。俺の狐ぼでぇだと血抜きが中途半端になってしまうから。

 

 狐生で一番美味いと断言できる肉塊を腹の中に収納していき、骨にこびりついた肉カスも舌のザラザラで舐め取っていく。毛繕いの時は邪魔にしか思えなかったがこの時は舌に感謝しながらベロついた。

 

 いよいよ、骨についた肉もなくなりその場に残ったのは綺麗な白色の骨だけだった。完食!

 

 この肉を持ってきてくれた陰陽師に感謝するために陰陽師の方を向けば、

 

「喝........」

 

 また汚ねぇ呼吸音で死にかけていた。

 

 .........これまた、肉持ってきてくれるんじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 流石にそんな上手い話はなかった。

 

 目が覚めた陰陽師は満足そうな俺を見てため息を吐き、家の中に入り畳を重ねたようなベットに身を横たわらせそのまま汚いいびきをかきながら寝てしまった。

 

 また放置された俺は、陰陽師の家に上がり込みあの美味い肉が他にないか探し始めた。不法侵入?大丈夫。勇者も他人の家に上がり込むから。

 

 そんで幾つかの部屋を覗き見したり他の建物を見ていくと、とある建物の中で綺麗な寝息をたてて眠っている子供がいた。

 

 気になったので近寄って見てみると可愛らしい女の子が口から涎を垂らしながら寝ていた。

 

 昔のあの子が脳裏に浮かび懐かしんでいると、寝ぼけてそうな目と俺の目が交わる。

 

 あ、やば、悲鳴があがる。と思う同時にがばっと女の子が俺の体に抱きついてきて背中に張り付いたかと思えば、また綺麗な寝息が背中から聞こえ始めた。

 

 悲鳴が上がらなかったことを喜べばいいのか、この子の図太さに感嘆すればいいのか、背中を涎で汚されることに悲しめばいいのか。

 

 俺はこの寝ている子をどうすれば良いのか分からなかった。

 

 

 




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ちょっと歴史のお勉強するから投稿遅れるかもォ!
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