ROMANCE MEMORIES   作:誤字る小説家鈴木

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こんにちは、鈴木です!

やっぱりボスキャラには、第2形態が欲しくなりますよね!


ROUND TWO!!

 半妖魔(ハーフエルフ)の少女と小人族(ドワーフ)の少年に対峙するは、鍛え抜かれた肉体を持つ竜蛮人(ドレイク)の猛将。彼女の練り上げられた闘気は、可視化できる程に高まっている。透き通る蒼のオーラが身を包み、彼女の髪が重力に逆らい靡く。

 

「それって闘気ってやつだよね?そんなに凄いのは見た事ないけど」

 

 少女、ライラックが見惚れながら呟いた。軽い口調とは裏腹に、極度の緊張で額から冷や汗が流れる。

 

「詳しいですね。ならば、これは見た事がありますか?」

 

 猛将、ムゥダンが言い終わると、さらに全身に力を込める。ただそこに立っているだけなのに、彼女を中心に世界が揺れているような感覚を覚える二人。

 

()ァァアアッッ!!」

「紅い……オーラ……?」

 

 彼女の手の甲や首筋、顔からも、所々に橄欖石(ペリドット)のような美しい鱗が現れる。まさに人型の竜といった姿に変貌を遂げた彼女は、纏うエネルギーに深紅が混じる。

 人ならざる姿、暴力的なまでの重圧。雰囲気に飲まれた少年、フランクリーが呆然と呟いた。

 

「これは、龍氣と言う物です。竜蛮人(ドレイク)やドラゴン、そして吸血鬼(ヴァンパイア)等、一部の種族が力を解放すると発生する現象です。我々にとっては呼吸と大差ない生理現象ですが、他者にとっては害となるので、普段は抑える必要があるんですよ」

 

 強力な蛮族や魔物の中には、本気を出すと余りに莫大なマナを抑え切れず、赤黒いオーラとして全身から噴出させる者がいる。それはつまり、敵などいない筈の上位存在が、倒すべき相手と対峙した証。並の者がそれに触れれば、忽ちの内に魔力不全を引き起こし、最悪の場合は命に関わる。

 常ならば人族にすら気を使うムゥダンは、少年少女を目の前にして、躊躇う事なく龍氣をばら撒く。彼らを全霊を以て挑むべき強敵だと認め、自分が持つ全てをぶつける為に枷を解いたのだ。

 

「では、参りますッ!」

 

 そして、世界からムゥダンが掻き消える。少年が彼女を見失ったと気付いた時には、途方もない衝撃を全身で感じていた。

 彼女がした事は、なんてことはない武術の初歩。ただ力強く大地を踏み込み、その反発力を以ての加速。その勢いのままに、正拳突きを見舞っただけだ。

 痛みに悶えるように揺れる石床。真っ直ぐ後方へ吹き飛ぶ身体。それを知覚するとさらに遅れて、激痛と倦怠感が襲って来る。

 

「仕留め切れませんでしたか」

 

 ムゥダンが突きの体制から構え直すのと、フランクリーが激しい衝突音を立て大広間の壁にぶつかったのは同時。彼女は痛みに呻く少年から目を逸らして、腕を振り抜いたままのライラックへ見えない視線をやる。

 

「ムゥダンさんったら、あたいと同じ事ができたんだね」

「リラさんの麻痺毒より、効率はよくないですよ。ただのマナでしかない龍氣では、一撃昏倒は難しい」

「ドラゴンも倒せそうなパンチしといて、よく言うなあ」

「鍛えてますからね。メインは武術、龍氣はオマケです」

 

 本来コントロールが効かない龍氣を、ムゥダンは闘気と混ぜ合わせる事により、操作を可能にした。彼女は打撃の瞬間、龍氣を敵の体内へ流し込める。何より恐ろしいのは、その威力。彼女の拳と少年の身体の間に投げ入れられた拳銃は、粉々に砕けている。

 

「でもさ。その脚じゃ、本気の攻撃は何回もできないよね」

「ええ。ですので、貴女たちを倒す為ならば、脚など捨ててしまいましょう」

 

 挑発するライラックの物言いを、朗らかに笑って躱すムゥダン。肉を深く抉った彼女の左脚は、超人的な踏み込みによって、その傷をさらに大きくさせている。

 幾度も策を巡らせ、相手に多量のハンデを押し付けた。再戦の前に抜け目なく拳銃を拾い、それを失う事にはなったが、仲間の意識を奪われる事は避けた。ライラックは普段の言動からは予想が付きにくいが、よく頭が回る少女だ。だがそれでも彼女の頭脳に、勝てるビジョンが浮かばない。傷だらけの戦士が、難攻不落の要塞のように思えてしまう。サンダルを擦らせて1歩後ずさった彼女の気持ちを支えたのは、少年の叫び声だ。

 

「リラぁっ!!俺たちは、このままじゃ勝てねえ!!!」

「はあっ!?何おっきい声で、情けない事言ってるの!?」

「だから勝てるようにするっ!!何とか時間を稼いでくれ!!!」

 

 立ち上がる少年が左手に握るのは、魔術師などがよく使う短杖(スティック)。それは蝙蝠の翼骨のように曲がった、枯れ木で出来た今にも折れそうな杖。それには色とりどりに光る8つの宝石が付けられ、尋常ではない圧力を放っている。

 

「うわあ……っ!綺麗な杖!!」

「後でいくらでも見せてやる。今はあっちを頼む」

「やはり、魔術師。……いや!宝石と言う事は……!」

 

 ある可能性に思い当たったムゥダンが、再び地を踏みつける。今度こそ少年を沈黙させようとした彼女の眼前に、急加速した少女が割って入る。

 

妖精使い(フェアリーテイマー)……だよねっ?」

「ええ。恐らくは!」

 

 ニヤリと笑って、考えを言い当てるライラック。彼女の振るうダガーは、正確に敵の傷口を狙う。本来ならば駆け出し冒険者の、それも非力な半妖魔の斬撃などムゥダンにとって恐れる必要などない。しかし槍の刺突すら弾く彼女の肉体は多くの傷口を晒し、疲労はかなりの物になっている。傷口を狙われては、如何に力を込めても防ぐ事は難しい。疲弊した身体で麻痺毒を食らえば、気力で捩じ伏せる事は厳しいだろう。

 ムゥダンは素早く繰り出される斬撃を回避し、返す刀で掌底を打つ。風を切る迅速さで、彼女の腕が伸びる。肩口から手首へ紅い龍氣が流れ、標的を蝕まんと放たれる。しかし、その先に少女はいない。

 

「危ないなあっ!?」

 

 魔導技術によって作り上げた照準器は、360度の視界を確保する。近接戦闘の最中でも、相手の足運び等の僅かな動作すらも見逃さない。そこに少女の動体視力と俊敏性が加われば、相手の動き出しを見てから回避する事も可能になるのだ。それでも彼女の目の下に切り傷を作ったのは、ムゥダンが尋常ならざる武術の達人だからこそ出来た芸当である。

 

「【呼びかけるは後方。万物の背に宿る、見えざる扉。影より世界を見据える、妖精の國——】」

 

 自分だけ戦闘に加われない歯がゆさに顔を顰めながら、少年は両手で杖を握り静かに祈る。杖からぶら下がる宝石たちが、淡く明滅する。彼の身体から宝石と同じく、色とりどりのマナが現れる。

 妖精使い(フェアリーテイマー)。こことは違う世界に住まうと言われる妖精と契約を交わし、彼らを使役する者たちをそう呼ぶ。妖精とは凡ゆる物に宿る存在で、炎や風の精から、米粒やダンス、さらには季節を司る者までいる。契約するには妖精からの信頼以外に、彼らが好む宝石を用意しなければならず、同じ石では一人の妖精しか契約できない。そう。原則として、宝石は妖精一人につき一つなのだ。

 ならば、あの杖は何だ?なぜ同時に、8つもの石が輝いている?妖精を呼び出す際は、名を呼ぶだけで済む筈だ。それがどうして、上級魔法相当の長文詠唱をしている?そこまで思考して、ムゥダンに電撃が走った。

 

「やらせないっ!」

 

 彼女の心が、大音量の警鐘を鳴らす。少年が炎の支援魔法を使った時、その規模と発生の早さから、高速詠唱の技能を持っていると当たりを付けた。だが今の彼からは、その様子は見受けられない。加えて、自分の背後を襲った謎の水魔法。少年少女とは違う、第三者がこの場にいるとすれば、二つの奇妙な現象に説明がつく。

 しかし目を塞がれて尚、高速戦闘を可能にする彼女の第六感を持ってしても、その存在を感知する事は出来なかった。つまりそれは、第三者が生物の枠組みにいない事を意味する。

 呼び出されずとも現界を果たし、火と水の相克する属性を自在に操る。そんな物を妖精とは言わない。ソレは、もっと尋常ではないナニカだ。

 

「【彼の者は異界を生み出した神。幻想の世界を作りし賢者。その御業の一旦を、現し世にて見せ給へ——】」

「やらせないのは、あたいの台詞だ!」

 

 少年の身体から、膨大なマナが噴出する。間欠泉の如き勢いで噴き出る光景は、召喚が完成間近である事を意味する。ムゥダンの焦りが募る中、彼女を追い越して再びライラックが道を塞ぐ。

 

「くッ!速すぎる!!」

「時間稼ぎを任されたからね!でも、フランっ!早くしないと、あたいが倒しちゃうかもよ!?」

 

 白い歯を見せて笑う少女の連撃は止まらない。自在に閃く二刀の軌跡は、まるで流星のようだ。速さ。その一点に置いては、少女は他の追随を許さない。

 左右のダガーをクロスさせて、一息に切り抜ける。力を解放したムゥダンの身体は、鱗と合わさり本物の鋼以上の耐久力を誇る。身体中の撥条を乗せた少女の斬撃も、薄らとしか跡を残さない。

 

「【賭けるは誇り。結ぶは絆。盟約は今、果たされる。後戸の国より、我が傍らへ!】」

「そこだ!」

 

 刹那の瞬間、背中合わせになる少女と猛将。ムゥダンが、抉れた左脚で強く踏み込む。血飛沫が舞い、ブチブチと嫌な音を立てる。発生した地面からの反動により身体を持ち上げ、勢い良く腰を捻った。全身の力が乗り、鞭のようにしなる右脚。狙うのは、無防備に背を向けた少女の後頭部。風を切り、標的へと真っ直ぐに向かう。そして、少女の髪を数本散らすだけに終わった。

 

「来てくれ!【妖精王——】」

「あたいの勝ちっ!」

 

 ムゥダンの視界から消えた少女。彼女は蹴りが放たれるその瞬間。大きく跳び上がり、敵の背後を取っていた。天地逆様なままに、逆手に持ったダガーを閃かせる。彼女は自分の力では、相手に新たな傷を増やす事など出来ない事は分かっていた。かと言って、一撃で効果がある箇所へは、身長差がある為狙いにくい。だから大技により体制が崩れるその時を、獲物を狙う蛇が如く静かに待っていた。

 それは1戦目で完璧に不意を突いて、彼女が付けた手傷。首の後ろにある切り傷だ。人も龍も、誰にとっても急所となるソコへ、容赦なく刃を突き立てる。

 鈍く光る銀色が、傷口と全く同じ角度からムゥダンの白い首の中に侵入する。少女が落下の勢いに任せて勢い良く腕を振るうと、一切の抵抗なく得物が同じ動きをする。肉を貫く感触も、頸動脈を断ち切る際の弾力も、軟骨を斬り砕いた振動も、少女の手には何も感じられない。

 

「は……?」

 

 ありえない。なにせ、ダガーを突き刺して切り抜くまで、全て彼女はその目に収めている。【インセクトサイト】によって拡張された視界に、一切の死角はない。だからこそ、ありえない現象が起きた。ムゥダンの首はダガーが深々と突き刺さったと言うのに、全く血が出ていない。

 あまりに不可解な出来事に、少女が目を白黒させる。そうしている間に、ムゥダンが着地した。空中で体制を立て直していたようで、既に突きの構えを取っている。少女は相手より高く跳んだ上に、身長にも差がある。着地にはまだ、ほんの刹那だけ時間がかかる。

 少女は咄嗟に腕を前で交差させ、全身の力を抜く。例え両腕が使い物にならなくなったとしても、まだ魔法を使う口がある。駆け回る脚が残る。ならば衝撃を散らしさえすれば、きっと勝機はまだ残る!

 両手との別れを覚悟した彼女のガードの間を、見えない細いナニカが下から潜り込んだ。ソレにそっと腹を触れられる。少女がそう知覚した時には、その身体は吹き飛ばされていた。

 

「リラぁッッ!!?」

 

 少年が血相を変えて、宙を泳ぐ少女を受け止めた。礼を言おうとした少女は声が出せない。その代わりに溢れ出たのは赤。胃と横隔膜が痙攣を起こし、血液が混じった吐瀉物が強制的に吐き出される。少年の腕に抱かれて、自分の口から出た物を泡立て溺れている。

 

「嫌だ!嫌だよう!!リラっ!リラぁ……っ!!」

「早く起き上がらせなさい!彼女を死なせたいんですか!?」

 

 頭が真っ白になった少年は、肩を揺すって呼びかける事しかできない。敵であるムゥダンに叱咤され、何とか我に返った。彼は少女を抱き起こして、顔を地面に向けさせる。少女を吐かせる体制にしたが、その呼吸は弱々しい。肉体へのダメージと、流れ込んだ龍氣により、気道を塞ぐモノを吐き出す体力すら無くなっている。もはや一刻の猶予すらない状況で、少年の判断は誰よりも早かった。

 

「ごめんなっ」

 

 軽く顎を持ち上げられた少女と、目と目が合う。汚物濡れの唇へ、自分の物を合わせた。唇を合わせて、力強く息を吸い込む。途端に熱い物が、自分の口内へ流れ込む。少年のファーストキスは、鉄臭くて酸っぱかった。

 感慨に耽る間もなく、それを嚥下する。肺活量に任せて再び少女の口腔を吸い上げ、第二波を受け止める。それを繰り返して、ようやく彼が罪悪感や不快感、そして僅かな背徳感を感じた頃、少女が自発的に唇を離した。

 

「ぷはあっ!待って、フラン。ちょっと息させて!?」

「あぁっ!リラっ!!よかった!!よかったよう……!」

「よくないよ!?ちゅーで窒素するかと思ったからねっ!?」

 

 自分が死にかけた事など理解していない少女は、抱きついて泣きじゃくる友人の気持ちが分からない。だが何となく、自分が彼に助けられたのだと気付いた。

 

「ねえ、フラン」

「ぐすっ……、なんだよう。んむっ!?」

 

 なので少女は、涙目で呆ける彼へ友愛の証を示した。冒険者の宿娘らしい、だいぶ過激な方法でだが。

 

「えへへー。ちゅーは、こうやってするんだよ?」

「なっ!?お前!舌が……!舌がぁ……」

 

 舌と舌、肌と肌。柔らかい部分が触れ合う度に、びくりと身体が跳ねる少年。それが脅える小動物のようで、何だか可笑しくて少女は笑う。コロコロ笑う彼女を見て、先程までの緊張感が解けた少年は顔を真っ赤にして声が小さくなる。

 

「今度はフランからしてよ」

「なぁっ!オレが!?何で!」

「何でって。んーと……、フランにして欲しいから?」

「お前なあ……。分かったよ!やってやるよ!」

 

 混乱の極みにいる少年は、意を決して彼女に答える。少女は幸せそうににんまり笑って、口を小さく開けて彼を待つ。おずおずと顔を近づける少年。翡翠と紅玉の視線が絡まり、二人の距離は縮まる。

 

「ンン゛ッ!!!」

 

 彼我の距離がゼロになる直前、ムゥダンの咳払いによって、少年は慌てて飛び退いた。呆れたような彼女の視線が、彼らを射抜く。

 

「ああ、やっぱり何でもないです。どうぞ続けてくださいな」

「出来るかっ!?バカタレ!!」

「ええー?じゃあ、ムゥダンさんも一緒にしようよっ!」

「私もですか?最近の子は、進んでますねえ」

「いや、こいつが特別に変なだけだから……」

 

 どこかとぼけた様子のムゥダンだったが、彼女は直ぐさま元の剣呑な威圧を振り撒く。それに釣られて、少年少女も立ち上がった。

 

「さて、まだ続けますか?頼みの切り札は、切る事が出来なかった。最早貴方たちに、残された手段はないと思いますが」

「それが何?あたいたちは、まだ負けてないよ?」

「ああ!今度は倒れてでも、唱え切ってやる!!それに、魔法がなくたって、戦えねえ理由にはならねえっ!!!」

 

 少女の脚は震えている。傷付いた内臓が悲鳴を上げ、浮かぶ脂汗が不調を示す。少年のマナは残り少ない。威勢よく啖呵を切っているが、視界が霞んで意識は朦朧としている。二人とも、もはや動き回れる状況にない。

 

「ふふ、ですよねえ。ならば私も、最後まで全力を以て答えましょうッ!!!」

 

 幻覚だったのではないかと思う程の一瞬、ムゥダンは彼らを慈しむように優しく笑いかけた。だが今の彼女は、敵へ向ける真剣な覚悟を持った表情。互いを庇い合うように身を寄せる好敵手へ、自身の誇りを賭けて無窮の鍛錬により培った武術を放つ。直撃などしなくても、その拳圧だけで彼らの意識は断たれるだろう。しかし、彼女の技が放たれる事はなかった。

 

「いいや、まだ幕引きには早過ぎる」

 

 引き絞られた腕。大地を揺るがす震脚。技を発するムゥダンを肉体で止めようとするならば、どれ程の力が必要となるのだろうか?しかしその存在は、涼しい顔で彼女の腕と自身の物を絡めただけでそれを成す。まるでふかふかの布団を殴ったような、手応えのない感触。それに困惑するムゥダンを他所に、よく通るテノールの美声を奏でる。

 

「お前っ!?詠唱は中断しちゃったのに、どうして!」

「ああも熱烈に呼ばれてはな。少し無理をしてでも、顔を見たくなってしまう物だ」

 

 ムゥダンの腕を解放すると、この世ならざる中性的な美貌を少年少女へと向けた。理智を宿した黄金の瞳。同じく眩いセミロングの金髪の上には、特徴的な冠が乗る。橙色の狩衣と深緑のスカートが妖艶に彼、或いは彼女を飾り、北斗七星が描かれた前掛けが怪しく風に揺れる。

 

「名は呼べなかったのだな。ならば、代わりに私が名乗ろう。開けるなかれ、見るなかれ。後ろの扉に秘天あり。見よ!聞け!語れ!私は妖精王トゥビランギー。後戸の精であり、障碍の精であり、能楽の精であり、宿精であり、星精である。」

 

 その神々しい姿に、少女が息をする事も忘れて放心する。少年は胡散臭い物を見る目で、自身を語るソレを見やる。

 

「童子たちよ、まだ舞えるな。第3ラウンドだ」




お疲れ様です、鈴木です!

今回は切りどころを見失い、6000字を超えてしまいました。いつも1話につき3000〜4000程で区切るようにしているのですが、何文字くらいが読みやすいんでしょうか?
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