これは転生なのだろうか?
前世と今が混ざりあった私はこの国では異端だ。
前世の価値観はこの国の常識を嫌い今の価値観はこの国の常識を受け入れている。
この国では平民は私腹を肥やすための道具扱いで使い捨ての如く消耗する。
だけど私は道具扱いはしても大切に使う、何故なら道具は手入れを怠れば本来の性能を発揮できないからだ。
私はこの国ではあまり馴染めない、だが他の国が馴染むかはわからない。
そう思っていたがこの国の王は選民制で公爵の中から選ばれるという、そして私はその公爵の生まれだ。
ならばありとあらゆる手を尽くしてでも王となりこの国を変えれば良い。
その為に必要なのは力だ。
そして私に1番最適なのは魔法だ。
どんな魔法を使えば良いかは前世の部分から編み出せば良い。
どういう魔法が使えるかはわからないが前世の価値観では禁忌と呼べる技術を魔法でやれればかなりの力になるはずだ。
他にも配下もいる、私に従う専属の部隊が。
魔法で編み出すのも出来るかもしれないがただの人形では兵にはなるが配下にはならない。
親にも他の貴族ににも気付かれずにやるしかないが頑張って見るとしよう。
「…様、ルクス様?」
そう私を呼ぶ声が聞こえてきて私は目が覚めた。
「すまない、少し寝ていた。」
「そうでしたか流石に少しお疲れのようです、もう少し休んだらどうですか?」
そう問いかけてきた配下に私は
「流石にまだ休む訳にはいきません。せめて掃除をしてからですね。」
そう答えた。
「確かに、この惨状で休めるかというと休めませんから。」
配下も死体と血で汚れている周りを見回して納得した。
そう何年も時間をかけて力を溜めて準備を整えて遂に私は当主となる事に成功したのだ。
だがまだ終わってはいない、むしろ始まりなのだ。
他の貴族に周りの国と私の敵はまだまだ存在している。
「では一度当主の誓いをします。掃除は部下に任せて筆頭は集結してください。」
「了解しました。」
当主としての誓いをすると部下に伝えて誓いに相応しい場所を求めて屋敷を歩き血と死体であまり汚れていない庭に決めた。
「黒天十二星、集え。」
そう言うとすぐに私の前に十二の配下が集う。
「黒星羊筆頭、ここに。」
コートを着た人物が答える。
「黒星牛筆頭、ここに。」
鎧を身につけた人物が答える。
「黒星双子筆頭、ここに。」
仮面をつけた人物が答える。
「黒星蟹筆頭、ここに。」
鎧を着た人物が答える。
「黒星獅子筆頭、ここに。」
軽装の人物が答える。
「黒星乙女筆頭、ここに。」
ただの少女にしか見えない人物が答える。
「黒星天秤筆頭、ここに。」
金属製の義肢をつけた人物が答える。
「黒星蠍筆頭、ここに。」
髪の長い人物が答える。
「黒星射手筆頭、ここに。」
下半身が馬になっている人物が答える。
「黒星山羊筆頭、ここに。」
頭に角が生えた人物が答える。
「黒星水瓶筆頭、ここに。」
天秤と同じく金属製の義肢をつけた人物が答える
「黒星魚筆頭、ここに。」
全身をスーツで覆った人物が答える。
「私に付き従いし十二の星よ。これより私は当主となったがこれで終わりではない。私が目指すのは皇帝の道だ。だがその道には数多の障害が待ち受けている。どうかこれからも力を貸してほしい。」
私の言葉に十二人の人物は答える。
『御意!我ら黒天十二星、その力はルクス様と共に!』
そう答えた十二の配下に私は笑みを浮かべた。
黒天十二星
ルクスの魔法によって生み出された部隊。
全部隊がなんらかの改造を行っており通常の人より強い存在となっている。