夜四つの影が街を駆けていた。
4人とも同じ格好だが1人は四肢が金属製の義肢と化していた。
それぞれが屋根の上を駆け、道を走り壁を越えていき一つの屋敷へと辿り着いた。
それぞれが屋敷の近くにて武器を構えた。
1人は剣を、1人は短剣を、1人は鋭い爪がついた手袋を、義肢をつけた人物は片腕が内側から様々なパーツが飛び出しながら形を変えていきやがてクロスボウが装着された義手へと形を変えた。
準備が整った4人は無言で庭へと入り屋敷へと侵入しようとした時にその声は響いた。
『ようこそ。ルクスの私兵の黒天十二星の人達。それぞれが確か双子・乙女・蠍・天秤だったかな。』
既にこちら側の存在がばれていると判明してそれぞれが撤退をしようとした。
だが
「そんなに逃げなくても良いじゃないですか。私もすぐに殺す事はしませんから。」
4人の標的の筈のオリバー=シュトロームが彼らの後ろに既に存在していた。
「初めましてルクスの私兵の皆様。私はオリバー=シュトローム。かつてはオリベイラ=フォン=ストラディウスという名前でブルースフィア帝国の公爵をしていました。」
4人が動揺を出来る限り抑えながら武器をそれぞれ構えていく中オリベイラは自己紹介をした。
「そんなに警戒しなても。私もかつてはルクスのように国を良い方へと変えて行こうとしていました。ですが皇帝や貴族はそんな私を邪魔だとして民を扇動して暴動を起こし、私を陥れました。」
そう自身の過去を告げたオリベイラに4人は最大限の警戒を抱いた。
そしてオリベイラは眼帯を取り払った。
その目はまるで魔物のように赤い目だった。
「私は復讐心からこうして魔人へと変わりました。」
魔人と化したオリベイラに4人は驚愕したがオリベイラは続けて
「今の私は帝国の貴族に恨みを抱いていますがルクスにはある意味で興味を持っていましてね。私のように帝国を良い方へと変えようと行動をしていますが私とは違い黒天十二星のように私兵も連れていて更には民に教育だったり仕事だったりさせています。そして他の貴族には謀略をされないようにするという徹底した防衛です。実際私も情報を得るのに苦労しました。」
と告げた。
話の内容から双子はブルースフィア帝国にオリベイラの仲間が存在していると他の双子に知らせた。
「今はまだ戦いませんが次に会う時は相いれない敵として或いは味方として現れるでしょう。」
そう言ってオリベイラは姿をくらましていた。
4人は追おうとしたが夜明けまでにオリベイラを見つける事はできなかった。
蠍
黒天十二星の一部隊
主に暗殺を担当とする。
体を改造していて腕と足は人の骨格をしていない。
通常は人の動きをしているが戦いとなると人では出来ない動きで敵を追い詰める。
天秤
黒天十二星の一部隊。
主に戦闘を担当する。
四肢が義肢となっていて様々なギミックを仕込んでいる。
義肢をフルパワーで動かす事で人では出せないパワーを引き出すことが出来る。