あらゆる邪道をやってやる   作:想夢

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防衛戦

 「壊滅だと!」

 

 「そうです。たった1人の魔法使いにより我が軍は壊滅しました。」

 

 アウグストは戦争に向かった兵達が壊滅した事に驚愕した。

 8万の人数が約5000人まで減って戻ってきたからである。

 

 「戦わずに逃げることしかできませんでした。ですが帝都に無数の魔物に魔人が現れたとの情報が入り帝国軍が戻っていったのが幸運というべきかどうか…」

 

 魔人が現れたという情報に兵士が壊滅したという事もありアーデルハイド王国は錯綜するばかりだった。

 


 

 自身の配下と共に転移で自身の領土へと戻ってきたルクスに一つの知らせが入った。

 

 無数の魔物と魔人が現れ帝都などに向かっているとの事。

 では早速防衛をしましょう。

 

 「屍兵(アンデット)部隊に人形兵(ゴーレム)部隊は魔物を頼みます。黒天十二星は魔人を頼みます。私は魔人の中でも実力の高い者を叩きます。では出撃!」

 

 ルクスは部隊をそれぞれ分けて対応して魔物と魔人討伐へと向かった。

 


 

 ゼストはルクスが想定よりも早く戻ってきた事に驚愕した。

 無数の魔物が障害となり帰りを遅くするはずが既にルクスは自身の領土へと戻り魔物や魔人達と対抗を始めたのだ。

 

 現にゼストが戻ってきた頃にはとっくのとうにルクスは自身の領土の防衛に成功して完全に守りを固めていた。

 

 だが魔人や魔物の群れに囲われていて陥落するのは時間の問題という状況だった。

 だけどそれも戻ってきた帝国兵が全滅するよりも遅い事は確定だった。

 


 

 私よりも遅く戻ってきた帝国兵が全滅したと連絡が来ました。

 帝国兵は無能の大群でしたか。

 

 魔物と魔人の群れですが守りを固めた我が領土には侵入する事はできずに防衛だけなら十分持ちそうですね。

 

 ですが食料などはどれくらい保つかはまだ不明です。

 魔法などで食料を増やす事には成功していますがそれでも数日で増やす事はできませんから。

 

 そんな中一つの報告がきた。

 

 「魔人オリベイラが現れました!」

 


 

 「あなたがルクスですか。私はオリベイラと申します。」

 

 「ご丁寧にどうも。私はルクス、家名は嫌いなのでわざと名乗らないですがご了承ください。」

 

 オリベイラはブルースフィア帝国貴族唯一の生き残りであるルクスと会話していた。

 椅子に座りテーブルにお茶などを用意してまるでお茶会のような光景だったがどちらも一触即発の状態だった。

 

 「私は気になったんですよ。かつての私のように平民に優しいあなたの事が。」

 

 「優しくはありませんよ。私はただ私が住みやすいように領土を発展させているだけですから。その際に様々な事で平民を犠牲にしています。黒天十二星が出来るだけでも100人以上が犠牲になっていますし黒天十二星になった人は普通の人としての人生は送れない体になっていますから。」

 

 オリベイラとルクスは敵対者同士でありながらまるで友人だったかのように様々な話をしていたがやがて

 

 「では殺し合いしましょうか。貴女は少しまともでしたがそれでもここの貴族に近い部分がありそして私自身が帝国全てを憎んでいますから。」

 

 「でしょうね。むしろここの貴族とは違うという事をおっしゃったのなら私が殺しに向かっていましたよ。私もある意味ではこの帝国の貴族と同じ穴の狢ですから。」

 

 そう言ってオリベイラとルクスは戦いを始めた。




 屍兵(アンデット)
 死体をベースとして生み出される兵。
 実力と技術を両立している者が作成すれば生前の姿を保つ事が出来る。

 人形兵(ゴーレム)
 無機物をベースとして生み出される兵。
 材料に形状といじれる部分は多く様々な種類が生み出されていて中には戦闘以外の用法の代物も出来ている。
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