転生したらキングメーカーだった件   作:ヴァシレフスキー

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02.試行錯誤

 (ヴェルドラ!戻ってきたよ!)

 

 (おお、特に変わりないようだが危ない事はしていなかったか?)

 

 オカンヴェルドラにもだんだんと慣れてきた。ホントに邪竜とか呼ばれて恐れられていたのかコイツは。

 

 (心配性だなー、そういえばヴェルドラ。魔法が使えるようになったんだけど見てもらってもいいかな?)

 

 (なんだと!もう魔法が使えるようになったのか!)

 

 ヴェルドラは俺が魔法を習得した事が随分と嬉しいようだった。まだ岩を飛ばす魔法でしかないんだけどな。魔法を見せるとガッカリしないか心配になってきた。

 

 (早速見せてやるよ!《ロックランス》!!)

 

 凄まじい勢いで射出される石の槍。これはあれだな、石槍というより鍾乳石を撃ち込んでる感じが近いな。

人に当たったらどうなることか、想像すると恐ろしくなる。

 

 (クァーッハッハッハ!!!驚いたわ!地属性魔法を使える様になったとはな!)

 

 思ったよりもウケが良かった様だ。少しホッとしたのも束の間、ヴェルドラから質問攻めを受ける事になった。

 

 (しかし貴様は、一体どうやって魔法を覚えたのだ?洞窟には地属性魔法を使える様な魔物はおるまい?)

 

 (魔法を使える様になったと言うのは実は少し違うんだ。俺のもう一つのユニークスキル、抽出で岩から特性なんかを抽出してそれを万能物質で再現しているだけなんだ)

 

 自分で説明していて何だが、このユニークスキルぶっ壊れだろ。アルティメットスキルとかにもそんなに見劣りしないんじゃないのか?

 

 (なんだと!?では他の物質や技からさらに特性とやらを抽出すればそれを再現できるではないか!)

 

 (まあ、そうゆう事になるね。やっぱりすごい事なの?)

 

 (我も長命種だが、そんなスキルは聞いたこともないぞ。模倣する能力なら耳にした事はあるがそこまで自由な能力は初めてだ。)

 

 まあ確かに原作でもこんな能力を持っている奴はいなかったら気がする。模倣なら原初の悪魔の一人であるギィが持っていたが、流石にここまでぶっ壊れではないはずだ。

 

 (まだ練習中だから、これ以外の魔法とか物質の再現もできるかもしれないね。)

 

 (さすがは我が盟友であるわ!我も誇らしいぞ!)

 

 ...いつから俺は君の盟友になったんだ?まあいいやまだまだ試したいこともあるし、ぼちぼちまた散策に行きますか。今度は離れた所まで行ってあわよくば魔物を狩りたい所だ。

 

 (...そろそろまた散策に出てくるよ。しばらくしたら戻るね)

 

 ヴェルドラは明らかにしゅんとするが、直ぐに了承してくれた。

 (あまり遅くならない様にするのだぞ)

 

 (ああ!行ってくる!)

 

 .........ヴェルドラと別れて、洞窟内の散策を再開する。道中で、草のようなものを発見した。

 

 (これは...ヒポクテ草か?早速抽出してみるか)

 

 ヒポクテ草から特性、というか情報の抽出が近いのか?、とりあえず抽出を実行し、また新しい技が使える様になった。

 

 (多分治癒能力あたりが使用できる様になったんだろうけど、ひとまず今は使う事がないな)

 

 散策を続けていると、大型の魔物を感知した。万能物質を徐々に空間に散布し、濃度を上げている為付近の地形と動いている物体を感知する事ができる様になった。

 

 (まるでニュータイプみたいだな....)

 

 進んでいると、嵐蛇と遭遇した。コイツの能力を抽出出来れば、やれる事の幅が広がって行く。

 

 (おりゃ!)

 

 俺は遭遇した魔物、物体の情報を片っ端から抽出し、スキルを増加させていった。いずれ出会うリムルに負けない様に。

しばらくの間洞窟内を進撃し続け、ある程度洞窟内で手に入る情報はコンプリートした為、一度ヴェルドラの元に戻る事にした。

 

 (ヴェルドラの奴、こんだけスキルを増やした俺を見ればさぞ驚くだろうな)

 

 期待に胸を膨らませて、帰路につく。実は魔素量も格段に増加しており、必要な分以外は四次元空間へ格納し必要な時に使用できる様に備えている。

すでに抽出した情報をまた入手した場合、情報がそのまま上書きされて消えるのではなくその分は魔素として還元される事がわかった。情報が貴重であればあるほど、特にスキル系の情報がダブった場合は膨大な魔素として俺に還元されるのだ。

 

 (これだけ魔素を集めても、覚醒魔王への道のりはまだまだ長いな)

 

 この世界に来たからには、目標は勿論魔王、それも覚醒魔王へ進化する事を目標にしたい。リムルは必ず魔王に至る事がわかっている。

問題は俺もその高みに至れるか、だ。

 

 (やれる事は無限にある、今はひたすら準備を進めよう)

 

 と、ここでヴェルドラに接触した物体を感知した。形状的には...まさか

 

もうこの時が来たのか。待ちわびたこの瞬間が、

リムルとのファーストコンタクトの瞬間が!




ステータス
名前:工藤 匠
種族:人魔族
称号:なし
魔法:地属性魔法
ユニークスキル:『万能物質』『抽出』『指導者シメスモノ』
エクストラスキル:『魔力感知』
コモンスキル:『念話』『粘糸、鋼糸』『麻痺吐息』『超音波』『身体装甲』『熱源感知』
耐性:物理攻撃耐性、痛覚無効、捕食無効
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